告白
評判
告白の評価:
3.64/5点 レビュー 935件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1,006件 101〜120 6/51ページ
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3.64/5点 レビュー 935件。 A ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
1章から衝撃的な話が始まる。娘を殺されたクラス担任のクラス生徒への話。
少しずつクラス内の娘を殺した犯人=生徒を追い詰めてゆく。クラス全体に語り
かける形式で、迫力ある言葉が続く。
2章ではクラスの聡明な女子生徒の語り。クラスをよく見ており、犯人と目さ
れている友人にも直接向き合い、自分がいじめのターゲットにされても怯まずに
立ち向かい、事件の真実に迫ってゆく。あまりにも真摯な性格。
3章。娘を殺した(従犯的な犯人)男子生徒の一人が、母親を殺害してしまう。
事件のために不登校となり、しかし登校を促すような独りよがりの偽善的な男性
教師は無神経の塊。生徒の心を忖度することなく、英雄気取りで「説得」を繰り
返し、追い詰められた男子生徒は母を殺害する。その男子生徒の姉の話が主軸に
なる。母のつけていた日記には男子生徒が少しずつ壊れてゆく様子が記されてい
る。「不潔という鎧を身にまとい」下界から自分を遮断する。日記には娘の殺害
を男子生徒が意図的に行ったことが、自白として記されてる。母は子供(男子生
徒)を殺そうとして、逆に殺された。親が子を、子が親を殺すという、地獄のよ
うなこと。
4章。娘殺しの男子生徒(従犯)の手記のような独白。気を失っただけの娘を
プールに落として殺害する。ここで二人の犯人=男子生徒どうしの人間関係も明
らかになる。歪んだいびつな関係。
5章。娘殺しを主導した男子生徒(主犯)の異常な家庭環境。母はエリートで
研究者としてのキャリアもあるが、子供のためにそのキャリアを諦めざるを得な
い。その矛盾の中で、子どもを精神的に肉体的に虐待し、やがては養育を放棄す
る。その母への愛情が異常な形で男子生徒(主犯)の心を歪ませる。共犯とした
男子生徒へ「共犯とか気にしないでね。最初から仲間だなんて思っていな~。能
なしのくせにプライドだけは高い、そういう奴が一番嫌いなんだ…君はあきらか
に人間の失敗作だよ」。この生徒はさらにクラスメートの女子生徒さえ殺す。
そして、主犯の生徒は大量殺人をもくろむが、1章の女性教師が全ての裏をか
く。これ以上は読んで下さい。
1章から6章まで、別の人間の語り、独白で構成されている。謎が謎を呼び、
息をつかせぬほどのスピード感がある。緊張感が最後までつづき、なによりも小
説全体がよく構成されている。一気に最後まで読み通せる。
おすすめの一冊。しかし、この本を上梓してしまうと、その後の本に期待が強
くなり、大変なプレッシャーになりますね。
ただ、HIVへの偏見を招きかねない表現もあり、これはマイナス。
爆弾の製造があまりにも簡単に書かれていて、これも不思議。
ここがマイナスポイントです。