(短編集)

ガラスの麒麟

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評判

ガラスの麒麟の評価:

3.56/5点 レビュー 18件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.56pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全36件 1〜20 1/2ページ
No.36
(4pt)

面白かった

面白かったです。
ガラスの麒麟 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟 (講談社文庫)より
4062648865
No.35
(4pt)

面白かった

面白かったです。
ガラスの麒麟 Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟より
406208757X
No.34
(1pt)

あんまり好きじゃないかな…

『カーテンコール』『いつかの岸辺に跳ねていく』に続けて3冊目の加納朋子さんを読みましたが本文の中のある時、神野菜生子先生が横断歩道で車イスのお年寄りを助けようとしつつもどうしようもなくなっている横を楽しそうに通りすぎて行く若い女の子の集団の描写の部分で集団の冷たさ、怖さを感じました。
本の帯にも本文にも繰り返し書かれた言葉である「美しく聡明」とはなんぞや!?と感じたし作者はそれを考えさせたかったのかなと想いました。
私は麻衣子さんよりも『いつかの岸辺に…』の徹子さんのほうが断然好きで『いつかの岸辺に…』は取ってありますがこの『ガラスの麒麟』はもういいかな…f(^ー^;
ガラスの麒麟 新装版 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟 新装版 (講談社文庫)より
4065249724
No.33
(5pt)

綺麗な絵でそしてミステリー

ドキドキする話しの展開
綺麗な絵で楽しめる
1人の少女の殺人事件からこの子の周りの子たちの話になる。
2巻が楽しみ
ガラスの麒麟(1) (バーズコミックススペシャル) Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟(1) (バーズコミックススペシャル)より
4344804937
No.32
(4pt)

女子高生の殺人事件のお話。

一応は短編小説なのでしょうか? それぞれに題名が付いているし、主人公も違うのでそうなのかもしれませんが、限られた登場人物の世界の中で、それぞれの主人公のお話にある共通する殺人事件の謎を絡めてあるので、長編と言ってもいいような作品でした。
基本的に殺された女子高生とその周りの人たちのお話です。女子高生たちの心情も分かりやすく、普通に恵まれているのにどうしようもない孤独を感じるという遠い昔を思いだし、ちょっと切なくなりました。
ガラスの麒麟 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟 (講談社文庫)より
4062648865
No.31
(4pt)

女子高生の殺人事件のお話。

一応は短編小説なのでしょうか? それぞれに題名が付いているし、主人公も違うのでそうなのかもしれませんが、限られた登場人物の世界の中で、それぞれの主人公のお話にある共通する殺人事件の謎を絡めてあるので、長編と言ってもいいような作品でした。
基本的に殺された女子高生とその周りの人たちのお話です。女子高生たちの心情も分かりやすく、普通に恵まれているのにどうしようもない孤独を感じるという遠い昔を思いだし、ちょっと切なくなりました。
ガラスの麒麟 Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟より
406208757X
No.30
(2pt)

読むとモヤモヤする一冊

加納朋子さんのファンとして、万を辞して日本推理作家協会賞受賞作である本作を読み始めました。
いつもの作品と違うやや暗い雰囲気でしたが、まあこれは許容範囲内。一話目のトリックは、そうきたかといった感じで、素直に面白いと感じました。その後の展開も暗いなりに悪くはなく、どんなオチが待っているのかと期待させました。
ところが、最後まで読み進めてみると、これがモヤモヤするのです。何と推理がどう見ても後付けで、完全に破綻しているのです。しかも謎の答えすら提示されていない部分もあり、ミステリとして成り立っていません。
どうしてこんな作品が日本推理作家協会賞?と思ったのですが、よく見れば「短編部門」。最初の第一話が受賞しただけで、全体が評価された訳ではなかったのです。これにはがっかりでした。
加納朋子さんの作品は大好きなのですが、残念ながらこれは失敗作でしょう。
ガラスの麒麟 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟 (講談社文庫)より
4062648865
No.29
(2pt)

読むとモヤモヤする一冊

加納朋子さんのファンとして、万を辞して日本推理作家協会賞受賞作である本作を読み始めました。
いつもの作品と違うやや暗い雰囲気でしたが、まあこれは許容範囲内。一話目のトリックは、そうきたかといった感じで、素直に面白いと感じました。その後の展開も暗いなりに悪くはなく、どんなオチが待っているのかと期待させました。
ところが、最後まで読み進めてみると、これがモヤモヤするのです。何と推理がどう見ても後付けで、完全に破綻しているのです。しかも謎の答えすら提示されていない部分もあり、ミステリとして成り立っていません。
どうしてこんな作品が日本推理作家協会賞?と思ったのですが、よく見れば「短編部門」。最初の第一話が受賞しただけで、全体が評価された訳ではなかったのです。これにはがっかりでした。
加納朋子さんの作品は大好きなのですが、残念ながらこれは失敗作でしょう。
ガラスの麒麟 Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟より
406208757X
No.28
(3pt)

連作でなければ

ある高校の周辺を舞台に沸き起こる様々な事件を保健室の養護教師が解決していくという
連作短編集で、ミステリとしてのできはいまいちだが、個々の短編のできは面白い物もあり
それなりに評価も出来るのだが連作としてみると評価しにくい
とにかく全てを神野周辺にまとめてしまっていて話のスケールが小さすぎ、
犯人もただ身勝手なだけで共感できない人間というのがいただけない
せめてもう少し同情できる人物にして欲しかった
最終話に感動した人には名作、そうでない人には佳作な作品
ガラスの麒麟 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟 (講談社文庫)より
4062648865
No.27
(3pt)

連作でなければ

ある高校の周辺を舞台に沸き起こる様々な事件を保健室の養護教師が解決していくという
連作短編集で、ミステリとしてのできはいまいちだが、個々の短編のできは面白い物もあり
それなりに評価も出来るのだが連作としてみると評価しにくい
とにかく全てを神野周辺にまとめてしまっていて話のスケールが小さすぎ、
犯人もただ身勝手なだけで共感できない人間というのがいただけない
せめてもう少し同情できる人物にして欲しかった
最終話に感動した人には名作、そうでない人には佳作な作品
ガラスの麒麟 Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟より
406208757X
No.26
(3pt)

他の加納作品に比べると暗く、すっきりしません

女子高生たちの不安定で繊細な心が丁寧に描かれています。
核となる殺人事件とはまったく関係のなさそうな出来事が少しずつ絡まり、
後半になるにつれて1本の線になっていくのだけど、ラストはなんだか粗かった。
犯人の描き方も唐突過ぎて、こんな結末なの?って思ってしまいます。

謎を次々と解き明かしていく神野先生は聡明な女性。
透明感と寂しさ・・謎のベールに包まれているんだけど、
そんな彼女に最後に少しだけ幸せの予感が訪れたのは救いでした。
野間さんと小宮さんのコンビはいいですね。特に小宮さんは存在自体が最高です!

加納さんの他の作品と比べるといまいち入り込めなかった印象。
全体的に暗すぎるのかな・・・??
ガラスの麒麟 Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟より
406208757X
No.25
(3pt)

他の加納作品に比べると暗く、すっきりしません

女子高生たちの不安定で繊細な心が丁寧に描かれています。
核となる殺人事件とはまったく関係のなさそうな出来事が少しずつ絡まり、
後半になるにつれて1本の線になっていくのだけど、ラストはなんだか粗かった。
犯人の描き方も唐突過ぎて、こんな結末なの?って思ってしまいます。

謎を次々と解き明かしていく神野先生は聡明な女性。
透明感と寂しさ・・謎のベールに包まれているんだけど、
そんな彼女に最後に少しだけ幸せの予感が訪れたのは救いでした。
野間さんと小宮さんのコンビはいいですね。特に小宮さんは存在自体が最高です!

加納さんの他の作品と比べるといまいち入り込めなかった印象。
全体的に暗すぎるのかな・・・??
ガラスの麒麟 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟 (講談社文庫)より
4062648865
No.24
(4pt)

ガラスの麒麟

短編集かと思いきや、つながっているので間をあけず、一気に読んだ方がよかったです。ホラー系のミステリーという感じの作品でした。表紙の色や麒麟が可愛いです。
ガラスの麒麟 Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟より
406208757X
No.23
(4pt)

ガラスの麒麟

短編集かと思いきや、つながっているので間をあけず、一気に読んだ方がよかったです。ホラー系のミステリーという感じの作品でした。表紙の色や麒麟が可愛いです。
ガラスの麒麟 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟 (講談社文庫)より
4062648865
No.22
(2pt)

陰鬱でアラの多い作品。

本書は、作者の第5作目にして第48回日本推理作家協会賞・短編および連作短編集部門の受賞作だが、期待との落差の大きさに大いに幻滅したものである。
まず、『ななつのこ』などと異なる陰鬱な作風が好きになれない。また、連作作品として全体を通して見たときにはアラの方が目についた。その最大のアラは、犯人像と被害者像がいい加減なことである。
まず犯人だが、麻衣子を殺した方法がナイフによる刺殺という直接的な方法である。こういう犯人は、その後も(ナイフを使うかどうかは別としても)直接的な犯行を行うのが普通だろう。にも関わらず、その後に犯人が行ったとされるものは、砂場に「わな」を仕掛けたり由利枝に陰湿な嫌がらせの手紙を送ったりなどで、犯人像に一貫性がない。
それと麻衣子は最大の謎と言っていい。いったい誰か他の人の呪縛を解き放つために身を犠牲にする者などいるのだろうか? どんなに言葉を尽くされても、まったく理解も納得もできない。
また、卒業アルバムの由利枝のページに栞をはさんでいたことも納得できない。それが本書に記されているとおり直子に対するサインならば、なぜ麻衣子はその時点で自分の次に由利枝が狙われると知っていたのか。それとも、次に由利枝を狙わせるために、わざと手紙を犯人にすり返させたとでもいうのだろうか。矛盾もいいところである。
しかし、個々の作品を見たときには気に入ったものもある。
一番好きな作品は「ダックスフントの憂鬱」で、中2の主人公の青春の苦悩と淡い恋のエピソードを交えたストーリーは微笑ましく(犯人の行為はちっとも微笑ましくないが)、暗い物語が多い中のオアシスのような作品である。
それと、推理作品としては「三月の兎」が秀逸で、謎の答えが説明されるまで気がつかないが、説明されると「あぁ、なるほど」と即座に納得できるシンプルさがいい。
ガラスの麒麟 Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟より
406208757X
No.21
(2pt)

陰鬱でアラの多い作品。

本書は、作者の第5作目にして第48回日本推理作家協会賞・短編および連作短編集部門の受賞作だが、期待との落差の大きさに大いに幻滅したものである。
まず、『ななつのこ』などと異なる陰鬱な作風が好きになれない。また、連作作品として全体を通して見たときにはアラの方が目についた。その最大のアラは、犯人像と被害者像がいい加減なことである。
まず犯人だが、麻衣子を殺した方法がナイフによる刺殺という直接的な方法である。こういう犯人は、その後も(ナイフを使うかどうかは別としても)直接的な犯行を行うのが普通だろう。にも関わらず、その後に犯人が行ったとされるものは、砂場に「わな」を仕掛けたり由利枝に陰湿な嫌がらせの手紙を送ったりなどで、犯人像に一貫性がない。
それと麻衣子は最大の謎と言っていい。いったい誰か他の人の呪縛を解き放つために身を犠牲にする者などいるのだろうか? どんなに言葉を尽くされても、まったく理解も納得もできない。
また、卒業アルバムの由利枝のページに栞をはさんでいたことも納得できない。それが本書に記されているとおり直子に対するサインならば、なぜ麻衣子はその時点で自分の次に由利枝が狙われると知っていたのか。それとも、次に由利枝を狙わせるために、わざと手紙を犯人にすり返させたとでもいうのだろうか。矛盾もいいところである。
しかし、個々の作品を見たときには気に入ったものもある。
一番好きな作品は「ダックスフントの憂鬱」で、中2の主人公の青春の苦悩と淡い恋のエピソードを交えたストーリーは微笑ましく(犯人の行為はちっとも微笑ましくないが)、暗い物語が多い中のオアシスのような作品である。
それと、推理作品としては「三月の兎」が秀逸で、謎の答えが説明されるまで気がつかないが、説明されると「あぁ、なるほど」と即座に納得できるシンプルさがいい。
ガラスの麒麟 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟 (講談社文庫)より
4062648865
No.20
(5pt)

繊細で脆い「ガラス」のような〈少女性〉

美しく聡明で“小さな貴婦人”と称せられた
女子高生・安藤麻衣子が通り魔に殺された。
そんな麻衣子を不在の中心として、彼女のわずか17年間の生の軌跡と死の
真実を複数の語り手の視点から光を当て、浮き彫りにしていく連作短編集。
麻衣子には、彼女に対する実体のないイメージが重ねられたり、
逆に彼女を「見る」者の姿を照らす鏡の役割が担わされています。
そのため人々は、彼女のイメージに自分の見たいもの、あるいは
見たくないものを見てしまい、それに囚われてしまいます。
幻影の囚人となってしまった人々にそっと寄り添い、救済への道へと
導くのが、全編を通して探偵役を務める養護教諭の神野菜生子です。
麻衣子に最も近しい魂を持つ彼女は、事件の謎を解くことを通じて、関係者がその内に
宿す麻衣子的心性――不安定で繊細な〈少女性〉を掬い上げ、代弁していきます。
しかし、最終的には彼女自身も決して傍観者の立場にはとどまれず、麻衣子を
殺した犯人と対峙し、己自身の痛ましい過去との決着を迫られていくことなります。
現代を覆う、理不尽や息苦しさに窒息寸前になっても、
それでもこの世界で生きていかなけらればならない我々。
麻衣子のように、彼岸に行き〈永遠〉とはならず、不自由な足を引き受け、
一歩一歩踏みしめるように生を肯定した神野の姿に、救いがあります。
ガラスの麒麟 (上) (大活字本シリーズ) Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟 (上) (大活字本シリーズ)より
4884194055
No.19
(5pt)

「ガラスの麒麟」のような〈少女性〉

美しく聡明で“小さな貴婦人”と称せられた
女子高生・安藤麻衣子が通り魔に殺された。
そんな麻衣子を不在の中心として、彼女のわずか17年間の生の軌跡と死の
真実を複数の語り手の視点から光を当て、浮き彫りにしていく連作短編集。
麻衣子には、彼女に対する実体のないイメージが重ねられたり、
逆に彼女を「見る」者の姿を照らす鏡の役割が担わされています。
そのため人々は、彼女のイメージに自分の見たいもの、あるいは
見たくないものを見てしまい、それに囚われてしまいます。
幻影の囚人となってしまった人々にそっと寄り添い、救済への道へと
導くのが、全編を通して探偵役を務める養護教諭の神野菜生子です。
麻衣子に最も近しい魂を持つ彼女は、事件の謎を解くことを通じて、関係者がその内に
宿す麻衣子的心性――不安定で繊細な〈少女性〉を掬い上げ、代弁していきます。
しかし、最終的には彼女自身も決して傍観者の立場にはとどまれず、麻衣子を
殺した犯人と対峙し、己自身の痛ましい過去との決着を迫られていくことなります。
現代を覆う、理不尽や息苦しさに窒息寸前になっても、
それでもこの世界で生きていかなけらればならない我々。
麻衣子のように、彼岸に行き〈永遠〉とはならず、不自由な足を引き受け、
一歩一歩踏みしめるように生を肯定した神野の姿に、救いがあります。
ガラスの麒麟 Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟より
406208757X
No.18
(5pt)

理不尽な生も死も、甘んじて受け入れる

美しく聡明で“小さな貴婦人”と称せられた
女子高生・安藤麻衣子が通り魔に殺された。
そんな麻衣子を不在の中心として、彼女のわずか17年間の生の軌跡と死の
真実を複数の語り手の視点から光を当て、浮き彫りにしていく連作短編集。
麻衣子には、彼女に対する実体のないイメージが重ねられたり、
逆に彼女を「見る」者の姿を照らす鏡の役割が担わされています。
そのため人々は、彼女のイメージに自分の見たいもの、あるいは
見たくないものを見てしまい、それに囚われてしまいます。
幻影の囚人となってしまった人々にそっと寄り添い、救済への道へと
導くのが、全編を通して探偵役を務める養護教諭の神野菜生子です。
麻衣子に最も近しい魂を持つ彼女は、事件の謎を解くことを通じて、関係者がその内に
宿す麻衣子的心性――不安定で繊細な〈少女性〉を掬い上げ、代弁していきます。
しかし、最終的には彼女自身も決して傍観者の立場にはとどまれず、麻衣子を
殺した犯人と対峙し、己自身の痛ましい過去との決着を迫られていくことなります。
現代を覆う、理不尽や息苦しさに窒息寸前になっても、
それでもこの世界で生きていかなけらればならない我々。
麻衣子のように、彼岸に行き〈永遠〉とはならず、不自由な足を引き受け、
一歩一歩踏みしめるように生を肯定した神野の姿に、救いがあります。
ガラスの麒麟 (下) (大活字本シリーズ) Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟 (下) (大活字本シリーズ)より
4884194063
No.17
(5pt)

コミカライズ・第1弾

美しく聡明で“小さな貴婦人”と称せられた
女子高生・安藤麻衣子が通り魔に殺された。
そんな麻衣子を不在の中心として、彼女のわずか17年間の生の軌跡と死の
真実を複数の語り手の視点から光を当て、浮き彫りにしていく連作短編集。
麻衣子には、彼女に対する実体のないイメージが重ねられたり、
逆に彼女を「見る」者の姿を照らす鏡の役割が担わされています。
そのため人々は、彼女のイメージに自分の見たいもの、あるいは
見たくないものを見てしまい、それに囚われてしまいます。
幻影の囚人となってしまった人々にそっと寄り添い、救済への道へと
導くのが、全編を通して探偵役を務める養護教諭の神野菜生子です。
麻衣子に最も近しい魂を持つ彼女は、事件の謎を解くことを通じて、関係者がその内に
宿す麻衣子的心性――不安定で繊細な〈少女性〉を掬い上げ、代弁していきます。
しかし、最終的には彼女自身も決して傍観者の立場にはとどまれず、麻衣子を
殺した犯人と対峙し、己自身の痛ましい過去との決着を迫られていくことなります。
現代を覆う、理不尽や息苦しさに窒息寸前になっても、
それでもこの世界で生きていかなけらればならない我々。
麻衣子のように、彼岸に行き〈永遠〉とはならず、不自由な足を引き受け、
一歩一歩踏みしめるように生を肯定した神野の姿に、救いがあります。
ガラスの麒麟(1) (バーズコミックススペシャル) Amazon書評・レビュー: ガラスの麒麟(1) (バーズコミックススペシャル)より
4344804937