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(短編集)
七つの海を照らす星
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七つの海を照らす星の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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総ての短編を読むと1つの真相が理解出来る構成は素晴らしい作品です。 それぞれの海を照らす星。 メッセージも良いと思います。 ただ文章が読み難い。単行本でも上下二段で更に文体も硬いので読み難いのですよ。 児童施設の舞台は取材の元執筆されているのかわかりませんが、児童施設で心に闇を持った子供達に向き合う職員の悩みなどもリアルに伝わって来ます。 全体的に物語が暗いのは仕方ないのですが、とにかく読み難い。 ミステリーとしての伏線も稚拙に思いました。また個人的にホームズ役の事件を解決する壮年の男性に全く共感が持てないので読むのが苦痛でした。 子供達へのメッセージは良いのに読むのが苦痛な作品で残念でした。 | ||||
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一つ一つが読み応え十分の連作短編集だ。 完成度が高い、洗練されたミステリー。 | ||||
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この小説に出会えて良かった、と 思えるほど良かったです。 | ||||
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ハートフルでヘビイで青春で社会派な、児童養護施設で起こる日常の謎?であります。 2008年鮎川哲也賞の受賞作……なので、ちょうど十年前の刊行物ということに(!)。とはいえ、無戸籍児童をはじめ、本書で取り上げられた問題の数々は現在においても決して解決しておらず、むしろ時事を先取りしているような。 舞台となる「七海学園」は「学園」は「学園」でも、幼児から高校生までが居住する児童養護施設。青春ミステリ、学園ミステリ的な味わいはあるんですが、入所者にまつわる事件は必然的に重い問題を抱えてくることに。それにしても著者はよくもここまで児童福祉の諸制度や問題について調べ上げたものだとただただ感心するばかり。ありがちな社会派に見られがちな、問題意識をガンガン前面に押し出しつつ、実態はにわか勉強と思い込みで書いているんじゃないかといった不自然さは感じられなかったです。それとも……もしかして本職はそちら方面の方? 謎解きそのものはむしろシンプルで、目を瞠らされる大トリックはございませんが、繊細な物語の中に巧緻かつ周到に伏線を張り巡らしたプロットがまことに見事な出来栄え。ただ、巻末エピソードは各話で不明のまま終わった出来事を拾い上げ、共通する物語を語ってみせるという連作ミステリのお約束が展開されるのですが、ここはよくやったと拍手するか、作り過ぎだと感じるか、読者によって判断が分かれるところかも。 いままで読んだ鮎川哲也賞受賞作の中では最もハイクオリティな一冊でした。 | ||||
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2008年に出た単行本の文庫化。 児童養護施設を舞台としたミステリだ。7話を収める短編集だ。 特殊な施設ならではのミステリで、その設定を活かしたトリックが盛りこまれており、おもしろい。 よくあるトリックを児童養護施設にあてはめたようなものもあり、こんな活かし方もあったかと驚かされる。 語り口も端正でいい。 | ||||
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個人的には非常に楽しめた作品でした。 最後なんて「おおっ!」と、思ってしまうほどハマり、また読み返す始末。 文字が小さいってのも無きにしもですが、その前に内容のレビューもしてほいしですよね? とりあえず、ハマる人はメチャクチャハマりますので、ぜひ気になったら購入をお勧めします。 だって、小さくたって面白ければ、虫眼鏡でも何でも使って読みたいですよね?? | ||||
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前に読んでいたミステリを、そのことを忘れ、うっかり再読することがある。完全に覚えているわけではないので、そのまま続けることが多い。ただ、その場合、ほぼ前半で気付くのだが、本作の場合、7作の連作中の第6話まで確信できなかった(後で調べると、最初に読んだのは2010年だった)。少なくとも第1話では全く気付かず、疑いを抱いたのは第4話になってから。これほど見事に忘れてしまうことは過去にない。もちろん、評者の年齢が原因かもしれないが、それぞれの話だけでなく、謎解き役を務める海王さんにインパクトが欠けていることも、大きな要因だと思える。 ただし、全体の構成や読後感はいい。特に、舞台となった児童養護施設の子どもたちに向ける暖かい視線が素晴らしい。 | ||||
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短編一つひとつの謎解きについては先が読めちゃったところもいくつかあったけど、最終章で明かされる答えには素直に驚かされました! ラストの「これがミステリ小説だったら〜」ってところにも思わずニヤリ。 何より、物語の根底に流れる著者の温かいまなざし、哲学が素敵でした。 アルバトロスも読まなくては! | ||||
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善意ばかりでないけれど あらすじ 家庭では暮らせない子どもたちが生活する児童養護施設「七海学園」 ここでは「学園七不思議」と称される怪異が生徒たちの間で言い伝えられ、 今でも学園で起きる新たな事件に不可思議な謎を投げかけていた。 孤独な少女の心を支える"死から蘇った先輩"。 非常階段の行き止まりから、夏の幻のように消えた新入生。 少女が六人揃うと、いるはずのない"七人目"が囁く暗闇のトンネル。 七人の少女をめぐるそれぞれの謎は、"真実"の糸によってつながり、 美しい円環を描いて、希望の物語となる。 感想 児童養護施設が舞台の物語ですから 登場する児童たちにはそれぞれ軽くない過去があります。 その優しくない事情を踏まえて懸命に児童に接する 保育士『春菜さん』の視点で物語は進められます。 この春菜さん、読んでみると分かりますが けっこう男前に描かれたキャラクターです。 おかげで、児童たちの背負う過去が生傷のように じゅくじゅくしてても、春菜さん視点で物語が語られるので 薄手の透明絆創膏の上から傷口を眺めているように 読み手側があまりしんどくならないようになっています。 ヒドイ現実をヒドク描いただけでは 自分の伝えたいことを多くの人に伝えることはできない。 それなら、より人に伝えるためにはどうするべきか。 そういう試行錯誤がページの間から読みとれます。 ミステリーの側面から見ると本作を一言で語るなら 連作短編ミステリーのお手本のような作品。 一つ一つの作品でメインの謎は解決されるけど 少しの違和感を残していき、最終話で全てが・・・というタイプ。 でも、なんだろう。最終話で綺麗に霧は晴れますが その向こうから現れた物語は、ミステリーの技巧としての 美しい物語であって、読んだ感想が 「よくここまで凝りましたね」に落ち着いたのがちょっと残念。 最終話の『軌跡』の美しさに何を感じるかは人それぞれでしょうが 細部にまで気をやった細やかで誠実な作品であるのは確かです。 普段ミステリーを読む読まないにかかわらず 多くの人に紹介できる作品です。 読んでからの一言 でも、そんなにペラペラしゃべっちゃまずいんじゃ・・ | ||||
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文章は癖がなく綺麗です。 児童養護施設を舞台とした、児童養護施設という特徴をふんだんに利用したミステリが書かれているため新鮮な気持ちで読み進めることができます。 この作品の構成は、とある既存作品の構成をオマージュして書かれているそうで、私はどちらも読んだのですが、こちらの方が最後まで驚きっぱなしで楽しく読むことができました。 ただ、イマイチ光るものに欠けている気がします。 「面白い」作品ではあるのですが、どうも「すごく面白い」作品には昇華できない。 そんな、なんとなく惜しい作品ではありますが、自信をもって人に薦められる小説であることは確かです。 | ||||
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児童養護施設を舞台にしたミステリーです。 主人公は施設の保育士で、施設で暮らしている子供たちにまつわる 不思議な事件を解決していきます。 児童養護施設で暮らしているため、 子供たちはいずれも昏い過去を持っています。 中には想像するのを躊躇われるような文章もありますが、 施設で明るく生活している様に、ギャップに癒されます。 主人公のキャラクターもよかったです。 非常に自然なセリフ回しで好感が持てました。 ただし、肝心のミステリー部分についてはやや雑な印象をうけました。 一応、事件に似た事象が発生して謎解きが始まるわけですが、 結論はどこかご都合主義的なものが多かったように思います。 しかも、謎解き自体は基本的に探偵役が脈絡なく解決するため、 いつの間にか終わっていたというイメージです。 いくつかのストーリーでは、そもそもの謎解きに必要な場面表現が弱く 解決までに筋道に非常に腑に落ちないものがありました。 まぁ、どちらかと言えばミステリー要素よりも、 登場する子供たちの心情を丁寧に書かれているものと思いますので、 それほど気にはならないと思います。 | ||||
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児童養護施設を舞台にしたミステリーです。 主人公は施設の保育士で、施設で暮らしている子供たちにまつわる 不思議な事件を解決していきます。 児童養護施設で暮らしているため、 子供たちはいずれも昏い過去を持っています。 中には想像するのを躊躇われるような文章もありますが、 施設で明るく生活している様に、ギャップに癒されます。 主人公のキャラクターもよかったです。 非常に自然なセリフ回しで好感が持てました。 ただし、肝心のミステリー部分についてはやや雑な印象をうけました。 一応、事件に似た事象が発生して謎解きが始まるわけですが、 結論はどこかご都合主義的なものが多かったように思います。 しかも、謎解き自体は基本的に探偵役が脈絡なく解決するため、 いつの間にか終わっていたというイメージです。 いくつかのストーリーでは、そもそもの謎解きに必要な場面表現が弱く 解決までに筋道に非常に腑に落ちないものがありました。 まぁ、どちらかと言えばミステリー要素よりも、 登場する子供たちの心情を丁寧に書かれているものと思いますので、 それほど気にはならないと思います。 | ||||
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タイトルとイラストに惹かれて買った本ですがよく見ると18回鮎川哲也賞でなんだか少しだけ期待がかかります。 読んで波に乗るまでは単行本の4つに分けた文章の羅列が読みにくくて苦労しましたが、瑞々しい筆致と児童擁護施設が舞台というところに惹かれました。 一つ一つの短編は一応本格ながら小粒なものの、伏線がしっかりとしかれていて好印象でした。 その他にも近代社会の問題など、真摯に扱いながら触れていて、自分も色々勉強になりました。 そしてラストには連作ならではの返しわざが見事にはまっていて、買って良かったと思える作品でした | ||||
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タイトルとイラストに惹かれて買った本ですがよく見ると18回鮎川哲也賞でなんだか少しだけ期待がかかります。 読んで波に乗るまでは単行本の4つに分けた文章の羅列が読みにくくて苦労しましたが、瑞々しい筆致と児童擁護施設が舞台というところに惹かれました。 一つ一つの短編は一応本格ながら小粒なものの、伏線がしっかりとしかれていて好印象でした。 その他にも近代社会の問題など、真摯に扱いながら触れていて、自分も色々勉強になりました。 そしてラストには連作ならではの返しわざが見事にはまっていて、買って良かったと思える作品でした | ||||
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第18回鮎川哲也賞受賞作。 児童養護施設七海学園を舞台に、学園で伝えられている七不思議と学園で暮らす子供の悩みをミステリーとして、保育士2年目24歳北沢春菜が奮闘する姿を描いてラストにからくりをセットしてある。 評判から手を出したものの、正直面白くない。 児童養護施設を舞台にしてる子供が抱える過去が明らかになり、そこから将来への展望が含まれている構成なんだけど、子どもの闇が描ききれず児童養護施設の舞台が生きてない。 ラストのからくりも、強引というか安直で驚きもない。 最近多いハートフルミステリー地味版って感じて、琴線を酔わせる情感もなかった。 | ||||
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第18回鮎川哲也賞受賞作。 児童養護施設七海学園を舞台に、学園で伝えられている七不思議と学園で暮らす子供の悩みをミステリーとして、保育士2年目24歳北沢春菜が奮闘する姿を描いてラストにからくりをセットしてある。 評判から手を出したものの、正直面白くない。 児童養護施設を舞台にしてる子供が抱える過去が明らかになり、そこから将来への展望が含まれている構成なんだけど、子どもの闇が描ききれず児童養護施設の舞台が生きてない。 ラストのからくりも、強引というか安直で驚きもない。 最近多いハートフルミステリー地味版って感じて、琴線を酔わせる情感もなかった。 | ||||
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日常の謎系本格ミステリーですが、そんなことはどうでもよろしい。とにかく面白かったです。自信を持って人に薦められます。本格につきものの嘘臭さは、すくなくとも私には感じられませんでした。人を描こうという著者の意志を感じました。この著者は買いです。是非とも多くの人に読んで貰いたいです。 | ||||
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日常の謎系本格ミステリーですが、そんなことはどうでもよろしい。 とにかく面白かったです。自信を持って人に薦められます。 本格につきものの嘘臭さは、すくなくとも私には感じられませんでした。 人を描こうという著者の意志を感じました。 この著者は買いです。是非とも多くの人に読んで貰いたいです。 | ||||
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