(短編集)

そして名探偵は生まれた

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評判

そして名探偵は生まれたの評価:

3.76/5点 レビュー 17件。 B ランク

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平均点3.76pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21〜30 2/2ページ
No.10
(4pt)

単行本版+「夏の雪、冬のサンバ」

        ◆「そして名探偵は生まれた」
◆「生存者、一名」        ◆「館という名の楽園で」
◆「夏の雪、冬のサンバ」
  大都会のただなかにありながら、そこだけ時代に取り残されたような
  雰囲気を醸す築数十年を経た木造モルタルのアパート「第一柏木荘」。
  そこで暮らす中国人男性が、紙幣が散乱した
  部屋のなかで殺害されているのが発見される。
  アパートの周囲には雪が積もっていて、アパートの入口に向かう足跡は、
  発見者のもの以外にもう一筋あり、それが犯人のものと思われたが……。
  序盤に仕掛けられる作者十八番の叙述トリックに始まり、タイトルが暗示する
  時間錯誤のトリック、ボロアパートゆえに可能な消失トリック、そして、最後に
  探偵がうっかり一本とられてしまう外国人ならではの騙しの手口など、どれも
  舞台であるアパートやその住人の特性が活かされた秀逸なものとなっています。
  また、乱歩の「二銭銅貨」から台詞が引用されていたり、
  探偵が抜かりなく天井裏をあらためていく姿にはニヤリ。
  (どちらも、ミスディレクションとしても機能しています)
  
  
そして名探偵は生まれた Amazon書評・レビュー: そして名探偵は生まれたより
439663255X
No.9
(4pt)

単行本版+「夏の雪、冬のサンバ」

        ◆「そして名探偵は生まれた」
◆「生存者、一名」        ◆「館という名の楽園で」
◆「夏の雪、冬のサンバ」
  大都会のただなかにありながら、そこだけ時代に取り残されたような
  雰囲気を醸す築数十年を経た木造モルタルのアパート「第一柏木荘」。
  そこで暮らす中国人男性が、紙幣が散乱した
  部屋のなかで殺害されているのが発見される。
  アパートの周囲には雪が積もっていて、アパートの入口に向かう足跡は、
  発見者のもの以外にもう一筋あり、それが犯人のものと思われたが……。
  序盤に仕掛けられる作者十八番の叙述トリックに始まり、タイトルが暗示する
  時間錯誤のトリック、ボロアパートゆえに可能な消失トリック、そして、最後に
  探偵がうっかり一本とられてしまう外国人ならではの騙しの手口など、どれも
  舞台であるアパートやその住人の特性が活かされた秀逸なものとなっています。
  また、乱歩の「二銭銅貨」から台詞が引用されていたり、
  探偵が抜かりなく天井裏をあらためていく姿にはニヤリ。
  (どちらも、ミスディレクションとしても機能しています)
  
  
そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3) Amazon書評・レビュー: そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)より
4396334761
No.8
(4pt)

400円文庫の作品二編+書き下ろし中編

◆「そして名探偵は生まれた」
  多くの難事件を解決してきた名探偵・影浦逸水は、自らが関わった事件を本
  にまとめて発表するも、関係者に訴えられ、一千万円単位の賠償金を背負う
  羽目に陥っていた。
  そんな彼が、助手の武邑大空とともに会社社長に
  招かれて行った山荘で、またもや事件に遭遇する。
  密室状況の部屋で、社長が殺害されていたのだ。
  影浦は犯人をすぐに指摘するも、事件の解決には無関心
  を決め込もうとしていたのだが、突然、前言を撤回し……。
  密室トリック自体は、作者の××のリサイクル。
  もっとも、本作の主眼は、ハウダニットではなく、ミステリにおいて特権的存在である
  “名探偵”に対しての、パロディやアイロニーにあります(卓越した推理力はあっても、
  生活力や社会性が欠如している、とか)。
  また、“名探偵萌えのワトソン役”という武邑のキャラは、アレとかコレを連想
  しますが、そのどちらよりも、彼の選択は、身も蓋もないものとなっています。
  (タイトルによって、かなりあからさまに暗示されていますがw)
    
◆「生存者、一名」
◆「館という名の楽園で」
そして名探偵は生まれた Amazon書評・レビュー: そして名探偵は生まれたより
439663255X
No.7
(2pt)

全体にはいまいち。

中編ミステリー4作だが、面白かったのは「生存者一名」だけであとは技巧は凝らしているが、話にリアリティさや暗さがなく、少しふざけ気味の感じの作品もあり、全体にはいまいちな印象。
そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3) Amazon書評・レビュー: そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)より
4396334761
No.6
(3pt)

こういう本の出し方は

2005年に出た単行本の文庫化。
 文庫化に当たって新たに「夏の雪、冬のサンバ」が加えられている。
 結局のところ、本書には「そして名探偵は生まれた」「生存者、一名」「館という名の楽園で」「夏の雪、冬のサンバ」の4本の中篇が収録されている。
 いずれも、既刊・既出の小説である。
 「そして名探偵は生まれた」は単行本の際に書き下ろしとして加えられたもの。
 「生存者、一名」は、2000年に祥伝社から400円文庫の一冊として出たもの。恩田陸『puzzle』、近藤史恵『この島でいちばん高いところ』、西澤保彦『なつこ、孤島に囚われ。』とともに「無人島」テーマの競作で書かれたものとなる。2002年には4本を合本にしたアンソロジー『絶海』にも収められている。
 「館という名の楽園で」も、2003年に祥伝社から400円文庫として出たもので、柄刀一『殺意は幽霊館から』とともに「館ミステリー」競作のひとつになる。
 「夏の雪、冬のサンバ」は二階堂黎人の編纂した『密室殺人大百科』(単行本は2000年に原書房から、文庫版は2003年に講談社から出ている)に収められていたもの。
 こういう本の出し方はちょっとやめて欲しい。
 内容は、いずれも密室(密閉空間)もの。
 「生存者、一名」が手が込んでいて面白い。
 「そして名探偵は生まれた」と「館という名の楽園で」はなかばパロディとして読むものだろう。けっこう楽しめた。
「夏の雪、冬のサンバ」もバカミスのひとつとして受け止めるべきか?
そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3) Amazon書評・レビュー: そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)より
4396334761
No.5
(5pt)

傑作

傑作は言い過ぎかもしれません。タイトルに惹かれて衝動買いしたこの作品。私事ですが、元来あまり短編・中編集スタイルの作品は、その事件にドップリ入り込めなくて好きではないんですが、これは素晴らしい!帯にもあるように、山荘・孤島・館と、ミステリ好きの大好物が並べられ、その3つの事件全てが良作と言えます。シニカルとユーモアで綴る1編目、とても非現実的な設定なのにどこか現実感を持った2編目、正面からヒントを出し、読者に謎解きを大いに楽しませてくれる3編目。それぞれに不満をもつ箇所がないわけでもないですが、これだけの水準のものを並べられれば、秀作であると讃えられます。『葉桜〜』が歌野晶午だと思われているのなら、是非こちらに目を通して頂きたい。これが歌野晶午です。
そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3) Amazon書評・レビュー: そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)より
4396334761
No.4
(3pt)

「雪の山荘」、「絶海の孤島」、「西洋館」でおこる<不可能犯罪>

本書は「雪の山荘」、「絶海の孤島」、「西洋館」それぞれを舞台にしておこる<不可能犯罪>を扱った3つの中編とボーナストラックからなる、コード満載の“本格パズラー”ミステリーである。
「そして名探偵は生まれた」:歴代の所有者が次々と不幸に襲われたという呪われた山荘で、新興企業の若き総帥が撲殺された。殺害現場は雪で閉ざされた完全な密室状態。名探偵・影浦が事件の解決に乗り出すが・・・。2重3重のどんでん返しが冴えるパズラーである。名探偵も人の子、なんとお金に困っていたとは・・・。現実は厳しい。
「生存者、一名」(「祥伝社400円文庫」シリーズで’00年に発表された文庫オリジナル作品を収録。また、この作品は’02年『絶海』というノベルス版のアンソロジーにも収録されている):新興宗教の信者4人が爆弾テロを実行。彼らは法王の指示で、ほとぼりが冷めるまで東シナ海の絶海の孤島に潜伏することになる。しかしそれは教団幹部が仕組んだ罠だった。彼らはひとり、またひとりと殺害されてゆく。信者の女性の手記の体裁をとった物語は、ドキュメンタリータッチでサスペンスを盛り上げていく。どちらとも受け取れるラストの一行が心憎い。
「館という名の楽園で」(上記と同じシリーズで、’02年に発表の文庫オリジナル作品の収録):はじめから伏線を張り巡らしたガチガチの本格もの。探偵小説の愛好家が自身で小説に出てくるような西洋館を建て、学生時代の友人たちを招いて推理ゲームをおこなうという物語。19世紀半ばのイングランドの逸話なども盛り込まれ、館そのものをトリックにした、本格ファンにはこたえられない逸品。
本書は、すぐ読めてしまうのがもったいないほど作品のセレクションが絶妙で、「新本格一期生」のひとり、歌野晶午の魅力を十分に味わうことができる。
そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3) Amazon書評・レビュー: そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)より
4396334761
No.3
(4pt)

名探偵という人

名探偵はどうして名探偵なのか。本作のタイトル名にもなっている「そして名探偵は生まれた」ではミステリ好きからめ異端兵への道のりを歩みだす瞬間が描かれている。
名探偵はどうして名探偵なのか。
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439663255X
No.2
(3pt)

「雪の山荘」、「絶海の孤島」、「西洋館」でおこる<不可能犯罪>

本書は「雪の山荘」、「絶海の孤島」、「西洋館」それぞれを舞台にしておこる<不可能犯罪>を扱った3つの中編からなる、コード満載の“本格パズラー”ミステリーである。
「そして名探偵は生まれた」(本書のための書下ろし):歴代の所有者が次々と不幸に襲われたという呪われた山荘で、新興企業の若き総帥が撲殺された。殺害現場は雪で閉ざされた完全な密室状態。名探偵・影浦が事件の解決に乗り出すが・・・。2重3重のどんでん返しが冴えるパズラーである。名探偵も人の子、なんとお金に困っていたとは・・・。現実は厳しい。
「生存者、一名」(「祥伝社400円文庫」シリーズで’00年に発表された文庫オリジナル作品を収録。普通は単行本が後年文庫化されるのだが、その逆になっているところが面白い。また、この作品は’02年『絶海』というノベルス版のアンソロジーにも収録されている):新興宗教の信者4人が爆弾テロを実行。彼らは法王の指示で、ほとぼりが冷めるまで東シナ海の絶海の孤島に潜伏することになる。しかしそれは教団幹部が仕組んだ罠だった。彼らはひとり、またひとりと殺害されてゆく。信者の女性の手記の体裁をとった物語は、ドキュメンタリータッチでサスペンスを盛り上げていく。どちらとも受け取れるラストの一行が心憎い。
「館という名の楽園で」(上記と同じシリーズで、’02年に発表の文庫オリジナル作品の収録):はじめから伏線を張り巡らしたガチガチの本格もの。探偵小説の愛好家が自身で小説に出てくるような西洋館を建て、学生時代の友人たちを招いて推理ゲームをおこなうという物語。19世紀半ばのイングランドの逸話なども盛り込まれ、館そのものをトリックにした、本格ファンにはこたえられない逸品。
本書は、すぐ読めてしまうのがもったいないほど3作品のセレクションが絶妙で、「新本格一期生」のひとり、歌野晶午の魅力を十分に味わうことができる。
そして名探偵は生まれた Amazon書評・レビュー: そして名探偵は生まれたより
439663255X
No.1
(4pt)

切ないけど面白い

この本には3つの作品が収められている。どれにも共通していることは、結末が切ないことです。どの作品も、想像もつかないようなトリックという感じはしないのですが、作品の舞台設定がうまくできていると感じました。読者に謎解きを迫った上で、読みを少しはずす方法が巧みでした。買って損はない一冊でしょう。
そして名探偵は生まれた Amazon書評・レビュー: そして名探偵は生まれたより
439663255X