虚夢

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虚夢の評価:

4.21/5点 レビュー 70件。 B ランク

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平均点4.21pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全144件 81〜100 5/8ページ
No.64
(5pt)

刑法39条

天使のナイフの薬丸さんの作品です。
 乱歩賞を取った後の作品なんでしょうね。詳しくは知らないのですが。
 
 物語は、唐突に、しかも何気ないシーンから始まり、流れは急峻。
 どこまでも赤く、どこまでも紅い色が、白い、美しい大通公園に染まり
ます。その印象が、どこまでも、そしていつまでも全ての人を、全ての
時間を貫きます。

 佐和子さんの狂気。三上さんの思い。
 ともに果しえなかった、あの時の懺悔。
 人々を操るのは、刑法39条。
 最後の佐和子さんの叫び。連綿と書き連ねられた思い。
 藤崎と、ゆきちゃん。重なり倒れるのは、いずれも了解不能、という
言葉とともに、思い出したくない、思い出せない記憶の下に。

 天使のナイフでは、心配性の刑務官が思わず説明に出かけてきたり、
これでもかと逆転の布石が、少し煩わしかったのですが、この作品は
良好。
 ビリーミリガンとか、この手のものは、ともすると、気持ち悪くなる
だけなのですが、この作品は、その中庸をえています。
 松岡さんがいなかったら、成り立たないのですが、その意味でプロッ
トも秀逸。
 
 95点。
 薬丸さんって刑務官出身だと思うのですが、とっても優秀な語り部
です。刑務官らしい疑問を、逆転の布石とともに、鮮やかに詰め切った。
 唯一、佐和子さんが坂本さんと結婚していなくても良かったかなあ。
 天使のナイフよりも完成度の高い秀作です。
虚夢 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 虚夢 (講談社文庫)より
4062769719
No.63
(5pt)

刑法39条

天使のナイフの薬丸さんの作品です。
 乱歩賞を取った後の作品なんでしょうね。詳しくは知らないのですが。
 
 物語は、唐突に、しかも何気ないシーンから始まり、流れは急峻。
 どこまでも赤く、どこまでも紅い色が、白い、美しい大通公園に染まり
ます。その印象が、どこまでも、そしていつまでも全ての人を、全ての
時間を貫きます。

 佐和子さんの狂気。三上さんの思い。
 ともに果しえなかった、あの時の懺悔。
 人々を操るのは、刑法39条。
 最後の佐和子さんの叫び。連綿と書き連ねられた思い。
 藤崎と、ゆきちゃん。重なり倒れるのは、いずれも了解不能、という
言葉とともに、思い出したくない、思い出せない記憶の下に。

 天使のナイフでは、心配性の刑務官が思わず説明に出かけてきたり、
これでもかと逆転の布石が、少し煩わしかったのですが、この作品は
良好。
 ビリーミリガンとか、この手のものは、ともすると、気持ち悪くなる
だけなのですが、この作品は、その中庸をえています。
 松岡さんがいなかったら、成り立たないのですが、その意味でプロッ
トも秀逸。
 
 95点。
 薬丸さんって刑務官出身だと思うのですが、とっても優秀な語り部
です。刑務官らしい疑問を、逆転の布石とともに、鮮やかに詰め切った。
 唯一、佐和子さんが坂本さんと結婚していなくても良かったかなあ。
 天使のナイフよりも完成度の高い秀作です。
虚夢 Amazon書評・レビュー: 虚夢より
4062147416
No.62
(5pt)

とても悲しい物語

精神障害者が起こしてしまった殺人の被害者家族の怒りや無念の矛先はどこに向かえばいいのか、非常に考えさせられるテーマで、物語としても読ませる名作です。
虚夢 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 虚夢 (講談社文庫)より
4062769719
No.61
(5pt)

とても悲しい物語

精神障害者が起こしてしまった殺人の被害者家族の怒りや無念の矛先はどこに向かえばいいのか、非常に考えさせられるテーマで、物語としても読ませる名作です。
虚夢 Amazon書評・レビュー: 虚夢より
4062147416
No.60
(5pt)

悲しい物語

読んでいるうちに、自分にもいつか起こる事件ではないかと不安になります。
虚夢 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 虚夢 (講談社文庫)より
4062769719
No.59
(5pt)

悲しい物語

読んでいるうちに、自分にもいつか起こる事件ではないかと不安になります。
虚夢 Amazon書評・レビュー: 虚夢より
4062147416
No.58
(4pt)

作者なりの到達点

精神病による、無罪。罪を犯した者がその罪を逃れる唯一の結論。ニュースでも、大量殺人をした犯罪者において、必ずここの部分に焦点があたる。しかし、実際問題その人間の内面を誰が正しく、判定できるのだろうか…。そういった、グレーゾーンに足を踏み入れた本作は、とても興味深い内容だった。最後、真実が明かされる部分は作者なりの答えを苦しんで出した跡がありありと出ていた。小説の真骨頂を見た。
虚夢 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 虚夢 (講談社文庫)より
4062769719
No.57
(4pt)

作者なりの到達点

精神病による、無罪。罪を犯した者がその罪を逃れる唯一の結論。ニュースでも、大量殺人をした犯罪者において、必ずここの部分に焦点があたる。しかし、実際問題その人間の内面を誰が正しく、判定できるのだろうか…。そういった、グレーゾーンに足を踏み入れた本作は、とても興味深い内容だった。最後、真実が明かされる部分は作者なりの答えを苦しんで出した跡がありありと出ていた。小説の真骨頂を見た。
虚夢 Amazon書評・レビュー: 虚夢より
4062147416
No.56
(5pt)

懐かしい

本の舞台の豊平区に住んでおりました。酷い悲しみとどのように付き合うかの指針のひとつになる話だと思います。
虚夢 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 虚夢 (講談社文庫)より
4062769719
No.55
(5pt)

懐かしい

本の舞台の豊平区に住んでおりました。酷い悲しみとどのように付き合うかの指針のひとつになる話だと思います。
虚夢 Amazon書評・レビュー: 虚夢より
4062147416
No.54
(1pt)

題材の割にはあっさりしていました。

刑法 第39条 心神喪失者の行為は、罰しない。心身耗弱者の行為は、その刑を減軽する。
この題材は過去、永井 泰宇さんが書かれた「39 刑法第三十九条」を読んで非常にインパクトを受けました。
それからすると大変薄味な作品に感じました。
著者の他の作品も読みましたが、力強さ、リーダビリティが不足しているように感じます。
重要な題材を扱っているのに結局著者が何を強く打ち出したいのか伝わってきませんでした。
デビュー作「天使のナイフ」の方が詰め込み過ぎ、ご都合主義ではあるものの話に起伏が富んでいておもしろく読めました。
他の作品も読みましたが、二度読みはないだろうと思います。
題材が使い古されており、今更感があります。
虚夢 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 虚夢 (講談社文庫)より
4062769719
No.53
(1pt)

題材の割にはあっさりしていました。

刑法 第39条 心神喪失者の行為は、罰しない。心身耗弱者の行為は、その刑を減軽する。
この題材は過去、永井 泰宇さんが書かれた「39 刑法第三十九条」を読んで非常にインパクトを受けました。
それからすると大変薄味な作品に感じました。
著者の他の作品も読みましたが、力強さ、リーダビリティが不足しているように感じます。
重要な題材を扱っているのに結局著者が何を強く打ち出したいのか伝わってきませんでした。
デビュー作「天使のナイフ」の方が詰め込み過ぎ、ご都合主義ではあるものの話に起伏が富んでいておもしろく読めました。
他の作品も読みましたが、二度読みはないだろうと思います。
題材が使い古されており、今更感があります。
虚夢 Amazon書評・レビュー: 虚夢より
4062147416
No.52
(5pt)

期待以上の作品です。

といいますか、薬丸岳さんの作品を何作品か読ませてもらってますが、どれも考えさせられる非常にクオリティの高い作品で、満点以上でした。
虚夢 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 虚夢 (講談社文庫)より
4062769719
No.51
(5pt)

期待以上の作品です。

といいますか、薬丸岳さんの作品を何作品か読ませてもらってますが、どれも考えさせられる非常にクオリティの高い作品で、満点以上でした。
虚夢 Amazon書評・レビュー: 虚夢より
4062147416
No.50
(3pt)

ぐいぐいと読ませる力はすごいが・・・(ややネタバレ)

複数の視点で描かれるので多少イライラするものの、わりと早い段階でそれぞれの話しの関連が分かるため、そのあとは違和感なくぐいぐいと読み進めることができます。エンターテイメントとしては素晴らしい作品だと思いました。しかしミステリとしては、まず「先生」にまつわる叙述トリックは必然性がまったくなく物語の中核でもないため蛇足に感じたのと、「ゆき」の精神疾患に関する展開もまったく同様に感じたので、終盤で不必要にサプライズを詰め込んでる感が否めませんでした。あと、これは全くの偶然なのですが、直前に道尾秀介の『シャドウ』を読んでいたので、最大のどんでん返しが全く同じだったために予測できてしまったのが残念でした(ちなみに『シャドウ』のほうが先に書かれています)。一方、社会的な作品という側面で見ると、「佐和子」の真の目的が犯人を殺すことではない(さらにその先がある)ところに感銘を受けました。大仕掛けなわりには、あまりにも無謀な計画ではありますが(笑)。
虚夢 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 虚夢 (講談社文庫)より
4062769719
No.49
(3pt)

ぐいぐいと読ませる力はすごいが・・・(ややネタバレ)

複数の視点で描かれるので多少イライラするものの、わりと早い段階でそれぞれの話しの関連が分かるため、そのあとは違和感なくぐいぐいと読み進めることができます。エンターテイメントとしては素晴らしい作品だと思いました。しかしミステリとしては、まず「先生」にまつわる叙述トリックは必然性がまったくなく物語の中核でもないため蛇足に感じたのと、「ゆき」の精神疾患に関する展開もまったく同様に感じたので、終盤で不必要にサプライズを詰め込んでる感が否めませんでした。あと、これは全くの偶然なのですが、直前に道尾秀介の『シャドウ』を読んでいたので、最大のどんでん返しが全く同じだったために予測できてしまったのが残念でした(ちなみに『シャドウ』のほうが先に書かれています)。一方、社会的な作品という側面で見ると、「佐和子」の真の目的が犯人を殺すことではない(さらにその先がある)ところに感銘を受けました。大仕掛けなわりには、あまりにも無謀な計画ではありますが(笑)。
虚夢 Amazon書評・レビュー: 虚夢より
4062147416
No.48
(4pt)

”精神病”の恐ろしさしか見えてこない問題作

精神病者による犯罪
罪をなぜ問えないのか?被害者家族の思いは?
について真っ向から取り組んだ作品。

”精神病”の恐ろしさを強調しすぎているきらいがあり、精神病を抱える家族にはとても読める小説ではない。そういう意味で問題作です。
虚夢 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 虚夢 (講談社文庫)より
4062769719
No.47
(4pt)

”精神病”の恐ろしさしか見えてこない問題作

精神病者による犯罪
罪をなぜ問えないのか?被害者家族の思いは?
について真っ向から取り組んだ作品。

”精神病”の恐ろしさを強調しすぎているきらいがあり、精神病を抱える家族にはとても読める小説ではない。そういう意味で問題作です。
虚夢 Amazon書評・レビュー: 虚夢より
4062147416
No.46
(5pt)

怒りもこみあげてくるが・・・

2012年1月26日、ちょうどこの『虚夢』を読み始めた日の中日新聞に宮城県の気仙沼高校の文芸部員を取材した記事があった。
 そこには、部員が作った短歌が数点紹介されており、読んでいて胸が痛くなるようなものばかりだった。

 こんなことをなぜ言っているのかというと、『虚夢』を読んだ後にこれを読んだら、怒りがわいてきたからだ。

 あの震災を経験した方々はもちろんのこと、文句も言わず、必死に生きておられる人はたくさんいる。
 国は、政治家はそのような人たちこそ助けてあげなければいけないのだ。
 だが、それができていないというのが現状だ。
 さらに言うなら、そんな人ほど本作の篠崎のような人間に出くわして被害を受けるということが多々ある。
 だが、損をするのは被害者だ。
 ただ、「心神喪失者」という理由だけで、加害者は刑務所に入ることもなければ罰を受けることもない。
 こんなことがまかり通る世の中ならば、希望を持つこともできない。
 今の政府及び政治家に「この国の未来を明るいものにしたい」という考えがあるのならば今すぐ本作を読むべきだ。
 下らない覇権争いばかりしていないで、今すぐに読んでほしい。
 
 だが怒りとともに反省も少しした。

 今の世の中を形成しているのは自分を含めたすべての人である。
 ならば少しはこんな世の中にした責任もあるのではないかと思う。
 こんなことを考えても無駄かもしれないが、やっぱり意識はしておかないといけないことだと思う。

 作者の他の作品に触れた人はもちろん、本書に出てくるような事件で少しでも思うところがあった人には読んでもらいたい。
 きっと深く読むことができると思う。
虚夢 Amazon書評・レビュー: 虚夢より
4062147416
No.45
(5pt)

怒りもこみあげてくるが・・・

2012年1月26日、ちょうどこの『虚夢』を読み始めた日の中日新聞に宮城県の気仙沼高校の文芸部員を取材した記事があった。
 そこには、部員が作った短歌が数点紹介されており、読んでいて胸が痛くなるようなものばかりだった。

 こんなことをなぜ言っているのかというと、『虚夢』を読んだ後にこれを読んだら、怒りがわいてきたからだ。

 あの震災を経験した方々はもちろんのこと、文句も言わず、必死に生きておられる人はたくさんいる。
 国は、政治家はそのような人たちこそ助けてあげなければいけないのだ。
 だが、それができていないというのが現状だ。
 さらに言うなら、そんな人ほど本作の篠崎のような人間に出くわして被害を受けるということが多々ある。
 だが、損をするのは被害者だ。
 ただ、「心神喪失者」という理由だけで、加害者は刑務所に入ることもなければ罰を受けることもない。
 こんなことがまかり通る世の中ならば、希望を持つこともできない。
 今の政府及び政治家に「この国の未来を明るいものにしたい」という考えがあるのならば今すぐ本作を読むべきだ。
 下らない覇権争いばかりしていないで、今すぐに読んでほしい。
 
 だが怒りとともに反省も少しした。

 今の世の中を形成しているのは自分を含めたすべての人である。
 ならば少しはこんな世の中にした責任もあるのではないかと思う。
 こんなことを考えても無駄かもしれないが、やっぱり意識はしておかないといけないことだと思う。

 作者の他の作品に触れた人はもちろん、本書に出てくるような事件で少しでも思うところがあった人には読んでもらいたい。
 きっと深く読むことができると思う。
虚夢 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 虚夢 (講談社文庫)より
4062769719