■スポンサードリンク
永遠の0
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
永遠の0の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1513件 1081~1100 55/76ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あまり本を読む方ではないのだけれど、引き込まれて一気に読みました。 フィクションとノンフィクションが織り交ぜてあることで、日本人として「ひとごとではない」と思えたからかもしれません。 涙が出るほどの感動、というのとは違う何かが残りました。 私の身内にアジアの島で戦死した者と原爆の直下にいて戦死した者がおります。 私は当時の話を直に聞くことができたので、いろいろ考えることがありますが、私の子どもや孫たちの世代には、直に聞くことが難しくなっています。今の日本で生きるものたちの生活が、どういう方たちの努力のもとにたっているのか、知ることが難しくなっていると思うのです。 ★が低評価の方のレビューも読み、確かにそうだと思う部分もありました。 しかし、私がもっとも評価したいのは、「戦争」を知らない子どもたちの心に、何かを残してくれる本だと思ったことです。 私がぽろっときた部分は、最後の最後、姉の「おじいちゃんにおこられちゃうわ」です。 私たち、日本人が、恥ずかしくない生き方をしたい、ということを胸のどこかに残してくれる良作だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
評判通りで大変面白かったです。零戦の体験談は後世に残すべき貴重な財産だと思います。反面、後半の昼ドラ風のくだりは必要だったのか疑問。最後は米兵からの視点で零戦を評価して終わりにすべきかな?モヤモヤが残りました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何度も読み返しました。時間と登場人物が入り混じり展開する物語に最後まで楽しく読めました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
心を揺さぶられる本とは、まさにこのような本のことを言うのだと思う。読後の感動を表現できる言葉が見つからない。 戦争についての本や映画はどこか説教臭く道徳じみていて好きになれず避けてきた。だが、この本は違う。淡々と語られる一人の人間像、生き様を通して、戦争とは何か、人間の尊厳とは何か、人の弱さ、強さ、生命とは、人生は何のためにあるのか、人は死を前にして何を考えるのか…多くのことを感じ、考えさせられた。 特攻や志願兵に対する見方も改められ、自分がいかに浅い見方をしていたかを反省した。 宮部、そして多大な可能性を持った若者が、人としての尊厳を無視され死に追いやられたのは、本当に切ない。あの死が無駄にならないように、彼らの尊厳を守るためにも、彼らが伝えようとした教訓を自分の生き様をもって伝えなくてはならない。 太平洋戦争についての本だが、今の日本の問題との共通項が多く見られる。当時の経験が生かされず、真実が葬られたまま時が過ぎてしまった結果が現在の日本のように思えてならない。現在の日本社会、多くの企業で起きていること、政界は、当時の軍隊に似ている部分が多い。それを思うと更に切ない。 歴史を正しく見直し、当時の現実を直視することなくして、人間の進歩はない。この本はそれに大きく貢献していると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
神風特別攻撃隊とは、本当に純粋な愛の形だと改めて認識しました。テロ行為とは、子供、女性、老人をも無差別に殺傷する行為である。要するに一般市民も対象になっていることなのです。神風は戦闘艦、もしくは輸送艦を目標に攻撃をしました。その行為をテロ行為というのであれば、広島、長崎に投下した原子爆弾は?東京大空襲他多くの地方都市へのアメリカ合州国による無差別爆撃行為はまさにテロリストそのものではないのでしょうか。何十万人の一般市民特に子供、女性、老人を殺傷した事実は、絶対に歴史から消えることはないのだから。もっと日本の歴史を深く知ってほしいものです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日頃はノンフィクションを読むことが多い私ですが、久しぶりに長距離列車に乗ることになり、この文庫の小説を手に取りました。読み始めたら止まらず、目的地に着いてからも少し時間があったので、駅のホームで最後の数ページを読み切りました。途中何度も涙で文字が見えなくなるのをこらえながら……。戦闘の場面や宮部と周りの人たちとのやりとりなど、印象に残った場面は多々ありますが、なかでも第9章の武田の口を借りてのマスコミ批判は、まさに今の日本にそっくりあてはまると思いました。ミスリードによって国民を間違った方向へ煽るマスコミの本質は、日露戦争以降、変わっていない、いや、むしろさらに悪くなっているように感じられて仕方がありません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正月休みに読もうと購入、読み上げるのに2日かかりませんでした。プロローグとエピローグをはさんでストーリーが展開。江田島の術科学校、知覧特攻記念館も見学したこともあり、いろいろと考えさせられました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
感動でした。TVで知って購入したんですが、買ってよかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中学生の姪の、夏休みの読書感想文・感想画用の作品として、 この著者の『風の中のマリア』を選んだことが入り口でした。 『風の中のマリア』の主人公は、巣を守るために戦うスズメバチ。 『永遠の0』の主人公の亡き祖父は、第二次世界大戦中の特攻隊員。 どちらも家族を想い、子孫を国を想い、生きるために戦う。 両作品に共通のものを感じたのは、私だけではないと思います。 読書中に「これは体験した者しか語れないだろう」と感じていましたので、 巻末に挙げられている多くの参考文献を見た時、真摯で正直な作者だな、 よく資料を探して読み込んだな、と思いました。 1956年生まれの作者が、想像だけで書けるものではない。当たり前です。 盗作や転写という批判があるようですが、根本的に違う。残念なことです。 亡き人の真実の姿を知ろうとする主人公が、 様々な視点から語られる全く違う人物像に戸惑う…という物語は、 米映画『戦火の勇気』を思い出しました。私は好きな手法です。 一人の人物に対する見方というのは、人によって全く違うのが当然ですし、 愛憎によって歪んだ像も、それを見る者には真実なのですから。 物語(フィクション)として素晴らしい作品だと思います。 ノンフィクションをコラージュし、巧い結末をつけたフィクションです。 出来過ぎと感じる人は、自分なりの結末を考えてみるといいでしょう。 作家という仕事、作品を創るという事の難しさが解ると思います。 巻末には『講談社文庫刊行の辞(1971年 野間正一)』もあります。 私はどの作品も読後は必ずこの文を読み、その作品が文中の 「いたずらに浮薄な商業主義のあだ花」に当たるかどうかを考えます。 レビューが500超ですから、粗筋などは他の方にお任せいたします。 しかし、この作品から巻末の参考文献を始めとするノンフィクションへ、 若い世代、いえ、あの戦争を体験しなかった現代のほとんどの人々が 興味を持つきっかけとなれば―それだけで素晴らしい偉業だと思います。 作中に、戦争責任は新聞・軍部・国民にあるという異なる意見があります。 私はその中のひとつだけに原因を求める事こそ無理があると感じます。 それは正に、ドッグファイトのような渦巻きではなかったのでしょうか。 次の戦争を起こすそのひとつに決してならないようにする。 それが私なりの生き延び方、愛する人の為の生き方です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
”戦艦日向の改装に携わった”という島一番の船大工だった 祖父の影響もあり、子供の頃より戦記物には興味がありました 成人してからは、作中にも出てきている鹿屋や知覧、 回天の根拠地である大津島などを巡って参りました その中で感じたことは ”特攻”というテーマは非常に難しく、 切り口によってまったく異なる描き方になってしまう、 ということです 切り口によって、ある面では真実でも 別の面では誤解を招く恐れがある・・という それを作者は、 それぞれの立場・思想の異なる元兵士の口を 借りるという形をとることで なるべく誤解を与えないように心がけているように 感じます また、何故”特攻”という作戦が 採られるようになったのか・・・ という肝心なことを理解するために必要な 最低限の基礎知識も織り込んでいます この本の素晴らしい所は、 その膨大な内容を、これだけコンパクトに、 しかも読みやすい形でまとめている事です また、”特攻”という事象を通して 現代にも通じる日本人の持っている強さと弱さを 指摘している所も見逃せません これだけ”売れにくい”内容なのに それをストーリーで上手くフォローして ベストセラーにしてしまう 作者の超人的な力量に拍手です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
孫が特攻隊で戦死した、空軍の祖父の足跡をたどるストーリー。 感想としてはとにかく面白かった。 色々な人の証言を基に祖父の宮部九蔵がどのような人物だったかが徐々に明らかになっていく。 証言者はともに戦地で戦った人、教え子など様々。 本を読み進めていくうちに、宮部九蔵がどのような人物で、どういう思いで戦争に臨んでいたのかよくわかる。 戦争中に最前線の人たちがどのような思いを抱いて戦っていたのかもよくわかる作品だった。 非常に感情移入しやすく、読めば読むほど、戦争の悲惨さ、当時の日本の愚かさ、その時代に生きた兵士達の思いがわかる感動的なストーリでした。 ラストも衝撃な展開でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでみようかなーと軽い気持ちで手にした自分が恥ずかしくなってしまう程読了時に感動しました。 詳細は是非手にとって読んでみてください。 生きる意味を考えました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルだけでは解らないけれど、零戦、つまり戦争のお話。 妻のため、子供のため、必ず 生きて帰ってくると誓った主 人公宮部がなぜ特攻で死ななければならなかったのか。 祖父に関してのその疑問の答えを見つけるべく、孫たちは奔走する。 真珠湾、ラバウル、ガダルカナル………当時の宮部を知る戦友たちが孫に語る形で物語は進行する。 宮部という架空の人物を介してはいるが、彼らの口から語られる物語はほぼノンフィクション。 戦争の悲惨さ、冷酷さ。 そして軍部の愚かさ、それを 煽ったメディアの罪、また桜花や回天に代表される特攻兵 器への批判。 それを彼らの口を通して公然と表現している。 そして最後の最後に孫たちが 辿り着く驚愕の事実。 宮部という人物の全貌が明らかになった時、この物語は爽やかな風を残して終焉する。 とくに最後のエピローグは圧巻。 景山民夫著「遠い海から来たC OO」を彷彿とさせるラストの数ページは、もう言葉では表現できないくらいの凄さがある。 これを出来すぎた小説だと評する人がいるならば、それは絶対に間違っている。 人の感性の問題なのであまりこういうことは言わないのだ が、ひねくれているとしか言いようがない。 ただのノンフィクションであるならば手に取らなかったで あろう自分を含めた読者をここまで真剣に物語に引き込ま せることに成功したのは、宮部という人物がいたからというのは明らかだ。 戦争があったからこそ、今の平和があるということ。 そんなありきたりの言葉であるが忘れがちであるこのことを強烈に読者に印象づけ、それに加え宮部という人物を通して人を愛し、守ろうとする意思がどれほど強いものなのか。 それを完全に表現しきっていると思う。先日の日記とは明らかに矛盾 するが、人は一人では生きていけない。いや、生きてはいけるが、その人生は果たしてどれ程のものなのか。 そんなことを深く深く考えさせられる作品である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
司法試験の浪人の主人公が、特攻隊員として亡くなった祖父の足跡を調べるために、祖父と繋がりのあった人へのインタビューを通して、太平洋戦争の内実を描いた小説なのですが、この本を読んでいる間、電車の中でも涙が出てくるのを押さえられない程、胸が熱くなる小説でした。 また、その戦争体験の話を通して、日本的組織の問題点、日本の報道の問題点、リーダーシップとは、人間として生きることとは、とちょうど今まで私が読んできた本の集大成という感じで、小説の素晴らしさ以外にも得るものが大きい小説でした。 戦争で亡くなった人達が、極限状態でどんな思いで戦ってきたのかを教えてくれ、今の日本の繁栄があるのは、この様な先人達のお陰なのであると、改めて思い出させてくれました。 全ての人に読んでほしい本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ひたすら「生きる」事を求めた主人公。安っぽい戦争批判でも賛歌でもない。あの時代に生きた人の声を聞いた気がします。自分の人生を自分で選べる平成の今。たった数十年前にこんな時代があった事を忘れてはいけないと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もう去年になりますが、私が、一年間で読んだ本の中で、ベスト3に入る本です。私の記憶では、行列の出来る…に出演される前に、すでにベストセラーになっていたと思います…。間違っていることや、あやふやなことを確かめもしないで書き込むことの恐ろしさを、ひしひしと感じます。評論家気取りで、参考文献には良いとか、へどが出るとか、軽いとか、よく言えるなぁ…。なんなら、自分で書いてみろよと言いたくなります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
レビューですが詳しく書きたくありません。 読み終わってから1ヶ月経っても、 すごすぎて、 圧倒されて、 この本の魅力を私なんかの言葉で表してはいけない気がしてなりません。 分厚い本編ですが、様々な登場人物が回想を語っていく形式なので、読み飽きません。 戦争の描写で受ける衝撃よりも、当時の人々──それこそ私みたいな女は取り残されているし、同世代の少年の心・体・命が"十死零生"という言葉のもと、機械より軽々しく扱われること──それについて痛いほど濃い文章が紡がれます。 この作家さんは、技巧的ではないけどストレートな文章がとてもいいです。 途中何度も泣いたけど、クライマックスに流れる涙は、途中の、ある意味同情まじりの涙とは全く違う、清々しい感動の涙です。 巡りあえて本当に良かった作品です。 皆さんも読めばわかります。 言葉なんて出てこない、そんな圧倒的な感動が皆さんを包むに違いません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ゼロ戦は我々世代(僕は62歳ですが)でも日本の誇りです。優秀な戦闘機を作り出す技術と真摯な努力、その優秀な戦闘機で最高の戦闘技術を持つ戦闘機乗りたちが圧倒的な物量で攻め来る米軍と限られた資源を目いっぱい駆使して戦い抜く精神力は、やはり日本民族は優秀なのだとおもう反面、そういった戦いを戦い抜いた人たちが戦後冷たく扱われるなど日本民族というのはさらに一面なんとも言えぬいやらしさを持っていますね。それでも日本があり、ここまで日本が発展し伸びてきたということを思うと、永遠のという形容詞を付されたゼロの意味があるようです。大東亜戦争のことを変に理解し、未だに懺悔懺悔と教わってきている若い人たちに、太平洋戦争の主な戦闘のあらましがわかりやすくストーリーに盛り込まれていて自然に読めるこの本は歴史の理解を深めるという意味でも、とても良い本であると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
戦争の話ですが、現在と過去を上手に組み合わせて書かれているのでとても読みやすいです。ただ、かなり「涙もの」なので泣くのが嫌いな人にはお勧めはできません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
友人と父に、本を買ってプレゼントしました。父は中島飛行機でゼロ戦を作っていた経歴を持っているので、涙で途中読めないところもあったそうです。太平洋戦争を歴史と呼んでいいのかわかりませんが、若い世代にも物語の中で、歴史を学べる一冊として、手に取ってほしいと思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!