ノルウェイの森

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ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

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平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,323件 901〜920 46/67ページ
No.423
(5pt)

どこまでも読んでいたくなる小説

昔売れていた頃、まだ小説なんてそんなに読んだことも無かった頃に買ったノルウェイの森。
でも結局上巻の途中で挫折してしまった。
大学生でも無ければ恋の1つもしたことのなかった僕には何一つリアルに響いてこなかったからだと思う。
あれから十何年が過ぎて、自分でも考えていなかったような人生を送り、恋をし、
来月、6年間同棲した彼女と別れることになった。
それは僕にとってどこまでも果てしない喪失感であり、僕は何かに取り付かれるように映画や音楽、
とにかく感傷に浸れるものを探していた。
雑貨屋で積まれていたノルウェイの森を手にとって、僕はすぐにレジに向かった。
あれから十数年、今回はびっくりするくらハマった。
一人一人の悲しくも悲しすぎない生き様が、いろんな自分や彼女にリンクした。
毎日少しずつありがたく読み、今日ようやく読み終えた。何一つ無駄の無い、最高の作品だった。
僕は完全にノルウェイの森の中にいた。
そして僕は、また何十年後かに、この小説を読もうと思った。
その時、僕は何をしていて、どこにいるか分からない。
また違った感想を持つだろう。そして、彼女のことを想い出すだろう。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.422
(4pt)

1970年代の学生像がイメージできる

この作品を読むと、学園闘争というイメージでしかなかった1970年代の学生に対するイメージが変わる。熱狂していたのは一部の学生だけで、大多数はこの作品の「僕」のように日々悩みを抱きながらも淡々と生活していたんではないかと思う。当時の学生をリアリティをもって描かれている。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.421
(5pt)

どこまでも読んでいたくなる小説

昔売れていた頃、まだ小説なんてそんなに読んだことも無かった頃に買ったノルウェイの森。
でも結局上巻の途中で挫折してしまった。
大学生でも無ければ恋の1つもしたことのなかった僕には何一つリアルに響いてこなかったからだと思う。
あれから十何年が過ぎて、自分でも考えていなかったような人生を送り、恋をし、
来月、6年間同棲した彼女と別れることになった。
それは僕にとってどこまでも果てしない喪失感であり、僕は何かに取り付かれるように映画や音楽、
とにかく感傷に浸れるものを探していた。
雑貨屋で積まれていたノルウェイの森を手にとって、僕はすぐにレジに向かった。
あれから十数年、今回はびっくりするくらハマった。
一人一人の悲しくも悲しすぎない生き様が、いろんな自分や彼女にリンクした。
毎日少しずつありがたく読み、今日ようやく読み終えた。何一つ無駄の無い、最高の作品だった。
僕は完全にノルウェイの森の中にいた。
そして僕は、また何十年後かに、この小説を読もうと思った。
その時、僕は何をしていて、どこにいるか分からない。
また違った感想を持つだろう。そして、彼女のことを想い出すだろう。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.420
(4pt)

1970年代の学生像がイメージできる

この作品を読むと、学園闘争というイメージでしかなかった1970年代の学生に対するイメージが変わる。熱狂していたのは一部の学生だけで、大多数はこの作品の「僕」のように日々悩みを抱きながらも淡々と生活していたんではないかと思う。当時の学生をリアリティをもって描かれている。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.419
(4pt)

喪失の哀しさ

この作品には精神を病んだ人が何人も登場し、自殺しています。なのに、不思議なことに読後苦々しさはなく、哀しさを感じるのみです。これは村上文学の特徴だともいえるのでしょうか。これを読むと自分が若かったころを思い出し、たとえその時どれほど楽しかろうが苦しかろうが、過ぎ去った過去でしかないという感傷的な気分になります。青春時代を 思い出したい方におすすめします。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.418
(5pt)

10年振りに再読

傑作ですよ。やっぱり。
自分にとって、とても大切でかけがえの無い作品であることを
新ためて思い直しました。
20年前の忘れかけてた大学時代へ連れてってくれるんですよね。
あの味わった恋愛の素晴らしさとか、ひとりぼっちの辛さとか
思い出されます。
誰かは「直子」であり、誰かは「緑」であり、「永沢」であり。
他の村上作品にはない、心を揺さぶる「しっかりとした言葉」がいいですよね。
ボールペンで赤線を引きたくなりました。
それと、ほんとに街の風景描写が上手いですよね。
だからあの時だけじゃなく、あの場所へも連れてってくれるんですよ。
1Q84を読んだことを期に、今までの村上作品を読み返しています。
今回読んでみて、やっぱり「ノルウェイの森」は村上作品の最高峰であると
再認識しました。
この作品は、大ベストセラーで社会現象にもなったことから
中々「ノルウェイの森が好きだ」と人に言えないですよね。正直かっこ悪くて。
そんな人、多いと思います。だから、すごく損していますよね。この作品は。
ちょっと可哀相ですよね。傑作なのに。
そろそろ、ちゃんとした公正な評価をする時期なんじゃないでしょうか。
確かに唯一のリアリズム長編ですから、村上作品の傍流ではありますけどね。
おそらく、作者がこのような作品を二度と書くこともないし、誰にも書けないし。
この時代の村上春樹はもういないんですよね。
この作品は、時は流れ、過去には戻れないことをいろんな意味で感じさせてくれると
同時に、村上春樹の偉大さ、有難さを新ためて思い出させてくれます。
そう、ほんと彼の存在は、つくづく有難いことなんですよ。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.417
(4pt)

映画化と知って読んでみました。

村上春樹作品を読むのはこれが2作目。前回は1Q84を読みました。
元々自分は、恋愛小説をほとんど読みません。好きなのはミステリーとファンタジー。ノルウェイの森を読むキッカケは1Q84を読んで他の村上作品に興味を持ったのと、「映画化」と本の帯に書いてあったからです。
37歳の主人公が飛行機の中でビートルズのノルウェイの森を聴きながら大学生の頃の切ない記憶を想い出して行く。高校時代の親友の恋人・直子と、同じ大学の緑という2人の女性への恋愛物語。全体的にしっとりとしたストーリー展開。特に嫉妬や裏切りみたいなドロドロな展開はなく、過去の経験を語って淡々と進んでいく。そんな中に生と死のテ−マがあり、軽い恋愛小説で終わっていない。若さ故か、主人公の周りの人間で自殺しちゃう人が多いのはいかがなものか(苦笑)下巻まで読んでの感想は、切ない。心の傷を癒すのは簡単でないと知っているが、もう少しハッピーな展開になってほしかったな。
映画を観るかはわからないが、読んで後悔はしていない。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.416
(5pt)

映画化決定 ノルウェイの森=男の妄想−亀甲縛り

 本書が出版された頃、評者は高校生だったのであるが、当時純文学のミリオンセラーということで随分話題になりました。クラスの女子などが赤と緑の本を学校に持ってくるのを見て「ケッ」と思ったのを良く覚えてます。
 さて、時が流れもう若くは無い昨今に、評者は読んだわけで有ります。評者自身はわりと気にいったのですが、正直、「なんでこの男目線の本が、女子に人気があったの?」と思ったわけであります。
 さて昔、エロ本から人生の多くを学んでいた頃、男の劣情を引く女性の順番は一姦二狂三娼であるという一文を読み、妙に納得した覚えがあります。評者なりに付け加えれば、一部男子は劣情を超えてロマンスを感じてしまうわけで、心の病を抱え且つ死んだ友人の彼女だった直子さんは、このうち二つの条件をほぼ満たすわけで、さらに美人なわけで、そりゃもうその手の男にとってはど真ん中なわけです。
 しかも現実の心の病は、身体症状も結構でるので、いつまでも美人ではいられず、周囲もその煩わしさにウンザリして来るわけで、5年も10年も続かず美しい思い出として終ったのは、有る意味幸運というか都合が良い話だと思うわけで、何の取り柄もないワタナベ君が、魅力的な直子さんと関係を持つに到っては、「これはモテない男の妄想を美化しただけじゃないか」と思うわけです。
 しかも年上のレイコさんとまでいい関係に成っちゃって、さっぱりボーイッシュな緑ちゃんとまでいい感じに成っちゃって、村上さん、青少年の脇目の先までちゃんと押えてます。
 別にケチをつけてるわけでは無いですよ。えー、僕はこの小説大好きですよ。だって「僕の妄想を盗んだ」ような作品ですから。
 でも何故にあんなに女性に人気があったの?そこが分からない。
 もしカッコだけじゃなく本当にこの本が好きな女性がいるなら、是非会って、お茶でも飲みながら話をしてみたい。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.415
(5pt)

メッセージ性はないが、読みやすさと表現のおもしろさの面でレベルが高い

 とにかく読みやすい文体と内容である。ストーリーにメッセージ性はないと思われるのだが、
(リアリティはあまりない)人物たちを描いた害のない架空の物語だと思えば、十分楽しめる。
 セックスの描写が多いが、セックスに関心がありながらも、関心があると公言することに恥ず
かしさを感じる女の人たちが、文学作品として堂々とそうした描写を読めるという点は、この作
品の売り上げが伸びた理由の一つだろうし、そういう文章は社会にとって必要だろうと思う。
 ただ、自殺を多用して読者の気を引くのは、小説として品がないと思う。一般的に、自殺は、
どうしても謎を残すので、読者に先を読ませるとしては有効かつ容易だが、この小説の自殺の多
さは、やはりやり過ぎだと思う。一つ一つの自殺に込められた意味が、小説中で全く消化されて
いないと感じる。
 また、この小説ではセックスに至る道筋があまりにも容易な場合が多い。現実社会では、毎週
末バーで声をかけてホテルに行くのが「実際にやってみると本当に簡単だった。」ということは
ないし、初めて会った女の子と、「どちらから誘うともなくホテルに入った。」りすることはな
い。
 精神的に問題がある人たちやその療養所が出てくるが、これも、現実のそういう人たちを理解
する上で参考になるとはあまり思えない。
 一方、表現や発想のおもしろさはすごい。「雨にうたれた猿のように疲れている」とか、「春
の熊くらい好きだよ」とか、なかなか思いつくものではない。
 いずれにしても、自殺やセックスシーンを多用したりしつつも、読者を引き付ける力には、抜
群のものがある。この小説が何の意味も、訴えかける点も持っていないにしても、おいしいもの
を食べたり、熱中できるテレビゲームをしたりすることには深遠な意味はないが快楽はあるのと
同様に、この小説にも大きな存在意義があり、同様の小説があるなら、自分はまた読みたいと思
う。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.414
(4pt)

期待以上でした

映画化を前に一度読んでみようと思い購入。純愛物語と聞いていましたが、なかなかどうして大人の内容。中学生の子供がいるのですが、性に対する理解の入り口にいる時に読むととても良いなと感じました。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.413
(4pt)

期待以上でした

映画化を前に一度読んでみようと思い購入。純愛物語と聞いていましたが、なかなかどうして大人の内容。中学生の子供がいるのですが、性に対する理解の入り口にいる時に読むととても良いなと感じました。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.412
(4pt)

大変よい小説です

愛することが人にとって必然の行為であり、ごく自然にたやすくできること。また困難をともなって深く傷つくことでもあるという、人と愛のいろんな関係について語っているとおもいます。
描写に音楽や文学の固有名詞をからめていて、それを知らない人にはわかりづらく感じるとおもいますが、そんな知識はまったく必要ないとおもいます。素直に日本語を感じとれば、この作品のよさを理解できるとおもいます。
ただ、そういった表現の多さが、この作品の価値を理解することを妨げているとおもいます。
また冗談めかした表現も多く、それがこの小説を読みやすくしているとおもいますが、伝えたいことをボカしてしまっているとおもいます。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.411
(4pt)

大変よい小説です

愛することが人にとって必然の行為であり、ごく自然にたやすくできること。また困難をともなって深く傷つくことでもあるという、人と愛のいろんな関係について語っているとおもいます。
描写に音楽や文学の固有名詞をからめていて、それを知らない人にはわかりづらく感じるとおもいますが、そんな知識はまったく必要ないとおもいます。素直に日本語を感じとれば、この作品のよさを理解できるとおもいます。
ただ、そういった表現の多さが、この作品の価値を理解することを妨げているとおもいます。
また冗談めかした表現も多く、それがこの小説を読みやすくしているとおもいますが、伝えたいことをボカしてしまっているとおもいます。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.410
(5pt)

村上春樹はこれだけじゃないよ!

20年ぶり位に読みました。楽しかった。村上春樹はこの『ノルウェイの森』が初めてだったのですが、その後『風の詩を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』『ねじまき鳥クロニクル』そして『グレートギャッビー(村上春樹訳)』と読んできました。レビューを見ていると、理解不能だとか、面白くないだとか言う意見も結構あって、人それぞれだなぁと感心しました。一度デビュー作から読んでみてはどうでしょう。案外面白くなると思いますよ。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.409
(4pt)

ノルウェイ? ノルウェー?

 2009-09-09にザ・ビートルズのリマスターCDが世界いっせいに発売されたことを契機にもう一度、このベストセラー小説を読んでみた。映画化されることもあるしね・・・・・。
 今回読んで気が付いたことだが、些細なことだが、B-747がハンブルク空港に着陸したとき、機内のBGMとして流れるのは、ビートルズの「ノルウェイの森」であって、今回リマスターされたのは「ノルウェーの森」だったということだ。ワタナベ・トオル君がハンブルクで聴いたのも、後々レイコさんがギターの弾き語りを楽しんだのも、「ノルウェイの森」であって、「ノルウェーの森」ではないということだ。これはどういうことだろうかと考えた。何度も考えていても埒があかないから、例によって「そうだ、ムラカミさんに聞いてみよう!」ってんで、ムラカミさんに聞いてみた。
 この小説はいわゆる、「射精・マスターベーション小説」として、堂々と、二世代にも渡って発展継承されてきたものであり、な、な、なんとなんと講談社が全国紙に「お礼!」広告を全面に渡って出すくらい、単行本・文庫本あわせて、この20年間に1000万部も出ているのだ。
 この小説のテーマともなっているのが、同時に二人の女性を愛せるということ。これは、19〜20歳頃の健康的な男子の特権でもあり、恥ずかしさでもあったのだ。そう、自分自身もそうだった。女性からは、「やれやれ」ということだろう。本書の全編を通じて、唯一ゴシック体で表現されているフレーズ:「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している」からこそ、そう、直子をいとおしみ、緑を大切に思うのだ。レイコさんと4回もするのだ。
 再読してもう一点気になったこと、新宿駅構内の「新聞のインクを煮たような味のするコーヒー」、このコーヒーを飲んでおかなくっちゃっというので探してみたが、既になくなっていた、というより、場所を変えて営業していたのだ。新宿○○町の瓦屋根の下、地上3階地下2階の閑静、だけどけばけばしい住宅街の一角にあるゴージャス喫茶「ザ・○○パ」がそれだ。ここでは、モンブラン、ペリカン、パイロット等々の世界中のお好みのインクをブレンドしてコーヒーにたらして飲ませてくれる。どれを選んでいいかわからない初心者は、「本日のコーヒー」をお薦めする。その日の気象状況、商品相場等々を勘案して選びに選んだオーナーお勧めの一品をご堪能あれ。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.408
(5pt)

村上春樹の天才性が凝縮する長編です!

幼なじみの自殺。残された大学生の直子に訪れる、切ない恋愛の思い出。その後に彼の友人であった主人公の僕との恋にゆれる直子は、やがて精神の病で療養をよぎなくされることに。不幸が重なり、家族愛に飢えた若い女性が辿る結末に、やさしい思いやりにあふれる僕が、ほんとうの恋愛をつかみ取るまでを描いた純愛小説です。
舞台は東京であり、タイトルのように北欧ではないのが面白い。ギター曲の「ノルウェーの森」のイメージによって、ストイックな恋の行方を象徴するかのような味わいに。複雑に絡み合う登場人物である男女の心模様に共感がもてますし、さらには若い彼らから、たくさんの真実を教えられます。リアルに、どこにでもありそうなごく自然な設定で描かれているので、若者たちの苦悩と純粋な感動の余韻が読後いつまでも続くようです。
作者の村上春樹はギリシャのミコノスでこの小説を書き始め、ローマのホテルで仕上げたようですが、小説としての舞台はあくまでも東京であり、京都の療養所と最後は北海道の旭川へと思いを馳せるように場面を設定しています。そのことが、若者の死をモチーフとした恋愛とセックス、そして心の問題を考えさせる普遍性のある、味わい深い感動の物語をつくりあげているようです。小説の醍醐味を感じさせてくれる、感銘深い長編です。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.407
(5pt)

よく考えられて構成されている質の高い小説

小説家の確かな腕前を示す手の込んだ描写力、物語と自然に連動した場面転換、詳細に説明しながらゆっくり進める部分と思い切った場面の省略や結論をポンと先に持ってきたりする緩急のテンポの対比、一貫してわかりやすく読みやすい文章、多くの暗示。
この物語は、多くの男性読者にとってそれほど好きになれそうにない、ワタナベ君を軸としていろいろな三角形が連動しながら展開してゆく。
・キズキと直子との三角形
・永沢とハツミさんとの三角形
・レイコさんと直子との三角形
・緑と直子との三角形
そして、これに明確な個性や役割を持った脇役達や音楽やさりげない小道具が絡み、独特の雰囲気を作り出す。死や性がおのおのの三角形の中で重要な役割を果たし、順次とりあえずの決着がついたところが作品の終わりになる。
全体的に見事な手腕でまとめられている作品であることは認めざるを得ない。読みやすいし、面白かった。読み終わっても、アー読み終わった、というのではなく、残るものがあるし、あそこはなぜあーだったのだろうと、いろいろ考えてしまう。読み終わってしばらくしてからずっしりとした、深い余韻が訪れる。良い作品である。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.406
(5pt)

小説としての質は高い。好悪は人それぞれ。

わかりやすく読みやすい文章、アメリカの近現代小説を連想させる写実力、日本の純文学から受け継いだ細やかな心理の扱い方、時折りみせる劇的な場面転換、巧妙に織り込まれている比喩や暗示。
主要な登場人物はもちろん、脇役であってもきちんと個性が定められていて、流れの中でムダなく配置されている。また、テンポの緩急もよく、場面設定やそれぞれのシーンの並べ方も上手い。音楽や小説やアルコールなどの小物の配置も、独特のリズムと雰囲気を作るのに役立っている。
著者の小説家としての腕の確かさを実感できる作品という点で、質の高い小説だといえる。ついつい、夜更かしして読んでしまった。
作品に対する好き嫌いというのはまた別。小説というのはどんなものであっても基本的に娯楽作品であって、最後はそれぞれの読み手の嗜好や好悪が評価を左右する。ただし、作品としての質は高い。私はそれなりに面白く読めた。
尚、この文庫版はサイズに比して字が読みやすい。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.405
(4pt)

不思議な作品!?

村上さんの作品は今まで読んだ事がなく、これが初めてですが、
一言で言うと『訳の分からない物語』です。
会話も行動も意味不明で理解不能、
やたら人が自殺し、後味も悪い。
それなのになぜか読みやすく、続きが気になって仕方なかった。
気がつけば、寝る間も惜しんで一日で一気読みしていた自分には驚いた。
訳がわからないまま、それでも読者をひきつけてしまう、
不思議な作品であった。
でも結局のところ、この作者が一体何を言いたいのか、
どうしてこの作品がこれまでたくさんの方に読まれているのか、
私にはサッパリ分からない。
評価の高い方のレビューを読んで勉強しようかな(^^ゞ
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.404
(5pt)

残り続ける本。

久方ぶりに読みたくなってしまう本っ。
改めて読み返すと、なんか前に読んだときとは違う視点で読めました。
文字の持つパワーの凄さに改めて感動ですっ!!
村上春樹の作品は多数あれど、村上春樹の作品のどれもが凄いという人がいますが
私はこの「ノルウェイの森」が一番好きですっ!!
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681