ノルウェイの森

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評判

ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,323件 961〜980 49/67ページ
No.363
(5pt)

自分を読書好きにしてくれた作品です

今までほとんどといっていいほど読書をする習慣はありませんでしたが(職業に必要な本を除き)、たまたま村上作品に出会いこの本を読んでから読書の習慣がつきました。
いろいろな作家の作品にも手を出そうとしていますが、なかなかいい作家が見つからないしだいです。
今度映画化されるとあって再度読み返している最中です。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.362
(5pt)

映画化。2009年2月、クランク・イン

村上春樹の名を知らしめた1987年のベストセラーです。出版当時、世の中がどうしてこんなに騒いでいるのか、実は不思議に思った記憶があります。村上氏はそれまでも「風の歌を聴け」や「羊をめぐる冒険」、「世界の終わり・・」など力のある長編、それに短編小説集もいくつか発表しており、その才能は充分に評価されていると(勝手に)認識しており、その延長線上にある「ノルウェーの森」ばかりがどうしてこんなに取り上げられるのだろうか、と思ったものでした。
今、読み返すとそれまでの作品に比べてリアリティーが増しており、その分かり易さと装丁の良さが当時売れた理由なのかなと思います。本質的には青春小説。20才前後の大人になりかけた主人公の感受性の高さと危うさ、多くの人がシンパシーを感じるこの時期を上手く描きました。読んで不思議に涙する自分は結局、自分自身に涙しているようなものなのだと思います。
フランスのトラン・アン・ユン監督によって、映画化が予定されることになりました。2009年2月のクランク・インのようです。海外でも評価の高い村上氏の作品。英語など他言語になった村上作品をどう海外は受け止めているのか、気になっていた感じ方の一端が伺えるのではないかと楽しみにしています。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.361
(4pt)

現役大学生の心にも何かグッとくるものがありました・・・・

当方19才、私も結構マジに物事を考えすぎる古風なタイプなので、主人公には結構感情移入できました。村上さんはハード・ボイルド文学に耽溺してるだけあって、相当クールでドライな会話を主人公にさせますね・・・この無機的・無感情っぽい会話がこの作品の喪失感を醸し出しているのでしょうか?
本作は大好きなのですが「羊をめぐる冒険」のようなユーモアに富んだ作品のほうが個人的には「村上的」で好きです。読後感は最高によいですが、いまいち読み進める面白さに欠ける、ってかんじです。
この作品はぜひ自分とおなじハイティーンの人達に読んでほしいと思いました。
このドライな文体が、あなたの今まで触れられたことのない心の琴線をびんびん鳴らしてくれること請け合いです。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.360
(4pt)

目に見えないもの

10代だった発売当初に友人にすすめらたけれど読まなかった本。何年も経って読んでみて、あぁ友人はこうゆう内容を読んでいてたぶんこう感じとっていたのかなぁと思いを巡らせながら、しみじみ自身もいろいろ感じとりました。そして、もう一度読んでみようかなと思っていたところ。レビューをみていたら、めちゃくちゃ批判している方がいて非常にビックリしてしまいました。文章そのもの自体からしか読み取れなかったり表面でしか物事をみれなかったりする性質の方にはつまらない本なのかなと思います。目に見えない大切なものを、読者自身で感じとることを楽しむ本または感じとる感性を育てたり磨くのを楽しむ本だと思います。この本の意味がわからない方は感性がまだ低いか乏しいか、自分中心にしか物事をみれない方だと思いました。心豊かに成長したい方または他人の心を理解できるように成長したい方におすすめで、人の心理の勉強の1つになるのではと思います。人それぞれ読む時期それぞれで感じとるものは違うと思います。今現在の世の中の悲しさの原因の一つを理解するのにも役立つかもしれません。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.359
(4pt)

一つになれない心と体

本作が爆発的な反響を呼んだのは、もう20年も昔のこと。
当時私は小学生。
「はなきんデータランド」などのテレビ番組のランキングでは、毎週毎週「ノルウェイの森」が登場し、
知らず知らずのうちにこのタイトルが記憶に刷り込まれてしまった気がします。
私もこの小説の主人公たちと同じ年代になった頃、一度読破したことがありました。
しかし強い印象を得ることはなく、露骨な性描写に年齢なりの興味を惹かれた程度に過ぎませんでした。
今30を超える年齢になって見て、自分の20代を冷静に振り返れるようになった時、淡々とした文体の中に潜む示唆に気づくようになりました。
幼いころから不可分の関係を気づいてきた直子とキズキの二人。
何かたり足りないまま成長してきた二人の心は、大人になるにつけ無残に破壊されてゆきます。
性行為を行おうとしても、肉体的な準備ができない直子。そこには「心」と「体」の存在への問いがあるのです。
キズキを失った後、なぜ一度だけ彼女の体が主人公を受け入れ、求めることができたのか。
それを考えることが、本作の大きな鍵となるのではないでしょうか。
どの女性の言葉も「〜なのよ」と終わり、全体的に台詞がやや説明的に過ぎるきらいがあります。
故に主人公の態度としてはやや受動的にならざるを得ず、こういった面にイライラを感じる人もあるでしょう。
練りこまれた比喩が鼻について仕方ないという人もいるでしょう、
このあたり本作は春樹作品の典型と言ってよく、やはり好き嫌いの分かれる作品かと思います。
正直言えば私も文体はあまり好きではないですが、それをおいても読ませるものはあるはずです。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.358
(5pt)

軽薄な世相につきつけるホンモノのラブストーリー

ブームはとうの昔に過ぎ去ったいま、この名作を読んだ。
読み終えた翌日の朝、息を吸うたびに、この本の世界に引き込まれるのを感じた。
矛盾だらけの世の中で、誠実さを貫き通すのは難しい。
そんな中で、主人公のワタナベ君は孤独を選び、親友たちは死を選んだ。
その彼らが恋愛する。その愛の形は不器用だ。
でも、とてつもなく「切ない」そして「うつくしい」。
ハデハデしい描写は一切ない。文章だってケレンミない。
でも、生きることの辛さ、生き抜くことの大切さを、静かに深く訴えかけるのだ。
いまは軽薄な世の中だ。改行だらけスカスカの恋愛小説が好まれている。
メディアミックスとかなんとかで、売れればいいという発想が蔓延している。
そんな世相にあって、「これはホンモノ。ホンモノはすごい!」と叫びたくなる一冊。
PS.ヒロインの緑が魅力的。いままで読んだ本の中で一番惹かれる女性だ。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.357
(4pt)

下巻、下巻、下巻はどこだ

あまりにレビューが多く、内容がどうこうというようなことはとても書けませんが…。
真ん中へんまで読んだ時、別に下巻は読まなくてもいいや、と思いました。
しかし、終盤にさしかかり俄然、下巻を買わなきゃ、と本屋を探しましたが、
近くにありませんでした。
下巻を手にしないまま、上巻を読み終えてしまうことに、不安さえ感じ始め
ました。
たった今、Amazonで下巻を注文し、ホッとしています。
青春時代の不安定さが、よく書かれていると思いました。
また主人公が、やるせなく一人で夜を過ごしているときの描写がとても好きです。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.356
(5pt)

美しい小説は年月を超越する

 最も美しい小説を一つあげろと言われれば間違いなくこの作品を選ぶだろう。
 あまりにも人間臭くそれぞれが独自の個性をもった登場人物が次々に現れては消えていく展開と、クリアで流れるようにスムーズな文体が最高に合っている。
 また精神病や死というものが身近にある日常的なものだということを感じさせてくれている。
 これが20年前に書かれたのが信じられないほど現代に通じる感じがするのは、この作品が「トレンド」ではなく普遍な「本物」である証だと思う。きっと後10年後に誰かが読んだとしても素直に感動する作品なのではないだろうか?
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.355
(4pt)

精練。

前半と異なり、主人公の行動が漸く道理に近付く。
馥郁とした青春の臭みと、情景と、その描写が精緻になり、目視し辛い部分が巧みに示されて来る。
ストーリー自体は何てことのないものなのだが、全体を通して、主人公の内情も、周辺の装置も、作者の表現もが、段々と素敵なものへ研かれて行っている感がある。
上巻だけで倦み諦めず、下巻まで読む方が、何倍も好い。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.354
(5pt)

表面的に楽しむか、きちんと踏みこんでいくか、その両方が可能な名作

この作品にはかなり重いテーマが込められている。それは、端的に描写されてはいないが、丹念に読めばわかるはず。なぜ直子は早熟なのに健全な恋愛ができなかったか、なぜ精神を病み自殺せねばならなかったのか。それは幼い直子と父親との関係にある。直子の姉の自殺の理由もそこにある。
主人公は、恋愛において直子と緑と安定した三角関係を維持するが、直子が自殺すると、安定した三角関係が解消され、主人公は「どこでもない場所」に放り出される。その結果、緑を「所有」すると同時に、直子という「哀しみ=喜び」を喪失する。言い換えると、この作品は、「所有・責任」を拒否していた主人公が、「どこでもない場所」から生活・結婚・仕事といった現実=1対1関係=責任を背負おうとするまでの物語である。
村上作品に多くの固有名、たとえば曲名やアーティスト名が出てるが、固有名はフワフワした「場」につなぎつめることができる数少ない方法である。もちろんセックスもその数少ない方法の1つである。村上作品における固有名と性描写は「必然」である。
村上作品は文章が読みやすいために、大事な部分を気にとめず読み飛ばして、何が言いたいのかわからず不満に思う人が多い。もちろんそれも1つの読み方だが、その印象を書評としてそのまま書くのは、自分の読みの甘さを露呈させるだけになりかねない。作品を反倫理的だと批判する向きもあるが、リアリズムとは大小はあれもともと反倫理的なものである。主人公が一貫して倫理的であれば、それは「自己正当化の物語」か「伝記」である(宗教の教祖にでもなりたいのでなければ、自己正当化は作品を愚作にする触媒である)。
ほかにも言いたいことは多くあるが、このあたりで止める。私はこの作品を全面的に評価しているわけでないが、1つの時代を作り、いまだに多くの読者に恵まれるに足りる力を持っていることを素直に認めたい。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.353
(5pt)

青くさくて、感傷的すぎる。記憶ってそんなもの

村上春樹って名前がやたらと一人歩きしいるが、私は村上春樹の本ほど予備知識なしに読んだ方が断然楽しめるものはないと思う。 事実、私は恥ずかしながら中学生まで外国文学しか読まない西洋コンプレックスばりばりの文学少女だったので、たまたま家にある『ノルウェイの森』を読んだとき、村上春樹なんて名前まったく知らなかったし、これがベストセラーなんてことも知らなかった。 だから、よく見る評価で“これがベストセラー?”とか“これが純文学?”とか“これがノーベル賞候補の作家?”とか書いてあるととても違和感を感じる。 そういう先入観なしに読んだら、ビックリするくらい自分の中にスルスル入ってくる奇妙な小説なのに・・・・。これはまぁ人それぞれだろうけど、私は少なくともこの露悪的なほど感傷的で理不尽な小説に物凄く感動したのを覚えている。死人が多いとか、整合性がないとか、そんなこと他の小説でも山程あるし、性描写も特に過激だとは思わなかった。そんなことよりも、ただただ胸が痛くなった。 直子はキヅキや姉の亡霊に囚われ続けていて、本当に人を愛せなくなっていたのかもしれない。そんな静かな生を感じさせる直子を、唯一救えたかもしれないワタナベ君が、鮮やかな生を感じさせる緑に惹かれていく過程。そして直子やキズキが何故死ななければいけなかったのかの徹底した"分からなさ"は、この奇妙なストーリーだからこそリアルに浮かび上がってきて、痛々しい。人の記憶なんて不確かなものが多い。事実、自分の胸にしまっている大切な記憶や思い出を掘り起こしたら、『ノルウェイの森』の様に奇妙で生々しいものが出来上がってしまうんじゃないかと思う。私は、この小説はワタナベ君が直子のことを忘れないために、書いた小説なのだと思う。 だからこそこれ以上ない位感傷的なのだ。大人になるとよくわかるけど、過去の記憶を思い返すときほど感傷に耽ることはないのだから。実際にあの時の中に身をおいていたころ、自分がどれ程青くさくて愚かなのか分かっている人はいない。
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)より
4061848933
No.352
(5pt)

青くさくて、感傷的すぎる。記憶ってそんなもの

村上春樹って名前がやたらと一人歩きしいるが、私は村上春樹の本ほど予備知識なしに読んだ方が断然楽しめるものはないと思う。 事実、私は恥ずかしながら中学生まで外国文学しか読まない西洋コンプレックスばりばりの文学少女だったので、たまたま家にある『ノルウェイの森』を読んだとき、村上春樹なんて名前まったく知らなかったし、これがベストセラーなんてことも知らなかった。 だから、よく見る評価で“これがベストセラー?”とか“これが純文学?”とか“これがノーベル賞候補の作家?”とか書いてあるととても違和感を感じる。 そういう先入観なしに読んだら、ビックリするくらい自分の中にスルスル入ってくる奇妙な小説なのに・・・・。これはまぁ人それぞれだろうけど、私は少なくともこの露悪的なほど感傷的で理不尽な小説に物凄く感動したのを覚えている。死人が多いとか、整合性がないとか、そんなこと他の小説でも山程あるし、性描写も特に過激だとは思わなかった。そんなことよりも、ただただ胸が痛くなった。 直子はキヅキや姉の亡霊に囚われ続けていて、本当に人を愛せなくなっていたのかもしれない。そんな静かな生を感じさせる直子を、唯一救えたかもしれないワタナベ君が、鮮やかな生を感じさせる緑に惹かれていく過程。そして直子やキズキが何故死ななければいけなかったのかの徹底した"分からなさ"は、この奇妙なストーリーだからこそリアルに浮かび上がってきて、痛々しい。人の記憶なんて不確かなものが多い。事実、自分の胸にしまっている大切な記憶や思い出を掘り起こしたら、『ノルウェイの森』の様に奇妙で生々しいものが出来上がってしまうんじゃないかと思う。私は、この小説はワタナベ君が直子のことを忘れないために、書いた小説なのだと思う。 だからこそこれ以上ない位感傷的なのだ。大人になるとよくわかるけど、過去の記憶を思い返すときほど感傷に耽ることはないのだから。実際にあの時の中に身をおいていたころ、自分がどれ程青くさくて愚かなのか分かっている人はいない。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.351
(4pt)

時代の洗礼

物語の中に「俺は死後30年以上たった作家の本しか読まない、時代の洗礼を受けていない作品を読む気はしない」といった旨の台詞を言う登場人物が出てきます。
ノルウェイの森も発表されて20年あまりがたちました、20年たった今でも読まれているのだから、おそらくはあと10年たとうとも、作者の死後の30年後になろうとも、きっとこの本は世界中で読まれているのだろうなと思う。
だが、同時にこの本は時代の洗礼には耐えられず、次第に断片に、そして最後には文学史の中1987年の出来事、その中の一行だけになっていくのだろうなとも思う。
なぜなら、この本は普遍性を著しく欠いているからだ。
例えば「なになにの曲がかかっていた」という表現が多いが、そういう舞台演出のためにでてくる洋楽ミュージシャンの名前など今の若者でもすでに知っているか怪しい。
しかも、こういう手のこんだ舞台を用意しながら、その上で何か現代までに通じるテーマを展開するわけでなしに、単なる作者の趣味以上の意味は特にない。
純文学としては凄まじく異質、というかはたして純文学なのか、単純に読むだけならとても楽しかったので☆4つ
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.350
(5pt)

読むほどに深く理解できる作品です

 小説の中に何度か登場するトーマス・マンの「魔の山」の中で主人公が向かったサナトリウムと、「ノルウェイの森」の主人公ワタナベ君が向かった「阿美寮」が重なる。対象が異性・同性の違いことあれ人里離れた山奥で暮らす、病的な人物たちを描く。
 ただ、ノルウェイの森に出てくるレイコさんや直子は正常と病との間にいる。どちらも過去を引きずりながら精一杯生きようとする。
 「ノルウェイの森」を読むのはこれで3度目。20代の頃は主人公な直子の気持ちが良く分かった。30になって読むと、レイコさんの気持ちが良く分かるし、2人を慮ったやさしさと気配りのうまさを特に感心して読んだ。読むほどに深く理解できる作品です。
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)より
4061848933
No.349
(5pt)

読むほどに深く理解できる作品です

 小説の中に何度か登場するトーマス・マンの「魔の山」の中で主人公が向かったサナトリウムと、「ノルウェイの森」の主人公ワタナベ君が向かった「阿美寮」が重なる。対象が異性・同性の違いことあれ人里離れた山奥で暮らす、病的な人物たちを描く。
 ただ、ノルウェイの森に出てくるレイコさんや直子は正常と病との間にいる。どちらも過去を引きずりながら精一杯生きようとする。
 「ノルウェイの森」を読むのはこれで3度目。20代の頃は主人公な直子の気持ちが良く分かった。30になって読むと、レイコさんの気持ちが良く分かるし、2人を慮ったやさしさと気配りのうまさを特に感心して読んだ。読むほどに深く理解できる作品です。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.348
(5pt)

読むほどに深く理解できる作品です。

 小説の中に何度か登場するトーマス・マンの「魔の山」の中で主人公が向かったサナトリウムと、「ノルウェイの森」の主人公ワタナベ君が向かった「阿美寮」が重なる。対象が異性・同性の違いことあれ人里離れた山奥で暮らす、病的な人物たちを描く。
 ただ、ノルウェイの森に出てくるレイコさんや直子は正常と病との間にいる。どちらも過去を引きずりながら精一杯生きようとする。
 「ノルウェイの森」を読むのはこれで3度目。20代の頃は主人公な直子の気持ちが良く分かった。30になって読むと、レイコさんの気持ちが良く分かるし、2人を慮ったやさしさと気配りのうまさを特に感心して読んだ。読むほどに深く理解できる作品です。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.347
(5pt)

読むほどに深く理解できる作品です。

 小説の中に何度か登場するトーマス・マンの「魔の山」の中で主人公が向かったサナトリウムと、「ノルウェイの森」の主人公ワタナベ君が向かった「阿美寮」が重なる。対象が異性・同性の違いことあれ人里離れた山奥で暮らす、病的な人物たちを描く。
 ただ、ノルウェイの森に出てくるレイコさんや直子は正常と病との間にいる。どちらも過去を引きずりながら精一杯生きようとする。
 「ノルウェイの森」を読むのはこれで3度目。20代の頃は主人公な直子の気持ちが良く分かった。30になって読むと、レイコさんの気持ちが良く分かるし、2人を慮ったやさしさと気配りのうまさを特に感心して読んだ。読むほどに深く理解できる作品です。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.346
(5pt)

トーマス・マンの「魔の山」を思い浮かべる

 小説の中に何度か登場するトーマス・マンの「魔の山」の中で主人公が向かったサナトリウムと、「ノルウェイの森」の主人公ワタナベ君が向かった「阿美寮」が重なる。対象が異性・同性の違いことあれ人里離れた山奥で暮らす、病的な人物たちを描く。
 ただ、ノルウェイの森に出てくるレイコさんや直子は正常と病との間にいる。どちらも過去を引きずりながら精一杯生きようとする。2人の過去の話しに引き込まれながら(上)巻を読みきる。(下)巻の顛末が楽しみだ。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.345
(5pt)

人間の一生って、きっとこういうもの

これこそ「人生の真実」であり、人間の一生って、きっとこういうものなんだろうな、と思う。
「ウツ」の人が、迫り来るウツの影におびえながら、しかし逃れることができないように、
直子もまた身近にある「死」の影に引き込まれて、最終的に、そこから逃れることができなかった。
永沢さんが自分の彼女との結婚に対して、「それはハツミの問題であって、俺の問題ではない」と言い切る、
その明確な「世の中の構造論的な線引き」には、たしかに、その通りだけに、それを言い切る強さは魅力的。
そして、主人公のワタナベ。
彼ほど、時代背景の影響を少なからず受けながらも、「透明な心」を持ち続けている男も少ないだろう。
「普通であり続けること」が異常とされた時代に、あくまで「普通」であり続けた彼に、好感を覚える。
ワタナベが最終的に、天真爛漫な恋人・小林緑とその後を共にするであろうことには、その後、しばらくの間の幸せなシーンがイメージできる。
これこそ「人生の真実」。
「恐怖の影」におびえながら、その恐怖がもつ得体の知れない魅力から、逃れることからできない人々。
その恐怖から逃れられない人々の周囲にいる、それぞれの人生の重みを背負った人々。
それでも、どうなりながらも、「生きていかなければならない現状」。
30歳を超えた人なら、さらに味わい深く、よめるのではないか?
10代、20代では、理解できなくて、「反感」をもつ読者も多いであろう。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.344
(4pt)

ノルウェイの森

暗さと長さと描写の緻密さにおののいた。
いい本だとは思った。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681