ダンス・ダンス・ダンス

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評判

ダンス・ダンス・ダンスの評価:

4.39/5点 レビュー 134件。 B ランク

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平均点4.39pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全126件 121〜126 7/7ページ
No.6
(5pt)

失敗作だと

初めて読んだ時は思いました。三部作で終わって欲しかったとも思いました。三部作に出てくる人物固有名詞は「ジェイ」や「鼠」、「直子」くらいなもので、先の二つはニックネームみたいなものです(「ジェイ」という名前からは中国人というイメージを受けない)。それが本作で解禁となり、何だか現実感が出てきて嫌でした。しかし、読み返してみると人物に名前を持たせることでより深みが増したように思います。内面描写に深みを加えたことが、時代の変遷を表しているのかもしれません。文句みたいに書きましたが、今では大好きな作品です。
ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)より
4062749041
No.5
(5pt)

ステップ踏みましょダンス・ダンス・ダンス!

この本を読むたびに、「ダンス・ダンス・ダンス」とは本当に上手いタイトルだと思います。なにしろこの小説は、読む私に「ステップ」を踏ませるのですから。なんというか、これはとても音楽的な小説なのです。たとえば。小気味いい単語の列挙がリズムを刻みます。文がメロディを奏で、文字で小節を埋めていきます。ふっ、と旋律が低くなったかと思うと、にわかにテーマが響き渡り、再びビートが身体を動かします。静と動。緩と急。マイナーとメジャー。そんな風にして文章が、途切れることなく「僕」のダンスミュージックを紡ぎ出していきます。「僕」の「ステップ」が止まらないように。転調を繰り返す音楽は「僕」にどんな「ステップ」を踏ませ、どこに導いていくのでしょうか?ちなみに、「ダンス・ダンス・ダンス」単体でも、面白く読むことはたぶん可能です。しかしながら、より滑らかな「ステップ」を楽しみたい方には、「風の歌を聴け」から続く「僕」物語三部作を一読することをお薦めします。
ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)より
4062749041
No.4
(5pt)

ハワイの場面と、エピローグが良い

下巻では物語の舞台がハワイに移り新たなキャラクター片腕の詩人が登場します。彼が海辺で主人公と語らう場面はこの作品の中でももっとも好きなところで、何度も何度も読み返したものです。また、最後のエピローグでユキと主人公が夏の街をドライブしながら話す場面も好きで、ここに出てくる主人公の言葉がグッときます。この主人公のセリフを読めただけでも、この作品を読む価値がボクにはありました。物語の中の登場人物たちの人生が自分の人生と似ているように感じるので、これからも何度でも読み返していくんだろうなと思います。
ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)より
406274905X
No.3
(5pt)

大人としての自覚

「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」と連なる三部作の続編。ちなみに、ダンスシーンもダンサーも出てきません。「ダンス」は比喩です。三部作はスタイリッシュでした。人によっては「軽薄」だと感じたかもしれません。20代のうちは軽薄なくらいでいいのかもしれない。主人公は33歳になります。この作品は三部作と対をなす小説です。前作、「羊をめぐる冒険」でひどい不幸を経験した「僕」は、自失状態に陥っています。離婚して一人ぼっちです。「なぜ妻は出て行ったのか?夫として何が間違っていたのか?」悩みます。友達もいません。仕事は1ヶ月も休暇をとってしまいます。「羊~」に出てきた「耳のきれいな女の子」を探し求める冒険です。同時にこれは、社会不適応を起こしている「僕」が生きる道を探し求める冒険でもあります。1980年代に発表された作品ですが、「友達親子」が出てきます。「馬鹿親」も出てきます。三部作に出てきた親友「鼠」は出てきません。代わりに新しい親友として「五反田君」が出てきます。五反田君は鼠と対をなす人物です。三部作では相互不干渉を訴えていました。自分のことは自分でやればいいし、人のことは人にやらせればいい。無頼派の美学やそれへの憧れが三部作に共通の雰囲気だと思います。けれど、それなりの年になったら他人のこともいろいろと考えなきゃいけなくなる。もし考えなかったら、必ず誰かが犠牲になる。三部作への反省、あるいはバランスをとるための作品と言えるかもしれません。
ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)より
4062749041
No.2
(5pt)

ダンス

「宿命」。マクロな面でそれが存在するかもしれない。私達はミクロな面で「踊る」ことしかできない。つまり問題は「主観」なのである。「主観」においての中でしか生きられないからこそ、「うまく」踊る必要があるのだ。
ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)より
4062749041
No.1
(5pt)

時代を反映する傑作です

 80年代の高度資本主義経済。そして到来するバブル経済。そんな時代を反映するような作品。 「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」に続く作品として、その主人公である「僕」のクロニクルを締めくくるこの「ダンス・ダンス・ダンス」には強く時代性というものが感じられる。そして、作者の村上春樹がその時代に倦んでいるような印象を受けた。 奇しくも83年生まれの僕にとってこの作品には強く惹かれるものがあり、何回も読んだ。読むたびごとに違った発見があり、そのたびごとに作者の持つ「目」と「頭」に大きな尊敬を感じる。 ある程度のゴールがこの作品にはあるように思う。この以後、村上春樹の作品には違った匂いが感じられるように思う。そういった点においては「ダンス・ダンス・ダンス」は決着の小説と呼ぶことが出来るのかもしれない。
ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)より
4062749041