ノルウェイの森

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ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

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平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

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未読の方はご注意ください

全1,323件 941〜960 48/67ページ
No.383
(4pt)

生と性、そして死の観察者たる「僕」

「幽霊」のように「存在感」がなく、この世を
たゆたく「僕」を通して、1970年代の学生のライフスタイルを
舞台装置に、生と性、死を描いた下巻です。
読み手によって、千差万別な解釈と評価がでることは必死な作品ですが、
この作品が、私の村上春樹氏デビューとなりました。
存在感のない「僕」、生きる目的も死ぬ意味もみいだせず、性に執着すること
もない「僕」の目の前を通り過ぎていくさまざまな人々。
とても、生き生きと生きているとは言いがたい「僕」と、彼らの、
思念を流れるままに、オートグラフしたかのような形式が、とめどない言葉の
ストリーミングとなって読者の前を通り過ぎます。
斬新な手法と、一見恋愛を描いたようなストーリーですが、深読みすれば
するほど、カフカ的な小説に見えなくもない。
「僕」ワタナベの過去の抜け殻を記憶に残すための、直子とキヅキ。
それに対して、今の「僕」の記憶をとどめるために存在する「緑」と「永沢」先輩。
過去と今をつなぐ「レイコ」さん。
自分の肉体と精神では、満足に生を生きられない、かわいそうな「僕」を
通して、過去の中の「過去と現在、そして未来」を回顧する、斬新な手法の本作品
は、言葉の嵐にどっぷりとつかって、現代の小説の洗礼をたっぷりと受けるに
ふさわしい、おもしろくも虚無的な作品でした。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.382
(4pt)

いまさらだけど・・・初めて読む村上春樹

いまさら私ごときが、レビューを書かせていただくには経緯があります。
読書家、成毛真氏の「本は10冊同時に読め」で、この「ノルウェイの森」
は「言葉の威力に1時間ほど立ち上がれないほどの」強烈なインパクトを
くらった、とありました。なるほど?そんなにいいのか?
(同時に、「海辺のカフカ」も推薦していました)
あまり小説は読まないほうなのですが、「そんなにすごいのか?村上春樹」と
思って手にとりました。赤、緑という文庫本の装丁も、大変心惹かれるものが
あったことも、動機になりました。また、海外、特に欧州では評価が高く、じゃ
ここは読んでおかないといけないな。映画化される?それはますます。
正直、なじみがない分、途中までは、読みながら大変とまどいました。
なにか、大きな物語があるわけではなし。さりとて、言葉の洪水、「僕」の
アタマと心の中の、思念の洪水がどんどん出てくる・・。
そのうち、言葉の力に圧倒されはじめます。
1970年前後の学生の生活を使って、たゆたう青年の心の移りゆくさま、
世界観を、出会っては分かれていく先輩、同僚、彼女、死んでしまった親友、
いなくなってしまった彼女、知り合った女性、などなど、「僕」の前に現れ
去っていった人々。彼ら、彼女らを触媒に、「僕」の、徹底的にやるせない
無常な、しかし、目的のない「生」と「性」を、みごとに描いた、斬新な作品。
上巻は、「魔の山」と重ね合わせながら、療養に入っている直子を
訪れ、あたらな世界を、世界観を感じるところで下巻に続きます。
言葉がとぎれなく、思念がとぐれることなく、思考のストリーミングとしての
「僕」と僕の周りの世界のとめどもない流れを、独特の表現でつづった傑作です。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.381
(5pt)

「生」と「死」

何という哀愁溢れる物語でしょう。
そこには、精神の揺らぎ、震えからくる「不完全な人間」たちがいます。
そして、溢れる「死」があります。
そして、その「死」によって、心に風穴を開けられた人たちがいます。
そしてそれは、一人一人の人間の弱さでもあります。
時代は、’70年安保の時代です。
デモやストライキが繰り返され、市民運動が盛り上がった時代です。
そのマスの力の裏には、一人一人の「孤独」があります。
そして、運動の挫折からくる虚脱感があります。
ここに登場するほとんどの人物が、そうした人間の弱さを露呈しています。
典型的には、キズキの「死」に痛手を受けた直子なのでしょうが、そこまでいかないにしてもワタナベも直子の「死」に大きな痛手を受けます。
そこには、「生きる」と言うことの難しさがあります。
「生」の終着点は「死」であり、「死」に向かって生きています。
その厳しさに打ち勝つには、永沢のような強靭さが必要かも知れません。
そうでなくても、どこかで自己と外界の間で妥協点を見つけることが必要なのでしょう。
「生」と「死」の問題は時代を超えたテーマで、この小説もそれ故に時代を超えた説得力があるのでしょう。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.380
(4pt)

人間の孤独とそれの耐性

人間の強さってなんなのか、幸せってなんなんだろうか。
そして僕たちはどうやってそれらを形成していくのだろうか?
ある人はそんな先の見えない答えを含んだ人生に耐え抜いて、またある人はそのなかで崩れていく。
この本を読んでいるとそんな正常な世界と壊れた世界の狭間に身を置いているのがわかる。
そんな中途半端な場所に村上春樹は僕を残していく。だから僕は安定した足場を求めるために
物語を必死に読み進めていってしまう。 でも、そんな安定している足場でも見方によってこっち側じゃなくあっち側になってしまう。 この小説に登場する人物は性格や個性が違っていても同じ問題から避けていようとしているのだなと思った。そして上にあるように人によってそれに対する対処法が違う。そして僕たちはその結果をまるでケーススタディの様に学んで(読んで)いくことができる。 そして村上春樹は僕たちにまるで問うような終わり方を提供していた。 そぅ、まるで「あなたは大丈夫」みたいに。
この物語の歌い文句は恋愛についてだったはずだか、そこはスルーしたい。なぜならその恋愛より、その恋愛にどう立ち向かい青春の日々を過ごしているのかに焦点はより絞られていると思うからだ。 だから僕は恋愛を前面に押し出した飾り表紙に不快感を覚え、もっと若者の葛藤を前面に持ち出すべきだったろうと思っている。
しかしこれはただ単に私の理解力の欠如によりこう結論付けらたのかも知れない。 だがそれでもピュアな恋愛性の要素はこの作品には足りないと思う。 もしそれを歌うのならもう少し恋愛の悩みではなく、気持ちに焦点を当てればよいのにと思ってしまった。
だがしかし、これほどの小説を書けるのには驚いた。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.379
(5pt)

仕事に負けない

 太宰がどこかで、自身を客観的に評して、
 彼は、文学が嫌いなあまり、文士になった。
 みたいなことを書いている。そういう感覚が、私にはわからなかった。
 「ノルウェイの森」に登場する緑の言葉を見、太宰の言葉がなんとなく、察することができた。緑は、だいたい、こんなことを言う。
 わたし、学校なんて、大嫌い、大嫌い、だから、絶対、学校休まない。休んだら、負けだもんね。
 社会人になり、早四年目を迎える自分は、仕事が大嫌いである。大嫌いであるから、休んではならぬ、休んだら、負けだ、そう自分に言い聞かせ、今日も、仕事に励むのである。
 まったく、文学のにおいのしない、レヴューになってしまった。まったく、ひどいもんである。
 附記。「ノルウェイの森」を読んだ人に、次の三作品をおすすめしたい。トーマス・マンの「魔の山」、福永武彦の「忘却の河」、サイモン&ガーファンクルの「スカボロー・フェア」。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.378
(5pt)

心が動きました

心が動きました。
純愛の物語と言うよりも、喪失の物語と言えると思います。 
物語を通じて緑の存在が救いです。
緑の生命力が、主人公・僕の生きる力になっていると思います。
本当に大きな喪失は、時間と共に解決していくしかない。
どんなに心にポッカリと穴が開いても、記憶はいつか遠ざかっていきます。
記憶が遠ざかっていく事実におののきながらも、人は生きていける。
ポッカリと開いた穴に飲み込まれないように支えてくれる存在がいてくれること。
こんなに素敵なことはないと思います。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.377
(4pt)

切ない物語

飛行機の天井のスピーカーからビートルズの『ノルウェイの森』が流れてきたとき、
僕は18年前の二十歳の秋を思い出して激しく動揺した。
高校時代に自殺した親友キズキと、その恋人の直子と、僕、そして同じ大学のミドリ。
キズキの死は直子に深い傷を残していった。
冒頭から「記憶は確実に遠ざかっていく」と直子は過去の人として描かれ、
第一章は「直子は僕のことを愛してさえいなかったからだ。」と結ぶ。
回想という形ではじまるこの物語は、「僕」の二十歳の大学生の若さゆえの葛藤と、心の揺れの生っぽさを追体験していく。
静かともいえる描写の中ここに描かれているのは報われない愛。
第一級の切ないメロディ。
登場人物は、みな刹那的で、受身の生き方をしているように思う。
記憶が薄れていくことが冒頭で提示されているだけに、直子との静かともいえる回想は無常観とともに心にしみる。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.376
(4pt)

年末読書三昧

約20年ぶりの再読。本書は恋愛小説として読まれているのであろうか。結局ワタナベ君は緑さんとうまく行ったのであろうか?本書の最後にも出てこないし、現在のワタナベ君の記述にも出てこない。ワタナベ君の周りは「死」であふれている。これでもか、というくらい「死」が出てくる。その「死」から受ける、彼の喪失感が物語の根本をなしていると思う。その喪失感に対抗することなく、喪失感が彼を運ぶまま、生きているのではないか。この物語の中に、ワタナベ君の意思を感じるところが少ない。彼は意思を持たず、まわりに迎合することなく、生きている。この生き様は覚悟のいる生き様である。キズキ君が亡くなったあと、彼はこの生き様を選んだのである。
大学入学前に読んだのにも関わらず、私はこんな生活をしなかった。いやできなかった。そこまでの覚悟は無かったし、一個人として自立していなかった。本書を再読して思ったことは、恋愛小説というよりは、青春時代をいかにして生きるか、を皆に問いかけている物語だと思う。その問いかけに対して僕たちの生き様が答えとなるのである。
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)より
4061848933
No.375
(4pt)

年末読書三昧

約20年ぶりの再読。本書は恋愛小説として読まれているのであろうか。結局ワタナベ君は緑さんとうまく行ったのであろうか?本書の最後にも出てこないし、現在のワタナベ君の記述にも出てこない。ワタナベ君の周りは「死」であふれている。これでもか、というくらい「死」が出てくる。その「死」から受ける、彼の喪失感が物語の根本をなしていると思う。その喪失感に対抗することなく、喪失感が彼を運ぶまま、生きているのではないか。この物語の中に、ワタナベ君の意思を感じるところが少ない。彼は意思を持たず、まわりに迎合することなく、生きている。この生き様は覚悟のいる生き様である。キズキ君が亡くなったあと、彼はこの生き様を選んだのである。
大学入学前に読んだのにも関わらず、私はこんな生活をしなかった。いやできなかった。そこまでの覚悟は無かったし、一個人として自立していなかった。本書を再読して思ったことは、恋愛小説というよりは、青春時代をいかにして生きるか、を皆に問いかけている物語だと思う。その問いかけに対して僕たちの生き様が答えとなるのである。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.374
(5pt)

年末読書三昧

ほぼ二十年ぶりの再読。高校を卒業し、横浜の大学に入学した時に買った本書。ずっと家の本棚の中にいました。今回二十年ぶりに上巻を読み返してみて、記憶に残っているのが、右翼の学生寮と自分のお小遣いで玉子焼き機を買う女の子の話の二箇所だけだったので、本当に新しい読み物として再読しております。村上節は健在で、地下水脈のように彼の文章独特の言い回しが流れており、静寂な世界観が繰り広げられています。まるで枯山水。所々にアクセントがあり、そこで読み手がグットくる仕掛けとなっています。いい読書体験が出来ています。
物語の話は下巻を読んだあとで、下巻のレビューで。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.373
(5pt)

年末読書三昧

ほぼ二十年ぶりの再読。高校を卒業し、横浜の大学に入学した時に買った本書。ずっと家の本棚の中にいました。今回二十年ぶりに上巻を読み返してみて、記憶に残っているのが、右翼の学生寮と自分のお小遣いで玉子焼き機を買う女の子の話の二箇所だけだったので、本当に新しい読み物として再読しております。村上節は健在で、地下水脈のように彼の文章独特の言い回しが流れており、静寂な世界観が繰り広げられています。まるで枯山水。所々にアクセントがあり、そこで読み手がグットくる仕掛けとなっています。いい読書体験が出来ています。
物語の話は下巻を読んだあとで、下巻のレビューで。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.372
(5pt)

東洋作家としての”ハルキ ムラカミ”

 村上春樹という作家に対して西洋かぶれしているという批判がなされるのをよく耳にする。
 事実彼の作品の中には欧米、とくにアメリカにおいて生み出された大衆文化への嗜好がよく見られる。その上彼独特の気取った文体もあいまって好意的でない人には白人至上主義的なナルシストにしか思われないかもしれない。
 しかし、彼は本当には非常に東洋的な思想背景を持った作家ではないだろうか、と私は思う。この作品においては特に顕著にその一面がでているようだ。この作品に現れている無常観、虚無感、縁起的な考え方はまさに原始仏教における考え方そのものではないだろうか?気づいてか気づかないでかはわからないが、彼は自身東洋的な一面を世界的な普遍性を持つ大衆文化でつつみこんで世界中に発信しているのであるのではないか?
 
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.371
(4pt)

切ない気持ちになる、喪失の物語

ワタナベ君と、亡くなった親友キズキの恋人直子との関係が淡々と描かれる物語。
キズキが死んだ時、ワタナベ君は大きな喪失感に包まれる。
直子にとってはそれ以上の、まるで自分自身を半分損なってしまった様な
どうしようもない程の喪失感。
ワタナベ君は直子と共に互いに損なってしまった心の部分を埋めようとしたのだろう。
けれどもキズキと直子の関係は、他人の理解をはるかに超え強いもの。
あるいは直子はキズキだけを自分の人生の中心に置いた、純粋で弱い人なのかもしれない。
努力だけではどうにもできないものが人生にはあると示唆しているようだ。
運命のようなもの、人の気持ち、流れ去る月日など。
読後はたまらなく切ない気持にさせられる。
それでも一種の明るさというか清涼感のようなものも含まれるのは
ワタナベ君の同級生、緑の存在があるから。
季節は人間の意志とは関係なくまわる。
冬がくれば枯れ落ちる運命の草木。そんな事を考えると物哀しい。
しかし風雪にさらされているその枝のなかでは
やがて生命の輝きを見せる新芽も同時に存在する。
緑は名前といいその存在が、前向きな力、生命力、明るい予感といった物の象徴なのだろう。
20年前に読んだが少し過剰な性描写があったのを覚えていた程度。
今回読み直してみて良かった。
基本的に悲しい物語は好みではないのだけども、
春樹の作品で一番印象深いものはどれと問われれば、
それはノルウェイの森になる。
代表作といわれるだけあると思います。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.370
(5pt)

一番好きな小説です

2ヶ月に1回くらい読み返します。
読むたびに切なくなり、深く考えさせられます。
生涯絶対に手放せない本です。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.369
(5pt)

一番好きな小説です

2ヶ月に1回くらい読み返します。
読むたびに切なくなり、深く考えさせられます。
生涯絶対に手放せない本です。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.368
(4pt)

村上春樹の恋愛世界

他の村上作品よろしく、「普通」のパーソナリティーを持った人は一切出てこない。
主人公の「ワタナベ君」やヒロインの直子はもちろん、僕たちの平衡感覚とは明らかにことなる登場人物ばかりである。
さらに奇異なのは、登場人物のうち4人もの人々が「死」んでしまう点である。
それも「自殺」という形によって、である。
特に、この恋物語のキーになっている「キズキ」(=ワタナベ君の親友であり、直子の恋人だった。)の自殺の理由は必ずしも明らかでない。
とまあ、相当におかしな物語なのであるが、私は個人的には好きだ。
その理由の一つが、類まれなる比喩のジャンプである。
その中で最も印象に残った台詞が
「世界中のジャングルの虎が溶けてバターになってしまうくらい好きだ。」である。
はっきり言って、意味が不明!と言われてしまえば、返す言葉はない。
しかし、世界中のジャングルや、その中の虎、そしてその虎たちが溶けてゆく様を想像すると何とも面白く、またそれほどまでに「熱い」思いを自分を抱いているだろうか?などと考えると何とも感慨深い。
そのような「村上ジャンプ」が隋所にちりばめられているのである。
この点については好き嫌いが大きく分かれるであろうが、私は好きである。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.367
(5pt)

音楽を聴いている様な感じ。

この小説は感覚で理解するものです。この切なさは何!?私は読んでいると息が詰まる程に切なくなりました。話の内容を理解するというより、主人公になった気持ちで読んでみると、青春時代のあの胸苦しさが蘇ってきます。大人になった今だからこそ読みたい作品です。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.366
(5pt)

本書は本当に「恋愛小説」なのだろうか?

 ノルウェイの森は はたして 恋愛小説なのだろうか?
 本書のコピーは「100%の恋愛小説です」というものだ。このコピー自体も村上が作ったことは有名だ。僕らはは 本書を恋愛小説として認識し、恋愛小説として読んだわけだが 一歩引いてみて いったい本書は本当に恋愛小説なのか 今ではよく分からない。
 今振り返ってみると 本書では本当に人が死んでいく。死んでいく理由も恋愛が原因では全くない。一人一人が 自分の中に「地獄」を抱え、その「地獄」の為に滅んでいく話だと言っても良い。
 そのような中で 生きている間は肩を寄せ合って生きていく姿には今なお感銘を受けるが 果たして その姿が「恋愛」なのだろうかと考えてしまうからだ。
 本書であまた語られる「恋愛」の中で 一番 生気があるのは おそらく「僕」と「緑」との恋愛だろう。本書の中で唯一「死の匂いがしない」登場人物は緑だが 彼女と「僕」との恋愛は生き生きしている。
 但し 村上は その「恋愛」ですら 最後の場面で 結末を放り出している。その結末と 本書の冒頭の飛行機の場面を重ねると 既に 不吉な雰囲気が色濃いのだ。
 本当に 本書は「恋愛小説」なのだろうか?もし そうだとしたら それでは「恋愛小説」とはいったい 何なのだろうか? 
 
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.365
(4pt)

恋は哀しい、恋愛でない恋はもっと哀しい

初めて読んだのは発売当初。奇しくも同年代。最初はさっぱり良さが判りませんでした。
暗く重苦しく、そして伝えようとし合わない、噛み合ない流れに、イライラとしたものを感じました。
でも、よく考えれば人はそんなに饒舌ではなく。
20歳前後の恋愛なんて、恋愛なんだか欲情なんだか自己の確認なんだか...そういえばちゃんと伝えることさえ出来てなかったと、時を経てやっと気づきました。
村上さんがこの物語を書いた年頃に、改めてじっくりしっかり読み直しました。
そうして改めて思ったのが「恋は哀しい」っていうこと。
でも「恋愛でない恋は、もっと哀しい」です。
恋って、重たくて苦しくて、すごく邪魔なこともあります。でも、恋したい。
だれかに自分を欲してほしい、この切なくて折れそうな思いを、理解してほしいと願うもの。
それゆえに、押しつぶされたり、思いを伝えることに回りくどくなったり、命も投げ出したくなったり...。
あぁ判る、この不器用な思い。
でも、底に流れているのはあの、なんとも言えない軽く明るい「ノルウェイの森」
魅力的な本です。
魅力的すぎて、時々思い切ってじっくり読まないと、浮上できないような気がします。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.364
(4pt)

恋は哀しい、恋愛でない恋はもっと哀しい

初めて読んだのは発売当初。奇しくも同年代。最初はさっぱり良さが判りませんでした。
暗く重苦しく、そして伝えようとし合わない、噛み合ない流れに、イライラとしたものを感じました。
でも、よく考えれば人はそんなに饒舌ではなく。
20歳前後の恋愛なんて、恋愛なんだか欲情なんだか自己の確認なんだか...そういえばちゃんと伝えることさえ出来てなかったと、時を経てやっと気づきました。
村上さんがこの物語を書いた年頃に、改めてじっくりしっかり読み直しました。
そうして改めて思ったのが「恋は哀しい」っていうこと。
でも「恋愛でない恋は、もっと哀しい」です。
恋って、重たくて苦しくて、すごく邪魔なこともあります。でも、恋したい。
だれかに自分を欲してほしい、この切なくて折れそうな思いを、理解してほしいと願うもの。
それゆえに、押しつぶされたり、思いを伝えることに回りくどくなったり、命も投げ出したくなったり...。
あぁ判る、この不器用な思い。
でも、底に流れているのはあの、なんとも言えない軽く明るい「ノルウェイの森」
魅力的な本です。
魅力的すぎて、時々思い切ってじっくり読まないと、浮上できないような気がします。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154