ノルウェイの森

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ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,323件 841〜860 43/67ページ
No.483
(4pt)

大学生の日常を通して投影される、特殊な感覚

1969年、東京。19歳の大学生、ワタナベは学生寮で
周囲と距離を置いた生活を送っていました。
そんな彼が、周りの人との出来事を通じ、様々なことを感じます。
それはどこか不思議な、特殊な感覚でした。
有名なベストセラーの上巻です。分量は302ページ、所要3時間程度です。
この巻では、ワタナベと彼を取り巻く主要な登場人物がすべて登場し
複雑なドラマが始まり、展開されます。
きれいな文学的表現が多いです。例えば、「まるで春を迎えて世界にとびだしたばかりの
小動物のように瑞々しい生命感を体中からほとばしらせていた。」
「初秋の太陽が彼女の頬の上にまつ毛の影を落とし、
それが細かく震えているのが見えた。」などです。
内容について語るのは難しいです。現実的かどうかと言われれば、
非現実的だと思います。ただ、まったく否定できるものではなく
誰もが持っている感情を、小説という作られた舞台を通じて表現した作品、
という感じでしょうか。
その感情を共有できるかどうかで、この小説の好き嫌いが分かれるような気がしました。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.482
(5pt)

特別な時期に読むべき特別な小説

今からもう、10年以上前、大学生の時に読みました。そして、折にふれて、何年かに1度読み返しています。村上春樹の他の小説も大好きでよく読みますが、この本だけは本当に特別です。若い時に読んで本当に良かったと思いますし、読み返すと新たな発見とともにその時の感情がよみがえってきます。そして、小説と同じように、過ぎ去った時間を思い、過ぎ去った時間はもう永遠に取り戻すことができないことを実感します。いろんな作家の作品を読んでいくと、その人がその時にしか書けない作品というのがあることがわかります。そして、多くの作家は、大体初期の頃、そのようなその人にとって最高の作品を残し、後は何作書いてもその作品を超えることができないということが多い気がします(才能を出しきったというか、才能が枯渇したというか……)。村上春樹はそのようなことのない稀有な作家(それは村上春樹の生き方自体にも表れていると思います)ですが、それでも、この「ノルウェイの森」は、村上春樹にとって、そのような作品なのではないかと思っています。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.481
(5pt)

特別な時期に読むべき特別な小説

今からもう、10年以上前、大学生の時に読みました。そして、折にふれて、何年かに1度読み返しています。村上春樹の他の小説も大好きでよく読みますが、この本だけは本当に特別です。若い時に読んで本当に良かったと思いますし、読み返すと新たな発見とともにその時の感情がよみがえってきます。そして、小説と同じように、過ぎ去った時間を思い、過ぎ去った時間はもう永遠に取り戻すことができないことを実感します。
いろんな作家の作品を読んでいくと、その人がその時にしか書けない作品というのがあることがわかります。そして、多くの作家は、大体初期の頃、そのようなその人にとって最高の作品を残し、後は何作書いてもその作品を超えることができないということが多い気がします(才能を出しきったというか、才能が枯渇したというか……)。
村上春樹はそのようなことのない稀有な作家(それは村上春樹の生き方自体にも表れていると思います)ですが、それでも、この「ノルウェイの森」は、村上春樹にとって、そのような作品なのではないかと思っています。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.480
(5pt)

特別な時期に読むべき特別な小説

今からもう、10年以上前、大学生の時に読みました。そして、折にふれて、何年かに1度読み返しています。村上春樹の他の小説も大好きでよく読みますが、この本だけは本当に特別です。若い時に読んで本当に良かったと思いますし、読み返すと新たな発見とともにその時の感情がよみがえってきます。そして、小説と同じように、過ぎ去った時間を思い、過ぎ去った時間はもう永遠に取り戻すことができないことを実感します。
いろんな作家の作品を読んでいくと、その人がその時にしか書けない作品というのがあることがわかります。そして、多くの作家は、大体初期の頃、そのようなその人にとって最高の作品を残し、後は何作書いてもその作品を超えることができないということが多い気がします(才能を出しきったというか、才能が枯渇したというか……)。
村上春樹はそのようなことのない稀有な作家(それは村上春樹の生き方自体にも表れていると思います)ですが、それでも、この「ノルウェイの森」は、村上春樹にとって、そのような作品なのではないかと思っています。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.479
(4pt)

ノルウェイの森

等身大の人物たちがそれぞれの人生のなかで問題を抱え、悩み苦しみ、喜び、幸せを抱こうとして生きていく。問題は人生そのものである。人の数だけ生き方がある。死に行く者。残された者は生きている限り生きていかなくてはならないのだ。この本を読んだ人たちも自身の人生を考え生きて行くのだろう。村上春樹の文章には美しさの予感が漂っている。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.478
(5pt)

夏になると読みたくなる本

この小説との出会いは、ファッション雑誌に載っていた「モテたいなら読め!!」という半分冗談交じりの特集に組まれていたことでした。それまでほとんど本など読んでこなかった私です。当時大学生だった私は、その有り余る時間ですぐに2週読んだことを覚えています。それから夏になると必ず読む小説になりました。小説の中で印象に残るような背景として使われているのは人が生活するには不便ともいえる程の山奥の冬の景色です。それなのになぜか夏に読みたくなるのは、文中の「春は人がコートを脱ぎ捨て、何を始めるのにも適した時期だ」とあるのが、私にとっては夏が恋をするにはあまりにも適した時期だと感じているからなのかもしれませんね。この本に出会ってからはこれまで出会った友達や彼女になんでもっとああしてやれなかったとかこうしてやれなかったのとか思うようになりました。たとえ相手が私のことを求めていたとしても、私は自ら膜を作り、殻に閉じこもり、彼らを本質的には受け入れてはいなかったからです。でもこの本に出会えたことで人との接し方も少しは変わったと思います。昔から親に「本を読め」と散々言われそれでもほとんど読まなかった私ですが、今となってはもっと本を読んでよけば良かったと思います。親は具体的に何かを求めてそう言っていたのかは分かりませんが、少なくとも私はこの本から何かを学びました。親が読んで欲しかった本はこういった種類の本ではなかったのかもしれませんが、この本にもっと早く出会えたら人生をもっと別の歩き方をしてきたかもしれません。そこまで私の心は揺さぶられたのです。「根拠のない行動」や「おしゃれぶった横文字は」はあまり私も好きではないですが、それでもこの流れるような読者を引き込むような文章にはそう簡単に出会えるとも思えませんし、そこにある村上春樹の世界観は何か人をひきつける魅力があると思います。単純にこの本に出会えたことはとても素晴らしいことだと思っています。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.477
(5pt)

青春・現実・喪失・再生

「でも、この大学の連中はほとんどインチキよ。みんな自分が何かをわかってないことを人に知られることが怖くって仕様がなくてビクビクして暮らしてるのよ。それでみんな同じような本を読んで、みんな同じような言葉を振り回してるのよ。」 「冗談じゃないわよ。他の人はたまに来て同情するだけじゃないの。世話をしたり痰を取ったり体拭いてあげたりするのはこの私なのよ。同情するだけでかたつくんなら、私みんなの50倍くらい同情しちゃうわよ。いい歳した人たちなのに、どうしてみんな世の中の仕組みってものが分かんないのかしら。あの人たち?口でなんてなんとでもいえるのよ。大事なのはを片づけるか片づけないかなのよ。」 「自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ。」 「そんな風に考えるのはやめなさい。物事は流れるべき方向に流れるし、どれだけベストを尽くしても人は傷つくときは傷つくのです。偉そうなことを言うようですが、あなたもそういう人生のやり方をそろそろ学んでいい頃です。あなたは時々人生を自分のやり方に引っ張りこもうとしすぎます。精神病院に入りたくなかったら、もう少し心を開いて人生の流れに身をゆだねなさい。私のような無力で不完全な女でもときには生きるって何て素晴らしいんだろうと思うのよ。本当よ、これ!だからあなただってもっともっと幸せになりなさい。幸せになる努力をしなさい。」 「もちろんそのことは残念に思います。しかし、結局のところ何が良かったなんて誰にわかるのですか?だからあなたは誰にも遠慮なんかしないで、幸せになれると思ったらその機会を捕まえて幸せになりなさい。私は経験的に思うのだけれど、そういう機会は人生に2回か3回しかないし、それを逃すと一生悔みますよ。」
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.476
(5pt)

青春・現実・喪失・再生

「でも、この大学の連中はほとんどインチキよ。みんな自分が何かをわかってないことを人に知られることが怖くって仕様がなくてビクビクして暮らしてるのよ。それでみんな同じような本を読んで、みんな同じような言葉を振り回してるのよ。」 「冗談じゃないわよ。他の人はたまに来て同情するだけじゃないの。世話をしたり痰を取ったり体拭いてあげたりするのはこの私なのよ。同情するだけでかたつくんなら、私みんなの50倍くらい同情しちゃうわよ。いい歳した人たちなのに、どうしてみんな世の中の仕組みってものが分かんないのかしら。あの人たち?口でなんてなんとでもいえるのよ。大事なのはを片づけるか片づけないかなのよ。」 「自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ。」 「そんな風に考えるのはやめなさい。物事は流れるべき方向に流れるし、どれだけベストを尽くしても人は傷つくときは傷つくのです。偉そうなことを言うようですが、あなたもそういう人生のやり方をそろそろ学んでいい頃です。あなたは時々人生を自分のやり方に引っ張りこもうとしすぎます。精神病院に入りたくなかったら、もう少し心を開いて人生の流れに身をゆだねなさい。私のような無力で不完全な女でもときには生きるって何て素晴らしいんだろうと思うのよ。本当よ、これ!だからあなただってもっともっと幸せになりなさい。幸せになる努力をしなさい。」 「もちろんそのことは残念に思います。しかし、結局のところ何が良かったなんて誰にわかるのですか?だからあなたは誰にも遠慮なんかしないで、幸せになれると思ったらその機会を捕まえて幸せになりなさい。私は経験的に思うのだけれど、そういう機会は人生に2回か3回しかないし、それを逃すと一生悔みますよ。」
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)より
4061848933
No.475
(5pt)

僕は今どこにいるのだ?

「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。」「死は僕という存在の中に本来的に含まれているのだし、その事実はどれだけ努力しても忘れ去ることのできるものではないのだ。僕はそんな空気の塊を身の内に感じながら18歳の春を送っていた。でもそれと同時に深刻になるまいとも努力していた。深刻になることは必ずしも真実に近づくことと同義ではないと僕は薄々感じとっていたからだ。しかしどう考えてみたところで死は深刻な事実だった。僕はそんな生き繰りしい背反性の中で、限りのない堂々巡りを続けていた。それは今にして思えば確かに奇妙な日々だった。生のまっただ中で、何もかもが死を中心にして回転していたのだ。」「僕のやるべきことはひとつしかなかった。あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分との間にしかるべき距離を置くこと-それだけだった。」「だから読むのさ。他人と同じものを読んでいれば他人と同じ考え方しかできなくなる。そんなものは田舎者、俗物の世界だ。まともな人間はそんな恥ずかしいことはしない。なあ、知ってるか、ワタナベ?この量で少しでもまともなのは、俺とお前だけだぞ。あとはみんな紙屑みたいなもんだ。」「それを説明するのは難しいな。ほら、ドストエフスキーが賭博について書いたものがあったろう?あれと同じだよ。つまりさ、可能性が周りに満ちているときに、それをやり過ごして通り過ぎるというのは大変に難しいことなんだ。彼女たちは何かを求めていて、俺はその何かを与えることができるんだ。それは本当に簡単なことなんだよ。そんなのあっという間に落とせるし、向こうだってそれを待っているのさ。それが可能性というものだよ。可能性が目の前に転がっていて、それをみすみすやり過ごせるか?自分に能力があって、その能力を発揮できる場があって、お前は黙って通り過ぎるかい?」「そうだよ。ゲームみたいなもんさ。俺には権力欲とか金銭欲とか言うものはほとんどない。本当だよ。俺は下らん身勝手な男かもしれないけれど、そういうものはびっくりするくらいないんだ。いわば、無私無欲の人間なんだよ。ただ好奇心があるだけなんだ。そして広いタフな世界で自分の力を試してみたいんだ。」「人生にはそんなもの必要ないんだ。必要なのは理想ではなく、行動規範だ。」「まず、第一に相手を助けたいと思うこと。そして自分も誰かに助けてもらわなくてはならないのだと思うこと。第二に正直になること。嘘を突いたり、ものごとを取り繕ったり、都合の悪いことをごまかしたりしないこと。それだけでいいのよ。」「今更出ていったって、どうしていいかなんて分かんないわよ。」「でも新しい世界が広がるかもしれませんよ。試してみる価値はあるでしょう。」「一番大事なことはね、焦らないことよ。物事が手に負えないくらい入り組んで絡み合っていても絶望的な気持ちになったり、短気を起こして無理に引っ張ったりしちゃだめなのよ。時間をかけてやるつもりで、一つ一つゆっくりとほぐしていかなきゃいけないのよ。時間がかかるかもしれないし、時間をかけても完全には治らないかもしれないわよ。待つのは辛いわよ。」「たぶん私たち、世の中に借りを返さなくちゃならなかったからよ。成長の辛さのようなものをね。私たちは無人島で育った裸の子どのたちのようなものだったのよ。でもそんなこといつまでも続かないわ。私たちはどんどん大きくなっていくし、社会の中に出ていかなくちゃならないし。」
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.474
(5pt)

青春・現実・喪失・再生

「でも、この大学の連中はほとんどインチキよ。みんな自分が何かをわかってないことを人に知られることが怖くって仕様がなくてビクビクして暮らしてるのよ。それでみんな同じような本を読んで、みんな同じような言葉を振り回してるのよ。」 「冗談じゃないわよ。他の人はたまに来て同情するだけじゃないの。世話をしたり痰を取ったり体拭いてあげたりするのはこの私なのよ。同情するだけでかたつくんなら、私みんなの50倍くらい同情しちゃうわよ。いい歳した人たちなのに、どうしてみんな世の中の仕組みってものが分かんないのかしら。あの人たち?口でなんてなんとでもいえるのよ。大事なのはを片づけるか片づけないかなのよ。」 「自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ。」 「そんな風に考えるのはやめなさい。物事は流れるべき方向に流れるし、どれだけベストを尽くしても人は傷つくときは傷つくのです。偉そうなことを言うようですが、あなたもそういう人生のやり方をそろそろ学んでいい頃です。あなたは時々人生を自分のやり方に引っ張りこもうとしすぎます。精神病院に入りたくなかったら、もう少し心を開いて人生の流れに身をゆだねなさい。私のような無力で不完全な女でもときには生きるって何て素晴らしいんだろうと思うのよ。本当よ、これ!だからあなただってもっともっと幸せになりなさい。幸せになる努力をしなさい。」 「もちろんそのことは残念に思います。しかし、結局のところ何が良かったなんて誰にわかるのですか?だからあなたは誰にも遠慮なんかしないで、幸せになれると思ったらその機会を捕まえて幸せになりなさい。私は経験的に思うのだけれど、そういう機会は人生に2回か3回しかないし、それを逃すと一生悔みますよ。」
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.473
(5pt)

悪くない

まずいつも思うことだが、小説やエッセイ等にこの類の評価は不必要に思う。参考書や実用書でもあるまいし、評論家気取りの評価者達の言葉にはうんざりしてしまう。平積みされたり、本棚に収められているものを手に取った時からその本と対峙し、読む。それだけでいいはず。こんな所に書いてある評価を読んで、本に対峙するのはやめて欲しい。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.472
(5pt)

オトナになって読み返して初めて分かった

いわずと知れた村上春樹のミリオンセラー。中学時代にハードカバーを買って、読んだ気になって実家の本棚に並んでいたのを、2月に帰国した時に持って来ていたもの。映画化っていう話もあるし、1Q84でまた春樹ブームだし。結局、今回の帰国で読みながら帰って、また置いてきましたけど。ちなみに俺が持っているのは第30刷。消費税導入前で定価1,000円でした・・・。中坊の時に読んだ印象は、病院の話もあって、人も死んで、ちょっとエッチな話くらいにしか思っていませんでした。実際はほとんど覚えていなかったし。そりゃしかたないですよね。サケもオンナも知らないお子ちゃまが読んだって面白いわけがありません。性描写に妄想を膨らませることだけはあっても。ココロの病気についての知識もまったくなかったし。あれから春樹の作品はいろいろ読んできているわけですが、ちょっと何かの欠けた男の主人公と、彼を取り巻くちょっと不思議な女の子という構図は絶対ですね。やっぱり。37歳になった僕が当時を振り返って文章にしたというスタイルをとっていますが、これはやっぱり30代半ばのオトナになってから読むべき本だったんでしょうね。死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。これは本文でも太字になっている言葉ですが、深い言葉ですね。20年間誤解していた、ノルウェーの森はエロ小説だという認識は捨てさらい、生死について、生き方について考えされされる大著だと、認識を変えておきます。話題の1Q84 BOOK3は既に入手済みなので、今度時間が出来たときに、じっくりと読みたいと思います。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.471
(4pt)

1987/2010

wikipediaによると、この作品は1987年に発表されものだという。2010年の現在から23年も前のことだ。日本はその頃、足下がふらふらとした不安定な、いつ割れるとも知れない巨大なる風船だということにも気がつかないまま、戦後空前のバブル景気に酔い、歌い、踊り狂っていた。日本人が大量消費という資本主義的な贅沢を覚え始めて間もない頃であり、性や人間性は好景気の溢れるような富という膜によって、逆説的に資本主義の浸食から逃れ、かろうじて尊重されてしかるものだった。溢れる物質と日本を包むオプティミズムは、喪失を、ファンタジーの中に存在するだけの、ロマンチシズムに占領されたペシミズムへと追いやっていた。翻って2010年現在。バブルの炸裂から20年が経過しようというのに、まだ日本は深い傷跡から立ち直れずもがき続けている。グローバリズム経済の終焉に追い討ちをかけられた、この空前の不景気という猛吹雪の中、守られなければならないはずの性や人間性は、何からも保護されることなく、援助交際や風俗、アダルトビデオ、日雇い派遣のように、ほんのはした金で取引される、ありふれ、凍てついた、下手をしたら誰も買い手のつかない、単なるつまらない消費財と成り果てた。すべての光を吸収する漆黒の暗闇のようなベールで包み隠された未来は、日本人の精神を極限まで疲弊さしめ、決して油の切れることのないドリルが、酷薄なる地面に、轟音をたてながら、見栄えの悪い、しかしながらとにかく巨大な穴を無遠慮に空け続けるかのように、心の奥底に喪失という深淵なる空洞を堀り進み続けている。この作品は、セックスが日常生活に氾濫し、グローバリズムが人間性を摩耗し尽くし、喪失が国民病となった現在の日本の予言の書だ。だからこそ、1987年の当時は画期的にその存在価値を燦爛とした暗黒の太陽のように輝かすことができた。「溢れるような量のセックスと精神病と喪失。なんだこの異様な世界は?」2010年の現在、そこに描かれる世界はほとんどそのまま、我々が細々と暮らす日常であり、1987年時点での暗黒の太陽の輝きは、まるでその輝きを受け身的に反射するだけの、三日月の微弱ではかない光となってしまった。「溢れるような量のセックスと精神病と喪失。 なんだ、そこらに転がっている、ありふれた、珍しくもない、ただの日常ではないか。」この作品は、だから、読み手の世代(読み手が過ごした時代)に依って、賛否両論、評価が分かれるのだろう。やれやれ、村上春樹が警鐘を鳴らし続けた、来るべき災難はすべて、どうやらとっくの昔に実体をもったリアルになってしまっていたようだ。この先の僕らはどうしたらいいのか、その答えはもしかしたらこの本の中に隠されているのかもしれない。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.470
(4pt)

1987/2010

wikipediaによると、この作品は1987年に発表されものだという。
2010年の現在から23年も前のことだ。
日本はその頃、足下がふらふらとした不安定な、いつ割れるとも知れない
巨大なる風船だということにも気がつかないまま、
戦後空前のバブル景気に酔い、歌い、踊り狂っていた。
日本人が大量消費という資本主義的な贅沢を覚え始めて間もない頃であり、
性や人間性は好景気の溢れるような富という膜によって、逆説的に資本主義の浸食から逃れ、
かろうじて尊重されてしかるものだった。
溢れる物質と日本を包むオプティミズムは、喪失を、ファンタジーの中に存在するだけの、
ロマンチシズムに占領されたペシミズムへと追いやっていた。
翻って2010年現在。
バブルの炸裂から20年が経過しようというのに、
まだ日本は深い傷跡から立ち直れずもがき続けている。
グローバリズム経済の終焉に追い討ちをかけられた、
この空前の不景気という猛吹雪の中、守られなければならないはずの
性や人間性は、何からも保護されることなく、
援助交際や風俗、アダルトビデオ、日雇い派遣のように、
ほんのはした金で取引される、ありふれ、凍てついた、下手をしたら
誰も買い手のつかない、単なるつまらない消費財と成り果てた。
すべての光を吸収する漆黒の暗闇のようなベールで包み隠された未来は、
日本人の精神を極限まで疲弊さしめ、
決して油の切れることのないドリルが、酷薄なる地面に、轟音をたてながら、
見栄えの悪い、しかしながらとにかく巨大な穴を無遠慮に空け続けるかのように、
心の奥底に喪失という深淵なる空洞を堀り進み続けている。
この作品は、セックスが日常生活に氾濫し、グローバリズムが人間性を摩耗し尽くし、
喪失が国民病となった現在の日本の予言の書だ。
だからこそ、1987年の当時は画期的にその存在価値を燦爛とした暗黒の太陽のように輝かすことができた。
「溢れるような量のセックスと精神病と喪失。なんだこの異様な世界は?」
2010年の現在、そこに描かれる世界はほとんどそのまま、我々が細々と暮らす日常であり、
1987年時点での暗黒の太陽の輝きは、まるでその輝きを受け身的に反射するだけの、
三日月の微弱ではかない光となってしまった。
「溢れるような量のセックスと精神病と喪失。
 なんだ、そこらに転がっている、ありふれた、珍しくもない、ただの日常ではないか。」
この作品は、だから、読み手の世代(読み手が過ごした時代)に依って、賛否両論、評価が分かれるのだろう。
やれやれ、村上春樹が警鐘を鳴らし続けた、来るべき災難はすべて、
どうやらとっくの昔に実体をもったリアルになってしまっていたようだ。
この先の僕らはどうしたらいいのか、その答えはもしかしたらこの本の中に隠されているのかもしれない。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.469
(4pt)

1987/2010

wikipediaによると、この作品は1987年に発表されものだという。
2010年の現在から23年も前のことだ。
日本はその頃、足下がふらふらとした不安定な、いつ割れるとも知れない
巨大なる風船だということにも気がつかないまま、
戦後空前のバブル景気に酔い、歌い、踊り狂っていた。
日本人が大量消費という資本主義的な贅沢を覚え始めて間もない頃であり、
性や人間性は好景気の溢れるような富という膜によって、逆説的に資本主義の浸食から逃れ、
かろうじて尊重されてしかるものだった。
溢れる物質と日本を包むオプティミズムは、喪失を、ファンタジーの中に存在するだけの、
ロマンチシズムに占領されたペシミズムへと追いやっていた。
翻って2010年現在。
バブルの炸裂から20年が経過しようというのに、
まだ日本は深い傷跡から立ち直れずもがき続けている。
グローバリズム経済の終焉に追い討ちをかけられた、
この空前の不景気という猛吹雪の中、守られなければならないはずの
性や人間性は、何からも保護されることなく、
援助交際や風俗、アダルトビデオ、日雇い派遣のように、
ほんのはした金で取引される、ありふれ、凍てついた、下手をしたら
誰も買い手のつかない、単なるつまらない消費財と成り果てた。
すべての光を吸収する漆黒の暗闇のようなベールで包み隠された未来は、
日本人の精神を極限まで疲弊さしめ、
決して油の切れることのないドリルが、酷薄なる地面に、轟音をたてながら、
見栄えの悪い、しかしながらとにかく巨大な穴を無遠慮に空け続けるかのように、
心の奥底に喪失という深淵なる空洞を堀り進み続けている。
この作品は、セックスが日常生活に氾濫し、グローバリズムが人間性を摩耗し尽くし、
喪失が国民病となった現在の日本の予言の書だ。
だからこそ、1987年の当時は画期的にその存在価値を燦爛とした暗黒の太陽のように輝かすことができた。
「溢れるような量のセックスと精神病と喪失。なんだこの異様な世界は?」
2010年の現在、そこに描かれる世界はほとんどそのまま、我々が細々と暮らす日常であり、
1987年時点での暗黒の太陽の輝きは、まるでその輝きを受け身的に反射するだけの、
三日月の微弱ではかない光となってしまった。
「溢れるような量のセックスと精神病と喪失。
 なんだ、そこらに転がっている、ありふれた、珍しくもない、ただの日常ではないか。」
この作品は、だから、読み手の世代(読み手が過ごした時代)に依って、賛否両論、評価が分かれるのだろう。
やれやれ、村上春樹が警鐘を鳴らし続けた、来るべき災難はすべて、
どうやらとっくの昔に実体をもったリアルになってしまっていたようだ。
この先の僕らはどうしたらいいのか、その答えはもしかしたらこの本の中に隠されているのかもしれない。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.468
(4pt)

静かに響く作品

ずっと手元にあったけれど、なかなか読めずにいました。触りの部分だけ読んでは頭に残らず本棚へ戻して他の本へ…忘れた頃にまた触りの部分だけ読むというのを何度も繰り返し。読破もせずなぜこの作品がベストセラーなのか不思議だと考えていました。しかし一度読み進めていくと静かに静かに引き込まれていくのです。不思議な感覚でした。自分の体に浸透していくかのごとくすんなり入ってくるのです。これから下巻を読み始めますが、「ノルウェイの森」読破後、自分の中に何が残るのか、楽しみです。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.467
(4pt)

静かに響く作品

ずっと手元にあったけれど、なかなか読めずにいました。触りの部分だけ読んでは頭に残らず本棚へ戻して他の本へ…忘れた頃にまた触りの部分だけ読むというのを何度も繰り返し。読破もせずなぜこの作品がベストセラーなのか不思議だと考えていました。しかし一度読み進めていくと静かに静かに引き込まれていくのです。不思議な感覚でした。自分の体に浸透していくかのごとくすんなり入ってくるのです。これから下巻を読み始めますが、「ノルウェイの森」読破後、自分の中に何が残るのか、楽しみです。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.466
(4pt)

静かに響く作品

ずっと手元にあったけれど、なかなか読めずにいました。触りの部分だけ読んでは頭に残らず本棚へ戻して他の本へ…忘れた頃にまた触りの部分だけ読むというのを何度も繰り返し。読破もせずなぜこの作品がベストセラーなのか不思議だと考えていました。しかし一度読み進めていくと静かに静かに引き込まれていくのです。不思議な感覚でした。自分の体に浸透していくかのごとくすんなり入ってくるのです。これから下巻を読み始めますが、「ノルウェイの森」読破後、自分の中に何が残るのか、楽しみです。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.465
(4pt)

喪失感

●1回目主人公の学生時代の回想を中心に複雑な人間関係を描いた恋愛小説である。思春期の葛藤や人間模様、恋愛、喪失感などが巧に描かれている。 死を迎える事で何かを学び取る事が出来るのならば、他人には理解されない関係を構築し共有することがあっても違和感を感じることはないのかもしれません。 「自分に同情するな」「自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」 この先、幾度となく深い喪失感や絶望感に駆られる事があっても自分に同情することなく強く生きていきたい。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------●2回目喪失してしまうこと、そして、それを受け入れること。抱えながら生きていく先には何が待ち受けているのでしょうか。 「自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.464
(4pt)

喪失感

●1回目主人公の学生時代の回想を中心に複雑な人間関係を描いた恋愛小説である。思春期の葛藤や人間模様、恋愛、喪失感などが巧に描かれている。 死を迎える事で何かを学び取る事が出来るのならば、他人には理解されない関係を構築し共有することがあっても違和感を感じることはないのかもしれません。 「自分に同情するな」「自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」 この先、幾度となく深い喪失感や絶望感に駆られる事があっても自分に同情することなく強く生きていきたい。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------●2回目喪失してしまうこと、そして、それを受け入れること。抱えながら生きていく先には何が待ち受けているのでしょうか。 「自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)より
4061848933