ノルウェイの森

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ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

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平均点3.82pt

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全1,323件 1,301〜1,320 66/67ページ
No.23
(5pt)

心優しき物語

 この物語が出版されたのは、バブルの頃だった。そして、大反響を巻き起こし、私の通っていた大学のキャンパスは、この赤い表紙と緑の表紙を持った学生たちであふれかえった。 この物語は、議論も巻き起こした。主人公の煮え切らない態度への批判が主だったように思う。 確かに、結末は悲劇的だ。しかし、実際に、この主人公の立場におかれたら、他にどのようなことができただろう。そして、主人公たちの彼女に対する眼差しは、常に優しい。さらに、この主人公が冒頭で、ビートルズの「ノルウェイの森」を聴いて、過去を思い起こすように、主人公は、今なお、この頃のことをひきずっている。 バブルの頃というと、誰もが金を追い求めたような印象があるが、実は、この小説が大ベストセラーになったように、心優しい若者が多い時代でもあった。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.22
(4pt)

精神病・・・

 本作品の読後の印象として、題名の通りであると感じられました。ビートルズの曲は聴いたことはありませんが、どこか外国の見知らぬ森に迷い込むような印象を受けたからです。 また私は精神病患者を扱っているという事を、読む前の風評で知っており、どこか暗いイメージを持ってのぞんだのですが、森とはいっても明るいイメージの方の森に相当するような印象でした。 しかし精神病の患者を扱うにしてはやや明るく書きすぎているのではないかと感じました。本来ならば精神病棟というのは、もっと深刻であり、軽はずみに扱ってはいけないものであるように私は思っているからです。描かれているのは軽度の患者でしたが、重度の患者はどこにいるのでしょうか。恋愛小説という話ですが、後半を読まないと全体像はつかみかねるような気がします。 まだ上巻部分だけの感想で、批判的な感想になっていますがやはり彼の作品はおもしろい。それほど重量のあるものではないですが、文章を追う目は次へ次へと展開を求めてしまいます。主人公の設定も以前によんだ『スプートニクの恋人』と似たような印象を受け、やはり舞台設定のすばらしさに感嘆しました。大学生くらいの年代ならば共感できる事が多いように思えます。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.21
(5pt)

村上春樹のよさ

私は、過去に『ねじまき鳥三部作』、『スプートニクの恋人』、『風の歌を聴け』を読んだことがあります。『ねじまき~』はそれなりの楽しめたのですが、『スプートニク』と『風の歌を聴け』の印象は私の中ではよくなくて、近頃ではずっと村上春樹を疑問視していました。実は村上春樹はニセモノで、メディアか何かで作り上げられた村上春樹のブランドに踊らされ、読者は知った顔をしたいがために評価しているだけではないだろうかと。しかし、本作を読んでその考えを改めるに至り、村上春樹が持つ独特のよさをやっと理解することができました。村上春樹のよさは、その不思議な世界そのものであると私は考えます。一つ一つのセリフがどうであるとか、ストーリーの運びがどうであるとかではなく、村上春樹が小説の中で奏でているリズムが重要なのです。私は今まで小説とは、そこから作者が言わんとするメッセージを汲み取ったり、登場人物に感情移入することに価値があると考えていました。つまり、小説の中だけで終わらず、現実の世界に何かを持ち帰ることにこそ価値があるのだと考えていました。しかし、村上春樹の場合は小説を小説だけのものとしていて、一番価値があるのは村上春樹独自の世界なのです。別に作品のテーマが何であったって構わないんです。何を書いたって、彼が書けば同じ味の作品に仕上がるんです。証拠に、彼はどの作品にも「井戸」や「猫」など同じようなアイテムを登場させます。これは、どの作品も同じ味だよという彼の決意表明のように思えてならないのです。そして、本作は同じような味のする村上作品の中でも私が最も楽しめた作品です。世間的にも評価が高く有名な作品ですし、村上春樹を初めて読む人には、私は本作をすすめます。
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4062748681
No.20
(5pt)

若いときにこれほど愛と性におぼれることができたら素敵だ

世の中には男と女しかいない。恋とか愛とかいう言い訳をつけながら男と女はセックスをする。セックスは新しい命をもたらし、男と女は死んでいく。村上はこのすべてを言おうとしているような気がした。これが村上の20歳の青春の思い出そのものかもしれない。村上が40歳になってやっとそれをこのような形で書くことができたのかもしれない。キスギも直子もハツミもワタナベの周りでは死は身近だった。村上春樹は学生運動というその嵐の中である虚しさを感じそれが死というものをより身近なものにしたのかもしれない。死を見つめなければいけないという意味ではこの本は恋の中にある若者にはつらいかもしれない。僕はなぜ純愛を貫く直子とハツミが死を選び、あなたは今どこにいるのと呼びかけた緑とはどうなったのだろうと想いを廻らす。直子への愛とそして彼女の美しい肢体とセックスと彼女の手の中での射精を美しいままで残すために村上は死という形を選んだのだろうか。ワタナベが直子と結ばれてもいつかはその愛は薄れそれは退屈なものに変わっていく、一番美しいままですべてを残すために身近に死は存在するのだろうか。女には生理がある。それは月に一回はやってきて痛みはあるし血は出るしなんで女はこんなに大変なんだと彼女がいった。僕には実感することができない。しかし男も性欲がやってきて一人でマスターベーションするかそうでなければ風俗姫にお世話になる。むかし先輩がそれがもったいないから結婚するんだといった言葉に僕は納得した。しかし村上はセックスを何とか美しく描こうとしている。それは愛がもたらすもっとも美しいものだと。しかしそこには矛盾が生じてそのゆがみを直そうとすると死が身近になる。
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4062748681
No.19
(5pt)

つよがりで、やさしい そんな純粋さに溢れた一冊

~人生への情熱、愛する人への強い感情、自己探求。登場人物の性格やスタイルはそれぞれ異なるけれど、読者は、彼らのところどころに 深い共感を覚えると思う。誰しもが経験する恋愛の駆け引きや 日常のこだわりなどが 村上春樹のセンチメンタルタッチで描かれている。私は、少なくとも、30回以上は読んでいる。ハイライトもした。英語版も日本語版も読~~んだ。必要なときに、読めば良い、一番心に近い場所に保管したくなる一冊だ。とにかく、強くいきたい、やさしい人は、喜ぶ内容です。~
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4062748681
No.18
(5pt)

村上作品では一番好き。

高校生の時はじめて読んで、その後なぜか何度も読みたくなり、かなり読み返しました。自分よりもちょっと年上の世代の人物たちの織り成す人間模様。はじめて知った、「自慰行為」の意味。なまなましい性欲と純粋な愛情。一見理想の女性のような、聡明で純粋、誠実な直子。あまりに聡明で純粋ゆえに、自分の中の矛盾や汚れを許せず死を選んでしまう。対して、自由奔放で下品な言葉を話したり、いい加減に見える同級生緑。彼女は、決して恵まれた環境で育ったわけではないが、必死にいきている。そう「生きている」。単純に女性として比較すれば美しい直子とは比べ物にならないかのような緑だが、直子と違うのは、嘘も情けなさもせつなさも悲しさも・・・なまなましい性欲も含めて彼女はすべてを肯定して、「生きている」。最後に、主人公は緑と結ばれるが、なぜかすごく納得したのでした。「人間は生きているのだ。嘘も穢れもすべて生きている証」だと。生きていることの生々しさ、性のせつなさ、暖かさを、理屈ではなくリアルに、切なく描かれたこの書を30代半ばになった今でもふと思い出すことがあります。。。
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4062748681
No.17
(5pt)

本を読むきっかけに。

自分がまだ高校生だった頃、全く読書もせずファッション雑誌ばかり読み、毎日遊びほうけていた時代。普段は素通りしていた本屋さんでふと目に留まった本がこの「ノルウェイの森」でした。あの頃はあまり理解が出来ず何度も何度も繰り返し読んでいました。年を重ねて再び読み返してみると、まだ高校生だった頃に読み終えた感情と今とではまた違う。村上春樹さんの描く世界は本当に繊細で、いつの間にか惹き込まれていく・・・不思議な感じです。
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4062748681
No.16
(4pt)

村上氏の作品では一番良いと思います

自分は村上春樹のおされ文体はあまり好きではないのですけどノルウェイの森は退屈せずに読めました。この本に影響を受けた人が多いのも頷けます。読んで損はないです
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No.15
(5pt)

生きるための愛

生きていくということと死ぬということ。人を愛するということと愛する人を失うということ。そんなことを深く考えさせられる作品。この本を読んだ人の年齢や環境によって考える深さは異なるのは当然だけど,読み終えた後に何らかの波紋を起こさせるものと思える。主人公と共通の友人の死を共有する直子との永く深く横たわる透明な愛。そして新たに出現した緑との生命力溢れる愛。基本的にはこの3人を中心に,どこか心に傷を持つ個性的な友人たちとの飾らないやりとりが,3人の愛の動きをより鮮明に浮かび上がらせてくれる。登場人物のそれぞれの会話がすごく長く,作品のほとんどが会話で構成されているといってもいい。それぞれの想いが言葉に置き換わっていくさま。逆に言葉には出来ない想いの両方が読者に素直に届いている。過去の想いを少しずつ忘れながら新しい生きていくための愛を選んだ主人公。直子の死という悲しい喪失感から,やがて新しい再生への道を歩き出すレイコ。この2人のこれからを思わずにはいられない。この本を読み終えた後,自分の部屋から一歩も出ずに誰とも会わずに休日をこの作品の余韻に浸って過ごした。こんなことは初めてだった。
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4062748681
No.14
(5pt)

映画化されたくない作品

作品に浸っていくと、時間軸からもたらす波のような揺らぎを感じることができる。その感覚は、フィッシュマンズのLONGSEASONを聴いている時に訪れた何かに似ていた。眼を閉じて読みたい小説。
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4062748681
No.13
(5pt)

最高の小説です!

今までに何度も読み始めようとして、タイミングが合わず、持ったままになっていました。が、先日何気なしに読み始めて、止まらなくなりました。読む前と、読んだ後。確実に私のなかで何かが変りました。本当です。生きることや、死ぬ事や、愛し合ったり、怒ったり、狂ったり。雨に濡れたり、キスしたり、食事する事・・・全部つながってる!!って。「つながってる」っていう表現よりもっと深く、濃い感じです。私たち、生きてるんだな、ってこと、孤独は自分の中にあること・・・強く強く感じさせられます。内容は深く、静かだけど、村上春樹独特の、天才的な、鼻歌のようなタッチでリズムがあり、読みやすいです。今まで24年の中で最高だと思える1冊です。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.12
(5pt)

大きな悲しみを背負った若者たちのせつない恋愛小説

「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。」これは「ノルウェイの森」の中に出てくる無二の親友を失った主人公ワタナベの言葉です。そう、死は生からかけ離れた独立的な存在ではなく、残された人間の体の一部としてずっと存在していくものなんだとこの本を読むと分かる。「ノルウェイの森」は、この大きな悲しみを背負った若者たちのせつない恋愛小説です。繊細で誠実で孤独な若者たちが何度も挫折や絶望を味わいながら一生懸命それを乗り越えようとする姿が描かれております。人間はみな心や精神に歪みがあり、それを受け入れられるか、気が付かない人が正常な人間らしい。その歪みを受け入れられない人が精神異常者と呼ばれる人になると書いてある。僕は幸いにも頭が悪く、心や精神的な歪みに気が付くことがなく普通に生活できているので排他的な思想で若くして自らの命を絶ったキズキの気持ちは最後まで理解できなかった。でも直子とワタナベの気持ちは少しだけ理解できたような気がする。そして、人間が他人にしてやれることの無力さも知ることができました。
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4062748681
No.11
(5pt)

再生と喪失の体験

一度目の読了後には、私は何ともいえない喪失感とか虚無感を覚えた。自分の生きていく場所が、一秒後に無くなってしまうような気さえした。しかし、もう一度読んでみると、今度は何だか生きる希望が湧いてきた。登場人物はそれぞれ、自分達の人生に真摯に向かい合っている…。それに気づいた時、私はこの作品に深く感謝しました。私自身がこの小説によって、実際に「喪失と再生」を体験させられた。小説によってこんな体験をさせられる事は、人生でも数少ないと思う。個性的な登場人物が魅力的で、さらに文章も平易なので、多少長いけれど、サラサラっと読めてしまいます。長いから、と構えてかかる方でも安心して読めると思います。
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4062748681
No.10
(5pt)

春樹の原点

視点は「僕」。37歳の時から。回想に入る。直子との話。学生寮の話。キズキの葬式。さらっと書いているところがいい。永沢さん。僕と直子が寝る。春樹は頭いい。僕は自分のバカさ加減にうんざりする。ミドリ登場。直子からの手紙。療養施設の生活について3読目なので内容を覚えてしまっている。退屈。でも意地で読む!直子の療養施設に僕が行く。描写が素晴らしい。レイコさん登場。3回読むに耐える本ではない。レイコのピアノの回想。セリフがいい意味で長い。勉強になる。3人で山登り。僕と直子がふたりきりになって直子が射精させてあげる。直子の姉が自殺した話。この小説はたくさんの人が自殺する。レイコさんの話(13ページ!)下巻に続く。
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4062748681
No.9
(4pt)

村上的世界にひたること

最新作「アフターダーク」がとても物足りなく、不完全燃焼だったので、久々に読み返した。本書を読むには、「村上的世界」にひたらなければならない。主人公の感情のひだに身を委ね、彼が愛する直子を見つめ、その姿形を想像する・・・「村上的世界」は常人の恋愛感情を深く、そして温かく包み込む。絶望を経て、希望の光の射す世界へと導いてくれる。
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4062748681
No.8
(5pt)

感覚的に

 この作品が「面白いか」と聞かれたら、私は面白いと答える。だが、もっと突っ込んで「じゃあ、どのあたりが面白いか」とか「どんな話なのか」と聞かれたら上手に答える自信はない。つまりはこの作品はそういう作品なのだと思う。 例えば、村上龍のような作家の作品(コインロッカー・ベイビーズ、愛と幻想のファシズムなど)ならば、作品を理性的に捕らえることができる。「この物語は、このようなことを言っている」といったようなことが、解り易く、的確に述べられている。だが「ノルウェイの森」はそうはいかない。 無理に言葉にしようとすると、実にくだらないものになってしまう。こういう類の作品は、理解しようとするのではなく、その作品の世界に浸ればいい、つまりはただ単に「感じればいい」と思う。
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4062748681
No.7
(5pt)

運命の本!

 親友のキズキが自殺したワタナベ、キズキの彼女だった直子、直子の良き相談相手であるレイコ、そしてワタナベと同じ学部で次第にワタナベへと心を寄せ始める緑という4人の人間関係、精神的なつながりから肉体的なつながりまで余すところなく綴る。 恋をする時の人間の深層心理が物凄く良く書かれていると思う。また、大人の恋にはSEXというものが不可欠であると思うが、これについても堂々と書かれている。とはいっても、嫌らしい印象を受けることは全くない。 読破後は恋について、心について考えさせられる。 この本は恋愛小説でありながら、何人も人が死ぬ。しかも、自殺で。決して他殺が軽いわけではないが、私には自殺は物凄く重く感じられる。そのため、この本を結構重く感じてしまった。ただ、このように読者が感じることが著者の意図ではないかと思う節もある。 因みに、私は高嶋ちさ子さんのコンサートの開始を待ちながら、この本を読んでいました。この本を読んで物凄くビートルズの「ノルウェイの森」を聴きたくなっていたのですが、偶然にもそのコンサート中にビートルズの「ノルウェイの森」が演奏されました。何か運命のようなものを感じました。 ソレデハ…
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4062748681
No.6
(5pt)

This Bird Has Flown

言わずと知れたノルウェイの森の新装文庫版です今さらかよ。と思う方も多くいらっしゃるはずですあるいはノルウェイの森?なんだそれ?と言う方はもっと多くいらっしゃるはずです僕は今一度、この本と多くの人が向き合ってくれることを本当に心から願っていますそして読み終えたあと、余韻に浸ったり、あるいはインテリぶり出したりする前にもう一度読んで欲しい。何回も何回も読んで欲しいこの本を読み終わった後に次から次に本を読むよりはこの本を何回も読み直したほうが価値があると思うそしてそれが読書というものなのではないんだろうか?
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4062748681
No.5
(5pt)

ノルウェイの森

この小説は私が今まで人生で読んだ小説の中で一番私に影響を及ぼしそうだ。私はこの小説を、今一番理解しようと想っている人から借りて読んだ。私は自分で改めてこの小説を購入し、ずっと部屋の本棚に並べておいて、時折手にとっては読み返すだろう。ワタナベ君が「グレート・ギャツビイ」を繰り返し読み返すように。私は来年二十歳になる。ちょうど小説の登場人物らと同年代だからということもあるだろう、ここに書かれていることは、スポンジに水が浸透していくように私の中に吸収されていった。人の想いにはいろいろな形があるのだということ。ただただひたすら待つのも、衝動的な欲求や渇きを癒すために誰かに頼ったりするのも、ひとつの形なんだと思う。10代のうちにこの小説に出会うことができて本当に良かったと思っている。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.4
(5pt)

高校生の時に読んで

受験前の18歳の時、(80年代後半)ただ、当時ベストセラーになっていた話題の作品というだけで読みました。最初は「受験勉強の合間にちょっと読んでみよう」そんなつもりで購入したのに半日で一気に読み終えてしまいました。この本を読んだ後に襲ってきた虚無感のようなものは・・今でも正確に言葉で言い表せません.何度も読み返しますが、歳を重ねるごとに微妙に感じ取るものは違ってくるけどまさしくパーフェクトな作品だと思っています。18歳の時に読んだときはとにかく3日ほどは学校にも行けず、誰とも話したくなかった。(別にもともと引きこもり気味ということもありませんでしたが)自分を形づくっていた「何か」がすっぽりとなくなってしまったようなそんな感じ。子供の時から現在でも年間かなりの量の本を読みますが読んだあと、あんな風になったのはこれっきりです。村上春樹の本は全部読んでいますが他の作品を読んでもそうはならない。ついでに言うと最近よく「ベストセラーになった恋愛小説というだけで」比較される「世界の・・・」も読みましたがもちろんあの読後感はありませんでした。世界・・が悪いというのではなくって。また、全然違うものなので比較すること自体いかがなものかと思いますが。余談ですが、村上春樹好きの人には「象が平原に還った日」がお勧め。ノルウェイの森についても思わず納得の解読がされています
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681