彼女について知ることのすべて

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彼女について知ることのすべての評価:

4.00/5点 レビュー 10件。 C ランク

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平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

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全22件 21〜22 2/2ページ
No.2
(5pt)

知ることのすべて

 過去に単行本と文庫で出版済みの作品だが、今回装いも新たに光文社文庫で帰ってきた。以前読後に頭の中に広がっていた雪の光景が、今回は表紙を飾っている。
 冒頭「人を殺しに」という言葉の入った一文で始まり、殺人事件に関わった主人公の話かと思わされるのだが、実際殺人事件よりも彼が関わった人々や彼のたどった道のりが展開されていく。目次を見てみれば「冬・春・夏・秋」と季節を順にめぐった1年の話のようであるが、実はその季節季節を数年生きてきたあれこれが入っていて、主人公が些細なことで過去を思い出し、また現在に戻るというような、実際生きていて過去を反芻し続ける日常のように綴られていくのである。
 地味に予定通りの人生を送ったかもしれない主人公が、ほんとうに些細なきっかけでどんどん人生の道を違えていく様子はあざやかで、誰にもどんなことにも些細な事が影響しているんだと思わされる。いつもと同じ日と思っても、噂話に行ってみた場所から始まる恋もあるかもしれないし、ほんの一瞬に決心したことが未来をつくるかもしれない。そんな人生の不思議を感じながら、主人公の思いを全編で感じ取れる小説だ。
彼女について知ることのすべて (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 彼女について知ることのすべて (集英社文庫)より
4087470083
No.1
(5pt)

知ることのすべて

 過去に単行本と文庫で出版済みの作品だが、今回装いも新たに光文社文庫で帰ってきた。以前読後に頭の中に広がっていた雪の光景が、今回は表紙を飾っている。
 冒頭「人を殺しに」という言葉の入った一文で始まり、殺人事件に関わった主人公の話かと思わされるのだが、実際殺人事件よりも彼が関わった人々や彼のたどった道のりが展開されていく。目次を見てみれば「冬・春・夏・秋」と季節を順にめぐった1年の話のようであるが、実はその季節季節を数年生きてきたあれこれが入っていて、主人公が些細なことで過去を思い出し、また現在に戻るというような、実際生きていて過去を反芻し続ける日常のように綴られていくのである。
 地味に予定通りの人生を送ったかもしれない主人公が、ほんとうに些細なきっかけでどんどん人生の道を違えていく様子はあざやかで、誰にもどんなことにも些細な事が影響しているんだと思わされる。いつもと同じ日と思っても、噂話に行ってみた場所から始まる恋もあるかもしれないし、ほんの一瞬に決心したことが未来をつくるかもしれない。そんな人生の不思議を感じながら、主人公の思いを全編で感じ取れる小説だ。
彼女について知ることのすべて (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 彼女について知ることのすべて (光文社文庫)より
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