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新参者の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全256件 81~100 5/13ページ
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| 文庫になるということで、予約購入しました。アマゾンは早くて便利ですね。 ストーリーや内容は、ファンのみなさんがたくさんいるとおり、読みやすいし、心にきゅんと来るようなところもあって、お気に入りです。 現実に心が荒んだようなときにも、小説の力で別世界をイメージしたり、こんな人も世の中にいるかもね、と思ったりします。 | ||||
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| まず目次を見ると、煎餅屋の娘、料亭の小僧、瀬戸物屋の嫁など、粋な章名が並んでいて、それだけで人情や風情に触れられそう、そんな期待を抱かせます。そして舞台は江戸情緒が色濃く残る日本橋、これは期待せずにはいられません。 物語の主軸は、小伝馬町の絞殺事件を、最近日本橋署に異動してきた新参者である加賀刑事が、現場を歩き解決して行く・・・といった所なのですが、各章毎には、サイドストーリーとして、人と人の様々な繋がりが描かれています。煎餅屋、料亭、瀬戸物屋での人間関係は、それぞれ謎があったり、ギクシャクしていたりと何かしらの問題があるのですが、加賀は探究心と慧眼を以て、捜査上の不明点をクリアにして行く過程で、それらの人間関係を鮮やかで彩りのあるものに変えて行きます。家族への思いやり、愛する人への想い、言葉とは裏腹な相手を思いやる気持ちが明らかになり、そこに心が温まり、味わいながら作品を楽しむことができました。 そしてもう一つの魅力点は加賀の人物像でしょう。新参者であるが故に、街やそこに暮らす人を知ろうとする姿勢、鋭い洞察力と穏やかな言動のギャップ・・・その人物像をより多面的に理解するために、加賀が登場する過去作品を読んでみるってのもいいかなと思いました。 東野さんは多作ですが、クオリティは常に高い。改めてそう感じさせる良作です。 | ||||
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| 先にドラマ版を見ていたから、「あまり面白く感じないかも」という心配もしていたけど、そんなことは全くなくのめり込むことができた。 そしてその次に感じたのが、「巧い」なということだった。 そう感じたのは、加賀がひとつの章の案件を、一つづつ片付けているわけではないとわかったところだ。 例えば、第2章の「わさび入りのまんじゅう」の謎が、それよりあとの第4章『時計屋の犬』で加賀が「・・・・・・時には調べるのが楽しいこともあります・・・例えば・・・人形焼にワサビが入っているのはなぜか、とかね。・・・・今夜は、その謎を解くために、ある料亭に行くんです。・・・」といったシーンなどのようにそれを感じさせられるところがところどころにある。 そんなところを読むたびに、一人の刑事が、一つだけではなく、同時進行で進んでいることが分かったし、「東野圭吾か担当編集者のアイディアかしらないけど、巧いな」とも思った。 それと第2章『料亭の小僧』を見ている時にあることを感じた。 それは加賀が一人で『まつ矢』にあらわれて食事をしている時に、修平の「その後、何度か加賀のところへ料理や酒を運んだが、話しかけられることはなかった。加賀は一人きりの食事を楽しんでいるようにみえた」という箇所を読んだ時だ。 「やっぱり加賀は『結婚できない男』なんだな」と思ってしまった。 それと同時にもう阿部寛以外の加賀恭一郎はありえないなとも思った。 面白い作品だとは思うけど、それ以上に人と人とのつながりの大切さ、特に親が子供にしてやれることの重要性を感じた。 だから子供に少しでも関係があるという人にはぜひ読んでもらいたい。 | ||||
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| 文庫本レベルの価格で購入できたし,内容も素晴らしいので(すべての章で感動)... | ||||
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| 今作は短編集のようなスタイルながらもひとつの事件の真相解明に向かって 話を導き、最後にはすべてのパズルのピースが揃うといった エルキュールポワロばりの展開が連想されます。 また終始下町の「人情」的なやり取りがなされ東野作品の中では 珍しく心が温かくなるような作品です。 | ||||
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| 東野圭吾さんによる加賀恭一郎刑事が登場するシリーズ。 最初目次を見ると短編小説なのかなと思っていたけれども・・ 短い話しが最終的に結びついて事件解決に至るという構図です。 一つひとつの話しについて最終的に何らかの形で気持よく解決していくので 読み終わってからも清々しい気分です。 同じ著者の白夜行、幻夜、殺人の門のような後味の悪い作品を事前に読んでいたためでしょうか。 より強く清々しさを感じ取りました。 痒い所に手が届くというかアフターケアがなっているというか加賀刑事の動きに ある種の感動すら覚えていた。 本書のような短編連作という形はむしろ現実の世界での出来事により近いように思います。 だからでしょうか、より一層現実感あふれる良い作品に仕上がったように思うのです。 | ||||
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| 加賀シリーズが好きです。赤い指からはまりました。ドキドキ感はなかったけど…ほろりと涙がでてきたりと読後感はとても良かった。人形町、水天宮に訪れたくなりました | ||||
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| まず、何年にも渡り不定期に各章を発表してこの物語を完成させた東野圭吾氏の作家力に感銘を受けました! 加賀恭一郎もの、人形町・水天宮界隈がお好きな方、そしてもちろん東野圭吾ファンの方にいいと思います。東野氏の他の作品よりは「最後にあっと言わされる」という感は私にはありませんでしたが、各章の最後にあっと言わせられました。まだ文庫で出ていないので少々高めですが、上記のファンなら読んで損は無いと思います。 | ||||
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| 加賀さんの優しさがあふれる作品。 「捜査もしていますよ、もちろん。でも、刑事の仕事はそれだけじゃない。 事件によって心が傷つけられた人がいるのなら、その人だって被害者だ。 そういう被害者を救う手だてを探しだすのも、刑事の役目です。」と、 さらっと言えてしまう加賀さんが素敵すぎる。 短編としても充分楽しめて、日常の謎も解決しながら、 それぞれの伏線が絡み合い主軸の殺人事件が収束に向かう展開は見事です。 事件解決に漂う硬質なものだけではなく、 人情や思いやりのような温かいものを感じさせるところも素晴らしいと思います。 | ||||
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| この本の表紙を開いて、第一章、煎餅屋の娘、第二章料亭の小僧、 第三章瀬戸物屋の嫁。そして読み始めると、 日本橋、小伝馬町、人形町、浜町、誰が見たって時代物だと思うよね。 練馬署から日本橋警察署に転勤してこの街では新参者の加賀恭一郎。 小伝馬町での一人暮らしの女性殺人事件。 今回は殺人事件が解決する最終章まで加賀恭一郎は 人情者で凄くカッコヨカッタよ。 うるうるきそうな場面も。 あらゆる場面が今回はケーキ屋に集まった。 思わず「繋がった〜」って呟いてしまった。 読み終えた時の清々しい感動が心の隅々に響いたストーリーでした。 | ||||
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| 東京・日本橋の片隅で発見された40歳代女性の絞殺死体。 手がかりも少なく、被害者の評判も良くなぜ殺されたのかを考えるとっかかりも見えない。 日本橋署に着任した刑事・加賀恭一郎が、少しずつ真相に近づいていく。 ドラマ化もされた加賀恭一郎シリーズの連作短編ミステリ。 本編を読む前にドラマ化・映画化というと、あっという間に興味を失ってしまう天の邪鬼な私。遅れに遅れて、ようやく読むことができました。 東野圭吾さんの作品に何度か出演していた加賀恭一郎刑事ですが、正直なところガリレオシリーズほどのインパクトがないなぁと感じていました。 ところが…… 9つの短編、まずは「煎餅屋の娘」でスタートします。 容疑者に浮上した保険外交員が語るアリバイの空白時間を捜査する加賀恭一郎、アリバイが崩れたかと思うと…… 最終章を除く8つの章は絞殺事件の捜査の中で現れる謎を加賀が解き明かしていく形になっています。絞殺事件に直接関係があるようで関係がなかったり、最終章で8つの謎が繋がったとき、ポンと膝を叩きたくなるような良作です。 これはドラマも見たくなるなぁ。 | ||||
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| 商品は汚れも折れ目もなく略新品状態で満足しております。また、作品も大変気に入りました。 | ||||
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| 加賀恭一郎シリーズは数編読みましたが,個人的に,本日の「欽ドン賞!(古い例えでスミマセン)」 でした。ドラマは観ていないものの,何度か阿部寛さんのお顔が頭に浮かびました。結構ハマってるかも。 舞台が日本橋界隈というのが良かった。同じ舞台の「麒麟の翼」よりも,こちらの雰囲気の方が気に入りました。殺人事件ではあるものの,全編にほんわかした(?)空気が流れ,よくよく考えると根っからの極悪人という人も登場しない。真相も驚くような内容ではありませんが,そこに至るまでの数々のエピソードでとにかく読ませる・和ませる。「そんな事も刑事の仕事なの?」と思わせる,なんといっても主人公・加賀さんの(「加賀刑事」ではなく,「加賀さん」と呼びたくなる)キャラクターに惚れます,憧れます。全く怒らないし・・・。 「やだなぁ・・・」と思わせる人が出てこない。というと平板な小説のように聞こえるかもしれませんが,各話のラストでほっとさせられて,個人的には安心して読みすすめられて良かったです。 それにしても,爽やか過ぎるぜ,加賀さん・・・・・・。まさに,「あんた一体何者なんだ」。→・・・ | ||||
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| 推理小説の妙を尽くしている。 1つ一つのお話が,殺人の犯人を追いかけるのではなく, 関係者の人間模様をあぶり出すことで完結する。 殺人犯を追いかけることだけげ, 警察の仕事ではなく, 関係者の事情を壊さないようにしながら, 関係する情報を集めるという, 気の遠くなるような仕事をこなしている。 1つのことを成し遂げるためには, 10個のことを成し遂げないといけないというような, 暗黙の教訓になっているのかもしれない。 | ||||
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| 加賀恭一郎シリーズ。これは、東野氏の作品では初の連作短編なんでしょうかね。共通することは、日本橋で起きたミツイミネコ殺しの事件を解決するというミステリーである。最初は外堀を埋める感じであるが、第5章からミステリーの様相を呈していく。ミステリーとしては普通かなという印象だが、章ごとにあらわれるサイドストーリー(それぞれの家族物語)は心温まるものがある。久しぶりに東野作品でいい作品(Amazonで星5つの評価)に当たったかなという印象だ。 加賀恭一郎が頭脳明晰ということだけでなく、情熱的でどんどん人間的に丸くなっている感じがするな。温かい人間になってきているということか。日本橋に関しては新参者であるから、日本橋に染まろうという捜査の姿勢はよかった。 「かわいがることと大切にすることは違うんですね。大切にするということは、その子の将来のことまで考えて、その子にとって一番いい選択をし続けることなんだ。」というのがポイントになりましたね。 | ||||
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| 加賀恭一郎が日本橋署の警部補となり、人情味を前面に出して事件を解決していく。 今までの加賀恭一郎のイメージといえば、常にクールだが、たまにさりげなく優しさが垣間見れるといった印象。今回はそれが逆転して、常に優しく、ときにクール。私はそれを最後まで受け入れられず、戸惑いながら読み終えてしまった。過去の加賀シリーズで少しずつ加賀の人間味を晒して作り上げてきたキャラクターだったのに、「う〜ん」と思わず首を傾げてしまう。 そのマイナス要素を差し引いても、☆4つは固い作品。 | ||||
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| ところどころで心暖まる爽やかな作品。 ミステリーなんだけど、非常に明るい感じで読み易かった。 ヘビーな作品を求める人には不向きかな… 知っている場所が出て来て嬉しくなる。下町の描写が良い。 ただひとつ、最初の章のスーツの上着についてだけ… 行き交う人々は確かに加賀氏が観察した様に上着を脱いだり着たりするかもしれないけど 保険の営業の人は猛暑でもスーツの上着を来て顧客のところに来ると思った。 彼らはネクタイも頑張ってするし… (最近はクールビズで、上着を脱いでる場合も多いが) 煎餅屋の娘の初出が小説現代2004年8月号らしいので…まだ上着を来てる営業の人の方が多いはず! と思ってしまった。 もやっとしたのはそこだけです。 加賀氏が出る作品が他もあるらしいので、これから読みたいな。 | ||||
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| ひとつの殺人、一人の犯人を追って、加賀刑事が聞き回るのですが、 一軒ずつ、訪ねた先が短編小説となっていて、それが味わい深く、 日本橋の風景がくっきりと浮かび上がってくるし、 一人一人の心、そして家族の繋がり、街の繋がりが見えてきて、 じんわり、ほっこりしてきます。 そして、短編一つ一つのラストが鮮やかで、爽やかな読後感に浸れました。 このところ、私的には東野さんがハズレつづきだったので、もう読むのを やめようかと思ってましたが、勧められてこれを読んで正解でした。 もっと続きが読みたいです! | ||||
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| 人情物など言われますが、ミステリーの形式としては新しい形というか型破りというか。そんな所を感じます。 東野さんはいろんな本を書かれているからこれも実験の1つとして書かれたのかもしれませね。 でもどうしてもドラマの印象が強いです。 いろんな人の優しさが下町という土地柄を活かし、現れています。 人間もまだ捨てたもんじゃないなと思わせてくれる作品でした。 | ||||
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| 加賀恭一郎シリーズです。 本作は、加賀刑事ならではの推理力で巧妙なトリック、動機を探るというものとはちょっと違います。 被害者はどういう人だったのか?なぜこの街に移り住んできたのか?被害者がなくなるまでの行動や思いを加賀刑事が解き明かしてくれます。 その展開は、加賀刑事らしく、鋭い観察力から気にも留めないようなことから、糸口をつかみ、事件の真相に迫るのですが、ただ事件を解決すればいいということではなく、関わった人にとって最良の接し方、納得のいく説明、人との距離感、気遣いと優しさ、人間臭さを感じます。 最後に全てが順序良く事件の概要が説明されますが、改めて本作のテーマは人情ではないかと思いました。 やや出来すぎな感もありますが、読んでよかったと思える作品です。 | ||||
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