テロリストのパラソル

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評判

テロリストのパラソルの評価:

3.94/5点 レビュー 177件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.94pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全312件 221〜240 12/16ページ
No.92
(5pt)

時代錯誤

藤原氏の中でも最も著名な本作。
言うまでもなく大きな賞を同時受賞しているんですね。
藤原伊織氏(以下イオリン)は、どの作品も悲しいまでに主人公の設定を変えていません。
それについて叩きまくったレスも多かったです。
それでも変わらないイオリン。
それが好きだ!!という読者が多いのも事実だし、引き込まれてしまうのも事実。
どっちかっていうと、男性がハマるタイプの小説ですよね。
内容は散々書かれているので割愛。
イオリンの作品を、最初に読んだのが本作。
続いて発表される度に読みました。
どれもさいこー!!!
訃報を聞いた時のショックは今でも覚えています。
本作は、ミステリ好きには「とりあえず読んでおかないと!」って作品だと思っています。
テロリストのパラソル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (講談社文庫)より
4062638177
No.91
(5pt)

イオリンの美学

 ご都合主義という意見には確かに納得です。主人公島村の行動範囲は警察から追われている身ということもあり狭いですし、得られる情報も新聞からやバーテンをしてた時の客やそのつて、そして奇妙なヤクザ浅井や被害者の娘塔子からなどで、近しい存在からがほとんどです(それに浅井や塔子は向こうからやってきますし)。また、学生運動に対するマスターベーション的小説という批判もたしかにできるでしょう。ストーリーや謎解きを重視したミステリー作品という観点からすると、欠点は多々あるかもしれません。でも、この作品をなおも傑作にしているのはここに込められている美学だと思います。どの場面をとっても、登場人物を介した作者の美学が息づいています。人生とは何なのか、どう生きるべきなのか。そしてその美学が端正かつ丁寧な文体によって表現されており、何度読んでも感動がよみがえってきます。この美学を表現するために、ミステリーという形式が必要だったとさえ思えるくらいです。単なるミステリー作品として読まずに、ここに込められた美学に共感した読者には生涯忘れられない作品になるのではないでしょうか。
テロリストのパラソル Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソルより
4062077973
No.90
(5pt)

イオリンの美学

 ご都合主義という意見には確かに納得です。主人公島村の行動範囲は警察から追われている身ということもあり狭いですし、得られる情報も新聞からやバーテンをしてた時の客やそのつて、そして奇妙なヤクザ浅井や被害者の娘塔子からなどで、近しい存在からがほとんどです(それに浅井や塔子は向こうからやってきますし)。また、学生運動に対するマスターベーション的小説という批判もたしかにできるでしょう。ストーリーや謎解きを重視したミステリー作品という観点からすると、欠点は多々あるかもしれません。でも、この作品をなおも傑作にしているのはここに込められている美学だと思います。どの場面をとっても、登場人物を介した作者の美学が息づいています。人生とは何なのか、どう生きるべきなのか。そしてその美学が端正かつ丁寧な文体によって表現されており、何度読んでも感動がよみがえってきます。この美学を表現するために、ミステリーという形式が必要だったとさえ思えるくらいです。単なるミステリー作品として読まずに、ここに込められた美学に共感した読者には生涯忘れられない作品になるのではないでしょうか。
テロリストのパラソル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (講談社文庫)より
4062638177
No.89
(5pt)

教養のあるダメ男を書かせたら天下一品

 何だか作品がいま一つになってきたなーと思っていたら、やっぱり病気だったね。58歳で亡くなられた。まずはご冥福をお祈りする。
 これから読むという方へ。藤原氏というのは、頭がよくて教養があり、でもひたすら情けない男を書かせたら右に出る者はいない。本書はその作品の中でも特によくできている。まあ、つまりデビュー作を超えられなかったという点では、定石どおりの方だったわけだ。というわけで、これは読んでも損はないと思う。次の「ひまわり」も面白いが、晩年の作品には期待しない方がいい。
 無人島に三つ持っていくとしたらPCとタバコ、ドストエフスキー全集という回答を見れば、どんな経歴の方かは大体わかるだろう(笑)。
テロリストのパラソル Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソルより
4062077973
No.88
(5pt)

教養のあるダメ男を書かせたら天下一品

 何だか作品がいま一つになってきたなーと思っていたら、やっぱり病気だったね。58歳で亡くなられた。まずはご冥福をお祈りする。
 これから読むという方へ。藤原氏というのは、頭がよくて教養があり、でもひたすら情けない男を書かせたら右に出る者はいない。本書はその作品の中でも特によくできている。まあ、つまりデビュー作を超えられなかったという点では、定石どおりの方だったわけだ。というわけで、これは読んでも損はないと思う。次の「ひまわり」も面白いが、晩年の作品には期待しない方がいい。
 無人島に三つ持っていくとしたらPCとタバコ、ドストエフスキー全集という回答を見れば、どんな経歴の方かは大体わかるだろう(笑)。
テロリストのパラソル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (講談社文庫)より
4062638177
No.87
(4pt)

狂気のスイッチ

賞をとった作品だけあって、文章がしっかりしていて読み応えがあった。
文学作品としてミステリーとして引き込まれる作品でした。
様々な犯罪のある昨今。
「若者は危険!?」と言われているが、私にいわせると昔も同じかな・・・と。
テロリストの破壊型の心境、人間の心のダークな部分の描写にゾッとし、考えさせられた。
「そういう心情もあるのかもしれない」と分かったが、皆コントロールしているのでしょう。
最後のストーリー展開に、驚きました。
人間の狂気のスイッチは、“嫉妬・プライド・コンプレックス”どこにでもありそうなものだった!
この狂気を違う形で使う道は人間にはないのでしょうか?
みんなが幸せな暮らしができる社会であって欲しい。
しかし、人間には醜い感情もある・・・、分かっているから厄介なのかもしれませんね。
テロリストのパラソル (角川文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (角川文庫)より
4043847017
No.86
(4pt)

喉ごし爽快・・・?

二大文学賞w受賞という前看板とレビューの多さから興味を持ち読みはじめました。
文章が簡単で、セリフのやり取りが多いせいか短時間で一気に読めます。
登場人物に「愛すべきキャラクター」が多く、生き生きと描かれていてリズムに乗せられ完読してしまいました。
「爆弾」「テトリスト」と言葉から連想するものを裏切り一貫して、暗い色はなく読み終わったあともすっきりしています。
テトリストと言う言葉から、もっと問題を掘り下げた生生しいストーリーを勝手に想像していたので、ちょっと肩透かしをくらった気分も。
登場人物は、本当に高感度が高く、現実感に乏しいかなと思ったり。
著者の言葉遊戯というか、リズムを伴うかのような単語の連鎖はとても好きです。
読んでいる間はしっかり読書に浸れ
読み終われば、本を閉じ戸棚に置き日常生活に戻れる、そんな作品です。
テロリストのパラソル Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソルより
4062077973
No.85
(4pt)

喉ごし爽快・・・?

二大文学賞w受賞という前看板とレビューの多さから興味を持ち読みはじめました。
文章が簡単で、セリフのやり取りが多いせいか短時間で一気に読めます。
登場人物に「愛すべきキャラクター」が多く、生き生きと描かれていてリズムに乗せられ完読してしまいました。
「爆弾」「テトリスト」と言葉から連想するものを裏切り一貫して、暗い色はなく読み終わったあともすっきりしています。
テトリストと言う言葉から、もっと問題を掘り下げた生生しいストーリーを勝手に想像していたので、ちょっと肩透かしをくらった気分も。
登場人物は、本当に高感度が高く、現実感に乏しいかなと思ったり。
著者の言葉遊戯というか、リズムを伴うかのような単語の連鎖はとても好きです。
読んでいる間はしっかり読書に浸れ
読み終われば、本を閉じ戸棚に置き日常生活に戻れる、そんな作品です。
テロリストのパラソル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (講談社文庫)より
4062638177
No.84
(4pt)

良く出来たミステリーとは思うが・・・

主人公の島崎は、かつて全共闘運動に挫折して東大を中退、その後プロボクサーとして脚光を浴びた事もあるが、今はアル中のバーテンに落ちぶれている。
そんな彼が、新宿の公園で爆弾テロに巻き込まれる。被害者の中には、なぜか彼の全共闘時代の仲間やエリート警察官が含まれていた。
島崎は容疑者として追われながらも、ホームレスとなって身を隠しながら事件の真相を突き止めようとする。
プロットは緻密でミステリーとしての出来は秀逸。
バラバラだった断片が終盤には見事につながっていき、最後まで一気に読んでしまった。
あえてケチをつけるとすれば、ハードボイルド風のセリフが少々鼻につくのと(やはり日本人には無理がある)、
薄汚い中年男である主人公が美人女子大生に惚れられてしまうのがかなり無理に感じてしまった。
また、昔の全共闘運動がストーリーに絡んでいるのは良いにしても、それが空虚なノスタルジーにしか感じられなかったのは残念。
テロリストのパラソル (角川文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (角川文庫)より
4043847017
No.83
(5pt)

ストーリーの構成が見事

1996年の直木賞受賞作で、この本は再文庫化されたものです。あとがきを読んで、内容が少し古いなという疑問が解けました。
最初にたくさんの謎があらわれ、解決したように見えて、次の謎が浮かび、最後に氷解するストーリーの構成が見事です。今読んでも充分に楽しめる本です。
テロリストのパラソル (角川文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (角川文庫)より
4043847017
No.82
(5pt)

小説は残された指紋である。

切れ味のある短文が積み重ねるリズムは、ときに醜いほど綺麗である。
テロリストのパラソル。アル中バーテンダー。セントラルパーク。
カタカナたちの音が素晴らしく思えた。
登場人物たちも魅力的に描かれている。
もしかすると、自分にとってストーリーはさほど重要じゃなかったのかもしれない。
テロリストのパラソル Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソルより
4062077973
No.81
(5pt)

小説は残された指紋である。

切れ味のある短文が積み重ねるリズムは、ときに醜いほど綺麗である。
テロリストのパラソル。アル中バーテンダー。セントラルパーク。
カタカナたちの音が素晴らしく思えた。
登場人物たちも魅力的に描かれている。
もしかすると、自分にとってストーリーはさほど重要じゃなかったのかもしれない。
テロリストのパラソル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (講談社文庫)より
4062638177
No.80
(4pt)

背景がとてもリアル!

史上初、江戸川乱歩章と、直木賞をダブル受賞した作品らしい。
ずっと読みたいと思っていたが、作者の藤原伊織さんが亡くなってしまい、
追悼特集ということで本屋に平積みされていたものを購入した。
新宿の公園で爆弾テロが起き、アル中のバーテンも巻き込まれる。
アル中のバーテンが主人公という、ちょっと変わったキャラクター設定。
テロの被害者の中には、かつての友人も含まれており、
色々なつながりや、過去に起きた事件なども絡んできて謎が深まり、
色々なことが紐解かれるラストの方は、気になって止められずに読みきった。
新宿の街の描写や、ホームレスの存在や、ストーリーを取り巻く背景が
馴染みがあるところもあり、とてもリアルに感じた。
新宿でテロ・・
ありそうで、怖い気持ちも正直ある。
テロリストのパラソル (角川文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (角川文庫)より
4043847017
No.79
(4pt)

根暗でありながらやんちゃな主人公が魅力的

中年のアル中おやじでありながら、不思議なくらいその魅力を感じぜずにはいられない主人公。
主人公が魅力的だと感情移入もしやすく、物語もがぜん読み進めたくなる。
ハードボイルドとしてもミステリーとしてもおもしろい。
犯人は途中で察しがついてしまうが、その犯行にいたる心情に同情すら覚える。
そしてこの題名の謎も解かれる。
藤原伊織さん、今年の5月に59才の若さで癌によりお亡くなりになったのですよね。
以前”ひまわりの祝祭”を読んで最高におもしろかったので、今回もおおいに期待して読みました。私的には”...パラソル”も良いですが、”ひまわり。。”の方がさらに面白かったです。早すぎる死にとても残念でなりません。
ご冥福をお祈り申し上げます。
テロリストのパラソル Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソルより
4062077973
No.78
(4pt)

根暗でありながらやんちゃな主人公が魅力的

中年のアル中おやじでありながら、不思議なくらいその魅力を感じぜずにはいられない主人公。
主人公が魅力的だと感情移入もしやすく、物語もがぜん読み進めたくなる。
ハードボイルドとしてもミステリーとしてもおもしろい。
犯人は途中で察しがついてしまうが、その犯行にいたる心情に同情すら覚える。
そしてこの題名の謎も解かれる。
藤原伊織さん、今年の5月に59才の若さで癌によりお亡くなりになったのですよね。
以前”ひまわりの祝祭”を読んで最高におもしろかったので、今回もおおいに期待して読みました。私的には”...パラソル”も良いですが、”ひまわり。。”の方がさらに面白かったです。早すぎる死にとても残念でなりません。
ご冥福をお祈り申し上げます。
テロリストのパラソル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (講談社文庫)より
4062638177
No.77
(5pt)

70年安保の闘争の中で味わった挫折感

江戸川乱歩賞受賞を納得する素晴らしいミステリーです。
中年のアル中男が巻き込まれた爆弾事件。その裏に潜む71年の爆弾事件。過去のの事件の関係者が、現在の爆弾事件の現場に何故引き寄せられているのか?主人公を襲うヤクザは何者か?麻薬の影も見えてきて、バラバラの出来事の断片を再構成し、爆弾事件で殺された青春時代の恋人のあだ討ちを決意する主人公。
中盤以降は、一気果敢に物語りは展開し、読みさすことが出来ず、最後まで読み進めさせます。
ミステリー小説なのですが、あの70年安保の闘争の中で味わった挫折感が、全編に感じられる作品になっています。主人公の菊池は勿論、その友人であった桑野にもそれを感じます。二十年の歳月を経てもその残滓をどこかに残している、それが、当時を生きた人間の証明なのかも知れません。
テロリストのパラソル (角川文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (角川文庫)より
4043847017
No.76
(4pt)

かっこいいアル中

最初あまり好きになれない主人公が
読み進めるうちに段々好きになってくる。
脇役のヤクザも良い感じ。
ストーリーも良く出来ていて、
最後まで読ませてくれる。
江戸川&直木賞だけのことはある。
ただ犯人の動機がいまいち納得できず。
まあ、主人公を窮地に陥らせる為には、
それが必要だったのだろうが、
これではホントに単なるテロリストじゃないか。
もうちょっと感情移入できる犯人にして欲しかったかな...
テロリストのパラソル (角川文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (角川文庫)より
4043847017
No.75
(5pt)

一気によんでしまった

 一気に読んでしまいました。
 思わず、ずるずると全共闘世代に引きずられてしまいました。
 おもしろい・・・
 ストーリー、文章のたくみさとあいまって引きずられるように読み進みました。
テロリストのパラソル Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソルより
4062077973
No.74
(5pt)

一気によんでしまった

 一気に読んでしまいました。
 思わず、ずるずると全共闘世代に引きずられてしまいました。
 おもしろい・・・
 ストーリー、文章のたくみさとあいまって引きずられるように読み進みました。
テロリストのパラソル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (講談社文庫)より
4062638177
No.73
(5pt)

70年安保の闘争の残滓

江戸川乱歩賞受賞を納得する素晴らしいミステリーです。
中年のアル中男が巻き込まれた爆弾事件。その裏に潜む71年の爆弾事件。過去のの事件の関係者が、現在の爆弾事件の現場に何故引き寄せられているのか?主人公を襲うヤクザは何者か?麻薬の影も見えてきて、バラバラの出来事の断片を再構成し、爆弾事件で殺された青春時代の恋人のあだ討ちを決意する主人公。
中盤以降は、一気果敢に物語りは展開し、読みさすことが出来ず、最後まで読み進めさせます。
ミステリー小説なのですが、あの70年安保の闘争の中で味わった挫折感が、全編に感じられる作品になっています。主人公の菊池は勿論、その友人であった桑野にもそれを感じます。二十年の歳月を経てもその残滓をどこかに残している、それが、当時を生きた人間の証明なのかも知れません。
テロリストのパラソル Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソルより
4062077973