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賢者はベンチで思索する
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賢者はベンチで思索するの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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近藤史恵さんのわんちゃんの描写が好きです。今回も可愛かった。 | ||||
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先に続編を読んで、先巻をとても気になっていたのですが、新品では入手できなく中古を探して購入。この巻もとても良い読後感でした。好きなシリーズなのですが、続編は出ないのでしょうか? | ||||
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この作者の、ドロドロしすぎていないミステリーが読みやすくて気に入っています。 このシリーズも面白かったので続きが読みたいです。 | ||||
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ミステリー仕立てでドキドキした。 何しろ犬が好きなので、それだけでもどうなることかとヒヤヒヤ。 途中から何となく犯人の見当が付いた1つ目、全くわからなかった2つ目、 そして3つ目だいぶ分かったけれど、キーパーソンの「老人」二人が裏表の関係だったとは。 人生の憂い、重荷を肩代わりする人はどんな生き方を、過去を背負ってきたのだろう。 それも気になるが、続編があるらしいので読んでみたい。 それにしても、主人公の女性よりも老人の方に自分を重ねてしまうのは 年のせいで感情移入しやすいからか。 飄々として魅力的な人物が自分の前に現れるより、そんなふうになりたい。 | ||||
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専門学校を出て就職しそこなってファミレスのバイトをする久里子が、謎の国枝老人と交流する中で、幾つかの身の回りの事件を解決するというもの。21歳の九里子が自分のことや家族のことであれこれ思うことが、なんというか読まされるというか、若い時はこうなんだよなあという感じで面白い。続けて飼うことになった犬のアンとトモの様子が可愛くて、犬を飼いたくなってしまうね。さて、国枝老人はなかなか魅力的な人物で、久里子はなにかと頼るようになるのだが、大変な事件が起こってしまい、意外な結末になる。読んでのお楽しみ。 | ||||
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作者のことは全く知らず、たまたま見つけて購入したので、ジャンルなども一応ミステリーになるようですがそれも分かっていないまま読み始めました。 内容は連作3章で、1章目と2章目を読み終わった時点では、すらすらと楽しみながら読めたのですが、10代、20代前半の女の子が読むには面白いのかな…という、軽めの青春ミステリーのような印象で、やや物足りない感じがしていました。 が、3章目を読み進めると、急激に面白くなってきて、どんどん引き込まれて行きました。ラストで明かされた入れ替わりの真相や、誘拐の種明かしも想像できなかった展開でとても面白かったです。 続編の「ふたつめの月」や他の受賞作なども是非読んでみたくなりました。 | ||||
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なんとなく先が読めてしまうところはありますが、かといってそれでつまらなくなるわけでもなく、安定した一冊。 | ||||
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迷うことなく 走ってる人生だとしても、ちょっと立ち止まった時に 誰もが感じるはず。 主人公であるクリコは 服飾専門学校を卒業したものの 自分の望むような就職先がなく、ファミレスでのバイトを始めて半年。自分が何をしたいのか分からず、就職とかもできず 、結婚とか もう想像すらできない、、このまま歳をとっていくのかな。そんな日々に出会った国枝さん(ファミレスの常連さんでコーヒー一杯で2..3時間いる老人)と バイト先でない 公園のベンチで会ったら、まるで別人。認知症ということだが 、全そんな風には見えず、実際 クリコが遭遇する謎にヒントや解決さえしてしまう 頭の切れよ良さ。クリコは21歳です。若い。でも高校生バイトの女の子を見てると、自分はもうあの頃とは違うのだ、、老いを感じてます(笑)でもそれは女性特有のモノでもあったり、男女関係なく 思い当たるモノでもあったり。さて自分は?と思い返すと19歳の時に 10代ではなくなるんだ。20歳?歳とった、、て確かに思ったなと。そんなクリコがベンチでの国枝さんとの出会いは、謎が解けたとか以上の 大きなギフトだったのでしょうね。ラストで少しだけも おそらくクリコにとっては大きな 転機ともなったエピソードは 、その後のクリコはどうなったかな?と思わずにはいられませんでした。最初のエピソードで 新しい家族となった2匹の犬 アンとトモ。彼らもまた国枝さんが引き合わせた ギフトですね(^^)第2作目も購入します | ||||
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『ファミレスの老人は公園で賢者になる』 『ありがたくない神様』 『その人の背負ったもの』 以上連作三中編を収録。 ジャンル分けするなら「日常の謎」系のミステリという枠に入りそう。 主人公七瀬久里子の身の周りで起こる三つの事件が描かれます。 すなわち「犬殺し」「レストラン異物混入」「児童誘拐」。 どれもガチのリアル路線ではなく基本温かいテイストなんですが、人間関係というものの奥をざっくりえぐる苦みあり。 でもじつはこの作品の魅力は、ミステリであると同時に青春小説ってところかも。 久里子は二十一歳。服飾系専門学校を卒業したものの望んだデザイナーにはなれず、ファミレスでバイトをしながらいまいち冴えない日々を過ごしています。 仕事が見つかるあてもないし、恋は片思いだし、バイトの後輩の女の子を見ていると自分の歳を感じてしまうし、弟は引きこもりの浪人生だし、お母さんには小言を言われてばかり。 この久里子の若さゆえの冴えなさを作者の近藤さんが上手に温かく描き出しています。共感できる人は多いんじゃないかな。おれは好き。 ちなみに『ふたつめの月』は、二十三歳の久里子を描いた続編です。彼女のちょっと前進した姿が楽しめます。そして身の周りではあいかわらず事件が….。 | ||||
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巻末で本書の解説をしている作家の柴田よしきが、近藤史恵がデビュー以来15年もかかって、遂に「サクリファイス」でブレイクしたことを我が事のように大喜びしつつ、「みんな、遅いよっ!!!」、「まったく、みんなはいったい何を読んでいたのだっ」といっておられる。実は、私もそんな読者のうちの1人であり、「サクリファイス」で初めて接した近藤史恵の高い筆力に感銘を受け、「この人の著作なら、他にも面白いものがあるのでは」と思い、「エデン」から本書と、読み進めていったのである。 本書は、21歳のフリーター久里子と謎の老人、国枝を主人公とする連作中編ミステリ集であり、3話が納められている。しかし、このうち、第三章の「その人の背負ったもの」こそ水準以上のミステリとして読めるレベルにあるものの、前二章については、ミステリとしては拍子抜けするほど単純過ぎて、おおよそミステリ小説といえるほどのレベルにはないと思う。 たしかに、本書には、柴田よしきが「近藤さんは、女の子、を愛しているのだと思う」といっているように、久里子と同世代の女性が読んだら、「こんなこと、あるよね」、「そんな気持ち、わかるよね」と共感できる世界が描かれているとは思うのだが、それは、それ以外の読者層が格別共感できる世界ではないということの裏返しでもある。また、ミステリとしての魅力に乏しい前二章も、第三章の伏線になっていることは事実なのだが、本書がミステリ小説としての体裁を取っている以上は、前二章についても、単なる伏線程度の価値だけでなく、ミステリ本来のレベルをもう少し上げてもらわないと、ミステリ・ファンとしては物足りなさしか感じられないのだ。 柴田よしきは、同業者のよしみもあってか、「近藤史恵の作品は質が高く、読んで面白いものばかり」、「どの作品も秀作、傑作揃いでハズレがない」と、本人もこそばゆく感じるのではないかと思うほどの激賞振りなのだが、私は、少なくとも、「エデン」と、この「賢者はベンチで思索する」を読んだ限りでは、「サクリファイス」が図抜けた作品であることを思い知らされてしまったとしかいいようがないのである。 | ||||
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サクリファイスで近藤さんの本が気に入ったので買いました。 日常の謎、と呼ばれる作品で久しぶりの当たりでした。 探偵役の老人が老人なのに(失礼)魅力的で、彼のことが気になり、読み 終わってからもまた彼とクリコの物語が読みたくなりました。 上記作品とは内容こそ異なれ、読みやすさ、という点では共通しており、 殺人なども起きないので、万人にお勧めできる一冊だと思います。 | ||||
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人が死なないミステリーが好きな私には とてもツボでした。 主人公の気持ちの描写も過去に自分が体験した気持ちとリンクしていたりするので 昔を思い出しつつ読みました。 主人公とおじいさんとのやりとりもなんだかほんわかとしていたし 好きになった彼との会話も「この感覚懐かしいな」なんて思ったり。 ラストの章の真相がわかったところもとてもよくて ほんとうにあったかい気持ちになりました 続編があるということなのでそれも読んでみたいし この方の作品は読んだことはなかったので 他の作品も読んでみようと思います。 | ||||
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05年05月の単行本を文庫化,3編の連続短編集です. 『日常の謎』と呼ばれるジャンルになると思いますが, 人の持つ『小さな悪意』というものが描かれているため, ちょっと重ための事件や話題が多いような印象を受けます. またそれらは,なにげない会話などからも伝わってくるため, 身近に思いあたる節があったりと,苦々しさをおぼえることも. 反面,主人公の心が晴れていく終盤は心地のよい読了感で, 謎解きがわかりやすく,やや物足らないところもあるものの, せつなさから一転するラストには,つづきを期待させられます. ただ,同じ著者の別シリーズと似ているところが気になり, 主人公の性格や役割など,ハッキリとした違いはあるにせよ, 特定の場所を中心に,日常の謎と小さな悪意が描かれる展開は, 今ひとつ,この作品だからこそというものが見えづらかったです. | ||||
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学校を卒業してから、思うように就職できず、ファミレスでアルバイトをする主人公。表向きは浪人生、実際はひきこもりに近い生活をする弟。主人公が働くファミレスで日常の大半をぼーと過ごすおじいさん。 主人公のまわりでは、衝撃的だけど、犯罪として裁くことができないような事件が起きる。 なにもかも、どこか身に覚えのあるはなしでした。おじいさんの正体は衝撃的でしたが…。 | ||||
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21才の主人公は希望の会社に就職できずアルバイト中弟は二浪中家族と同居しているが両親の心配な思いが重荷で、自分も不安が混在そんな主人公久理子にベンチであう時だけ賢者になる不思議な老人国枝さん久理子のバイト先ファミレスではもたもたのおじいさんになる国枝さんでも公園では賢者なのだ久理子が悩み困っている問題を解決してしまう自分が定まらない21才の女の子が、社会へ向けて自分の足を踏み出すまでの間、年齢が大きく離れた老人と友人になり、自分の本音を語れたことで本当の自分が見えるようになる。そこにミステリーがからむので読み易いと思う | ||||
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「いつだって悪意はすれちがうほど側にいる」ファミレスで働く、21歳の久里子、そしてファミレスでいつも同じ席に座る国枝老人。少し痴呆の症状が出ているらしい国枝老人だが、ファミレス以外の場所で会うときは痴呆だなんて信じられないくらい、鋭いところを見せる。そんな2人を探偵役に、「人の悪意」が引き起こす事件を、鮮やかに解決する。少しほっとするものの、なんだか悲しさが残る解決の結果は、「悪意」というものが、周囲を巻きこんで悲しみを生むからかもしれません。いつも身近にある「悪意」がテーマの本だけれど、悪意だけではない例えば信頼や、友情や、絆や・・・・・・そんな泥臭いものも多分に詰まった物語。読み終わると、少しだけ「賢者」になれそうです。 | ||||
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ファミレスに勤める21歳の久里子と、そのファミレスでいつも同じ席に座る国枝老人。しかもこの老人、少し痴呆の様子も見受けられる。はっきり言って、探偵役としてはあまり絵にはならない2人です。けれど、そこを面白くしてしまうのが近藤さん。2匹の犬もいい味出してます。とにかく、あっというまに物語に引き込まれてしまい、一章だけ読んだら寝るつもりが、気づいたら全章読破してしまっていました。もうちょっと味わって読むべきだったかも・・・?帯の「いつだって悪意はすれちがうほど側にいる」のフレーズが、この本のテーマであることは間違いないでしょう。でも、絶対に悪意以外のものも存在するはずです。読んだ後、ほっとして優しい気持ちになれました。 | ||||
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