Another(アナザー)

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Another(アナザー)の評価:

3.69/5点 レビュー 221件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.69pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全226件 201〜220 11/12ページ
No.26
(5pt)

主人公と同世代である身から触れて…

98年当時中学生だった自分としては、文章の随所からあの頃の淡い記憶を呼び起こされるような作品でした。そのせいか恒一の一人称も親しみやすく、中学生だったらこうだよなーと納得してしまうほどです。 個人的には「呪いそのもの」が解決することはないだろう、と予想していたので恒一と鳴の関係に重点を置きながら彼らが「呪い」とどのように向き合っていくのかを書いた点は個人的には大変好ましいものでした。 ラストの引用フレーズも余韻に残り、非常に満足しています。
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032
No.25
(3pt)

Anotherは誰か

主人公、榊原恒一は夜見山北中学の三年三組に転校してきた。そこで、一人の少女ミサキに惹かれる。しかし、彼が彼女に話しかけるたびにクラスメイト達は怯え、「いないものに話しかけるのはやめろよ」と意味不明の言葉を放つ。
だんだんとわかってくるのは、この三組が「呪われた三組」と呼ばれていること、クラスメイトやその関係者達が不慮の事故や自殺でたくさん亡くなっているということ。
そして、恒一の目の前でその「呪い」が始まった。
綾辻といえば新本格というイメージから抜け出せないため(「囁きシリーズ」などがあるにも関わらず)、この「呪い」の要素がどのように回収されていくのだろうということにばかり集中して読んでしまった。
最後まで読んだ印象としては、「ある少年の奇妙なひと夏と不思議な少女との淡い恋」といったところか。「呪い」を巡る言い伝えである26年前のミサキの死、クラスの中でひときわ不思議なオーラを放つ少女ミサキ、そしてさまざまな理不尽な死。
この中学と、中学のある村の名前のせいか、しんしんと冷えた夜のような雰囲気の小説だ。ホラー小説としては非常に面白いが、その「呪い」が解明・解決されなかったという点は、何らかの解決を与えてほしかった私からすれば少し中途半端なものに感じた。
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032
No.24
(4pt)

ストーリーはおもしろい。しかし「テーマ」が弱い

片田舎の町、夜見山市。中学校のクラスに25年にわたって降りかかる謎の連続死。主人公にだけ見える謎の少女、ミサキ・メイ。
読む前からこれ以前のキーワードに惹きつけられ、読んでいる間も謎めいたストーリーにグイグイと引き込まれ、三日ほどで読み終わりました。
おもしろかった。じつにおもしろかったのですが…
以下微妙なネタバレ
読んでいる間中、奥さんでもある小野不由美の「屍鬼」を思い出せずにはいられなかった。
作品の最終的なテーマも同じところにあり、小野氏が得意とする「他人を殺しながら生きる人間」がそれである。
「屍鬼」において小野氏は、「他人を殺すからと言って、人殺しを殺してもいいのか」という疑問を投げかけました。
本作でも同じようなことが言えます。本作ではさらに特殊な状況下でその疑問が露呈するのですが…
ページ数で言えばこの疑問に対する葛藤は数ページしかありません。
しかも屍鬼とは違い、主人公が下した決断が正しいことであったかのように、物語は結末を迎えます。
この点から、「Another」はテーマが弱いのです。考える部分がありません。答えを示されているのですが、その答えは決して正解ではないのです。
などとグダグダ書きましたが、物語自体は非常におもしろく、綾辻作品独特のどんでん返しもしっかりあります。
この本の紹介文に興味を持った方、また、「屍鬼」のファンだと言う方は、書店で見つけたらぜひ手にとって見てください。
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032
No.23
(5pt)

これこそ、綾辻さん!

皆さんもおしゃっていますが、久しぶりのヒット作だと思います。推理要素、ホラー要素、グロ要素、綾辻さんが得意とする要素がすべて活かされています。また今回は登場人物も大変魅力的で記憶に残る作品になりました。綾辻ファンはぜひ読んで感動を共有したいです!!
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032
No.22
(4pt)

そうきたか!!

この作品は一言、とても面白いです。
手にとってみて本の分厚さに驚かされましたが、読み始めると
綾辻ワールドに一気に引き込まれます。
文体自体も理解しやすいので、スラスラと読める
ミステリーとサスペンスの二つの要素を持った作品です。
ただいささかミステリーの要素の部分で、
話の核心を引っ張りすぎるところがあるかな〜
とも感じます。事件の謎の解決作はあるものの、
それを完全に止める方法などは明かされては居らず、
少し消化不慮の部分もあると思います。
ホラーの面では、申し分なく最後までワクワク、ドキドキさせられ、
「へ〜〜そうだったの!!そう来たか!!」
と思わされる作品です。
とにかく1度読んでみるべし!!
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032
No.21
(5pt)

神か悪魔か、綾辻行人か!

綾辻ファンの方、やっと!近年の欲求不満を解消、どころか、ファンでいてよかった!と涙させてくれる作品の降臨です。デビュー作から全作をリアルタイムで読んできましたが、最近の『暗黒館〜』その他は周知の通り空振りばかりでした。小説以外の活動や、デビュー作の改訂版を出すのもいいけど、長年の読者を満足させてくれる一作を書いてよなどと思いつつ、次作に期待…な日々を過ごしてきました。そしてこの『Another』。圧倒的な厚さの分だけ綾辻ワールドにいられるんだ^^(なんだかんだ言ってもそこはファンですから)とページを繰り始めたが最後、ノンストップの一気読みとなってしまいました。たった今読了したこの気持ちを同胞の皆様にお伝えしたく、お目汚しのレビュー等を書かせていただいております。一言で言うとこの作品は、『十角館〜』のインパクトと同等、もしくはそれ以上の衝撃を与えてくれます。帯にある「『十角館の殺人』から22年。」というフレーズ。この作家と出会い、それだけの年月を読み続けていられてよかった。感動です。そしてまた、この作品をきっかけに新たな綾辻ファンが生まれることを願ってやみません。内容的なことは皆様が書かれていますので触れませんが、綾辻ファンのかたはもちろん、良質なミステリやホラーを欲している本読みの方は絶対にお読みください!神か悪魔か、綾辻行人か!
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032
No.20
(5pt)

禍々しさと切なさが交錯する異界への招待

ミステリとホラーの二つの系譜を持つ綾辻の、前者の筆頭格が「時計館」なら、後者のそれは「Another」だ。早くもそう断言できるほど、この「超自然的ホラー」のできばえは素晴らしい。「深泥丘」には消沈してしまっていたぶん、本作のもたらした薄明は期待以上に輝かしいものだった。 「時計館」との相似性を随所に認められる世界観に溺れさせられる。まずは閉鎖的な極限状況(心理的クローズドサークルと言い替えてもいい)。これは物理的なそれとは異なるため、そのぶん著者も人々の恐怖を芯まで徹底的にえぐりだそうと奔走している。次に鮮やかな叙述。ミステリの叙述物とは違う読後の「ショック」がまた、二重の意味で見事である。 しかし、何よりも魅惑されたのは、歴代の綾辻作品でも稀にみる個性派揃いのキャラクターである。某超有名ロボットSFアニメのヒロインを否応なしに連想してしまう鳴はとりわけ出色だが、勅使河原などの脇役も存在感がみなぎっている。 著者曰く「新たな代表作」だそうだが、これには異論はない。これだけでも充分大収穫といえるが、欲をいえばシリーズ化して欲しいくらいだ。恒一&鳴は鹿谷&江南にも比肩する名コンビに化けられると私は感じている。おそらく困難だろうが、この二人をメインキャラとした、著者の畑の本格ミステリの新シリーズを書いてみたら、これはさぞかし面白くなるに違いない。
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032
No.19
(4pt)

ボーイミーツガールって死語ですか?

ホラー、ミステリー、ファンタジー。
この作品に当てはまる言葉をひとつ選ぶならホラーですが、本作は上記のどの側面も持っており、特に主人公と謎の少女メイとの交流はボーイミーツガールものの匂いを強く感じさせます。
そんなホラーなボーイミー(以下略)、前半はスローテンポでなかなか読み進められなかったものの、後半は怒涛の展開に引き込まれ一気に読みきり、満足感を得ることが出来ました。
設定の一部には非科学的なものというか、存在する必要があるが故の設定というか………言ってしまえばファンタジー的なものも一部にはあり、作中の全ての事柄に科学的かつ論理的な説明を求める人には向きません。
しかしそうでない人―――設定を「それはそういうもの」だと思って読める人ならきっと楽しめるはずです。
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032
No.18
(5pt)

一気に読みました。

今までにない不思議な作品で、展開が読めず一気に最後まで読みました。
ある中学校のクラスを舞台に起こる《厄災》。起こる年は次々とクラスの人間や家族が死んでいくという今までにない設定で、現実的ではないからリアリティーがどうなんだろうと思って読み始めたが、どんどん引き込まれていって、誰がもう一人なのか、どうしたら止められるのか、気になり一気に読みました。サスペンスや推理小説というよりは、起こってしまう事件に対しての人間の心理状況の変化や、集団といての心理などが面白かったです。
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032
No.17
(3pt)

力作ではありますが……

 1,000枚という大部の長編ですが、あっという間に読めてしまいました。このリーダビリティの高さは、さすが綾辻氏です。隅々まで計算された構成、張り巡らされた伏線の緻密さも、氏の本領発揮といえるでしょう。
 力作であるということに異論はありませんが、不満も少なからずありました。最大の不満は「呪い」のルールが、どれもあまりにゲーム的過ぎること。これはSFミステリと同じように「謎解きゲームを成立させるためのルール」であり、ホラーの道具立てとしてはむしろ興ざめでしかありませんでした。
 また、このルールのせいもあるでしょうが、登場人物の言動に不自然さが目立ちすぎます。何より不自然なのは、主人公の一人称。主人公は一体、誰に対してこの話を書いて(もしくは語って)いるのでしょうか? なぜ、ある部分をあやふやに語る必要があるのでしょうか? これは「日記」なのでしょうか? それとも「手記」? 「手紙」? 「内面の声」? そのいずれだとしても、なぜ主人公がわざわざこういう語り方(書き方)をしたのか、その理由がどうしても分かりませんでした。これもまた、小説世界のリアリティよりも、仕掛けを優先したがゆえに生じた不自然さでしょう。
 ホラー・ミステリという触れ込みですが、「ホラー」というには小説部分への心配りが少々欠けているように思えます。「耳ざわりがいい」等の日本語の誤用も感心できません。
『時計館の殺人』はホラーではありませんが、読んでいるうちにそくそくと迫ってくる怖さがありました。『殺人鬼』は不自然さが目立たず、ホラー的な要素と本格ミステリとしての要素が無理なく融合した傑作でした。綾辻氏には、これらの傑作に匹敵する新作を期待したいものです。
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032
No.16
(4pt)

ホラー×ミステリ−−コラボの1つの完成形

著者のデビュー作、「十角館の殺人」(1987年)は、
日本に新本格ムーブメントをもたらした画期的な作品であり、
以後「館シリーズ」となった一連の作品群は、
常に「意表を衝く結末」で読者を魅了し続けてきていると言えよう。
この著者には、「館シリーズ」の本格ミステリの作者としての顔のほかに、
もう一つの顔があった。
それが、「殺人鬼」や「緋色の囁き」のような、
ホラー小説の中に、ミステリ的な試みを投じた作品群であり、
本書「Another」は、この系譜に属する作品であると言える。
中学3年生の主人公、榊原恒一が転校してきた3年3組は、
何かいわくありげな雰囲気を纏っていた。
そこで、彼は見崎鳴という女子生徒と出会うのだが、
彼女にはどこか妖しい気配が漂っている。
やがてクラスの関係者が不可解な死を遂げ始め・・・という、
物語の主たる筋は、ホラーである。
だが、そこは、本格ミステリの作者だけあって、
ミステリの味付けも忘れてはいない−−というより、
ホラー×ミステリ−−というコラボを実現しようとしているのである。
物語はPart1(What?............Why?)と
Part2(How?............Who?)の2部構成だが、
それぞれのパートに付けられた疑問符に答える形で物語は進行する。
殊に、最後のWho?は、著者自ら「あとがき」の中で、
「おおかたの読者の意表を衝くであろう」と述べているとおり、
素直に騙される快感を味わいたいところだ。
本書の書名を初めて目にした時、
私は、ニコール・キッドマン主演の映画「アザーズ」(2001年)を
思い浮かべてしまったが、それもそのはず、
「あとがき」によると本書はこの作品に
インスパイアされているのだそうである。
「アザーズ」もミステリ的な試みが楽しめるホラー作品だが、
その作品を観ていたとしても、というより、
観ていていればさらに楽しめる作品に、本書は仕上がっていると思う。
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032
No.15
(5pt)

眉村卓氏のジュブナイル小説を読んだようでした。

正月休みにゆっくり読もうと年末に買ったのに、正月を待たずに一気に読んでしまいました。
600ページ以上という量でありながら中だるみもなく、ホラーでありながらどこか爽やかで、
最後は、そう来たかと。
特殊な環境の町を舞台として、主人公の男子生徒と謎の女子生徒とが、事件・事故に巻き込まれていく。
私にとってはその設定が、昔読んだ眉村卓氏の「ねらわれた学園」や「ねじれた町」を思い起こさせられ、
懐かしさを感じてしまいました。
勿論、こちらは青少年向けではなく、ミステリー度、ホラー度共に充分に満足させてもらいました。
それでも、重苦しくない作品世界感には、どこか共通するものがあるような。
「眉村卓かー、なつかしいなぁ」と思われた方には、ぜひお薦めかと。
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032
No.14
(5pt)

綾辻の新境地にして真骨頂。

今や新本格派の大御所綾辻行人の本を購入したのは「霧越邸殺人事件」以来久しぶりだ。今回はいつになくホラー的要素が強いと言う。読む暇がなくほおっておいたら、晴れて年末の各ミステリーベスト・テンにも上位でランク・イン。遅まきながら読み始めた。
病弱な体を気遣って都心から転校してきた主人公の少年は、ひとりの少女と出逢う。その不可解な行動に翻弄されつつ、彼はその存在に疑念を覚え始める、、、。
確かに学園ホラーの感が強い。中学生の一人称による語り口で物語が進むだけあって平易な言い回し。地方の中学生活だけに、序盤はたよやかに流れていくが、断片的にミステリアスに影を落とすのが25年前のある人気者の死を契機に始まった3年3組の呪い。最初の悲劇が起こり、謎は恐怖を加味しながら加速して、どんどん人が死んでいくうちにページをめくる手が止まらなくなっていく。
次々に犠牲になる被害者の死がまるで「ファイナル・ディスティネーション」みたいなのが笑えるが、何故に彼らはそんな理不尽な行動に出るのか?呪いは本当なのか、それとも信じられない現象なのか?そして、この始まってしまった連鎖を止める事は果たして出来るのか?700ページ近くの長編ながら、読み手の興味を引き続ける展開が巧い。
綾辻の手に依るものだけに、どんなに恐怖で超常現象めいた物であっても、最後は論理的なオチがあるのかと思ったが、、、。でも、誰が“災厄”の源なのか、を追っていくのは紛れもなくミステリー。釈然としない部分がない事もないが、まずは綾辻のストーリー・テラーとしての真骨頂とミス・ディレクションの名手ぶりに堪能させられる。あとがきで綾辻曰く、今作は映画「アザーズ」にインスパイアされて書かれたと言う。ナルホド、ね。
さほど頭を使わず、それほどヘビィでもなく、良く出来たエンタメ本として、年末年始の夜長の読書には最適と思える1冊。
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032
No.13
(5pt)

綾辻行人の一つの到達点だと思います

ホラーとミステリー、謎が解かれない事が本質となる話と、謎を解くことで成立する話。綾辻行人さんはその狭間で、(時にはミステリーよりに、時にはホラーよりになったりしますが)小説を書かれている方だと思います(デビュー直後〜囁きシリーズ発刊までは純粋ミステリー時期だったか^^;)。読み終わった直後の「Anoteher」に関して言うと、見事なバランスでホラーとミステリーが両立していると思いました。ホラーなのか?ミステリーなのか?ではなく、『ホラーでもあり、ミステリーでもある』というのが、それも『とびっきり怖いホラーであり、とびっきり最上のミステリーである』というのが「Another」に関する私の感想です。内容の多くを語ることができないのがもどかしいですが、後書きに書かれている許容範囲で言うとPart1での「What,Why」に対する答のキレ味、Part2での「How,Who」に対する設定の妙と結末、いずれも「綾辻行人らしさ」、そしてその力量を存分に楽しませてもらえました。綾辻行人の代表作に加えたい、そんな出来栄えの快心作だと思います。
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032
No.12
(4pt)

まだ解読されない「神話」

『びっくり館の殺人』に続き、作者はまたも暗号とシンボリズムに満ちた作品を上梓したのかもしれない。
『びっくり館』は西洋サタニズムが下部構造として潜んでいた。
そして『Another』には?
『Another』はとても読みやすい小説だ。600ページを越える長さを全く感じさせず、ぐいぐいと引き込まれて一気に読んでしまう。最高傑作の呼び声高いのも十分納得できる。
ただ、読みやす過ぎるのだ。確かに面白い。でも、なにかがひっかかる。
エピローグにおける「解決」はなんの破綻もない。…ように見える。ある一点を除いては。
その一点がどうしてもひっかかり、細部をなめるように再読してみた。すると。
これは『びっくり館』と同じ、「遂に語られることのなかった真相」を背後に秘めているのではないだろうか。
『Another』もまた、一人称視点で語られる物語だ。つまり、主人公が知りえないできごとは、ないのと同じ。彼が知りえた「真相」こそが真相として語られるだけ。これが真相だという保障はどこにもない。
正直なところ、自分にも「語られなかった『Another』」が何なのかはまだわからない。
ただひとつ分かったのは、この物語のいたるところに『古事記』『日本書紀』などに代表される日本神話の象徴が散りばめられているということ。そして、日本神話の視点から『Another』を読むならば、「今年のひとり」はあの人ではありえないのだ。
まだ解読できない。でも『Another』にはもうひとつ(another)の物語が潜んでいるように思えてならない。
"Maybe I'm think too much" - Paul Simon
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032
No.11
(3pt)

もう少し納得したかった

結末を楽しみに読みましたが、anotherの登場が理屈抜きなのが最後までひっかかりました。数々の現象も、閉鎖的地方体質に寄りかかり過ぎかと。某雑誌の高い評価に即買いしましたが、後日図書館で借りれば良かった…と感じました。むしろ映像作品向きで、文章上の魅力はあまり…。
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032
No.10
(4pt)

懐かしくて、怖い

久しぶりに手にすることができた綾辻さんの長編! ことばの美しさと物語の滑らかさはさすが。 自分が主人公と同じ世代のせいか、少し陰のある中学校生活に懐かしい気持ちにもなりました。 素敵な文体からびしびしくる怖さもあり、綾辻さんらしいラストもあります。 。
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032
No.9
(4pt)

さわやか青春ホラー

綾辻行人の作品は上質なRPGゲームをやってるようなワクワク感、読み終わった後の達成感があって本当に楽しい。誰が居るのか居ないのかアレコレ推理し楽しみながら読み進められます。注意深く色んな人(?)の話に耳を傾ければ、居ない人はわかるのですが…最後にまたコノ手にやられたかと悔しい思いをしました。理不尽な呪いに立ち向かう主人公たちが清々しい青春ホラーです。
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032
No.8
(5pt)

たくらみに満ちた傑作

綾辻作品は一作残らず(暗黒館、びっくり館も含めて)好きで、ふだん読むのが遅い私も、氏の作品だけは魅せられるように一気読みしてしまう。
そんな私でも、「最後の記憶」は、初読の際、いまいち受け入れられなかった。ミステリ的な狙いと、ホラー的な狙いが、やや乖離した印象があったからだった。もしかすると、綾辻作品でホラーは、なかなかなじまないのではないか。そんな不安がありつつ、待望の新刊を手に取った。
結果を言えば、この不安は杞憂だったと言ってしまっていいだろう。ミステリ的な企みと、青春ホラーとしての枠組みが、一切の違和感なく完璧に融合されている。各キャラクターが大なり小なりしっかりと印象的に描かれており、それゆえに壮絶なクライマックスが一層引き立つ。
氏が自らあとがきで読者を挑発している通り、意外な事実が待ち受けている。これに関しては見事というほかない。
難を言えば、前半は最近の綾辻作品特有の展開の遅さ、謎の引っ張りがあるため、人によってはもどかしく感じるかもしれない。だが心配はいらない。引っ張るだけの価値はある、美しい物語だ。
傑作だと断言しよう。「館シリーズが一方の代表作なら、もう一方の代表作」は決して言いすぎじゃない。
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032
No.7
(5pt)

著者久々の傑作

寡作である著者の久々の作品である。個人的には時計館の殺人以降いまいちの出来の作品が多く、ピークが過ぎてしまったと思っていた中この作品が発売された。私は綾辻ファンなので不安ながらも購入し読んでみたが、結果は久しぶりの傑作であり満足できた。
原稿用紙約1000枚の大作ながら、改行が多く話のテンポもよいので見た目の厚さほど読むのには苦労しない。
ジャンルはホラーであるがこの著者らしく最後には意外な落ちが待ち受けている。
ストーリーは中学の三年三組に転校してきた主人公の少年が、このクラスで起こる忌まわしい呪いのようなものに巻き込まれるといったもの。
この三年三組にはいるはずのないもう一人が存在し、その存在のせいでクラスの関係者が次々に謎の死を迎えるというもので、この死の連鎖をいかにして止めるかと存在しないはずのもう一人(ANOTHER)とはいったい誰なのかという謎を解明していく過程が読みどころである。
ストーリーも面白く、意外な落ちもあり、最近元気の無かった著者の汚名返上ともいうべき作品に仕上がっている。
最後のほうで明らかになる存在しないはずのもう一人については、十角館の殺人にも似た叙述トリックが使われていて、映像化不可能なため、小説ならではの楽しみを満喫できた。
Another Amazon書評・レビュー: Anotherより
4048740032