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永遠の0
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永遠の0の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1513件 1261~1280 64/76ページ
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現代人によるインタビューのかたちをとっているので、特攻隊に関する本に特有の「重さ」はない。 本当に宮部のような直接的な言動をとった人間がどれだけいたのか(いなかったのか)知らないが、「命の価値観」への投げかけが、本当に戦地でなされていたとすれば、結末のような出来事が起きても不思議ではないかもしれない。 | ||||
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初めて本を読んで涙した!! 人生観が変わる作品♪ | ||||
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なんという読後感でしょうか。 みなさん、色々とご意見をお持ちですが、正直、私は「圧倒」されました。 面白くて「参った」とか「素晴らしい」という感想では補いきれないような不思議な感覚です。 読み始めてすぐ、デンゼル・ワシントンさん、メグ・ライアンさん主演の映画『戦火の勇気』 のような進み方なのかな?と思い読んでいくと、、、、 戦争による狂気はついに、必要以上に臆病で慎重で「生きて妻の下へ」という感情に執着して いた信念までも狂わせてしまったのか、と思うと涙が止まりませんでした。 「死」を覚悟するのも束の間であった時代、さらには「生」への執着が悪だった時代は想像も つきませんでしたが、これを読んでしまったら、如何に現代は平和ボケをしているのかと 心底悲しくなりました。 もう、後10年もすれば、戦争体験者も数えるほどになってしまうでしょう。 そして風化されるでしょう。 零戦などの第二次世界大戦(太平洋戦争)関係の展示や資料館も経年劣化すれば維持する予算が ないなどの名目で次々と廃館となっていくことでしょう。 それが次世代にとって良いことになるのか悪いことになるのか想像もつきませんが、ただ言えることは 歴史の闇に埋もれていったときに日本はどのように変わるのでしょうか。 まだ多少見届ける時間は残された自分がどのような行動に出るか、、など今までにない感情に とらわれた不思議な小説でした。 賛否両論はあるでしょうが、松田翔太さんの一人二役での映画化で映像として見たいような気になりました。 気の置けない友人と呑みながら語りたいと思った作品でした。 | ||||
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現在生きる主人公の孫の眼をフィルターに、大義を信じて戦い散華していった当時の若人を描き出す。 太平洋戦争をほとんど理解していない今の人達に、筆者は強く語りかけたいことがあったのであろう。 それは、現在生きる人達から、まるで犬死したかのように見られている一人一人の兵士達は、今の人達と同じ若人であったこと。 確かに、無駄な犠牲を強いたことは否定出来ないが、彼等はどんな絶望的な中でも、強い気持ちで戦い続けたこと。 そして、現在の人達とは比較にならないほど、その「生」と「命」を純粋に見つめ続け、求め続け、そして燃え尽くしたこと。 主人公はフィクションの人物だろう。だが、筆者は太平洋戦争を熟知した上で、全く違和感無くストーリーを作り上げている。 物語の最後に“仕掛け”が用意されているのは百田流か。読みながら何度も泣き、読み終わって、なんとも爽やかな気分となった。 | ||||
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文体や内容については批判もあるでしょうが、次の世代に伝えていくためにはある程度しかたのないことかもしれません。若いときの成績が一生ひっくり返らないシステムと一般受けしない記事は流さない新聞(報道)があの戦争を維持したという可能性が心に沈殿しました。現代の日本はどうなんでしょうか?少しは進歩しているのでしょうか? 特攻に出撃して行った兵士の気持ちは安泰の世界に生きる私には想像できません。でも、過度に美化された、あるいは9.11になぞらえ、北朝鮮を引き合いに出して狂信的なテロリストとの評価には共感できません。日本統治下の朝鮮人でありながら特攻で亡くなれた方の”なぜ”を追うフィクションがあります。飯尾憲士氏の開聞岳―爆音とアリランの歌が消えてゆく、です。絶版ですが、中古で手に入ります。 | ||||
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それほどは多く無い、自分の蔵書の中で、この物語はあらゆるジャンルで「最高傑作」と感じる作品となりました。 「本当の祖父」を調べる「冒険」に出た青年が、姉と共にその「宮部久蔵」なる人物たるやを巡り、若くして特攻により戦死した彼の想いを現代に紡いでゆく物語です。 零戦という世界最強の戦闘機により、太平洋戦争に望んだ日本海軍。時代は「戦艦での戦い」から「空母戦」に変遷する中で、パイロットの能力も秀でいた零戦は世界各国を恐怖と驚愕の渦に叩き込んだ。そんな優れた戦闘機と人材がありながら、何故、日本は敗戦したのか。。 この物語を読めば、その原因、歴史的背景を明瞭に解き明かす事ができます。 そんな、戦中の物語ですが、作者の「読ませる」力量は尋常ではなく、このともすれば重く目を塞ぎたくなるテーマを飽きさせる事無く圧倒的筆致により、一気に読ませてしまいます。 恥ずかしながら、最低3つの箇所で泣いてしまいました。 是非、読んで下さい。最高の作品だと思います。 | ||||
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もう何度も読んでいる。 戦争に関する新聞記事、テレビのニュースを見る度に、飛行機に乗り海外に行く時に。 そして何度読んでも涙が止まらなくなる。 この本がこれほど心に残るのは、「生きる」ということが真摯に書かれているからではないか。 戦争を経験した方の証言を元に描かれた内容は、時に辛く、苦しい場面もある。 しかし、その中にも戦闘機乗り達の明るい性格、男気溢れる言葉の数々が鮮やかに描かれており、 戦争真っ只中の時代の中でも強く生きていた男達の「生」が光輝いて目の前に浮かぶようだ。 とにかく一人でも多くの人に読んで欲しい。 この小説の中でもあったように、戦争を経験した人が身近にいれば話を聞いて欲しい。 戦争を風化させず、これからの未来に語り継いでいくのは我々の役目だと思う。 この小説に出会えて本当によかった。 | ||||
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私は戦争経験者でもなければ、原爆の被災者でもない。内地に居て空襲を受けた訳でもなければ、戦後の極貧生活を強いられた国民でもない。いわば恵まれた存在だ。そんな若輩者の私の、稚拙な感想文として一つレビューしたい。 まず思ったのは、序章から惹かれるものがほとんど無かったことだ。端的に言うなら「機械的な語り」で、人物に重点が置かれておらず、さらに項の長さにもげんなりした。が、やはりそこは放送作家としての実力だろうか。詳細な準備の成果が如実に示されており、読むだけで時代を超えられた気がする程、具体的で鮮明な描写であった。ただ、やはり情報の描写が重視されたためか、終始機械的だったのは否めない。だがしかし、そのパズル的に読む作業は、ちゃんとクライマックスで報われる仕様となっている。 これは物語であると同時に一つの評論ないし主張だ。若者だろうが大人だろうが関係ない。今生きている日本が全てだと思うな。そして今なお、戦時中と変わらぬ社会構造までもがなりを潜めているのだ。 皮肉の込もった筆者の痛烈なメッセージとともに、零戦という機体とそこにいた搭乗員の全てに触れてみて欲しいと思う。(あくまでこの作品が事実に基づいているのならばだが) | ||||
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戦争物は重いから…といって軽減していたけれど、読んでいてせつなくて涙が止まらなかった。 最終的には恋愛小説なのかもしれない。 なんとしても生き抜きたいと切実に思う主人公の執念。どんな状況でも真に大切なものを見極める判断力と決意、そして勇気。 守るべきものがあるからこそ、絶望の中にも芯ある強さをみせ、生きる抜くことへのわずかな希望を絶対に捨てなかった祖父。 命は惜しいと言う強さ。その強さに影響されて周りの人の記憶に残り、彼らのインタビューから実体化していく見ず知らずの祖父という存在。 祖父という言葉だけの代名詞がどんどん実体化していき、ただの他人から身内へと変わっていく。 読むほどに親近感を覚え、彼の無念さを思うと息ができなくなる。 彼に比べれば、自分は今という時代の中で甘え、物事の本質を見極める判断力を失い、先へ進む勇気をなくしていることか。 今の時代勇気がなくても生きていけるから。決断力がなくてもなんとなく生きていけるから。 絶望の中にあってさえ、残る家族を思いやることができる、気遣いの精神と、そしてなぜ日本が負けたか、なんとなく見えた気がした。 | ||||
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親の世代すら戦後生まれである年代にとって、説教じみた戦争逸話はもううんざりなのである。 そこへ本作は切実感をもって目の前に現れた。 そして、うんざりするほど説教する必要があったことを、改めて認識させられた。 大変、よく調査した上でのリアリティーがそうさせたのだろう。 本作を読んで、いろいろな考えが頭を巡る。 戦争と平和のことも、それ以外のことも。 ただ一つはっきり思うのは、同じようにうんざりしている人に、たくさん読んでもらいたい。 うんざりする必要があることを思い出せる。 人間は体験していないことをずっと覚えてはいられない。 こうして細々とでも、疑似体験していく必要がある。 それはとても心もとない手段ではあるが、何もしないよりマシである。 小説としては、少々予定調和が過ぎる気がするので、星4つ。 | ||||
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私の父も伯父も予科練で鹿屋の航空隊にいました。父は訓練中に、伯父は切った髪と爪を手紙に添えて送った直後に終戦を迎え、幸い二人とも生きて故郷に帰ることができました。本書を読みながら、伯父の笑顔、母の死後も一人で気丈に暮らす父の姿が重なり、読了までに幾度となく涙で活字が見えなくなって本当に困りました。その中で、第7章、9章は熱い思いを抱きながらも冷静に読むことが出来ました。第7章の「狂気」の後段で健太郎と姉がかわすやりとりは、現在の企業・官庁の組織構造とほとんどそのまま当てはまることに愕然とします。戦後半世紀以上経ちますが、現場で働く人々は如何に優秀であっても報われることの少ない社会ですね。だからこそ若い世代の方々が本書を読んで共感するのだと思います。9章の「カミカゼアタック」、作中で新聞記者の高山と特攻要員だった武田とのやりとりは、表面だけの知識に陶酔していた学生時代の私が父と口論したことを思い出しました。当時の浅はかだった自分に赤面しながらも武田の言葉には共感せずにいられませんでした。本書は、日本人の誇り・熱い心を思い起こさせてくれました。また、戦記小説が苦手な方でもストーリーの構成とラストの展開が上手いので、推理小説として十分堪能できると思います。 | ||||
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母に借りて読みました。 読み始めは稚拙な文章だし、当方人物も累計的。今更特攻もないだろうと思いながら、止められなくなり、最後には不覚にも号泣してしまいました。日本人が読まなくてならない本だと思いました。 「風の中のマリア」も良かったですけど、こちらも是非読んでみることをお勧めします。 | ||||
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今でも忘れることのできない衝撃的体験がある。 絶句。言葉が出ないとは正にこのことなのだろう。 友人との約束に遅れそうで急いでいた電車の中、 目の前の女子高生3人組が今にも下着が見えそうな座り方で化粧をしていた。 Aが言う「ねえねえ、知ってる?昔、日本ってアメリカと戦争したんだって」 それに反応するB「え、マジで、マジで!?どうなったの?」 同調するC「チョー気になるんですけど、早く言いなよ!」 答えるA「ボロ負けしたらしいよ。ヤバくない?(笑)」 声を合わせるBとC「チョーうけるんですけどー!(笑)」 戦争から半世紀以上がたち、現代人の記憶からその体験が 消え去ろうとしていることは間違いない。 戦争は目を瞑りたくなるもので、戦記物を愛読する読者は限られる。 その中で、この作品は恰も戦記物でないような装丁で読者の興味を引く。 あえて現代語で構成することで読者も読みやすい。 宮部さんの死の真相というミステリ要素を含ませることで、 読者の興味を最後まで持たせることにも成功している。 小説として批判したい点もある。戦争をどのように捉えるかによって 意見したい部分もある。 しかし、家族を守るために自分の命を賭して戦った祖先の上に自分の生活が なりたっていることを、戦争を知らない若者がその事実を知り、 記憶を語り継ぐための作品としては、すばらしい作品だと思う。 震災後、被災地で懸命な人々の姿が報じられる一方、 リーダーたる政府の対応が批判される姿は、 日本の悪しき伝統が今でも払拭できていないのだなと感じさせられる作品でもあった。 | ||||
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これがデビュー作?!素晴らしい作品だと思います。平積みされていたにも関わらず、なぜか今まで読まなかったのか後悔です。私の中で「白夜行」、「テロリストのパラソル」、「私という運命について」という大好きな作品に並びました。一人のひとが生きていくうえで、様々な感情を持ち、多くのひと共に生きていく。ただただ誰かのために、宮部久蔵の惻隠の情、武士道に感服しました。これが日本人の強さなんだと思います。この夏に知覧に行こうと思っていたのですが、また違った想いをもって行けそうです。 | ||||
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太平洋戦争での重要な戦闘が順番に語られていくので前半はちょっと長いなという気もしましたが、後半は祖父の人生がどんどん明らかになり引き込まれます。信念をもって戦争を生き延びようとした祖父の最期の真相。知りたいけれど彼の死を見たくないもどかしさのまま読み進め、エピローグは涙で1行進むのも大変でした。読み終わると良質な映画を観たような深い余韻と感動。戦争もの・特攻隊ものというだけで毛嫌いせずにぜひ読んでいただきたい作品です。 | ||||
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戦争物しばらく読んでいませんでした。 だんだんと明らかになっていく祖父像、 そこに盛り込まれていく、真実 日本の政治って根本的に昔と変わってないんじゃないか? 官僚も戦時中と体質同じなんじゃないか? そのなかで賢明に家族を人を愛し、生きていく一般の人たち。 よい小説でした。 | ||||
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この本を読み始めたときはストーリーが戦争物と知らなかった。 読んでいるうちに世界大戦2に活躍した零戦の話だと分かって、タイトルに納得。ものすごく読みやすくて、歴史の教科書もこのように書けてあったらもっとまじめに読んだのにと思った。 ページ数の多い本だが、面白すぎて「読み終わりたくない」と、感じてしまった。 なのでちょびちょび読みながら、読んだことを考えながら進んだ。 読み終わったときには大きな感動。 日本人なら一度は読むべき本だと感じた。 | ||||
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1941年12月に始まり、1945年8月に終わった太平洋戦争を描いた小説が「永遠の0(ゼロ)」です。一航空兵の闘いの軌跡を、生き残った人間に語らせていきます。 憶病者と謗られつつ、自分に正直に生きた主人公。あの時代に兵士たちは何を考えていたのか。特攻作戦は昭和のテロリズムだったのか。小説なのに、小説のように読めません。ドキュメンタリー、あるいはノンフィクションのように感じてしまいます。それほど迫真に満ちた描写です。海軍航空兵の訓練と戦闘、考え方、日米の航空機、日米軍幹部の兵士に対する考え方の違い、当時の新聞の責任、などが記述されており、とても参考になります。 ただし、この作品は太平洋戦争の通史を知っているかどうかで、理解度がかなり違うと思います。筆者は中学生のときに第二次世界大戦ブックスを図書館で50冊くらい読破したおかげで、おおよそのできごとの順番が掴めています。本書も各章は戦史の時系列を崩さずに作ってあるので、理解はしやすいのですが、背景のできごとを掴めていないと、少し分かりづらくなるかも知れません。 注意すべきなのは、太平洋戦争の戦史をほとんど知らずに、本書を読んだ場合です。これを読んだだけで終わらせることは絶対に避けてください。必ず、太平洋戦争の戦史を学び、日中戦争を含めた一通りのできごとを知識として得てください。本書が描いているのは、当時の社会の一面です。感情的に没入しやすい傑作だけに、本書のトーンに引き摺られないようにしてください。 | ||||
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とにかく面白くて読み出したら止まりません。徹夜です。 戦争で亡くなった祖父がどんな人だったのか、戦場で祖父といっしょだった人を訪ねて話を聞いて回ります。最初の人に「あの人は卑怯者だった」と言われてショックを受けますが、それでも次の人、次の人と話を聞いていく内に、おじいさんはゼロ戦の恐ろしく腕の立つベテランパイロットであり、命を大切にする優しい人だったことが少しずつ分かってきます。しかし当時は「命を大切にする」という事が当たり前ではなかったために「国の為に命を捨てる覚悟のない卑怯者」と言われていたのです。最後の最後は涙無くしては読めません。主人公のゼロ戦パイロットのような気持ちで亡くなっていった人がたくさんいたと思うと、二度と戦争をしてはいけないと、あらためて考えさせられました。それにしても泣きました。次の日顔が腫れてました。 | ||||
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ラジオでさる読書家がこの本をとてもお薦めになっていたので購入し、一気に読みました。期待以上の感動でした。特に最後にはあっと驚かせられました。 | ||||
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