悪果

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悪果の評価:

4.26/5点 レビュー 46件。 A ランク

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平均点4.26pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全76件 61〜76 4/4ページ
No.16
(5pt)

「あ、こんな奴、いたいた」と笑えます

数あるピカレスク小説の中で、リアリティということでは、ぴかいちと思います。
ま、いわゆる悪徳警官のお話なのですが、
とにかくテンポはいいし、登場人物たちは独特だし(笑
というか、実際の世界でもよくある話しではあるんですが。
純粋培養されて世の中の裏を見たことない人には、是非に読んで欲しいです。
ついでに、裏をよーく見てきた人も、
「あ、こんな奴、いたいた」と笑えますから。
100人に一人くらいは、不真面目だと怒るかもしれませんが(笑
読んで損のない本と思います。
悪果 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪果 (角川文庫)より
4043943814
No.15
(5pt)

「あ、こんな奴、いたいた」と笑えます

数あるピカレスク小説の中で、リアリティということでは、ぴかいちと思います。
ま、いわゆる悪徳警官のお話なのですが、
とにかくテンポはいいし、登場人物たちは独特だし(笑
というか、実際の世界でもよくある話しではあるんですが。
純粋培養されて世の中の裏を見たことない人には、是非に読んで欲しいです。
ついでに、裏をよーく見てきた人も、
「あ、こんな奴、いたいた」と笑えますから。
100人に一人くらいは、不真面目だと怒るかもしれませんが(笑
読んで損のない本と思います。
悪果 Amazon書評・レビュー: 悪果より
4048737279
No.14
(5pt)

異能の人を無能にする組織

先日、第138回の直木賞芥川賞が発表され大きく報道された。直木賞の候補作である黒川博行の「悪果」という小説は落選はしたものの大変完成度の高いハードボイルド小説だと感じた。
 舞台は大阪、架空のB級警察署「今里署」。そこに勤めるノンキャリアの暴犯係の堀内という四十歳の刑事が主人公。優秀なマル暴の刑事であるが故に地回りのヤクザと関わり、ネタ元という協力者を培養する。そのためには必要経費を含めて自前で賄うために非合法なシノギに手を染めて行かざるえない。
官僚の中の官僚組織とまで言われる階級重視の警察の中で、出世や昇進を諦めた現場の刑事の葛藤と欲望を綿密な取材と虚構を織り交ぜながら読み手をどんどんと作品に引き込んでいく力はさすがに作家の25年のキャリアを感じさせる。
堀内はネタ元から得た大掛かりな賭博開帳の情報を元に相棒の伊達と内偵を続け、賭博開帳の現場を一毛打尽にし、暴力団の組を一つ壊滅状態にする。しかしながらこの検挙も係長佐伯の手柄になっても自分たちの昇進や査定にはなんの関係もない。堀内には別の狙いがあった。賭博の張り客の中にいた専修学校の理事長に対して、子飼いの経済誌のオーナーで強請屋の坂辺を使って暴露記事を書かない代わりに雑誌の広告料の名目で金をせしめようとする。堀内のシノギは坂辺を使った強請であり、同じ手口で何人かの広告主を得ていた。
しかしながら専修学校の理事長の森本は一筋縄でいく相手ではなく、坂辺はひき逃げに見せかけた事故で殺され、堀内は警察手帳をヤクザらしき男達に奪われる。相棒の伊達とともに警察手帳を奪還するために隠密での行動を起こす。リミットは装備点検がある月曜の朝まで三日間である。
警察の暗部を抉るように書きながらも、単なるエンターテーメントに陥らず、そこに潜む人間に心理を巧みに描く。そう言えば「仁義」と「利欲」の間で相戦う胸中というものは孟子が説いた儒教の教えでもある。
ともすれば官僚組織というものは異能の人物を無能の人にするものであるということか。
悪果 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪果 (角川文庫)より
4043943814
No.13
(5pt)

異能の人を無能にする組織

先日、第138回の直木賞芥川賞が発表され大きく報道された。直木賞の候補作である黒川博行の「悪果」という小説は落選はしたものの大変完成度の高いハードボイルド小説だと感じた。
 舞台は大阪、架空のB級警察署「今里署」。そこに勤めるノンキャリアの暴犯係の堀内という四十歳の刑事が主人公。優秀なマル暴の刑事であるが故に地回りのヤクザと関わり、ネタ元という協力者を培養する。そのためには必要経費を含めて自前で賄うために非合法なシノギに手を染めて行かざるえない。
官僚の中の官僚組織とまで言われる階級重視の警察の中で、出世や昇進を諦めた現場の刑事の葛藤と欲望を綿密な取材と虚構を織り交ぜながら読み手をどんどんと作品に引き込んでいく力はさすがに作家の25年のキャリアを感じさせる。
堀内はネタ元から得た大掛かりな賭博開帳の情報を元に相棒の伊達と内偵を続け、賭博開帳の現場を一毛打尽にし、暴力団の組を一つ壊滅状態にする。しかしながらこの検挙も係長佐伯の手柄になっても自分たちの昇進や査定にはなんの関係もない。堀内には別の狙いがあった。賭博の張り客の中にいた専修学校の理事長に対して、子飼いの経済誌のオーナーで強請屋の坂辺を使って暴露記事を書かない代わりに雑誌の広告料の名目で金をせしめようとする。堀内のシノギは坂辺を使った強請であり、同じ手口で何人かの広告主を得ていた。
しかしながら専修学校の理事長の森本は一筋縄でいく相手ではなく、坂辺はひき逃げに見せかけた事故で殺され、堀内は警察手帳をヤクザらしき男達に奪われる。相棒の伊達とともに警察手帳を奪還するために隠密での行動を起こす。リミットは装備点検がある月曜の朝まで三日間である。
警察の暗部を抉るように書きながらも、単なるエンターテーメントに陥らず、そこに潜む人間に心理を巧みに描く。そう言えば「仁義」と「利欲」の間で相戦う胸中というものは孟子が説いた儒教の教えでもある。
ともすれば官僚組織というものは異能の人物を無能の人にするものであるということか。
悪果 Amazon書評・レビュー: 悪果より
4048737279
No.12
(4pt)

世の中カネやカネや

 悪漢警官小説だが、とにかく出てくる警官のすべてが悪漢とは…。大阪府警そのものを悪の巣窟にしている。このどでかいフィクションがあってこそ、成立する物語世界である。いい人がほとんど出てこない。大義もない。ここまで腐りきった世界を作り上げるのはなかなかのもの。
 だけど、世界にはこんな警察機構も実際あるだろう。日本人に生まれて、良かったー!(織田裕二かっ)
悪果 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪果 (角川文庫)より
4043943814
No.11
(4pt)

世の中カネやカネや

 悪漢警官小説だが、とにかく出てくる警官のすべてが悪漢とは…。大阪府警そのものを悪の巣窟にしている。このどでかいフィクションがあってこそ、成立する物語世界である。いい人がほとんど出てこない。大義もない。ここまで腐りきった世界を作り上げるのはなかなかのもの。
 だけど、世界にはこんな警察機構も実際あるだろう。日本人に生まれて、良かったー!(織田裕二かっ)
悪果 Amazon書評・レビュー: 悪果より
4048737279
No.10
(4pt)

もちろん、フィクションです。

日本を舞台にした国内ミステリの舞台になる都市は、圧倒的に東京が多いが、これは大阪が舞台。警視庁が舞台になるとフィクションだと認識できるくせに、大阪府警が舞台になると現実と区別がつかなくなるアホな読者が多いようだ。これも、おなじみの東京メディアの偏向報道のなせる業か。本作のもつリアリティーは、あくまでも著者の筆力のたまもの。かしこい読者は勘違いしないでね。
悪果 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪果 (角川文庫)より
4043943814
No.9
(4pt)

もちろん、フィクションです。

日本を舞台にした国内ミステリの舞台になる都市は、圧倒的に東京が多いが、これは大阪が舞台。警視庁が舞台になるとフィクションだと認識できるくせに、大阪府警が舞台になると現実と区別がつかなくなるアホな読者が多いようだ。これも、おなじみの東京メディアの偏向報道のなせる業か。本作のもつリアリティーは、あくまでも著者の筆力のたまもの。かしこい読者は勘違いしないでね。
悪果 Amazon書評・レビュー: 悪果より
4048737279
No.8
(4pt)

湘南ダディは読みました。

間違いなく面白いです。最後の方になると一気に結末まで読みたい気持ちと、読み終わってしまうのが勿体ないような気持ちのせめぎ合いになるほど刺激的な作品です。
大阪今里署 暴犯課の担当巡査部長 通称マル暴担の堀内と相棒の伊達が主人公。このコンビの関西弁でのやり取りは、広島弁を流行させた「仁義なき戦い」のように見事に現実感をだしています。
二人とも平気で暴力団の組長と一緒に飲んだり麻雀をするし、情報を横流して裏で強請りの片棒を担ぎ小遣いを稼ぐシノギを行ったりする。現場方の警官たちは強制的に認印を提出させられて署内で支給される正規の手当はキャリア組の幹部連に吸い上げられてしまうため、シノギをしなければ情報屋を維持していくことも出来ないからだ。堀内がネタ元の田代から淇道会が胴元となる賭博が行われる情報を得て、閉店後のカラオケボックスで開帳されている賭場に踏み込み組員や客を一斉捕縛する。客の中には学校法人の理事長森本がいて、堀内はいつものように経済情報誌を発行している坂辺を利用して森本を強請ろうとする。ところが坂辺が帰宅の途中ひき逃げされて死亡、堀内も顔見知りのない暴力団員に付け狙われ、挙句に警察手帖を奪われ逆に新聞社にシャブと一緒送りつけるぞと脅かされることになる。
坂辺の死をめぐって森本の周辺をさぐるあたりの二人の行動もいかにもプロらしく、謎解きも一級品に仕上がっています。堀内と伊達は決して互いを信頼しあっているわけではないし、それぞれのシノギも詮索したりはしないのですが、相棒として互いにやれるデカとして認めあっています。大阪の盛り場の宵闇をこの二人が肩で風をきりながら動き回る様子が眼に浮ぶようです。最終部の盛り上がりもご都合主義の大団円などにせず渋い味わいをのこして終わります。闇にうごめく汗臭い男の世界を圧倒的な筆力で見事に描きつくしたハードボイルドの傑作といえるでしょう。
悪果 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪果 (角川文庫)より
4043943814
No.7
(4pt)

湘南ダディは読みました。

間違いなく面白いです。最後の方になると一気に結末まで読みたい気持ちと、読み終わってしまうのが勿体ないような気持ちのせめぎ合いになるほど刺激的な作品です。
大阪今里署 暴犯課の担当巡査部長 通称マル暴担の堀内と相棒の伊達が主人公。このコンビの関西弁でのやり取りは、広島弁を流行させた「仁義なき戦い」のように見事に現実感をだしています。
二人とも平気で暴力団の組長と一緒に飲んだり麻雀をするし、情報を横流して裏で強請りの片棒を担ぎ小遣いを稼ぐシノギを行ったりする。現場方の警官たちは強制的に認印を提出させられて署内で支給される正規の手当はキャリア組の幹部連に吸い上げられてしまうため、シノギをしなければ情報屋を維持していくことも出来ないからだ。堀内がネタ元の田代から淇道会が胴元となる賭博が行われる情報を得て、閉店後のカラオケボックスで開帳されている賭場に踏み込み組員や客を一斉捕縛する。客の中には学校法人の理事長森本がいて、堀内はいつものように経済情報誌を発行している坂辺を利用して森本を強請ろうとする。ところが坂辺が帰宅の途中ひき逃げされて死亡、堀内も顔見知りのない暴力団員に付け狙われ、挙句に警察手帖を奪われ逆に新聞社にシャブと一緒送りつけるぞと脅かされることになる。
坂辺の死をめぐって森本の周辺をさぐるあたりの二人の行動もいかにもプロらしく、謎解きも一級品に仕上がっています。堀内と伊達は決して互いを信頼しあっているわけではないし、それぞれのシノギも詮索したりはしないのですが、相棒として互いにやれるデカとして認めあっています。大阪の盛り場の宵闇をこの二人が肩で風をきりながら動き回る様子が眼に浮ぶようです。最終部の盛り上がりもご都合主義の大団円などにせず渋い味わいをのこして終わります。闇にうごめく汗臭い男の世界を圧倒的な筆力で見事に描きつくしたハードボイルドの傑作といえるでしょう。
悪果 Amazon書評・レビュー: 悪果より
4048737279
No.6
(5pt)

関西アウトロー

黒川博行はもっと評価されていい作家だと思う。この作品は近年にないピカレスク小説。リアリティはそこいらのノンフィクションを蹴散らし、読者の頭の中で人物が動き回る。警察官がイイ人ばかりじゃないことは皆が気付いている。配役を慎重にして、是非映画化して欲しい!
悪果 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪果 (角川文庫)より
4043943814
No.5
(5pt)

関西アウトロー

黒川博行はもっと評価されていい作家だと思う。この作品は近年にないピカレスク小説。リアリティはそこいらのノンフィクションを蹴散らし、読者の頭の中で人物が動き回る。警察官がイイ人ばかりじゃないことは皆が気付いている。配役を慎重にして、是非映画化して欲しい!
悪果 Amazon書評・レビュー: 悪果より
4048737279
No.4
(5pt)

大阪府警B級署のマル暴担当刑事の恫喝。

大阪府警というのはすごい。またB級署の防犯係(マル暴担当)の刑事さんである堀内刑事と伊達刑事(共に巡査部長)はすごい。また大阪の反社会的勢力さんもすごい。この小説から、警察の内部、特に裏金作りの方法(警官が三文判を用意させられ、大量のニセ領収書作成)、その金の使い方(署の上層部の多額のお餞別、普段の宴会飲食用、ゴルフのプレー代等々らしいが)をリアルに詳しく教えてくれる。暴力団の賭場の詳細、ルールや専門用語も非常に詳しく教えてくれる。上昇志向をやめて巡査部長止まりで、「シノギ」の数を多く持てば豪遊できるというもので、交番勤めなんてやっていられない、何てったって盛り場の防犯係ということらしい。とにかく大阪の防犯担当刑事さんに脱帽だ。スリル満点であり、勧善懲悪でありながら刑事も相当悪どいという、とても面白い小説だ。
悪果 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪果 (角川文庫)より
4043943814
No.3
(5pt)

大阪府警B級署のマル暴担当刑事の恫喝。

大阪府警というのはすごい。またB級署の防犯係(マル暴担当)の刑事さんである堀内刑事と伊達刑事(共に巡査部長)はすごい。また大阪の反社会的勢力さんもすごい。この小説から、警察の内部、特に裏金作りの方法(警官が三文判を用意させられ、大量のニセ領収書作成)、その金の使い方(署の上層部の多額のお餞別、普段の宴会飲食用、ゴルフのプレー代等々らしいが)をリアルに詳しく教えてくれる。暴力団の賭場の詳細、ルールや専門用語も非常に詳しく教えてくれる。上昇志向をやめて巡査部長止まりで、「シノギ」の数を多く持てば豪遊できるというもので、交番勤めなんてやっていられない、何てったって盛り場の防犯係ということらしい。とにかく大阪の防犯担当刑事さんに脱帽だ。スリル満点であり、勧善懲悪でありながら刑事も相当悪どいという、とても面白い小説だ。
悪果 Amazon書評・レビュー: 悪果より
4048737279
No.2
(5pt)

警察とヤクザ

警察人も人の子。ヤクザも人の子。相互間の人間的な葛藤が面白い。
悪果 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪果 (角川文庫)より
4043943814
No.1
(5pt)

警察とヤクザ

警察人も人の子。ヤクザも人の子。相互間の人間的な葛藤が面白い。
悪果 Amazon書評・レビュー: 悪果より
4048737279