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永遠の0
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永遠の0の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全402件 361~380 19/21ページ
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まるっきり、浅田次郎氏の壬生義士伝のパクリです。読んだ瞬間からデジャブー(既視感)状態。 戦いの中での死に対する考え方や家族愛など宮部久蔵は、吉村貫一郎に生き写しです。 中でもひどいのは、吉村を忌み嫌う斎藤一とまったく同一人物といえる景浦介山。 よく訴えられずに済むと感心するほどです。浅田次郎氏はどう思っているのでしょうか? はっきり言ってこれほど興ざめした小説を読んだことがありません。 | ||||
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評価が高くて読みました。 戦争で亡くなった祖父の素性を調べるために、当時の知人などを訪ね歩き、話を聞いていくストーリーです。 特攻隊員は命を惜しまず国のために喜んで死ねる、、、自ら死を選ぶのが特攻隊員だと言われている(ここでは、一緒に取材した新聞記者が勝手にそう言っている)が、祖父も果たしてそうだったのか・・・・。 一方、もと特攻隊員だった爺さんと、自ら喜んで死を選ぶのが特攻隊員だと主張する新聞記者のやりとりは迫力がありました。 ただ、当事者とはいえ60年前の出来事を事細かにすらすらと語るのはちょっと出来すぎていて面白みにかけました。 読み始めから終わりまで、祖父の知人の当時の話をずっと聞いてまわる展開なので、ストーリー性は殆どないし、途中で飽きてしまいました。 戦争モノなので、それぞれの細かい内容には賛否両論ありますが視野は広がると思います。 | ||||
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夏休みの読書感想文に勧められたので読んでみたら浅田次郎さんの壬生義士伝という小説にそっくりでした。というかパクリ。 当時の関係者の独白?のような形で進む物語に 真面目だが家族への想いが強すぎるあまり仲間から嫌われる主人公。 景浦介山のところなんかは斉藤一のまんまでしたよ。 何故こんなに絶賛されてるのか分かりません。 というかこの作者のボックス!という小説も映画化されたのをテレビでやっていたので観たんですがキッズリターンにそっくりでした。 (原作は読んでないのでもしかしたら映画で内容を大幅改変され百田さんに罪はないのかも知れませんが) まあ少なくともこの小説で読書感想文の用紙を埋めることはないですね。 | ||||
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人物設定が拙い。高山のような人間はいないのでは?読んでて苦痛でした。戦争の歴史がチラとでも書かれている本に興味がある人は,半藤さんからはじまり幅広く読むべきですし,この本にそれを求めるのはいかがなものか。。今風の,パソコンで作成した味気のない文章。とても評価できません。 | ||||
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私は主に歴史小説や時代小説しか読みません。「永遠の0」も終戦記念日を前にして、 戦争について再度勉強できることがあるかもしれないと期待して購入しました。 ページ数も多くとても期待しましたが、読み終えてとてもがっかりしました。 本作は戦争を題材にしてはいるものの、「おじいさんが死んだのはなぜか?」 というミステリーとしか思えなかったからです。 戦争を学ぼうとする人には不向きだと思います。 各章の証言者の発言はどこまでが真実でどこまでが筆者の想像の域なのか伝わりません。 その証言の中にも「これは戦後わかったことですが」という類の表現が多いのですから、 いったいこの本では戦争経験者の当時の実体験を表現したいのか、 それとも後でわかったことも含めてとにかく史実を追求したいのか、作者の意図がわからず、 結局、大半を占める各証言を信用できなくなります。 そうなってくると、話を聞いて回る孫が戦争に全く無知な青年である点も、 作者の取材能力が未熟であることを投影して「聞いた、調べたことを そのまま転記することしかできないのです」と免罪を請うているような気すらしてきます。 私には、プロローグとエピローグだけで十分でした。 映画化が予定されているようですが、証言を元に戦争の真実を描くという点では クロード・ランズマン監督のSHOAHのような作風になるのでしょうか。 そうは思えず、知り合いの未亡人が美人だったので近づいたらせいこう してしまいました、という戦争とは全く関係ない内容の映画の方が この作品の本質を突いているような気すらしてきます。 太平洋戦争終盤、陸軍の兵士は海外の戦地において一滴の水にも困るような飢餓状態で その時間を生きるか死ぬか、という思いをしていたかもしれない一方で 、空軍の兵士は一仕事終えて嫌なことがあったからと一升瓶を投げ割ってしまえる環境の中で 過ごしていたのか、と思うと、結局登場人物のどなたにも感情移入できませんでした。 | ||||
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「特攻隊の作品が映画化される」というニュースでのこの作品を知った。 口コミはかなり高評価だったので気になって読んでみたが、 なんてことはない、今まで通りの左傾化した作品だった。 マスコミ業界が、「本当に真実を描いた戦争小説を映画化するはずがない」と思っていたので、 そんなバカな、と疑問に思っていたが、蓋を開けてみればガチガチの自虐史観で納得できた。 全体を通して、右でも左でもない、まっすぐな情報で描いているように見せかけているが、 徹底的に左翼連中の言い分を聞かされ、特攻隊員の真っ当な意見は添え物程度でしか扱っていない。 筆者が伝えたいことは「軍部が愚かだった。全ての犠牲は軍部がちゃんとしていれば防げた」という 今までどおりの意見でしかない。 それに付随しているエピソードは、ひどく幼稚でチープであり、 文章力の稚拙さがそれに拍車をかけて、この作品を駄作にしている。 戦争、ましてや特攻隊の解釈以前に、 小説として成り立っているのだろうか? 本屋大賞を決めた店員さんたちは、普段は絵本しか読んでないのだろうか? この程度で感動の涙を流せる人々が羨ましくてしょうがない。 | ||||
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皆さんのレビューを読み、かなり期待して手に取ったのですが、私にはあまりピンとくる作品ではありませんでした。私は相当涙もろい方なのですが、この作品に至っては、数カ所涙が流れた程度です。どこか感情移入しにくい文章、構成でした。ただ宮部久蔵という人物はとても魅力的で、彼についてもっと知りたい、という思いから最後まで読み進みました。彼の魅力は、しっかり心に焼き付いています。それだけに、何か残念な印象が残ります。。。 | ||||
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本書は無知な人ほど面白く感じ、知識のある人ほどつまらなく感じる小説である。話の8割は戦争の「説明」である。祖父(特攻隊員)の生き様を調査するために戦友の話を聞いていくという形でストーリーは進むのだが、祖父のことを聞いているにも関わらず、戦友達はなぜか皆(誰一人の例外もなく)戦争の「説明」に力を入れる。説明の間に、申し訳程度に祖父の話を挟むだけである。俺は宮部(祖父のこと)の話しかしないぞと言った次の台詞が戦争の説明なのである。呆れるしかない。しかもその説明が作者のフィルターを通して伝わるから手に負えない。各戦友に作者の主張を乗せ説明させているのだが、これが非常に偏っているのだ。戦争を知らない無知な人にはこれに感銘を受けるのだろう。しかし知識あるものにとっては陳腐そのものである。作者は調べたことを言いたくて言いたくて仕方なかったのだろう。祖父の話を聞きに来ているのに、それをそっちのけで戦争の説明を何十ページも一方的にしゃべる展開に構成の不自然さを感じた。このような作者の知識のひけらかしは小説ではしばしば見られることである。作者のフィルターを通した一方的な情報を信じる人が本書に高評価をつけるのだろう。更に登場人物の嘘くささも感動に水を差す。26歳ニートである祖父の孫が調査取材をしているのだが、この人物がところどころで臭い台詞を放つのである。何もやっていない者が戦争を批判したり、戦争で亡くなった人の悲しみを感じているなどと言われても腹立たしいだけだ。ニートによるキレイ事のオンパレードで反吐が出る。まるで中学生のもつ感想のようだった。作者による深い洞察がないからこのような幼稚な人物を登場させることになるのだろう。まともな大人が読む小説ではない。これまで戦争のことを何も考えず生きてきた人には向くかもしれない。 | ||||
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帯に「号泣必至」みたいに書かれていたので期待しすぎました、普通でした。 戦争体験を老人が語って行くんですが、伏線としてもう少し最後で収束するしかけがあると面白かったです、 いくつかの伏線が収束するので余計に伏線ではなかったエピソードがある事が気になっちゃいます。 文章は読みやすいんですが長いです、ほぼ戦争体験の文章ですが主人公の姉弟の描写が薄いのでそっちにもう少し比重を置けよと思ってしまいます。2人の人間性があまり入ってこないので老人から戦争体験聞き出す体のいいキャラにしか思えず今一物語り全体に感情移入出来ませんでした。 最後のしかけもイマイチかな〜・・・ そっちではなく別方向で途中から「もしかしらあの人が・・・」って思わせているので(狙いかどうか分からない)裏切るならもっと驚きの裏切りじゃないとスッキリしない、このオチなら思っている通りの方が良かった。 あと恋愛事の描写が年配的でイマイチ、全体的に文章が描写が弱く軽い読みやすい文章だけど若い世代には共感出来ない文章、 総合的には普通、損したとは思わないレベル。 戦争資料ものを軽い文章で分かりやすく読めると言った利点もあると思います、海軍の評価制度や零戦のスペックなどタメになりました。 | ||||
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フィクションとノンフィクションの違いが分かりにくいですね。 実際に起こった戦争を、お涙頂戴の感動創作物として扱うことはリスクが大きいと思います。 戦争の知識に乏しい人が読んだら、宮部久蔵のエピソードを実在のものと勘違いしそうで怖い…… 世界中で多くの命が犠牲になった戦争が実際にあったのです。 その悲劇は人類の過ちであり、感動すべきことではありません。 戦争に関して私たちは、美談や感動に惑わされずに、正しい事実を知ることが大切です。 ですから、フィクションとノンフィクションをごちゃまぜにし、感動話で都合よくまとめる書き方に不快感を覚えました。 | ||||
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人に面白いと勧められて読み始めた本書だが、あまりの文章の稚拙さに一章目を読み終える前に放り投げた。これはプロの書く文章ではないというのが正直な意見だ。それでもまた読み始めたのは人に本の感想を言わなければいけないと思ったから。 はっきり言って、何章読んでも物語は進展せず、堂々巡りのような感じだった。それでも最後まで読めたのは、戦時中の状況が細かに描写されていて勉強になると思ったのと、それを経験した人たちの(おそらく)生の声(だろうと思われる)に心に迫るものがあったからだ。 もしこれを小説とするならば、そのノンフィクション(だろうと思われる)戦況や元兵士の証言をもっと簡潔に書いてほしかった。そして、登場人物の内面のもっと掘り下げて書いてほしかった。そして、主人公を宮部とするのか、証言をした宮部の周辺の人々とするのか、はっきりさせてほしかった。そうすれば、最後の用意されたような落ちにがっかりするようなこともなかったと思う。 | ||||
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妹が「泣ける!!」と言ってたし、書店でも「何故特攻へ自ら行ったのか!?」などと魅力的な紹介文に惹かれ購入。 宮部を知る為に会いに行ってるのに「余り宮部の事は知らない」 「キライだった。興味がなかった」そんな人ばかりで、 結局は戦争中どれだけ自分たちが悲惨な状況だったかを延々と語るだけ。 肝心の宮部の話は「腕が確かだが臆病で礼儀正しい人」ソレ以外目新しい宮部像は書かれていないし、 結局特攻へ志願した理由も語り手の推測に過ぎない。 それなら宮部自身を語り手にしてくれた方が良かった。 1番最悪なのは何の伏線もなくサブキャラの新聞記者が 突然元特攻志願兵へ喰って掛かるシーン。 その割には あっけなく自分の意見を引っ込め退散。 作者は何が言いたいのか意味不明。 人物描写より戦闘描写の方が丁寧に書かれていた印象しか残らない小説だった。 | ||||
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少々辛口のレビューになりますが、戦史・戦記に関心がある者の感想として書かせて頂きます。 この本は作中の主人公の青年のように戦中の事について興味も予備知識も無かった人が読む娯楽作品としては良いと思います。 しかしながら、多少の予備知識なり戦争の実態について考えたりしたことのある方には、残念ですが全く読むに値しない作品だと思いました。 他の方もレビューしていますが、作中で戦争体験者の口を通して語られる一連のエピソードは全てコピー&ペースト、受け売りのオンパレードでしかも長い。 このコピー&ペーストが作品の5割以上を占めています。 しかもそれらは、あたかも真実のように語られ作られた質の低い俗説が目立ちページをめくり乍らイライラするほどでした。 フィクションとはいえ、作中で戦争実体験者の口を用いてこういった内容の語りをさせることには軽い嫌悪感を覚えました。 官僚的で実は無能でひ弱な軍中枢、無責任で恥知らずなマスコミ、犠牲になったのは有能で純粋な国民。 戦争に限らず世の不条理を描く定番手法は漫画的で、全く捻りも無くその分わかり易いのですが子供じみた印象しかありません。 タイトルに書きましたが、どこのスーパーでも見かける安い惣菜をただ弁当箱に詰め込んだだけの味気の無さ、といった感じです。 特別に現代に限らず、自分の親や祖父母などの人生や人間そのものを感じ理解することは成長の過程で大きな意味があります。 親を始め先祖を一人の人間として理解して初めて大人に近づくものだと思いますが、それでも年齢と共にその理解も変化します。 拙いながらも作中でそいうった事の重要性が描かれている一点だけは評価できるかと思います。 ☆は、その一点のみとさせて頂きます。 | ||||
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「おじいちゃん」とぼくは思い切って言った。 「今、宮部久蔵さん(特攻で戦死した実の祖父)のことを調べているんだ。。。(略) 臆病者だったらしい。ぼくにガッツがないのも久蔵じいさんの血が入ってるかもしれないね」 「馬鹿なことをっ」 祖父は叱りつけるように言った。 これが主人公26歳司法浪人生と義理の祖父(弁護士)の会話だそうだ。 小学生とおじいちゃんか。 あまりの筆力のなさと稚拙な設定(主人公の姉はフリーライターだそうだ)、 そのくせ、くどくどしい戦況・戦闘機・戦闘シーンの描写故に 3分の1程度しか読む事が出来ませんでした。 児玉清さんも本屋さんもおかしいぞ。 | ||||
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600ページに迫る長編だが、遂に感情移入できないまま終わった。不快感さえ残った。 問題の一つは、戦記を多数読んでいる自分にとって既知の話や、言わずもがなの説明が長いこと。 訪ね歩いた戦友の口を借りて語らせているが、80歳前後の老人のセリフとしてはあり得ないほど長く、馬鹿丁寧に過ぎて興ざめする。これはまあ仕方がない。 許容できないのは、実話の戦記をふんだんに織り込み、史実に沿う形で物語を展開していながら、肝心の主人公=宮部久蔵にリアリティーがないこと。抜群の飛行技術、慎重に過ぎる機上の振る舞い、軍人とは思えない馬鹿丁寧な物言い…。それらの設定は認めるとしても、異常なまでに「生」に執着した理由が、最後まで浮かび上がらないのは致命傷だ。 見合い結婚した妻や幼子がいる境遇は、他の兵隊だって同じ。密かに「生きて帰る」と約束した者も、少なくなかっただろう。それでも、他の兵隊と同様にやむなく死を覚悟せず、何が何でも生きようと決意したのはなぜか。揺るがない意思を抱き、貫くことができた背景、理由は何か?最後まで、それが描かれていない。というか、どうやら著者は描いたつもりのようだから、たちが悪い。 「娘に会うまでは死ねない。妻との約束を守るために」。同じ思いで戦地に赴いた兵隊は幾万といたに違いない。それでも、あきらめ、死を覚悟し、受け入れざるを得ないほど、かの戦争は苛烈だったはずだ。 期待を次第に細らせながら、ようやくたどり着いた最終盤の展開も陳腐で興ざめした。実話を盛り込まず、徹頭徹尾フィクションで固めていたならまだ納得できたのだが。 | ||||
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日本の戦後教育の恐ろしさを改めて実感した。本書を通じて共通する思想は、「軍上層部が悪であり全ての悲劇の現況」である。こうした思想は、現代において先の戦争を語る際の典型的な視点であり、なんら目新しさはない。作者は、一体何を伝えるために本書を執筆したのか疑問に思う。「特攻はテロ」などという極端な発想に対して、それを思い込みだと指摘する以前に、作者自身が囚われている洗脳について考えるべきであろう。例えば、文庫本408ページ、BAKA−BOMBの件りである。アメリカで桜花がBAKA−BOMBとして展示されているとして、作者はそのようなBAKAなものを作り出した当時の軍上層部に対する批判へと繋げる。日本を命がけで守ろうとして桜花に乗り込んだ日本人に対してそのような侮蔑的な名称を付す米国に対する反発は一切感じられない。これがまともな日本人の感覚であろうか。作者及び本書の内容に対して何ら疑問を持たずレビューする人達に関して残念に思う。当時の日本を「戦争」しか選択肢のない状況にまで追い込んだ米国を中心とする国際社会、その中で勝てるはずのない強大な相手に勇敢に立ち向かった日本国民という視点を、何故我々日本人が持つことが出来ないのか。当時の軍上層部は、本書に書かれているような、ほぼ全ての人間が現実を見ることが出来ず、ただ自己保身を考えるだけの人間の集まりであったのだろうか。本書はその理由を「官僚組織」と言う一言で片付けようとするが、そんなことが現実的に起こり得るだろうか。もう少し、日本人という人種に対して冷静に考えてみて欲しい。当時の日本がそうせざるを得ないほどに追い込まれていたと考える方がよほど自然ではないか。そうした発想に至らないのはまさに戦後教育のなせる業であろう。我々現代の日本人は、全てを犠牲にして自分の家族と今ある日本国のために戦った兵士達を尊敬し、感謝するべきではないか。彼らを一種の「犠牲者」として、哀れみの対象とするような本書の視点には、同じ日本人として怒りを禁じ得ない。 | ||||
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正直評価されている理由がわかりません。あるとしたら、読みやすい、ご都合主義、くらいでしょうか。 現代を生きる孫2人の感情や行動がチープ過ぎ。 | ||||
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多少なりとも本を読んできた人なら一読して気づくだろうが、この本は、『壬生義士伝』の手法で『大空のサムライ』をリライトした二次創作のようなものだ。 『壬生義士伝』は浅田次郎氏がフィクションとしての新撰組を、独特の構成の美をもって追求した意欲的な作品である。語り手が、さまざまな人物に取材を重ねて実相に迫っていく、という手法はほぼそのままである。話者によって評価が揺れ動くところもそっくりで、『壬生義士伝』を読んでいれば既視感を覚えること必須である。 また、『大空のサムライ』は、本書にも登場する日本のエース・坂井三郎の回想記である。他にもパイロットの回想記は多くあるが、本書はかなりの部分を『大空のサムライ』に依拠している。坂井三郎の愛読者であれば、あの戦場に、いまだ知られざるエースパイロットが割り込んでくる時点で違和感以外のものは覚えないだろう。 そんなわけで、種明かしが分かってしまうと(特に読みはじめていくらも立たないうちに)、本書は小説としては実にお粗末であることが分かるだろう。 先行する作品の核をプライドなく換骨奪胎する着想は、逆に見上げたものだが、あくまでも上手な二次創作であり習作にすぎない。無知な読者を騙す手法は、放送作家の面目躍如と言ったところか。 | ||||
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ストーリーは面白いと思った。 戦争で死んだ祖父がどんな人間だったのかを、当時一緒に戦っていた戦友に聞いて回り、その中で祖父がなぜ死んだのかを追求していく物語。 私は友人に「すっごく面白いから!」と言い買わされ、読み始めました。 しかし前半はほんっとにダルい。 ただの伝記もので、展開が単調。 アポ、取材、アポ、取材、アポ、取材の繰り返し。 たしかに終盤にはどんでん返しとは言えないものの、興奮させられる部分はあったが、前半のグダりをひっくりかえせるほどの衝撃はなく、涙を流すこともありあせんでした。 もっと前半にエンターテイメントを意識すれば見違えるほど面白い作品になったでしょう。 もったいない。 | ||||
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人にすすめられてAmazonでろくろく説明を読まずにいきなり買った。 読み始めてみると引きこまれ、時には涙を浮かべ、時には震え、時には怒りながら、読んだ。そして読み終わったいま、絶賛のレビューを書こうとして気づいた。この本は「フィクション」だったのか… まあ出来すぎたストーリーだとも思ったし、元パイロットの談話が一兵士にしてはあまりにも大局的だし、出てくる新聞記者も出来すぎ…ほかにも違和感はいくつもあったが、実話だと思っていたからこそ感動したのにがっかり。フィクションだとわかっていたら途中でやめていたかもしれない。 巻末の児玉清の解説など最高級料理に糞をトッピングするようなものだ! とレビューに書こうと思っていたのに、フィクションならもうどうでもいい。落胆… | ||||
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