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鉄の骨



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【この小説が収録されている参考書籍】
鉄の骨
鉄の骨 (講談社文庫)

鉄の骨の評価: 4.30/5点 レビュー 288件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.30pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 21~21 2/2ページ
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No.1:
(2pt)

突っ込みが甘い

ゼネコンと建設談合を扱った小説。中堅ゼネコンの「業務課」に配属された4年目社員の目線から、業界の姿が描かれる。いくら逮捕者を出してもなくならない談合だが、池井戸氏はそれを、業界が生き残るための必要悪であるという見方を示す一方で、やはり将来的には改革されねばならないという方向で(きれいに)まとめている。大型工事を巡って、経営的に危機に瀕するゼネコン救済のための談合と政治家への資金供給・・・。これが必要悪というのならば業界には自浄作用はない。
談合のありなしに関わらず、業界は大小入り乱れた、それこそ生き残るための最後の戦いをしている。まさに会社の総合力を駆使した消耗戦である。そういう前線にあって、小説の主人公の目線が若すぎるし、小説でしか「ありえない」設定には甘さを感じる。そのため読んでいて嘘っぽく作り物めいた印象を受ける。1000億円規模のプロジェクトの実務を、業務課の人間が中心になって動かすということも(普通では)ないのではなかろうか。
マスコミで定期的に(権力闘争がらみからか)談合問題が溯上に上るので興味を持って読んだが、談合問題の本質に迫るという点からの切り込みも弱く感じた。
もっとも、「鉄の骨」というタイトルは、絶滅した恐竜を彷彿とさせ、その意味からは深い含意と皮肉があるのかと。
鉄の骨Amazon書評・レビュー:鉄の骨より
4062158329

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