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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全253件 221~240 12/13ページ
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ひとつの事件を軸に短編のひとつひとつが、見事に繋がり事件を解決します。ひとつの殺人事件の手掛かりを一つ一つつぶしていくとそこには様々な下町の人間ドラマが広がっていき短編作としても十分読み応えがあります。最後の章で事件が解決したと思っているとベテラン刑事の過去を絡めて見事に動機を解明するところなんか本当ににくい演出だと思いました。 さまよう刃 (角川文庫) | ||||
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東野圭吾作品の中でも、「加賀恭一郎シリーズ」はかなり好きなので、迷わず購入しました。 この小説の舞台は日本橋。その一角で起こった絞殺事件を調べるべく、着任したばかりの加賀刑事は日本橋界隈のさまざまな場所に出向いていきます。 ただし、「営業マンの上着」から始まり、加賀刑事の見事な洞察力はそれまでの作品同様に見ることができますが、事件そのものの真相は、それほどビックリするようなものではありません。しかしそれよりも印象深いのが、日本橋界隈の人々や、加賀刑事自身が見せる「人情」です。 全九章ありますが、第一章〜第八章までそれぞれ、加賀が訪れる日本橋の8か所が舞台となっています。そして事件の調査のために訪れた加賀が、その手掛かりをつかむ様子だけでなく、彼の働きによってそこに隠されていた人々の「大切な人への想い」が前面に出てきたり、通い合っていなかった心と心が再び交流を始める様子などが描かれ、読んでいて非常に心温まりました。どれも事件の解決に向けての「通過点」の一つに過ぎないのですが、結末が非常によく、それぞれの章がエピソードとして独立して成り立っています。そして第九章のラストも、「心を通わせていたつもりが実はそうでなかった」という点では非常に考えさせられました。 最後に、加賀恭一郎シリーズはこれの前に、 『卒業 雪月花殺人ゲーム』★ 『眠りの森』★ 『どちらかが彼女を殺した』 『悪意』★ 『私が彼を殺した』 『嘘をもうひとつだけ』 『赤い指』★ 以上があります。もちろんそれぞれ別の事件を扱っていますから、単独でも十分楽しめるのですが、他のシリーズ作品(特に★印)を読むと、加賀刑事の人物像がよくわかりますので別の楽しみ方ができます。 | ||||
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東野圭吾作品の中でも、「加賀恭一郎シリーズ」はかなり好きなので、迷わず購入しました。 この小説の舞台は日本橋。その一角で起こった絞殺事件を調べるべく、着任したばかりの加賀刑事は日本橋界隈のさまざまな場所に出向いていきます。 ただし、「営業マンの上着」から始まり、加賀刑事の見事な洞察力はそれまでの作品同様に見ることができますが、事件そのものの真相は、それほどビックリするようなものではありません。しかしそれよりも印象深いのが、日本橋界隈の人々や、加賀刑事自身が見せる「人情」です。 全九章ありますが、第一章〜第八章までそれぞれ、加賀が訪れる日本橋の8か所が舞台となっています。そして事件の調査のために訪れた加賀が、その手掛かりをつかむ様子だけでなく、彼の働きによってそこに隠されていた人々の「大切な人への想い」が前面に出てきたり、通い合っていなかった心と心が再び交流を始める様子などが描かれ、読んでいて非常に心温まりました。どれも事件の解決に向けての「通過点」の一つに過ぎないのですが、結末が非常によく、それぞれの章がエピソードとして独立して成り立っています。そして第九章のラストも、「心を通わせていたつもりが実はそうでなかった」という点では非常に考えさせられました。 最後に、加賀恭一郎シリーズはこれの前に、 『卒業 雪月花殺人ゲーム』★ 『眠りの森』★ 『どちらかが彼女を殺した』 『悪意』★ 『私が彼を殺した』 『嘘をもうひとつだけ』 『赤い指』★ 以上があります。もちろんそれぞれ別の事件を扱っていますから、単独でも十分楽しめるのですが、他のシリーズ作品(特に★印)を読むと、加賀刑事の人物像がよくわかりますので別の楽しみ方ができます。 | ||||
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短編集のようで実は長編になっているという変わった構成だが、 この試みがとても新鮮で加賀シリーズの中では一番好きな作品になった。 事の発端は、日本橋の一角で起きた殺人事件。 事件に関係していると思われる人々が住む人形町を加賀が歩き回り、 煎餅屋、瀬戸物屋、時計屋・・・など1軒1軒を訪ね、 それぞれの家の中の小さな"物語"に接していく。 ほんのちょっとしたすれ違い、勘違い、意地の張り合いから うまくいかなくなった夫婦の関係や親子の関係。 加賀は決して深入りはしないが、抜群の慧眼、自分の信念と温かい言葉で 穏やかに人々の心に入り込んでいく様がこの作品の真骨頂。 ひとつひとつの物語がしんみりと心に染み込んできて余韻も最高。 そして、もうひとつ印象的なのが人情と風情溢れる下町の描き方。 自分も加賀と一緒に人形町を歩いているような気持ちになり、 この町の様々な魅力にドキドキしながら読んだ。 著者は実際にここを何度も歩いたそうだが、 その際に見たもの、感じたことが手に取るように伝わってきて、 「素敵だな、ここに行ってみたいな」と思わされる。 この人は人間の"悪"の部分を書かせても一級品だが、 こういう人情味溢れる、心にジーンとくるドラマも同じくらい上手い。 とにかく素敵な作品なので、多くの人に読んでいただきたいと思う。 | ||||
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短編集のようで実は長編になっているという変わった構成だが、 この試みがとても新鮮で加賀シリーズの中では一番好きな作品になった。 事の発端は、日本橋の一角で起きた殺人事件。 事件に関係していると思われる人々が住む人形町を加賀が歩き回り、 煎餅屋、瀬戸物屋、時計屋・・・など1軒1軒を訪ね、 それぞれの家の中の小さな"物語"に接していく。 ほんのちょっとしたすれ違い、勘違い、意地の張り合いから うまくいかなくなった夫婦の関係や親子の関係。 加賀は決して深入りはしないが、抜群の慧眼、自分の信念と温かい言葉で 穏やかに人々の心に入り込んでいく様がこの作品の真骨頂。 ひとつひとつの物語がしんみりと心に染み込んできて余韻も最高。 そして、もうひとつ印象的なのが人情と風情溢れる下町の描き方。 自分も加賀と一緒に人形町を歩いているような気持ちになり、 この町の様々な魅力にドキドキしながら読んだ。 著者は実際にここを何度も歩いたそうだが、 その際に見たもの、感じたことが手に取るように伝わってきて、 「素敵だな、ここに行ってみたいな」と思わされる。 この人は人間の"悪"の部分を書かせても一級品だが、 こういう人情味溢れる、心にジーンとくるドラマも同じくらい上手い。 とにかく素敵な作品なので、多くの人に読んでいただきたいと思う。 | ||||
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この本が出るのをずっと心待ちにしていた。 それなのに、もう読んでしまった、、、 よくある殺人事件で、動機もごくありふれたものなのに、それに付随する周りの環境、人間関係がものの見事に描かれている。 加賀刑事は新参者でありながら、事件が解決する頃には、ずっとそこの住人であるかのように知り尽くしてしまう。 いつもながら、満足のいく読後感を読者に与える東野氏に感謝! 早く、次が出ないかなあ。 | ||||
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この本が出るのをずっと心待ちにしていた。 それなのに、もう読んでしまった、、、 よくある殺人事件で、動機もごくありふれたものなのに、それに付随する周りの環境、人間関係がものの見事に描かれている。 加賀刑事は新参者でありながら、事件が解決する頃には、ずっとそこの住人であるかのように知り尽くしてしまう。 いつもながら、満足のいく読後感を読者に与える東野氏に感謝! 早く、次が出ないかなあ。 | ||||
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一つの章が終わるたびに ふぅ〜っと涙を堪える感じで いいです。 ほのぼのあたたかな。 最後は「?」ですけど。 もうひとひねり欲しかったかな。 | ||||
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物語の流れは、 日本橋署に異動してきたばかりの加賀刑事。 女性殺害事件の聞き込み捜査で色々な人々と出会う。 その一つ一つのエピソードが描かれています。 十人十色の登場人物、その一人一人の思いが繊細に描かれています。 僕はこの本を読み、 優しさの形は一つでは無いということを、 自分のことを思ってくれている人は、 実は自分が思っている以上にいるのではないかということを、 改めて教えて貰えました。 | ||||
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一つの章が終わるたびに ふぅ〜っと涙を堪える感じで いいです。 ほのぼのあたたかな。 最後は「?」ですけど。 もうひとひねり欲しかったかな。 | ||||
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物語の流れは、 日本橋署に異動してきたばかりの加賀刑事。 女性殺害事件の聞き込み捜査で色々な人々と出会う。 その一つ一つのエピソードが描かれています。 十人十色の登場人物、その一人一人の思いが繊細に描かれています。 僕はこの本を読み、 優しさの形は一つでは無いということを、 自分のことを思ってくれている人は、 実は自分が思っている以上にいるのではないかということを、 改めて教えて貰えました。 | ||||
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非常にクオリティの高い作品を出し続ける人だと思う。 「金返せ〜」て思ったことは殆ど無い。 ただ、こうなるとこちらも心構えが出来てしまって「容疑者Xを越えるか」「白夜行・幻夜を超えるか」てな気持ちで読んでしまってる(私だけじゃないと思う)。 本作も楽しく読めた。 ある殺人事件を軸に様々なドラマが展開され、時にはほろりとさせられる。 犯人自体はある程度予測のつくものだったけれど、読後はとても暖かい気持ちになれた。 で、なぜ水戸黄門なのかというと。 すったもんだの最後には印籠がばばーんと掲げられると分かっていても、あのマンネリの勧善懲悪が気持ちよくて見てしまう。 本作もすっかり安定感が漂う雰囲気があるけれど、それでもこうやって発売直後に読んでしまった。 何だか支離滅裂になってしまいましたが良作であることは保証します。 とはいえ・・・こういった作品を「白の作品」と呼ぶならば、ダークサイドな人々を描いた超ド級の「黒の作品」が読みたい。読んだあと2,3日は引きずりそうな作品。 いつか書いてくれると信じています。その期待をこめて星4つ。 | ||||
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非常にクオリティの高い作品を出し続ける人だと思う。 「金返せ〜」て思ったことは殆ど無い。 ただ、こうなるとこちらも心構えが出来てしまって「容疑者Xを越えるか」「白夜行・幻夜を超えるか」てな気持ちで読んでしまってる(私だけじゃないと思う)。 本作も楽しく読めた。 ある殺人事件を軸に様々なドラマが展開され、時にはほろりとさせられる。 犯人自体はある程度予測のつくものだったけれど、読後はとても暖かい気持ちになれた。 で、なぜ水戸黄門なのかというと。 すったもんだの最後には印籠がばばーんと掲げられると分かっていても、あのマンネリの勧善懲悪が気持ちよくて見てしまう。 本作もすっかり安定感が漂う雰囲気があるけれど、それでもこうやって発売直後に読んでしまった。 何だか支離滅裂になってしまいましたが良作であることは保証します。 とはいえ・・・こういった作品を「白の作品」と呼ぶならば、ダークサイドな人々を描いた超ド級の「黒の作品」が読みたい。読んだあと2,3日は引きずりそうな作品。 いつか書いてくれると信じています。その期待をこめて星4つ。 | ||||
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大好きな加賀刑事の新作。 東野圭吾の作品は出るたび必ずチェックしているわけではないんですが、加賀刑事のシリーズは個人的に大好きなので、今回も文庫になるのを待ちきれずに買ってしまいました。 「赤い指」に続き、加賀刑事の人間性がよ〜く出た小説だと思います。 今回は1つの事件をもとに9つの短編から成った作品なんですが、それぞれ全く別のエピソードなのにところどころ出てくる登場人物が微妙に絡まっていて、個人的に好きなタイプの作品でした。“1つの事件”である殺人事件はとりたてて意外な内容ではなく、読みすすめているうちに“「赤い指」同様、今回も作者は「事件」よりも「人間」を描きたかったんだろうなぁ…”と思いました。なのでトリックとか犯人当てとかを期待していた人には物足りないかと思います。 ただ、その作者の意図通り、「人間」の描き方は素晴らしかったです。1つ1つの短編はページ数も少ないのに、何故こんなにも胸を打つんだろう…と自分でも驚くくらい目頭が熱くなってしまう部分がいくつかありました。どこにでもいそうな、何気ない人間模様を描いているという部分では、宮部みゆきの作風と近いかもしれませんね。 殺人事件の話なのでこういうことを言っては不謹慎なんですが、読み割った後、素直に“人間って捨てたものじゃないな”と思わせられる作品だと思います。 気が早いですが、加賀刑事の次回作が楽しみ! | ||||
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キタァーーー!! 加賀恭一郎シリーズ最新作。 練馬署から、日本橋署に異動してきた加賀。 人情味あふれる下町で、 殺人事件が起こる。 関係者たちや、 近所の人たちが、 この事件の聞き込みを受ける。 怨まれるいわれのない、 引っ越してきたばかりの被害者。 なぜ、彼女が殺されたのか? 捜査線上に浮かぶ、 容疑者たち。 その一人一人を、 加賀は鮮やかな推理で、 しかもアクロバットではない、 つかんだ証拠から、論理的な推理を展開する。 そこには、 その町に生きる人々への、やさしいまなざしを感じる。 前作『赤い指』同様、 物語の底辺に流れる“家族”の愛の物語。 加賀自身が抱えてきた問題や、 経験が、 その深いまなざしに刻まれている。 これほどキレ者の彼が、 未だ出世できないのは、 いや、 降格してしまったということが、 まだ、語られない。 この先、そんなエピソードが書かれる日が来るような気がします。 待ちに待った東野圭吾の新作!! 連作短編のようにも読めて、 また、 加賀の服装や、おみやげから、 時間軸を意識して読むと、 さらに緻密な作者の仕掛けに驚嘆します。 加賀シリーズを知らなくても、 超おススメです。 | ||||
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大好きな加賀刑事の新作。 東野圭吾の作品は出るたび必ずチェックしているわけではないんですが、加賀刑事のシリーズは個人的に大好きなので、今回も文庫になるのを待ちきれずに買ってしまいました。 「赤い指」に続き、加賀刑事の人間性がよ〜く出た小説だと思います。 今回は1つの事件をもとに9つの短編から成った作品なんですが、それぞれ全く別のエピソードなのにところどころ出てくる登場人物が微妙に絡まっていて、個人的に好きなタイプの作品でした。“1つの事件”である殺人事件はとりたてて意外な内容ではなく、読みすすめているうちに“「赤い指」同様、今回も作者は「事件」よりも「人間」を描きたかったんだろうなぁ…”と思いました。なのでトリックとか犯人当てとかを期待していた人には物足りないかと思います。 ただ、その作者の意図通り、「人間」の描き方は素晴らしかったです。1つ1つの短編はページ数も少ないのに、何故こんなにも胸を打つんだろう…と自分でも驚くくらい目頭が熱くなってしまう部分がいくつかありました。どこにでもいそうな、何気ない人間模様を描いているという部分では、宮部みゆきの作風と近いかもしれませんね。 殺人事件の話なのでこういうことを言っては不謹慎なんですが、読み割った後、素直に“人間って捨てたものじゃないな”と思わせられる作品だと思います。 気が早いですが、加賀刑事の次回作が楽しみ! | ||||
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キタァーーー!! 加賀恭一郎シリーズ最新作。 練馬署から、日本橋署に異動してきた加賀。 人情味あふれる下町で、 殺人事件が起こる。 関係者たちや、 近所の人たちが、 この事件の聞き込みを受ける。 怨まれるいわれのない、 引っ越してきたばかりの被害者。 なぜ、彼女が殺されたのか? 捜査線上に浮かぶ、 容疑者たち。 その一人一人を、 加賀は鮮やかな推理で、 しかもアクロバットではない、 つかんだ証拠から、論理的な推理を展開する。 そこには、 その町に生きる人々への、やさしいまなざしを感じる。 前作『赤い指』同様、 物語の底辺に流れる“家族”の愛の物語。 加賀自身が抱えてきた問題や、 経験が、 その深いまなざしに刻まれている。 これほどキレ者の彼が、 未だ出世できないのは、 いや、 降格してしまったということが、 まだ、語られない。 この先、そんなエピソードが書かれる日が来るような気がします。 待ちに待った東野圭吾の新作!! 連作短編のようにも読めて、 また、 加賀の服装や、おみやげから、 時間軸を意識して読むと、 さらに緻密な作者の仕掛けに驚嘆します。 加賀シリーズを知らなくても、 超おススメです。 | ||||
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ミステリーとしては掟破りであると思うから これは推理ものではなく人情ものとして読むのが いいのだと思う。 だとすると各話がすべて見事に温かく、 次々と読んでいきたくなる。 捜査の過程で平穏であった人々の暗部などが ほじくり返されるという作りは目新しくないくても そのひとつひとつの話のよさはさすがとしか言いようがない。 | ||||
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加賀恭一郎の登場である(練馬から日本橋に異動したので新参者というわけだ)。彼がでてくると、物語が自然とひきしまるから不思議だ。こんな刑事ばかりならなぁと誰もが思うだろう(実際の刑事を知っている人はまずいないだろうけど)。さて、今回は各章が独立した短編になっており、それぞれが加賀刑事が事件の真相にたどりつくまでの過程になっている。で、最終章が解決編となるわけだ。珍しい手法ではないが、ちょっと凝ったつくりになっている。本筋の事件そのものはいたって単純であり、動機や手口も奇抜ではなく、ミステリーとしてはもの足りないと思う方も多いだろう。しかし、本作のテーマはあくまで人情の機微である。もちろん、たんなる人情劇というわけではなく、どの話も謎解きと微妙に関連しているところが絶妙。東の圭吾はうまいなぁと思う。 | ||||
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ミステリーとしては掟破りであると思うから これは推理ものではなく人情ものとして読むのが いいのだと思う。 だとすると各話がすべて見事に温かく、 次々と読んでいきたくなる。 捜査の過程で平穏であった人々の暗部などが ほじくり返されるという作りは目新しくないくても そのひとつひとつの話のよさはさすがとしか言いようがない。 | ||||
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