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永遠の0
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永遠の0の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全402件 301~320 16/21ページ
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戦記や戦史、メカものを多数読んでいる者です。 一読で作者の浅学が如実に分かり、元パイロット?の発言の出典も特定できます。 いろんなところの寄せ集めですね。 喋っているのは、元パイロットではありません。作者本人です。現代の平和ボケした時代に生きる。 ストーリーの重要部分はじめ、構成部分のほとんどが、どこかで読んだことのあるものでした。 こういうのがベストセラーになるんですね。 素人の遊び、何冊でも書けそうだな。書きたくはないけどね。 一般大衆向けにはあまり深いものは必要ないのかな。 少なくとも、もっと広く日本の近現代史を学んでほしいと思いました。 歴史観にしても、ステレオタイプではなくて、独自色をだしてほしい。 ただし戦記ものでベストセラーになったということ、一般大衆が少しは大戦中の日本の状況に 興味を持ったとしたら、この本と作者の存在意義と功績はあるのかも知れません。 | ||||
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「もし〜していれば」「もし〜しなければ」が非常に興ざめ。 失敗した作戦に対して上層部を貶めるのが目的なのかと不愉快にすら感じた。 軍上層部が悪くて〜っていう考えに昔のゼロ戦を扱った小説を取り込んだだけ。 携帯小説のそこそこ人気あるやつの方がまだ読んでいられるんじゃないかな。 最前線で戦い戦艦サウスダコタを破った霧島が「二線級」の旧式戦艦とか書かれてるとこはもう「???何言ってんだコイツ?」レベル 期待してただけにがっかり。 何が面白いか分からない。フィクションとして扱えばかわぐちかいじとか福井晴敏とかと比べるべくもないし戦記なら大空のサムライでいい。 これと一緒に買った「零からの栄光」っていう紫電を作った新明和興業の話の方が段違いに面白かった。 | ||||
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まず、他の方のレビューに同意ですが、これは他文献からの引用借用の合成本です。小説を読むというより、文献を見ている錯覚に陥ります。私は戦争に出兵した祖父から、実際戦争の話を聞きました。祖父は救護班だったので、出兵したといえど最前線に立った事は無かったようですが、それでも戦争の話をするときには、この本に出てくる戦争体験者の方とは全く違ってました。この本に出てくる体験者の方々の口調は淡々としていて、実際祖父の話は、あんなにつらつらと本を読んでいるように語る事はありませんでした。確かにこれはあくまで「本」なので、読み手側に分かるように説明は必要かと思いますが、実際は「~は○○」的な説明なんかぶっとばして、「あの時は○○だった」と興奮したり悲しんだり・・・とにかく私は祖父の話を夢中になって聞いてました。もうとにかくこの本は淡々とし過ぎて、中々前に進みません。本当に世間が騒ぐほどの物なの??と疑問です。百田さんの作品はまだ「マリア」と「モンスター」「輝く夜」しか読んでませんが、こちらは割とスラスラ読めますが、この作品ばかりは同じ作家のものとは思えない程読み進められません。よってこの評価です。 | ||||
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近年流行ってるラノベってやつでしょうか? フワフワ浮ついた感覚があり終始落ち着かない。 人物描写・歴史考察、全ってが薄いっ!! 読んでいて文章の重みが全くないっ&つまらないっ!! 感動巨編?これの一体どこが??結末も途中で分かったしね。 ページ数はそれなりですが何も残らない。 2時間で読了しましたが時間の無駄でした。。。 | ||||
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冒頭の「テロリスト」これは、ダメです。 あの戦争で、あの特攻という攻撃で亡くなった人をそんな風にいうことは根本的に間違ってます。 私は、その一節だけで読む気が失せました。 原作者は57才ですね。私も54才です。 まさに同世代で完全に戦争を知らない世代です。 その世代が先の大戦のことをこのような形で書くこと自体に無理があります。 私は、坂井三郎氏の「大空のサムライ」を読んでますがあれは事実です。 現実の世界を知らないものが戦記物を書くなとは言いませんが、先に書いている方もおられるとおり内容は、完全なパクリです。 パクリで固めた内容の発端が''テロリスト'≠ニは、これはダメです。 | ||||
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話題作だというので遅ればせながら読んでみましたが、率直な感想は「なんでこんなものが評価されるのだろうか」という疑問でしかなかった。感動というものは無かった。 600ページの90%以上は参考文献からパクリであり、受け売りである。 「大空のサムライ」や「零戦燃ゆ」などの戦記物は大昔に読んでいたので、知った内容ばかり。延々と冗長な海戦記が続き、うんざり。2/3を読んでもまだまだ続き、作者の意図が全く見えてこなかった。 全ての戦記は80歳の老人からのインタビューという設定になっているが、とても無理がある。どの人物も雄弁で、全く同じ調子で、昨日のことのように詳細に描写的に語っているが、とても違和感がある。戦争の背景を書きたかったのだろうが、違う手法で行くべきだったのではなかろうか。 冒頭から「あれほど生きて還ると強い意志を持っていた宮部久蔵がなぜ特攻を志願したのか?」という疑問が再三投げかけられていたが、その答えは最後でうやむやになった。 作者は、「この小説のテーマは約束です」と言っているが、一番戦況に冷静だった宮部久蔵は最後の最後になぜ約束を反故にしなければならなかったのか? これがテーマではないのか? 鹿屋では突然人が変わった宮部久蔵が現れるが、その変貌にいたるプロセスは省かれている。 最後のほうに「一人だけ生き残るわけにはゆかなかったんだろう」という推測だけが出てくるが、そんな単純な話ではなく、なにかもっと深いものがあるんだろうなあ・・・と読み続けていた読み手はどうしようもない消化不良に陥り、裏切られた気持ちにさえなる。 なにも生まれ変わる代打ち男を立てる必要性は無かったはずだ。宮部久蔵という人物の心模様が見えてこなかったのが全く残念だ。 最後の数十ページに安っぽいドラマが出てきて、オシマイ。作者のこの作品にかけた時間の99%は参考文献からの資料抽出に費やしたのだろう。 小説的な部分は半日で書ける内容でしかない。 最後のほうで疲れが出て、大いに手抜きしたとしか思えない終盤だった。 資料的な部分を差っぴけば、この作品はかなり安手の短編小説でしかない。 でも、零戦好きとしては映画は見てみたい。 | ||||
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作中の人物が、ろくに当時のことも知らずに、「特攻隊はテロリストも同然」などと発言し、元特攻隊の人間を怒らせるシーンがある。 これはあえて悪役(?)にこういうことを言わせて、逆に「そうではないんだ」、という事を表現したのだろうが、この作品の作者自身が、この登場人物と同じことをしていると感じました。 下士官、兵隊は軒並み立派で素晴らしい人間で、将官、大本営の人間はろくでもない屑ばかり。そのように書いていることです。彼らの苦悩や努力を全然知りもしないで、「彼らは人間ではない」と中傷しております。 まず、こんなシーンがあります。 日本の艦隊が、敵艦隊を蹴散らした後、残った敵の輸送艦を追うべきか、という状況で、 勇猛で超優秀な一艦長が「突き進んで沈めるべきだ」と進言。しかし我が身がかわいい臆病者の司令は「アメリカの空母がいたら怖いし……」と言って撤退を決める。しかし敵の空母などはおらず、きっちり沈めておけばこの敵の増援部隊は前線にいかず、日本の陸軍は勝っていたかもしれない。と、こうである。 しかしこんなのは云わば後知恵というものです。もしもこれが、こうなっていたらどうだったでしょうか。 一艦長が「敵空母が迫っている可能性があります。このまま進んでは危険です」と進言。しかし司令は聞き入れず輸送艦を追う。結果、敵空母がいて、日本艦隊は全滅。もしもこうなっていたら、この作者は、冷静沈着超優秀な艦長。無謀な旧態依然としたイノシシ司令。とでも言ったんでしょうね。 結果論で物を言うのは簡単なんですよ。この司令は別に自分の身を案じて撤退を決めたんじゃないんです。あくまで艦隊が被害を受けるのを避けたんです。 アメリカさんはいくら船を沈められたところで痛くも痒くもないけれども、当時の日本軍にとってはそんなわけにはいかないんです。補充なんてそうそう出来ないし、補充できるまでにどんどん攻められる。何があっても沈められるわけにはいかなかったんです。 そもそもこの人「人間よりも船が大事……」とか書いてますが、船一つ沈められれば、乗組員数百から数千が死ぬんですけどね。そこは無視ですよ。 零戦に対しても、こうです。「アメリカの戦闘機は装甲が厚く、搭乗員の命を第一に考えている。しかし日本の零戦は一発でも弾を食らえば落ちてしまう。これを作ったやつは人間じゃない」 とんでもない話です。アメリカのエンジンと日本のエンジンじゃ、とんでもない差があったんです。ガソリンに関してもそうです。もしもアメリカ機と同じ装甲を施したらどうなっていたと思ってるんでしょう。まともに戦えるわけがありません。 この作者、当時の日本とアメリカの国力の差を、全く分かっていないんじゃないでしょうか? いや、それだけでなく、戦闘機の航続距離などについても、その正確な意味を全く勉強していないように感じました。 さらには「大本営は兵隊なんていくらでも替えの利く使い捨ての道具としか考えていない」とまで書いてます。ふざけた話です。 ガダルカナルのことを考えれば、そんなことはない事くらい分かるじゃないですか。 何の為に、無茶と分かってて、ガダルカナルに飛行機を飛ばしたんですか。何の為に危険を冒して「ネズミ輸送」を行ったんですか。 ガ島に残された2万の兵隊を見捨てなかったのは何故ですよ。 ほとんどが飢えや病気、怪我で、まともに動けない人たちです。助けたところで戦力になんてなりませんよ。合理的に考えれば、見捨てて体勢を立て直した方が良いに決まってます。もしも本当に使い捨ての道具だと思っていたのなら、当然見捨てていたでしょうよ。 じゃあとっとと傷病兵を船に積んで引き上げればいいじゃないかって? 無理です。 制空権、制海権を完全にとられた状況で、輸送艦を停泊させて撤収作業を行ったらどうなると思います? あっという間に輸送艦ごと爆撃されますわ。そもそもこの時点で、船を近づけることすら難しいっつー話ですよ。 この時彼らがどれだけ悩み苦しんで、不眠不休で知恵を絞り、救出作戦を考えたか……。そしてその救出作戦を見事成功させて、アメリカ側からも見事と言わしめた、その作戦。それに関してこの作者は 「日本軍は結局撤退しました」 その一言で済ませています。ふざけんな! 感動でじゃなく、頭にき過ぎて泣けてきましたよ。 そりゃあ将官の中には無能な人たちもいたでしょうよ。レイテの栗田さんとか、インパールの牟田口さんとか、正直、わけが分からないよ、と言いたくなる人もいます。 しかし彼らにしたって、国を思い、国民を思い、戦ってたんでしょうよ。 そりゃまあ実際に本人を知っているわけではないので、絶対にそうだとは言えないでしょうが、それは作者にしたって同じことです。直接本人を知ってるわけでもないのに、その心根を誹謗中傷するのは、許しがたいです。 短文で済ますつもりが、つい熱くなって長くなりました。まだ言い足りませんが、この辺で止めておきます。 | ||||
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スッキリしない中途半端な感じ 祖父宮部のかつての戦友たちが饒舌すぎる。 私の祖父は、宮部とは比べられるような存在ではないが、一兵士として満州からシベリア抑留強制労働という過酷な歳月をすごし、やっとの思いで復員できた。 祖父は、戦争の事を全く喋らなかった。触れられたくない位辛い体験だったのだろう。 自身の過酷な体験を、チャラチャラした初対面の若者に熱く語るものだろうか。当時、特攻隊員は、死を覚悟して想像を絶する緊張の中にいたのだろうから。 やっぱり、これは小説の世界だよなーと、覚めた気分になってしまった。 | ||||
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著者の歴史認識が自虐史観一色で実に浅薄にして短小。 特攻で散った若者たち=善、特攻を命じた所謂”軍部”=悪。見事なまでのステレオタイプの戦後史観と言わざるを得ない。 戦後68年も経っていながら、まるであの戦争を総括できていない。 もういい加減この手の使い古され手垢のまみれた、偏狭な自虐史観から卒業できないものかと暗澹たる気持ちになった。 お金を頂いても読みたくない一冊でした。評判だけにつられて購入した自分の迂闊さが恥ずかしくなりました。 | ||||
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完璧超人すぎるきらいはあるものの、宮部パートには引き込まれました。 高齢となった元兵士の方々がやたら詳細に、そして皆同じような口調で、さらに順を追って、 当時の状況を懇切丁寧に説明してくれるのもわかりやすかったです。 しかし、それら全てをぶち壊しにする現代パート。 なんなんだあの姉弟は。特に姉、ただただ不快でした。 作者は女性(と新聞記者)に恨みか偏見でもあるのでしょうか。 本書を絶賛している方とじっくり話してみたいと思った作品でした。 | ||||
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アマゾンの評価(☆5つから1つまで)をもとに購入しました。☆1つの方の評価も読みましたが,私は戦争を体験していないので,戦争というものを知る上ではきっかけとなる良い本なのかもしれない。とストーリーだけでなく,史実に対する期待も含めて購入しました。しかし,主人公が実祖父を知っている人をあたっていく上で,その人たちの話が・・・。二人目で既に,作者が一生懸命調べた事柄をただただ綴っているとしか思えなくなり,文章も無理やり一人称にしているので(ところどころ三人称に変わってるし・・・),感情移入するどころか,冷めてしまいました。同じような内容を別の人も語っていたりして,(あぁ,作者さん,頑張って調べたんだね,大変だったんだね。)と作者さんに対する同情に変わってしまいました。なので,もちろん,語り手が一生懸命話しているシーンは流し読みでも大体のストーリーがわかりました。文章自体は,流れているので大変読みやすい本です。が,この本で感動したいとか,重厚感を求める方にはお勧めできません。学校で習った戦争の方が余程悲惨で,聴くだけでも苦しい内容でした。多分,作者さん,調べたこと全部書きすぎて,言いたいことが薄れちゃったのではないかな・・。と心配しています。この本を読みながら,作者さんはこう言いたかったのだな。と想像したりはしょったりして,自分なりに感動的なストーリーになるように想像力を含ませて読むと,素敵なお話しになると思いました。なので,軽く読みたい人には良いと思い,想像力で素敵なお話しに変えたので☆2つになりました。 | ||||
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この作品は、単なる「コピペ小説」です。読み進めるに従い、柳田邦男の『零戦燃ゆ』、坂井三郎の『大空のサムライ』『零戦の真実』の内容や表現が次々に出てきます。おそらく、蓑笠亭より多くの作品を読んでいらっしゃる読者には、さらに多くの作品からの「コピペ」を発見されることでしょう。(もっとも作品の巻末には、「主要参考文献」としてそれら作品の一覧が掲載されておりますので、著作権法には抵触しないかもしれませんが・・・。また蓑笠亭は未読ですので詳しくは判りかねますが、「浅田次郎の『壬生義士伝』にそっくりだ」との指摘も、多くの方が寄せられていますね。) ですから、これら作品をすでに読んだ方には、この『永遠の0』という作品をわざわざ購入して読む価値は、文字通り「永遠に0」なのです。 しかしながら、逆にいえば『永遠の0』で感動した(正確には、感動してしまった)人には、上記作品や、その他名作といわれる作品に進むための入門書としての価値はアリなのかもしれません。(そのことを考慮して☆は1つ。さもなければ、これも「永遠に0」ですね。) 上記オリジナル作品に加え、『きけわだつみの声』(戦没学徒出陣者)『俘虜記』・『レイテ戦記』(大岡昇平)『戦艦大和の最期』(吉田満)『戦争と人間』・『人間の条件』等など、未読の方には、ぜひこれらの名作を読まれることをお勧めします。「『永遠の0』に本当の価値をあたえるため」にも、ぜひお読みいただきたいと思います。 | ||||
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物語の大半は、特攻で亡くなった祖父の軍友達の、語りで構成される。 零戦や、太平洋戦争の最前線での状況や、戦った人達の思いなど色々と勉強になった。 ただ読み進むにつれて、これ小説なの??という疑問も。登場人物達が別の人物に思えず、軍友のしゃべり方はほぼ同じであったし、登場人物の印象が非常に薄い印象を覚えた。著者の代弁者としてそれぞれの人たちが出てくる印象。 小説としては、そんなに上手い文章でもないなと思ったし、小説とは呼べないなと思った。ただ、物語の内容はとても勉強になり、戦争で戦った人たちの事を他の本でも調べたくなった。さっそく今は坂井三郎さんのベストセラー「大空のサムライ」を手に取って読んでいる。 | ||||
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これは小説ではありません。物語としてもほとんど成り立っていない。 この作品の90%は全く同じパターンが繰り返されるだけ。物語(?)が少し進展、そして数十ページに及び、一方的に昔話を語る。話が少し進展。数十ページの解説。 昔話とはいっても、ちょっと太平洋戦争・零戦関連のことを読んだ事がある人なら、誰でも知ってるような逸話・解説を丸ごと引っ張ってきて、少し語尾を変えて人が喋ってるようにしただけ。とは言っても、昔話を解説するじいさんたちの口調が、専門書籍を朗読しているよう。そういうのが読みたかったら専門書を読みます。現実味にかけています。(構想の現実味とかではなくて。。。たとえば、上手なファンタジー小説は、あたかも自分が存在し得ない世界に引き込まれたかのような感覚にしてくれます。「現実的」に書くからです。) 私がとても興味のある太平洋戦史を、どのような「感動的」な物語に仕上げてくれたのか、とても期待して読みましたが、この作品には想像力は皆無。文章の創造性も皆無。文学として楽しめるものではありません。感動しようにも、登場人物に感情移入できるような展開がほとんどないので、想像力を働かすのにも無理があります。 最後の方になってちょびっと物語的なところがありました。それも「いかにも」という感じで私は「あっそう」って感じでした。 2星にしたのは、太平洋戦争・零戦に関して何も知らない人が読んだら、それなりに楽しめるかもな、と思ったからです。もう一度言いますけど、「文学」としてはド素人が書いたようです。 | ||||
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「影法師」が良かっただけに期待し購入。 それなりに感動したのですが、零戦や戦争についての語り部分は「どこかで読んだな」的な内容が多数。 読み物として、吉村昭の「零式戦闘機」、零戦とパイロットを描く小説として、佐々木譲の「ベルリン飛行指令」を強くオススメします。 | ||||
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なんでこれがベストセラーになっているのかわからない。 内容は,特攻隊員であった祖父の関係者の取材という形をとってはいるが,光人社NF文庫他で読むことができる戦記や戦史として公民権を得ている他の著作からの引用がメインである。 「関係者」の語る言葉に体験者としての迫力がまるでないのは,当時の状況を徹底的に調べ,自らを当時に身を置いて考えることを徹底せず,他の書物の引用や感想文で構成されている二番煎じだからであろう。 特攻拒否の指揮官は美濃部少佐だけだったというような調査不足もある。 この本を高く評価した方々が,初めて大戦時の日本人の生き様に触れた若者達であるなら,この本に出てくる登場人物や作戦名などをもとに,原典を探して読んで欲しい。 零戦についてなら堀越二郎氏本人の著作,撃墜王なら坂井三郎氏,岩本徹三氏,角田和男氏,岩井勉氏の著作を,少しずれますが,戦艦大和についてなら,本物の証言を集めた辺見じゅん氏,原勝洋氏の著作を,陸戦についてなら,半藤一利氏の「ノモンハンの夏」を読んでみてください。その迫力,現実感に圧倒されることは間違いないと思います。 そして,死力を尽くして戦った最前線の将兵達の生き様,敗戦の将兵は生きる価値がないとして扱った日本軍という組織の体質について,よく考えて欲しい。 | ||||
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大東亜戦争・南方戦線・艦隊航空線をある程度読み込んで知っている者にとっては時系列で登場人物によって ダイジェスト的に語られる戦史を読んでいくことはかなり退屈に感じる。 『そんなことくらいは知ってる、その先はどうなってるんだ?』とイラついてくるのだ。 特に酒井三郎の『大空のサムライ正・続』を読んだ読者には退屈だろうし、 坂井の上記著書に浅田次郎の『壬生義士伝』を加えたような読後感覚を覚える。 600ページを費やしての読後感は『え?こういうエンディングでおしまいなの?』という浅さ。 思うにタイトル『永遠の0』の『永遠』が作品のコンテンツと乖離しているように思う。 零式戦闘機という武器を遣う人間行為に於いて何が『永遠』なのか?が見えてこないし胸に迫ってこない。 オムニバス形式で出てくる登場人物が語る内容がどれだけタイトルの『永遠』に収斂していくのか?それが感じられないのだ。 この作品の最大の致命的欠陥は『何がなんでも生き残る』という主人公が抱く世界観と、 他の者が抱く『死んでもかまうものか』という世界観の対立こそを主軸の構図として 徹底的にその溝を掘り下げることをしなかったことだろう。だからすべてが浅く見えてしまうのだ。 作品に出てくる『シコルスキー』はF4Uコルセアのことだが、坂井の著書ではコルセアを『シコルスキー』とは記していなかったように思う、 当時はなんという呼称で呼んでいたのだろうか?戦闘機の呼称ひとつにも違和感を覚えた。 家族に秘められていた特攻との繋がりにも圧倒的なリアリティは感じられなかったが、これはフクションだから仕方ないとも思うが、 それにしても登場人物の人間描写が浅く感情移入出来ないのも難点。 本書のように空母や戦艦はおろか戦闘機さえも出てこないが、本書に時間を費やすならば 『私は魔境に生きた』『17歳の硫黄島』『最悪の戦場に奇跡は無かった』を読むべき、 これら3作品の手記で語られることは圧倒的、畏敬と感嘆の連続、ため息をつかざるを得ない。 | ||||
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面白かったですけど、そんな感動大作かというとちょっと違うかな。読ませる力はすごいけど、深みのない小説です。上手にいろんな感性の人を刺激するけど、それでおしまい。エンターテイメントとして、優れてますが、岩波でいうなら岩波文庫にもならず、岩波新書にもならず、せいぜいジュニア新書みたいだなと思いました。二度、三度読む本ではないです。戦史を知りたければもっと良い本があるし、感動したければもっとよい本があるし、でも、読みやすくて、ほどほどに心が動いてほどほどに戦史の興味深さがわかるというバランスの良さがあるから、ある意味完成してますし、売れるのもわかります。逆にいえば、作家のエンターティナー性にうまく乗せられているような感じが鼻をついて、作者の手のひらの中で泳がされている嫌みが見えるので、やはり本当の小説家ではないということもわかります。いや、面白いですよ。記憶には残らない本だけど。ケータイ小説の次のステップにいいんじゃないかな。子供向けです。最後まで読ませてくれるけどね、おもしろいけどね。変な小説。 | ||||
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作者によれば、日本の政治家・軍幹部・官僚は全員馬鹿で、アメリカは利口。 アメリカは戦闘機乗りを大事し、日本は兵士を使い捨て。 アホか? そもそもなぜ戦争になったのか? 無差別大空襲、原爆投下等、民間人を無差別に殺害したのは誰だ? 腐った本で読む価値なし。時間の無駄。 | ||||
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話題だったので期待して読みましたので残念に思います。 他の方も書いているが実際のエピソードが架空の人物に振り分けられているだけです。 ストーリーとキャラが浅田さんの壬生義士伝の内容に似ている・・・ 帝国軍の将校や幹部が悪いみたいな部分もとても軽率な考えだと感じました。 山本五十六、井上成美、米内光政あたりの本を読んでいると違和感はさらに増します。 感動した人は坂井さん、岩本さん、菅野さんあたりの本を読むといいと思います。 | ||||
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