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永遠の0



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【この小説が収録されている参考書籍】
永遠の0 (ゼロ)
永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0の評価: 3.96/5点 レビュー 2076件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.96pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1513件 1281~1300 65/76ページ
No.233:
(5pt)

語り継がれる戦争

なんだか読んでいてとても辛かった。
戦争モノっていうとドロドロしてて敬遠したくなるような物がおおいけれど、
すごく読み易くはあった。
とても丁寧に書かれていたし、
まるでその場で体験談を聞き、
また見たかのような臨場感もあった。
それゆえにやはり平和とは尊く、
大変に幸せなことなのだと実感。戦争は怖い、悲しい。
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No.232:
(5pt)

男のロマン

すばらしいの一言です。古き良き時代の男のロマンです。悲劇ですがとても心が温かくなりました。
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No.231:
(5pt)

戦争や歴史ものが苦手な方もぜひ。鳥肌ものの感動です。

実は、私は戦争ものの小説や映画はあまり好きではないんです。
ハリウッド作で戦争を描いた映画は、脚本もさることながら映像技術が優れているだけあって観ていて生々しいものが多くわざわざ観る物ではないと思っちゃうのです。それに最後にはやっぱりプロパガンダ的な綺麗な終わり方になってると言いたいことがぼやけてしまうなぁと。
もう一つの理由としては、戦争は過去のもの、という気持ちがあり、歴史を学ぶことの重要性よりも現在をどう生きるか、ということのほうが大切に思えてしまうんだよね。
この作品との出会いは、たまたま友人が強く薦めてくれて、本当に読む気があるのならばプレゼントしますよ、ってことで第2作の「輝く夜」と一緒に送ってくれたのです。「輝く夜」の方はページ数も少ないし読みやすかったのでさらっと読んでしまい、文体も引き込まれるし読み終わった後の心の軽さもいいな、と思ってこの「永遠の0」を読み始めたんです。
途中まで読んでそれが太平洋戦争の航空機の零戦を描いた作品とわかったときには、正直楽しんで読めるかな、と思ったの。
ただ、読み進めていくうちに軍人であり生を大切に、国のためよりも家族のために死ねない、と考える宮部久蔵という人物がどういう人だったのか、なぜそれほどの強い生きる意思を持ち、かつ神業とまで言われる腕を持った宮部が神風特攻隊で死ぬ運命になったのか、無償に知りたくなってきてしまうのです。
ジャーナリストの卵の姉と無職で司法試験に4回も不合格して挫折感を味わっている弟が、宮部と共に戦った数少ない生き残りの戦友たちにインタビューすることで明かされる宮部久蔵という人物像。戦争と命について、いかにして多くの尊い命が何千人も死んでいったのか。愛とは何か。戦争を知らない私たちの世代は、もしかしたらこの本を読んでも架空のフィクションのようで真に受け止められないかもしれない。でもこの本は戦争についての話よりも、命、生きること、愛、についてのお話です。
戦争や歴史が苦手という人でもすごく分かりやすく描かれているので、その点については問題ないはずです。どの世代の人にもお勧めの小説です。
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No.230:
(4pt)

現代人が描く戦争。

「探偵!ナイトスクープ」の構成作家、百田尚樹のデビュー作。

ニート生活をだらだらと送っていた健太郎は、ライターの姉の頼みで、見知らぬ祖父の過去を探ることになる。やがて、祖父を知る人の話を聞くうちに、祖父ががかつて零戦のパイロットであり、多くの人に思い出を残していた事実がわかり……。

上手いなぁ、と思いました。これでデビュー作なんてまったくもって信じられません。企画も構成も、ラストへと至る流れも、人物描写もすべてが新人離れしています。上手い。

まるで戦争体験者のインタビュー集のようでありながら、それでいて、一人の零戦パイロット「宮部久蔵」の姿を浮き彫りにしていく様子は、ミステリーであり、かつ人間ドラマであり、歴史小説でもあります。そのすべてがちょうどいい感じで絡み合っている物語なのです。

そして、そういう作品の出来とは別に、戦争の現実が見えてくるというのもすごいなぁと感心しました。
僕は戦争を知らない世代ですが、それでもこれを読むと、いやでも戦争について考えてしまいます。
あの頃、日本で何が起こっていたのか。日本人は何をしていたのか。

読ませて、考えさせて、感動させる。
繰り返しになりますが、よく新人作家がこんなすごいもの書き上げたなぁと思います。

ラストに用意された仕掛けも素晴らしい。
傑作だと思います。
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No.229:
(5pt)

父を思い出して涙・・・

父から何度となく戦争の話は聞いていました。
あのころの日本人は純粋に自分の大切な人を守るために戦っていたのです。
百田さんの文章力に引き込まれ、一気に読み、何度も涙しました。
宮部さん、安らかに・・・それが読み終わった時の感想です。
父はいつも亡くなった部下のことを考え、靖国神社に碑を建てました。
私の七五三のお祝いは、もちろん靖国神社です。戦後GHQの洗脳により、靖国は戦犯を祭る神社とされました。
あの8月15日から日本は変わってしまったのです。平等をよしとし、みな平均的な人間、大前研一さんは
愚民政治だったと言っています。たいした総理大臣がでないのは当たり前のような気がします。
史実に忠実に基づき、部下たちを死に追いやってしまうことになる宮部さんの気持ちは私の父なら気持ちがわかると思います。
ジャーナリズムを批判した姿勢は共感します。今の世の中は官僚、企業、マスコミの癒着に
よってできている。原発しかりです。


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No.228:
(5pt)

おじいちゃんにもっと話を聞きたかった

戦争の話は正直、好きではありませんが・・この本は一生大切にしたいと思いました!
そして自分の子供が大きくなったらプレゼントしたいです。
この本に出会って、私の死んだおじいちゃんは、どんな思いで戦争に行っていたんだろう、という思いが湧き出てきました。
もっとおじいちゃんが体験した話を聞きたかったなと・・・。

話に出てくる登場人物のほとんどは、20代だったと思います。
私はが26歳ですが、20代でこの本に出会えたことに、とても感謝しています。
ストーリーやオチなどの内容も読みやすくて良かったですが、それとは別に学べる所がたくさんあったなと思います。

「生きる」ということや、人間は生きていく中でやりきれないことや解決しないことがたくさんあり、それに折り合いをつけて歳を重ねるんだなと、今さらながら改めて実感しました。
また、「歴史は繰り返す」という言葉がありますが、この本を読んで、まさに今日本が抱えている政府の問題に当てはまるなと思いました。(原発など、戦争の時と何も変わってないじゃん!と思いました)

今の若い世代の日本人は、日本の歴史や政治に興味がなさすぎです。
忙しいから選挙の投票に行かない!とか、無責任すぎる気がします。
今ある自由や20歳を超えたら誰もが持っている選挙権は、私たちの先祖たちが苦しい生活や悲惨な思いをして手に入れたものだということを、もう少し理解するべきだと思いました。
このような本が世の中にたくさん出て、日本という国の歴史や今後を客観的に見たり考えたりする人が世の中に増えて欲しいと思います。

他の方のレビューで、ストーリーが読めてしまうという方が多いですね。
確かにオチは、普通でした。
私が着目して欲しいのは、ストーリーというよりも、その時代に生きた人達の生きざまのようなものを感じ取って欲しいです。

ちょっと偉そうになってしまいましたが、本当に素敵な本に出会えて、百田さんに感謝しています!


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No.227:
(4pt)

傑作です……が、

皆さんが書き込んでいる通り、傑作には違いないと思います。
ストーリーも素晴らしいです。
いい点はすでにみなさん書いていらっしゃるので、あえて不満な点を挙げさせていただきたいと思います。
元特攻隊員の語りですが、これはいくらなんでも長すぎるのではないでしょうか。
これではドキュメンタリーです。
これが小説である以上、もう少し短く纏める(あるいはドラマとして描く)べきだと思うのですが……。
その部分は少し読み飛ばしてしまいました。
しかし、ラストにかけての展開は見事で、涙を禁じえませんでした。
あまりにも前評判が高く、期待しずきてしまったかも知れません。
何も知らずに読んだら、五つ☆だったかも。

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No.226:
(5pt)

今も昔も

百田作品は2作目でしたが(1作目は風の中のマリア)、作者の作風?通りに、
時代背景等を説明するような形式をとっています。
いろいろな立場の語り部たちが、同じように語るので、違和感がある人もいるかもしれませんが、そういった手法で情報を補う事で、知ってそうで知らなかった太平洋戦争当時の
男たちの姿が、くっきりと浮かび上がってきます。
フィクションとはいえ、事実(といわれている一説含む)と実名も多く、
特に当時の士官たちの・・・ぶりには、現代の政治家たちの・・・と、思ってしまいます。
そういった状況の中で、最後に飛び立った時の思いは、どういうものであったか!
 同じ飛行機乗りを描いた、ノンフィクション"大空のサムライ"を過去に読んでいたので、理解できたシーンがありますが、未読だと伝わりにくい部分もあります。
本作の参考文献にもなっており、一読をおすすめします。

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No.225:
(4pt)

エリート官僚の体質

364〜365ページを読んで目から鱗が取れるような気持だった。誰も書けなかった真実が書かれていたからだ。レイテにおける謎の反転の理由が、はじめて私の中で解決した。大本営の参謀は、自分が死ぬ心配がないと、人間の命をゴミクズのように扱う無茶な玉砕作戦をすぐに考えるが、いざ自分が最前線で指揮をとることになると、急に弱気になったのである。国民の命はどうでもいいが自分の命は惜しい。この弱気が詰めの甘さとなり、パールハーバーで南雲長官は空母艦隊を逃がし、珊瑚海海戦の井上長官、第一次ソロモン海戦の三川長官も同様に勝機をのがした。極めつけは、レイテ海戦の栗田長官の謎の反転である。「自分の出世が最優先で命が惜しかった」などとは言えなかったから、栗田長官は死ぬまでこの反転の理由について沈黙したのだ。彼らエリートは、国民には平気で「死ね」と言うが、自分の命を危険にさらすことはない。相手の責任を追及すると自分も危険なので、エリート同士お互いをかばって責任をとらない。この官僚体質は、今もまったく変わらない。まるで東京電力だ。

ラストの展開にはびっくりした。児玉清氏の解説も素晴らしい。

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No.224:
(5pt)

涙が止めどなく流れ落ちた

姉弟が、自分の
祖母が別れた夫に関して調べる。
過去の彼を知る人たちの回想で物語は進んでいきます。


彼の生き様、ポリシー、
生涯をかけて守り抜いたもの

そんな彼の姿を知っていくにつれ、
調べていた姉弟の人生にも影響を及ばせていく。


彼の部下や妻を守ろうとする
強いという言葉だけでは表現しきれない堅固な意志。
そして、それがゆえに、迎えてしまったエンディング。
もう涙なしには、読むことができませんでした。

人は、ここまで、
他の人を守り抜くことが出来るのか、
読んでいる人にも問いかけてくる一冊でした。
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No.223:
(5pt)

読み応えがあり、感動した!

本屋さんでレビューが良かったので、あらすじを見たら戦争中の話だったので、
最後まで読めるか心配だったが、読み始めたら止められず、一気に読んでしまった。
久々に内容のある読み応えのある本だと思った。 

実は学校の日本史では太平洋戦争のあたりはもう3月になりいつも授業ではカバーしきれず、
先生から自分で読んでおくようにいわれてもやらず、恥ずかしながらそのあたり、もちろん
特攻についても良く知らなかったので、この本で終戦への日本軍の無謀な戦いが良く理解できた。

物語は特攻で亡くなった宮部の孫が戦友のインタビューを通して人物像を明らかにしていくのだが、最初
に会った戦友が「宮部は臆病だった」と言い、この先どのような展開になっていくのか、心配になったが、実は優秀で多くの信奉者もいて魅力的な人物なのだが、最後はあっという予想外の結末となる。

読み終わって思ったのは、いつの時代でも日本という国はトップはだめだが、その下でがんばっている
国民は立派だ、ということだ。
今起きている福島の原発と特攻とダブり、原発で惨事を沈静化しようと前線で命の危険を賭して働いている作業員はまるで太平洋戦争中の特攻隊員のようだな、と思った。



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No.222:
(5pt)

変わらない日本

二か月前に東日本大震災が起こり、この本を今読んでみて日本は何も変わっていないことを痛感しました。軍部の上層部と特攻隊 それが東電のエリート幹部と現場で命をかけて戦っている人とだぶりました。そしてその場その場で迎合しているジャーナリズム。いつも弱者がひどい目にあう。幹部は安全地帯にいながら責任を誰一人取らず・・・日本は変わっていない・・・
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No.221:
(5pt)

こういう作品こそ映像化してほしい

ただただ感動した。
体験談として語られる戦争の史実や登場人物の心情に心を揺さぶられる作品である。

"特攻"に対する考え方を戦争から60年以上も立ち、当時の情勢を史実からでしか
推測できない我々が安易に断ずることは好ましくない。
ただ本書に書かれている心情が、特攻を目前にした特攻隊員の大半の心情を表したものならば、
"特攻"は、集団主義・勤勉さ・建て前といった世界から見たときの日本人の特異性が悪い方向に
働いた最も典型的な行為である、と気付かされる。

また、指揮官の点数稼ぎにより戦況が暗転する描写は、どこかしら今の日本の政治と重なって歯がゆい。

タイトル通り、是非映画化をお願いしたい。
ゼロ戦のパイロットである主人公の祖父のルーツを探るため、祖父を知る人物から戦争体験談を
聞いて回る単調ではあるが奥の深いストーリーである。
だからこそ、監督としての腕が如実に現れる、そして役者冥利に尽きる。
CGに頼る監督はいらない。見栄えのする俳優もいらない。この作品を表現しきって演じきって
名を挙げてやる。そんな方々による映像化を期待します。

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No.220:
(5pt)

若い世代も読むべき本(技術者の視点から)

戦後を生き抜いた人達が紡ぐ,ある一人の人物の物語。
やがて終盤にそれらが収束していく頃,涙無しには読めなくなる。

同時に怒りも覚える。戦時も現代も変わらないのか,高級官僚の
エゴのために若い世代が犠牲になったという。

一方,技術者が身につまされる言葉がある。
【ゼロの設計者は,人が乗ることを想定していたのか?】
長すぎる航続距離のために,どだい人間には無茶な作戦を立てる
ことになってしまった。
何を大事にするかが,作戦立案から設計思想まで,一貫して
クリアになっていた米軍に勝てるわけが無かったのだ。

物語は史実に基づくフィクションだけれども,ゼロ戦を中心に
繰り広げられるストーリーは,歴史的な知識を増やしてくれるし,
前述のように技術者へのメッセージ性もある。戦時中の失敗を
繰り返さないためにも読んでおくことをお薦めします。


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No.219:
(5pt)

知らなくてはいけない現実

知らなくてはいけない現実があった。

例えそれがエンターテイメントの感想だったとしても。

我々の国は戦争をした。
これは、事実であり、歴史だ。

絶対に読め。
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No.218:
(5pt)

最後まで読んでください

正直、半分くらいまで読み進めた段階では、祖父に関する似たようなエピソードが繰り返し述べられているだけに過ぎず、やけに冗長に感じました。
物語としてのドラマ性も感じられず、小説ではなく、ドキュメンタリーの形式でよかったのではないかと思いました。

ところが、後半に入ると、今までしつこいくらいに述べられてきたエピソードが一気に重みを増してくるのです。
頑なに死を拒絶していた祖父が特攻を受け入れた理由、それが学説や歴史的な検証などではなく、感情として理解できるのです。
もちろん、実際に戦地で特攻隊員になった人間の苦悩は量るべくもないですが、少なくとも今まで漠然と抱いていた認識は覆るでしょう。

一見すると難しい内容に思えますが、それこそゼロ戦の名前の意味や、爆撃と雷撃の違いといった基本的なことまで丁寧に説明されています。
なので、戦争の知識がほとんどない方でも読みやすいと思います。

多くの方に読んでほしい、というより、全ての日本人に読んでほしい小説です。
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No.217:
(5pt)

いろんな人に読んでほしい。

司馬遼太郎さんはじめ、戦国時代、幕末を舞台にした歴史小説は好きでたくさん読んでいます。ただし、第二次世界大戦を舞台にした小説は読んだことがありませんでした。この本も、本屋に平積みにされていて興味があったのですが、テーマが特攻隊でしたので、なかなか手にできませんでした。でも、本屋で偶然若い人が絶賛していたので、よんで見ました。素晴らしい作品でした。とにかく、多くのひとに読んでほしい。あの戦争になぜ、突き進んでしまったのか?、また世事中の軍部が今の官僚に似ていて、現代にも通じます。またマスコミも暴力も現代に通じます。とにかく偏見をすててよんでください。そして感動してください

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No.216:
(4pt)

子供たちに読ませたい

この小説は戦記物が好きな方に向けた作品ではない。
太平洋戦争について詳しい方が読めば、きっと今更の感があるのだろう。

しかし、この小説はとても価値のあるものだと考える。
それは、今まで戦争についてほとんど知らない人や、考えたこともない人
へ向けた小説であるからだ。
私も読み進めていく中で、「子供たちに読ませたい」と強く感じた。
戦後65年も経過し、どんどんと過去のものになっていく。
私の父は海軍にいて太平洋戦争を体験しているが、その私でさえ戦争は
現実感の乏しいものである。まして孫の世代ともなれば、ともすれば
戦国時代と同列になってしまうような遠い過去の話になりかねない。
だからこそ、こうした読みやすい小説で、戦争の悲惨さを伝えることは
重要である。百田さんは大変良い仕事をしたと思う。

作者はラストで小説らしい味付けを施している。私は普段であれば、
ラストの落ちにこだわるタイプだが、この「永遠の0」に関してはラスト
がどうのはあまり必要がないと考える。それまでの過程で十分に百田さん
の伝えたいことは理解出来たからだ。

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No.215:
(4pt)

最後のドンデン返しに参った

0とは三菱零式艦上戦闘機(零戦:初採用は昭和15年であるが、皇紀でいうと2600年になり、末尾の0をとって零戦とした)の事であり、飛行機乗りにしては臆病者と云われた祖父が、本当に敵機から逃げ廻るような臆病者だったのか、その孫たちは生存している戦友会のメンバーに聴き取り調査をしていく。

祖父はとにかく、生きて祖国に帰りたいと、口癖のように云っていたという。

太平洋戦争の様相は本や映画、テレビ等で知らなくもないが、神風特攻隊は突然出現したのではなく、通常の空軍飛行隊の出撃でも、敵により被弾され回復の可能性がなくなった場合、もしくは帰還に際し、燃料が足りないと判断した場合、敵艦隊に向って自爆しなければならない命令を受けていたのだ。

余談であるが、開戦時でアメリカと日本の物的国力(石油、鉄鉱石、アルミなど重要な軍事物資13項目の生産高の平均)には78対1という圧倒的な格差があったらしい。

元々、負けが判っていた戦争であった。

さて、このベスト・セラー本のウリは感動の涙が出ること必至らしいが、これはまんざら嘘ではない。

そして、ラスト近くのドンデン返しはミステリーを読んでいるような昂奮をおぼえた。
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No.214:
(5pt)

日本人必読

太平洋戦争やゼロ戦については戦記物や
坂井三郎氏の著書などでかなりの知識は
持っていたが、当時の若者がどのような
心境で戦地にいたか、戦ったかをこの本
は今までになく精緻に記述されている。

また、その背景にある日本軍司令部の愚かさや
ゼロ戦の素晴らしさもよく書けている。

日本人なら、特に若者には、是非読んで
欲しい一冊だ。
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