愛しても、獣
評判
愛しても、獣の評価:
3.00/5点 レビュー 1件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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愛しても、獣の評価:
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同じ作者による『たまらなく孤独で、熱い街』や『氷雨』に近い感じで、ミステリーというほどのトリックやプロットの豪快なひねりはありません。とはいえ、作者独特の乾いた文体が乾いた世間を描くテーマにマッチしてどんどん読ませるし、事件の真相だけでも充分引っ張ってくれます。
タイトルは女性から見た“男”の姿ですが、「(略)どんな女でもよかった。とにかく女と寝たかった。いまから考えれば、ぼくは寂しかったのかもしれません。女と寝たところで、その淋しさがまぎれるはずがないのに、女と寝ることしか考えていなかった」というのももうひとつの本作のテーマといえるでしょう。
それら2つのテーマと対立するように、よりどころの柱として、父と妻・息子の家族と社会、というのが描かれ、相克しながら、結論を出すことなく幕切れとなります。
他の山田作品と同じく、心にずしんと響く作品。