猫鳴り

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評判

猫鳴りの評価:

3.92/5点 レビュー 88件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.92pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全122件 101〜120 6/7ページ
No.22
(4pt)

猫を飼っている人は電車で読むのはやめましょう。

朝の通勤電車で最後の章を読んでしまいました…
落ちそうな涙をこらえるのが精一杯です。

「9月が永遠に〜」が面白く、こちらも購入。
あちらはミステリーですが、こちらはがらっと変わります。

けっして読者に媚びず、わざとらしくない。

私は猫を飼っていますが、最初の章は腹立たしささえ覚えます。
しかし最後の章では、もう涙があふれます。

とにかく、電車や喫茶店で読むのはやめましょう。
猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.21
(5pt)

生やさしい動物モノではありません

最近、やたらと評判を耳にする沼田まほかる。ずっと気にはなっていたんだけど、なかなか、読む機会がなかったが、たまたま友人から勧められて読んだのがこの本。私が猫好きということで勧めたんだと思うけど。

確かにかなりの猫好きなんだけど、実は、猫が死ぬ話はキライ。なので、勧められても、しばらくは読まなかったんだけど、読んでみるとこれが面白い。生まれたての子猫だったときから、20年の生涯を全うするまでを三部構成で描いているんだけど、よくある動物モノとは違って、全く甘いところはない。解説で豊崎由美も書いているように、第一部でいたいけな子猫を何度も捨てるところなんて、ネコ好きとしては許せないところだったけど、その出だしから、第二部の生き物を傷つけることに快感を覚える少年の話や第三部の大往生のシーンなんて、普通の作家では描けないところだ。

ただ動物を可愛がるなんて、生やさしい話ではなく、生命とはなにか、ともに生きるとはどういうことなのかを考えさせられる。たしかに、すごい作家かもしれない。
猫鳴り (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 猫鳴り (双葉文庫)より
4575513784
No.20
(5pt)

生やさしい動物モノではありません

最近、やたらと評判を耳にする沼田まほかる。ずっと気にはなっていたんだけど、なかなか、読む機会がなかったが、たまたま友人から勧められて読んだのがこの本。私が猫好きということで勧めたんだと思うけど。

確かにかなりの猫好きなんだけど、実は、猫が死ぬ話はキライ。なので、勧められても、しばらくは読まなかったんだけど、読んでみるとこれが面白い。生まれたての子猫だったときから、20年の生涯を全うするまでを三部構成で描いているんだけど、よくある動物モノとは違って、全く甘いところはない。解説で豊崎由美も書いているように、第一部でいたいけな子猫を何度も捨てるところなんて、ネコ好きとしては許せないところだったけど、その出だしから、第二部の生き物を傷つけることに快感を覚える少年の話や第三部の大往生のシーンなんて、普通の作家では描けないところだ。

ただ動物を可愛がるなんて、生やさしい話ではなく、生命とはなにか、ともに生きるとはどういうことなのかを考えさせられる。たしかに、すごい作家かもしれない。
猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.19
(5pt)

猫を通した人生学と、精緻極まる文章力の凄さ。

今作に登場する「モン」は、ただのペット然とした猫ではない。

飼うことになった経緯から言って、ペットというスタンスではない
のだが、「モン」は、ある時は子供であり、ある時は親友であり、
ある時は人生の先輩である。

心に傷を持った孤独感あふれる登場人物たちに、一筋の僅かな
光を間接的に注ぐ、象徴のような存在とでもいえようか。

そして、なんといっても、各場面での、言葉を発せぬ猫の
行動・しぐさの描き方がとにかく凄い。うまい。

作家としての力量をはかる尺度の一端として、表現力の
素晴らしさに感銘を受けた。

著者は、非社会的で壊れた人物像・心情を描くのが得意であるが、
それは、人間なので、科白という道具によって、補助しやすいので
あるが、今作においては、科白で補助できない猫である。

「モン」は自由気ままに、ただ生きているように見えてはいるが、
今作では、ある意味、一番まともな人間らしい、人生の師としての
立ち位置を持つ。

その役割を猫にさせることによって、傷つき、絶望感を持った
登場人物たちは救われる。

最後に至っては、自らの命の散り際をも人間に捧げ、人生や死と
いうものを「自然」の中にあることを説諭する。

崇高な猫というと、言いすぎかもしれないが、こういうプロット
にした著者の慧眼と、物語を重厚深遠なるものへと昇華させた、
類まれなる筆力に脱帽した。

哲学書とまでは言い過ぎかもしれないが、一読の価値がある作品である。

出来ることなら、死ぬ間際の最後だけでもいいので、科白を聞いてみたかった・・・。

そして、ペットを飼っている方にこそ、今作を読んでもらいたいと
心から思う。
孤独の癒し、情操教育、ファッション、喰いぶち、家族の一部等、
いろいろなスタンスで飼っている諸兄に、ペットへの愛情を
再認識してもらいたいからである。
猫鳴り (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 猫鳴り (双葉文庫)より
4575513784
No.18
(5pt)

猫を通した人生学と、精緻極まる文章力の凄さ。

今作に登場する「モン」は、ただのペット然とした猫ではない。

飼うことになった経緯から言って、ペットというスタンスではない
のだが、「モン」は、ある時は子供であり、ある時は親友であり、
ある時は人生の先輩である。

心に傷を持った孤独感あふれる登場人物たちに、一筋の僅かな
光を間接的に注ぐ、象徴のような存在とでもいえようか。

そして、なんといっても、各場面での、言葉を発せぬ猫の
行動・しぐさの描き方がとにかく凄い。うまい。

作家としての力量をはかる尺度の一端として、表現力の
素晴らしさに感銘を受けた。

著者は、非社会的で壊れた人物像・心情を描くのが得意であるが、
それは、人間なので、科白という道具によって、補助しやすいので
あるが、今作においては、科白で補助できない猫である。

「モン」は自由気ままに、ただ生きているように見えてはいるが、
今作では、ある意味、一番まともな人間らしい、人生の師としての
立ち位置を持つ。

その役割を猫にさせることによって、傷つき、絶望感を持った
登場人物たちは救われる。

最後に至っては、自らの命の散り際をも人間に捧げ、人生や死と
いうものを「自然」の中にあることを説諭する。

崇高な猫というと、言いすぎかもしれないが、こういうプロット
にした著者の慧眼と、物語を重厚深遠なるものへと昇華させた、
類まれなる筆力に脱帽した。

哲学書とまでは言い過ぎかもしれないが、一読の価値がある作品である。

出来ることなら、死ぬ間際の最後だけでもいいので、科白を聞いてみたかった・・・。

そして、ペットを飼っている方にこそ、今作を読んでもらいたいと
心から思う。
孤独の癒し、情操教育、ファッション、喰いぶち、家族の一部等、
いろいろなスタンスで飼っている諸兄に、ペットへの愛情を
再認識してもらいたいからである。


猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.17
(5pt)

すべての猫好きは本書を読むべし

子猫を手のひらに乗せた時の、あの感触。
子猫が病気やけがで衰弱し、その命が少しずつ確実に尽きていく様子。
人間のすべてを見通した老猫が、自らの運命をすべて受け止めて、静かにその天命を全うしていく姿。

猫を飼ったことがある人なら、この本に出てくる「モン」こそは我が家の猫に違いないと確信するでしょう。それほどまでに猫に関する描写は秀逸です。

そんな風に猫好きのツボを強烈に突いてくる一方で、本書はまた「いのち」について深く考えさせる本でもあります。

よく子供たちによるいじめ事件や犯罪があると、学校では全校集会が開かれ、校長が「いのちの大切さについて語った」などと報道されることがありますが、そんな通り一遍で何のインパクトも残さないような校長の話を聞かせるよりは、すべての子供たちに『猫鳴り』を読ませるべきです。

特に第3部。ここではモンが天寿を全うするまでの様子が淡々と、しかし非常に力強く描かれます。

20歳のモンは老衰(と年老いた猫ならたいていはかかってしまう腎不全)のため、徐々に衰弱していきます。固形物を食べることが出来なくなり、水をなめるようにして飲むだけの生活になり、そしてその生活が20日ほど続いた後、ついに水すら口にすることができなくなります。モンはベッドの下に横たわり、フサフサだった黄金色の毛もぼろぼろの状態。それでも飼い主が心配のあまりその様子を見に行くと、「不安も、不満も、悲観の色もない」「謎めいて底知れない」「磨き上げた琥珀のような」眼で飼い主を見つめ、<ダイジョウブ、スベテ、ダイジョウブ>という信号を送ってくるのです。

『猫鳴り』ーーここには、まごうかたなき「生」と「死」があります。「いのち」とは何か、「生きる」とは、そして「死ぬ」とはどういうことなのか。この本はそんなことを考えるきっかけを、読む者に与えてくれます。
猫鳴り (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 猫鳴り (双葉文庫)より
4575513784
No.16
(5pt)

すべての猫好きは本書を読むべし

子猫を手のひらに乗せた時の、あの感触。
子猫が病気やけがで衰弱し、その命が少しずつ確実に尽きていく様子。
人間のすべてを見通した老猫が、自らの運命をすべて受け止めて、静かにその天命を全うしていく姿。

猫を飼ったことがある人なら、この本に出てくる「モン」こそは我が家の猫に違いないと確信するでしょう。それほどまでに猫に関する描写は秀逸です。

そんな風に猫好きのツボを強烈に突いてくる一方で、本書はまた「いのち」について深く考えさせる本でもあります。

よく子供たちによるいじめ事件や犯罪があると、学校では全校集会が開かれ、校長が「いのちの大切さについて語った」などと報道されることがありますが、そんな通り一遍で何のインパクトも残さないような校長の話を聞かせるよりは、すべての子供たちに『猫鳴り』を読ませるべきです。

特に第3部。ここではモンが天寿を全うするまでの様子が淡々と、しかし非常に力強く描かれます。

20歳のモンは老衰(と年老いた猫ならたいていはかかってしまう腎不全)のため、徐々に衰弱していきます。固形物を食べることが出来なくなり、水をなめるようにして飲むだけの生活になり、そしてその生活が20日ほど続いた後、ついに水すら口にすることができなくなります。モンはベッドの下に横たわり、フサフサだった黄金色の毛もぼろぼろの状態。それでも飼い主が心配のあまりその様子を見に行くと、「不安も、不満も、悲観の色もない」「謎めいて底知れない」「磨き上げた琥珀のような」眼で飼い主を見つめ、<ダイジョウブ、スベテ、ダイジョウブ>という信号を送ってくるのです。

『猫鳴り』ーーここには、まごうかたなき「生」と「死」があります。「いのち」とは何か、「生きる」とは、そして「死ぬ」とはどういうことなのか。この本はそんなことを考えるきっかけを、読む者に与えてくれます。
猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.15
(4pt)

「猫鳴り」とは余韻のあるタイトルである。

沼田まほかるには良い印象がない。処女作「九月が永遠に続けば」を読んで、その絶望的な暗さと読後感の悪さに辟易したからだ。才能は認めるが、私の範疇ではない。

しかし今年(23年)になって「ユリゴコロ」や、文庫になった本書が評判になっているというので重い腰を上げた。

先ず「猫鳴り」というタイトルに惹かれた。意味は身体をさすったりした時、猫が安心しきって心地よく喉をゴロゴロゴロと鳴らす事だと本書の登場人物に言わせているが、寡聞にして知らなかった。

個人的に猫が好きなので、冒頭から子猫を捨てるシーンがあり、いやはやどうなるものかと思ったものだ。

本書は3部構成から成っているがプロットが弱いように思う。少ない登場人物なのに、それが巧く活かされてなく、いつの間にか舞台から消えてしまうのだ。3部は結局、殆ど藤治とモンの世界になる。

と、ここまで文句を付けてきたが静かに読んで行くと、藤治がモンの寿命が尽きるまで、甲斐甲斐しく世話をする様は深とした感動を呼ぶ。

安楽死とか、逆に延命措置とか色々考えるのだが、若い獣医の「自然に」という言葉で、藤治は有るがままのモンと対峙しようとする。「猫鳴り」とは余韻のあるタイトルである。
猫鳴り (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 猫鳴り (双葉文庫)より
4575513784
No.14
(4pt)

「猫鳴り」とは余韻のあるタイトルである。

沼田まほかるには良い印象がない。処女作「九月が永遠に続けば」を読んで、その絶望的な暗さと読後感の悪さに辟易したからだ。才能は認めるが、私の範疇ではない。

しかし今年(23年)になって「ユリゴゴコロ」や、文庫になった本書が評判になっているというので重い腰を上げた。

先ず「猫鳴り」というタイトルに惹かれた。意味は身体をさすったりした時、猫が安心しきって心地よく喉をゴロゴロゴロと鳴らす事だと本書の登場人物に言わせているが、寡聞にして知らなかった。

個人的に猫が好きなので、冒頭から子猫を捨てるシーンがあり、いやはやどうなるものかと思ったものだ。

本書は3部構成から成っているがプロットが弱いように思う。少ない登場人物なのに、それが巧く活かされてなく、いつの間にか舞台から消えてしまうのだ。3部は結局、殆ど藤治とモンの世界になる。

と、ここまで文句を付けてきたが静かに読んで行くと、藤治がモンの寿命が尽きるまで、甲斐甲斐しく世話をする様は深とした感動を呼ぶ。

安楽死とか、逆に延命措置とか色々考えるのだが、若い獣医の「自然に」という言葉で、藤治は有るがままのモンと対峙しようとする。「猫鳴り」とは余韻のあるタイトルである。
猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.13
(5pt)

猫 その出会いが人生を変えていく…。人間の内面をとらえた素晴らしい作品。

この本を読んだら…どうぞ皆さんも猫を飼ってみてください。
最初にどういう動機で飼おうとも…人生にとって大きな出来事となることでしょう。

200ページくらいなので一気に読めます。

私はもともと猫嫌いだったので一生、猫など飼わないものと思っていましたが、
ひょんな切っ掛けから、瀕死の子猫を拾いました。
片手に乗るほどの小さな体で、必死に生きようとしていました…。
その子は私以外、多くの他人へと強い影響を与えて亡くなっていきました…。

最後の方のページは、ページをめくることさえ辛かったです。
自分の思い出を追体験してしまうから…涙なしには読めません。

本作は"猫と人間の温かい触れ合い!"とかいう動物物にありがちなホンワカした内容ではありません。
登場人物たちのダークさに"えっ?これってホラーかサスペンスなのか?"と思ってしまいますが、
読んでいる内に見事に裏切られます。

これは猫と暮らすことで浄化されていく人間の魂の物語です。

本書の主人公は猫のもん(ペンギンも出てきます)です。もんやペンギンは人間に対して何もしません。
何のイベントも繰り広げません。
ただ猫として生きていくだけです。

ただ生きているだけで何という立派な生き様なのでしょうか。

猫好きな方にも、(特に)猫嫌いな方にもお薦めできる傑作です。
猫鳴り (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 猫鳴り (双葉文庫)より
4575513784
No.12
(5pt)

猫 その出会いが人生を変えていく…。人間の内面をとらえた素晴らしい作品。

この本を読んだら…どうぞ皆さんも猫を飼ってみてください。
最初にどういう動機で飼おうとも…人生にとって大きな出来事となることでしょう。

200ページくらいなので一気に読めます。

私はもともと猫嫌いだったので一生、猫など飼わないものと思っていましたが、
ひょんな切っ掛けから、瀕死の子猫を拾いました。
片手に乗るほどの小さな体で、必死に生きようとしていました…。
その子は私以外、多くの他人へと強い影響を与えて亡くなっていきました…。

最後の方のページは、ページをめくることさえ辛かったです。
自分の思い出を追体験してしまうから…涙なしには読めません。

本作は"猫と人間の温かい触れ合い!"とかいう動物物にありがちなホンワカした内容ではありません。
登場人物たちのダークさに"えっ?これってホラーかサスペンスなのか?"と思ってしまいますが、
読んでいる内に見事に裏切られます。

これは猫と暮らすことで浄化されていく人間の魂の物語です。

本書の主人公は猫のもん(ペンギンも出てきます)です。もんやペンギンは人間に対して何もしません。
何のイベントも繰り広げません。
ただ猫として生きていくだけです。

ただ生きているだけで何という立派な生き様なのでしょうか。

猫好きな方にも、(特に)猫嫌いな方にもお薦めできる傑作です。
猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.11
(4pt)

猫好きも納得の1冊

生と死の際を描いた素晴らしい傑作文学作品―解説で絶賛されるとおりの素晴らしい作品です。
3部構成で、どの話も徹底的にリアルな苦悩、辛さをつきつけてきますが、そこには確固たる強さ、優しさが根底にあります。
猫という存在の魅力も圧倒的な描写力で描かれており、猫好きにも納得の一冊です。
ただ第2部だけは救いがありません。そんな現実にしてはいけないという作者のメッセージがこもっている気もしますが、猫好きにはこの話は辛いです。
猫好きの方は心して読んでください:;
猫鳴り (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 猫鳴り (双葉文庫)より
4575513784
No.10
(4pt)

猫好きも納得の1冊

生と死の際を描いた素晴らしい傑作文学作品―解説で絶賛されるとおりの素晴らしい作品です。
3部構成で、どの話も徹底的にリアルな苦悩、辛さをつきつけてきますが、そこには確固たる強さ、優しさが根底にあります。
猫という存在の魅力も圧倒的な描写力で描かれており、猫好きにも納得の一冊です。
ただ第2部だけは救いがありません。そんな現実にしてはいけないという作者のメッセージがこもっている気もしますが、猫好きにはこの話は辛いです。
猫好きの方は心して読んでください:;
猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.9
(4pt)

くやしいが素晴らしい

じっとりとした心情や、べとつくような感情などの描写がすごい。
面白いには変わりなく、衝撃を受けたがあまり人に薦める気はない作品。

「こういう展開かなー」と想像していたのにもかかわらず
結局号泣してしまった。
くやしいが心を揺さぶられた本。
薄いからーと気楽に買って読もうとするとびっくりするかもしれない。
猫鳴り (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 猫鳴り (双葉文庫)より
4575513784
No.8
(4pt)

くやしいが素晴らしい

じっとりとした心情や、べとつくような感情などの描写がすごい。
面白いには変わりなく、衝撃を受けたがあまり人に薦める気はない作品。

「こういう展開かなー」と想像していたのにもかかわらず
結局号泣してしまった。
くやしいが心を揺さぶられた本。
薄いからーと気楽に買って読もうとするとびっくりするかもしれない。
猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.7
(4pt)

いい!

「彼女がその名を知らない鳥たち」を読んで以来、
かなり気になる作家、沼田まほかるさん。

一冊は予約購入したので手元にあるものの、
この度(2011年3月末)友人に勧めようともう一冊購入することを決意。
ところが新品はamazonにも在庫がなく、
書店に問い合わせたところ、版元に在庫がもうないそうで、
再版しない限りは書店に並んでいる物のみとの説明を受けました。

書店をいくつか探し回ってようやく新宿で発見。
迷わず購入しました。
それぐらい、私にとって非常に印象深い作品でした。


猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.6
(5pt)

共感できる1冊

猫という文字が目に留まって手にしたところ、表紙の絵が気に入って買いました。
猫との感動話のイメージだったのですが、内容はかなりハードです。
悲しみを持った主婦と心に闇を抱えた少年と、そして最後の時を迎える3部構成になっています。 
読み始めは、猫好きなら途中で読むのを止めてしまうかもしれません。 
ただし、人生の中で犬や猫に悲しみや挫折を救ってもらった経験がある人にとっては、共感できる1冊だと思います。
猫鳴り (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 猫鳴り (双葉文庫)より
4575513784
No.5
(5pt)

共感できる1冊

猫という文字が目に留まって手にしたところ、表紙の絵が気に入って買いました。
猫との感動話のイメージだったのですが、内容はかなりハードです。
悲しみを持った主婦と心に闇を抱えた少年と、そして最後の時を迎える3部構成になっています。 
読み始めは、猫好きなら途中で読むのを止めてしまうかもしれません。 
ただし、人生の中で犬や猫に悲しみや挫折を救ってもらった経験がある人にとっては、共感できる1冊だと思います。
猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.4
(5pt)

モンとともに。

一匹の猫「モン」が三者の人生に関わる。
「猫鳴り」とは聞き慣れないことばだが、はたして作中にそれに対する解釈があった。
この三人の胸に在る昏さは、信枝の場合「空っぽの底なし井戸」「虚無」と自覚し、
行雄は「ブラックホール」と呼ぶ。藤治は子供の頃から抱えている「死の恐怖」がそれだ。

どこからともなく現れて、捨てたはずのモンを飼うに至るまでの信枝と藤治夫妻の葛藤は
切羽つまったものだった。失ったものがあまりにも大きすぎて、現実を生きている
匂いがないような信枝の昏い心象に、モンが分け入ってくる。
行雄は彼らとは直接関係のない少年だが、自身の「ブラックホール」から脱出するまでの
行動や心理がなかなか粘っこい描写で、思春期の苛立ちを裏打ちしている。
モンは、同級生の元の猫として、効果的な役回りで登場する。

やはり、この作品の三篇のなかでも群をぬいて静謐で濃密な闇を描いているのは、
藤治の章だ。
老いた一人と一匹が、死にむかって生きてゆく。
もちろん、モンの体がきかなくなり衰えていくさまは、寂しさも虚しさも無念さも
ともなう。藤治にも医者にも、もう手立てがないところまでモンの症状は進む。
モンとともに生きる藤治は、モンから「死」というもののイメージを様々に
受けとる。世話をしているはずの藤治が、モンに別れの準備が整うのを待たせていると
自覚する場面がある。克明にそれを描く作者の眼。
「死」を、藤治はモンの老衰するばかりの日々を見つめながら、徐々に受けいれていくのだ。
老人と老猫の静かな余生。
この世に生まれ落ち、生きて、ただ生きて、死んでゆく。それは、猫も人間も同じこと。
尊く潔いまでの、モンの寡黙な姿に、どうしようもなく胸を突き上げられた。

モンの死を受けとめる藤治の葛藤を描ききり、生きて死ぬことの自明の理を
藤治も私も受けいれられたのである。
猫鳴り (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 猫鳴り (双葉文庫)より
4575513784
No.3
(5pt)

モンとともに。

一匹の猫「モン」が三者の人生に関わる。
「猫鳴り」とは聞き慣れないことばだが、はたして作中にそれに対する解釈があった。
この三人の胸に在る昏さは、信枝の場合「空っぽの底なし井戸」「虚無」と自覚し、
行雄は「ブラックホール」と呼ぶ。藤治は子供の頃から抱えている「死の恐怖」がそれだ。
どこからともなく現れて、捨てたはずのモンを飼うに至るまでの信枝と藤治夫妻の葛藤は
切羽つまったものだった。失ったものがあまりにも大きすぎて、現実を生きている
匂いがないような信枝の昏い心象に、モンが分け入ってくる。
行雄は彼らとは直接関係のない少年だが、自身の「ブラックホール」から脱出するまでの
行動や心理がなかなか粘っこい描写で、思春期の苛立ちを裏打ちしている。
モンは、同級生の元の猫として、効果的な役回りで登場する。
やはり、この作品の三篇のなかでも群をぬいて静謐で濃密な闇を描いているのは、
藤治の章だ。
老いた一人と一匹が、死にむかって生きてゆく。
もちろん、モンの体がきかなくなり衰えていくさまは、寂しさも虚しさも無念さも
ともなう。藤治にも医者にも、もう手立てがないところまでモンの症状は進む。
モンとともに生きる藤治は、モンから「死」というもののイメージを様々に
受けとる。世話をしているはずの藤治が、モンに別れの準備が整うのを待たせていると
自覚する場面がある。克明にそれを描く作者の眼。
「死」を、藤治はモンの老衰するばかりの日々を見つめながら、徐々に受けいれていくのだ。
老人と老猫の静かな余生。
この世に生まれ落ち、生きて、ただ生きて、死んでゆく。それは、猫も人間も同じこと。
尊く潔いまでの、モンの寡黙な姿に、どうしようもなく胸を突き上げられた。
モンの死を受けとめる藤治の葛藤を描ききり、生きて死ぬことの自明の理を
藤治も私も受けいれられたのである。
猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
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