悪果

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評判

悪果の評価:

4.26/5点 レビュー 46件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.26pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全76件 41〜60 3/4ページ
No.36
(4pt)

shunn

黒川博行作品は、疫病神を最初に読んでこんなに面白い作品を書く作家がいる事を知り黒川作品を殆ど全作品を購入して、読破しました、この作品悪果も三回ほど購入して(二度ほど古書店に売却)今度改めて読み黒川作品の面白さを痛感しました。尚7月17日に黒川博行氏が直木賞を受賞され、おめでとうございます。
悪果 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪果 (角川文庫)より
4043943814
No.35
(4pt)

shunn

黒川博行作品は、疫病神を最初に読んでこんなに面白い作品を書く作家がいる事を知り黒川作品を殆ど全作品を購入して、読破しました、この作品悪果も三回ほど購入して(二度ほど古書店に売却)今度改めて読み黒川作品の面白さを痛感しました。尚7月17日に黒川博行氏が直木賞を受賞され、おめでとうございます。
悪果 Amazon書評・レビュー: 悪果より
4048737279
No.34
(4pt)

後味はあまり良くないですが、面白い

悪の果てなのか、成れの果てなのか、全編にわたり
小悪党の荒んだ生活感のようなものが出ています。
でも、それがまた味となり、そうやって生きている人間がいて、
そこに人間の営みが成立しているのが、ひしひし伝わってきます。

最後の最後までスカッとしません。
でも、読み終えて、面白かった、という感情だけは確かに残りました。
黒川作品はどれも面白いです。
悪果 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪果 (角川文庫)より
4043943814
No.33
(4pt)

後味はあまり良くないですが、面白い

悪の果てなのか、成れの果てなのか、全編にわたり
小悪党の荒んだ生活感のようなものが出ています。
でも、それがまた味となり、そうやって生きている人間がいて、
そこに人間の営みが成立しているのが、ひしひし伝わってきます。

最後の最後までスカッとしません。
でも、読み終えて、面白かった、という感情だけは確かに残りました。
黒川作品はどれも面白いです。
悪果 Amazon書評・レビュー: 悪果より
4048737279
No.32
(5pt)

ありがたいです

きれいな本で満足です。とても安く手に入って非常に助かりました。
悪果 Amazon書評・レビュー: 悪果より
4048737279
No.31
(5pt)

ありがたいです

きれいな本で満足です。とても安く手に入って非常に助かりました。
悪果 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪果 (角川文庫)より
4043943814
No.30
(4pt)

悪徳警官

ヤグザと悪徳警官の感じがリアルに感じられまたやりとり・駆け引きが面白く初めて読んだ黒川作品でしたが、他の作品も読んでみたくなりました。
悪果 Amazon書評・レビュー: 悪果より
4048737279
No.29
(4pt)

悪徳警官

ヤグザと悪徳警官の感じがリアルに感じられまたやりとり・駆け引きが面白く初めて読んだ黒川作品でしたが、他の作品も読んでみたくなりました。
悪果 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪果 (角川文庫)より
4043943814
No.28
(5pt)

この粘っこい警察小説にあなたは耐えられるか

勤務中にビール飲んで女を囲って、好き勝手やりたい放題のワルの刑事を描いて、癒着・横領・隠蔽・裏切り・暴力満載の痛快な黒川ハードボイルド・ワールド、渾身の一編。

大阪の、ひいては日本の警察の、名伏しがたい悪辣さ・闇の真実を描いて白日の元にさらした、でも颯爽とエンターテインメントです。

まあ何というハイテンポの展開であることよ、と今更ながら、そう思いながら、たしか4時間もかからないで、アッという間に読んでしまったことを記憶しています。

こういう書き方は、ひょっとすると安っぽく見られるきらいがあるかもしれないなどと、老婆心ながらフト思ってしまったりすることがありますが、名人芸に近いこのストリーテーラーの、まさか、その軽薄そうな関西弁を嫌悪している訳ではないでしょうが、本作品に直木三十五賞を出さずに候補のままにした選考委員の責任はたいへん重いはずです。

そういえば黒川のおっちゃんも、もうアラカンかと今しがた驚嘆の声を上げたところですが、『二度のお別れ』(1984年)や『キャッツアイころがった』(1986年)から、すでに25年余が過ぎようとしているのですね。

実物はきっと端正な繊細な人格者であると想像しているのですが、いや、だからこそ、透徹して、とことん悪を見定めた物語を構想できるのでは、と勝手に思い込んでいます。
悪果 Amazon書評・レビュー: 悪果より
4048737279
No.27
(5pt)

この粘っこい警察小説にあなたは耐えられるか

勤務中にビール飲んで女を囲って、好き勝手やりたい放題のワルの刑事を描いて、癒着・横領・隠蔽・裏切り・暴力満載の痛快な黒川ハードボイルド・ワールド、渾身の一編。

大阪の、ひいては日本の警察の、名伏しがたい悪辣さ・闇の真実を描いて白日の元にさらした、でも颯爽とエンターテインメントです。

まあ何というハイテンポの展開であることよ、と今更ながら、そう思いながら、たしか4時間もかからないで、アッという間に読んでしまったことを記憶しています。

こういう書き方は、ひょっとすると安っぽく見られるきらいがあるかもしれないなどと、老婆心ながらフト思ってしまったりすることがありますが、名人芸に近いこのストリーテーラーの、まさか、その軽薄そうな関西弁を嫌悪している訳ではないでしょうが、本作品に直木三十五賞を出さずに候補のままにした選考委員の責任はたいへん重いはずです。

そういえば黒川のおっちゃんも、もうアラカンかと今しがた驚嘆の声を上げたところですが、『二度のお別れ』(1984年)や『キャッツアイころがった』(1986年)から、すでに25年余が過ぎようとしているのですね。

実物はきっと端正な繊細な人格者であると想像しているのですが、いや、だからこそ、透徹して、とことん悪を見定めた物語を構想できるのでは、と勝手に思い込んでいます。
悪果 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪果 (角川文庫)より
4043943814
No.26
(5pt)

最高のハードボイルド

これは悪人が主人公でありますが、ついつい読んで
しまいたくなります。
大阪を舞台に暴力団犯罪対策係の
二人の刑事の姿を描いた物語です。
この二人の軽妙なやり取りには笑いました。
しかし、平然と行われている警察と組員の癒着には
暗澹とした気分にさせられます。
世の中きれいごとだけじゃやっていけないのかも
しれませんが、ここまで来ると、
どうしようもないという感じですね。
悪果 Amazon書評・レビュー: 悪果より
4048737279
No.25
(5pt)

最高のハードボイルド

これは悪人が主人公でありますが、ついつい読んで
しまいたくなります。
大阪を舞台に暴力団犯罪対策係の
二人の刑事の姿を描いた物語です。
この二人の軽妙なやり取りには笑いました。
しかし、平然と行われている警察と組員の癒着には
暗澹とした気分にさせられます。
世の中きれいごとだけじゃやっていけないのかも
しれませんが、ここまで来ると、
どうしようもないという感じですね。
悪果 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪果 (角川文庫)より
4043943814
No.24
(5pt)

面白い!早くTVドラマ化されないものか・・・

筆者の黒川博行さんは言わずと知れた関西ハードボイルドのトップランナーです。 2007年に出た作品(単行本ハードカバー)の文庫本版がいよいよ今年9月末に登場したのです。 日本の警察、特に大阪府警の真実・光と影に迫る出色の出来です。 前半のガサ入れまでは若干間延びする場面もありますが、 主人公・堀内が警察手帳を奪われてからは俄然スピードアップ。 何たって、月曜日の装備点検までタイムリミットはたった3日しか無いんですから。 何ともタイト過ぎる設定です(笑)。 主人公の相棒は例の如く、「喧嘩の鬼」で伊達という。 名作『疫病神』を彷彿とさせます。 何でも、筆者によれば2人コンビの関西弁会話形式は実に書き易いんだとか。 追い込まれた極悪同盟コンビは猛烈な勢いで絡みに絡んだ糸をほどいて行きます。 このスピード感が堪らなく快感で面白い。 終盤、主人公・堀内が腕を切られたときに登場する島之内の呑んだくれ院長(593p)には思わず笑ってしまいました。 金さえ積めばどんな処方箋でも出し、賭場にも出入りする腐れ医者。 しかしナート(縫合術)の腕だけは確かだとか。 黒川さん有難うございました。 存分に楽しめました。 暴力、セッOス、酒、金、横領、裏切り、殺人、陰謀、・・・ 黒川ワールド大炸裂のこの作品、壮年・中年の男性にお勧めです。 コンビが大阪中を走り廻りますですので、特に土地勘がある方は本当に楽しめますよ。 関西エリアだけでもいいので、早くTVドラマ化される事を望みます。
悪果 Amazon書評・レビュー: 悪果より
4048737279
No.23
(5pt)

面白い!早くTVドラマ化されないものか・・・

筆者の黒川博行さんは言わずと知れた関西ハードボイルドのトップランナーです。 2007年に出た作品(単行本ハードカバー)の文庫本版がいよいよ今年9月末に登場したのです。 日本の警察、特に大阪府警の真実・光と影に迫る出色の出来です。 前半のガサ入れまでは若干間延びする場面もありますが、 主人公・堀内が警察手帳を奪われてからは俄然スピードアップ。 何たって、月曜日の装備点検までタイムリミットはたった3日しか無いんですから。 何ともタイト過ぎる設定です(笑)。 主人公の相棒は例の如く、「喧嘩の鬼」で伊達という。 名作『疫病神』を彷彿とさせます。 何でも、筆者によれば2人コンビの関西弁会話形式は実に書き易いんだとか。 追い込まれた極悪同盟コンビは猛烈な勢いで絡みに絡んだ糸をほどいて行きます。 このスピード感が堪らなく快感で面白い。 終盤、主人公・堀内が腕を切られたときに登場する島之内の呑んだくれ院長(593p)には思わず笑ってしまいました。 金さえ積めばどんな処方箋でも出し、賭場にも出入りする腐れ医者。 しかしナート(縫合術)の腕だけは確かだとか。 黒川さん有難うございました。 存分に楽しめました。 暴力、セッOス、酒、金、横領、裏切り、殺人、陰謀、・・・ 黒川ワールド大炸裂のこの作品、壮年・中年の男性にお勧めです。 コンビが大阪中を走り廻りますですので、特に土地勘がある方は本当に楽しめますよ。 関西エリアだけでもいいので、早くTVドラマ化される事を望みます。
悪果 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪果 (角川文庫)より
4043943814
No.22
(4pt)

全編関西弁が飛び交う、実録ものと見紛う極上のエンターテインメント

’07年、「このミステリーがすごい!」国内編で第14位にランクインした、全編関西弁が飛び交う、他に例をみない警察小説。ホステスを愛人に囲い、勤務中に飲酒やヤクザと賭け麻雀。大阪府警今里署(架空)のマル暴担当刑事・堀内信也38才は、金と女に対するモラルは低く、それらに対する執着心は人一倍強い。マルチ商法の勧誘員の妻とは家庭内離婚寸前。彼はネタ元から得た情報からヤクザが仕切る大規模な賭場の情報を得て、慎重に内偵を続け、ついに署の組織を動かしガサ入れに成功する。彼の狙いは当然手柄ではなく、逮捕された客を選び、表むきは業界紙編集長・実はブラックジャーナリスト坂辺を差し向け、記事にするぞと強請らせて広告料の名目で得た金をふたりで折半するのが目的だ。ところが、今度の相手はタダモノではなかった。坂辺は不審な轢き逃げに遭い死亡、堀内は何者かに襲われ警察手帳を奪われてしまう。ここにおいて本書はタイムリミットが定められ、一層の緊迫感を増す。彼は同じ穴の狢とも言うべき相棒の伊達刑事と事態の収拾に関係者を洗い始めるが・・・。そこにはもうひとつの不審死と昭和46年に遡るおぞましい金の流れがあった。そして今回の賭場のガサ入れには巧緻な罠とからくりが仕組まれていた。私は、黒川作品は代表作といわれる『疫病神』と、北朝鮮の実態を描いた『国境』に次いで3作目だが、いずれも、そして本書においても、卓越した取材力とリアリティーへの強いこだわりからか、読んでいてどこまでがフィクションかと疑ってしまうような現実味に満ちている。本書は、警察、実業界の実態を堀内という“生臭い”刑事を通して描いた、まるで実録ものと見紛う極上のエンターテインメントである。
悪果 Amazon書評・レビュー: 悪果より
4048737279
No.21
(4pt)

全編関西弁が飛び交う、実録ものと見紛う極上のエンターテインメント

’07年、「このミステリーがすごい!」国内編で第14位にランクインした、全編関西弁が飛び交う、他に例をみない警察小説。
ホステスを愛人に囲い、勤務中に飲酒やヤクザと賭け麻雀。大阪府警今里署(架空)のマル暴担当刑事・堀内信也38才は、金と女に対するモラルは低く、それらに対する執着心は人一倍強い。マルチ商法の勧誘員の妻とは家庭内離婚寸前。彼はネタ元から得た情報からヤクザが仕切る大規模な賭場の情報を得て、慎重に内偵を続け、ついに署の組織を動かしガサ入れに成功する。彼の狙いは当然手柄ではなく、逮捕された客を選び、表むきは業界紙編集長・実はブラックジャーナリスト坂辺を差し向け、記事にするぞと強請らせて広告料の名目で得た金をふたりで折半するのが目的だ。
ところが、今度の相手はタダモノではなかった。坂辺は不審な轢き逃げに遭い死亡、堀内は何者かに襲われ警察手帳を奪われてしまう。ここにおいて本書はタイムリミットが定められ、一層の緊迫感を増す。彼は同じ穴の狢とも言うべき相棒の伊達刑事と事態の収拾に関係者を洗い始めるが・・・。そこにはもうひとつの不審死と昭和46年に遡るおぞましい金の流れがあった。そして今回の賭場のガサ入れには巧緻な罠とからくりが仕組まれていた。
私は、黒川作品は代表作といわれる『疫病神』と、北朝鮮の実態を描いた『国境』に次いで3作目だが、いずれも、そして本書においても、卓越した取材力とリアリティーへの強いこだわりからか、読んでいてどこまでがフィクションかと疑ってしまうような現実味に満ちている。
本書は、警察、実業界の実態を堀内という“生臭い”刑事を通して描いた、まるで実録ものと見紛う極上のエンターテインメントである。
悪果 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪果 (角川文庫)より
4043943814
No.20
(4pt)

黒川ワールドへぜひ

主人公は警察官いやもしかしたら警察の抱える恒常的犯罪体質といってもいいかもしれません 
警察官がいかにして給与以外の収入を得るのか
そしてその方法は上層部と一介の警察官ではいかに違うのか
警察の金権体質や隠蔽体質をしっかりと浮かび上がらせながら、
中でも特に犯罪の温床となりやすい組織犯罪対策の所轄の刑事を主人公に
”日常”とそれを逸脱することになる事件を謎解きのおもしろさも添えて読ませます  
ヤクザが邪魔になった経営者がまたヤクザを使うか?とか
ヤクザが白昼、悪徳の所轄の刑事とはいえ現役の刑事を襲うか?とか 
金に執着する男が一人の女に入れあげるか?とか 
突っ込もうと思えば突っ込めますが 
それは作品のおもしろさを損なうほどのものではありません 
 
おもしろいですよ 
食わず嫌いだったかたも黒川ワールドを堪能してみませんか 
おすすめです 
悪果 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪果 (角川文庫)より
4043943814
No.19
(4pt)

黒川ワールドへぜひ

主人公は警察官いやもしかしたら警察の抱える恒常的犯罪体質といってもいいかもしれません 
警察官がいかにして給与以外の収入を得るのか
そしてその方法は上層部と一介の警察官ではいかに違うのか
警察の金権体質や隠蔽体質をしっかりと浮かび上がらせながら、
中でも特に犯罪の温床となりやすい組織犯罪対策の所轄の刑事を主人公に
”日常”とそれを逸脱することになる事件を謎解きのおもしろさも添えて読ませます  
ヤクザが邪魔になった経営者がまたヤクザを使うか?とか
ヤクザが白昼、悪徳の所轄の刑事とはいえ現役の刑事を襲うか?とか 
金に執着する男が一人の女に入れあげるか?とか 
突っ込もうと思えば突っ込めますが 
それは作品のおもしろさを損なうほどのものではありません 
 
おもしろいですよ 
食わず嫌いだったかたも黒川ワールドを堪能してみませんか 
おすすめです 
悪果 Amazon書評・レビュー: 悪果より
4048737279
No.18
(5pt)

最後もすかっとしていれば、なお良かったのだが。

 マル暴刑事二人組みが賭場をあげ、そこから自分の身に危険が及ぶような連鎖する事件に巻き込まれていくストーリー。
 話の筋も先が読めるような浅さではなく、主人公のイケイケぶりもあって、長編ながら途中で飽きさせない。
 また、捜査報償費など警察の裏金や、警官個人のシノギについても、事実を上手く絡めて書いており、しっかりした背景を生み出している。
 外国では、交通違反を見逃したり職務質問代わりに金をたかったりする警官がよくいるので、そのような認識が市民の側にもあるが、日本の制服警官はそんな事をしないので、本書のような事はないと思うむきもあるようだが、裏金作りや事件のフレームアップは日常的に行われており、警察とやくざがグルになっての裏カシノ摘発・首無しチャカのコインロッカーでの発見もその一端である。
 ミイラ取りがミイラになり、組織がトカゲの尻尾切りをした『北海道警察の冷たい夏』、捜査報償費の現職実名告発『ドキュメント・仙波敏郎 -告発警官1000日の記録』もそれらを裏付ける。
 捜査費用や残業代までまともに現場に回ってこない中、どのようにネタを取るための必要経費を捻出しているかを考えるだけでも、終盤の大勝負は別にして、繁華街を抱える署ならどこにでも転がっている話の集大成である本書の、真実味は明らかに増そう。
 とは言え、因果応報的エンディングは必要だったのだろうか。
 危ない目にあわずともヌクヌクと警官人生を終え天下る、上と対照させているのかも知れぬが、伏線で読めていたとは言え、二人に肩入れしていた私としては、読後感に水をさした。
  
悪果 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪果 (角川文庫)より
4043943814
No.17
(5pt)

最後もすかっとしていれば、なお良かったのだが。

 マル暴刑事二人組みが賭場をあげ、そこから自分の身に危険が及ぶような連鎖する事件に巻き込まれていくストーリー。
 話の筋も先が読めるような浅さではなく、主人公のイケイケぶりもあって、長編ながら途中で飽きさせない。
 また、捜査報償費など警察の裏金や、警官個人のシノギについても、事実を上手く絡めて書いており、しっかりした背景を生み出している。
 外国では、交通違反を見逃したり職務質問代わりに金をたかったりする警官がよくいるので、そのような認識が市民の側にもあるが、日本の制服警官はそんな事をしないので、本書のような事はないと思うむきもあるようだが、裏金作りや事件のフレームアップは日常的に行われており、警察とやくざがグルになっての裏カシノ摘発・首無しチャカのコインロッカーでの発見もその一端である。
 ミイラ取りがミイラになり、組織がトカゲの尻尾切りをした『北海道警察の冷たい夏』、捜査報償費の現職実名告発『ドキュメント・仙波敏郎 -告発警官1000日の記録』もそれらを裏付ける。
 捜査費用や残業代までまともに現場に回ってこない中、どのようにネタを取るための必要経費を捻出しているかを考えるだけでも、終盤の大勝負は別にして、繁華街を抱える署ならどこにでも転がっている話の集大成である本書の、真実味は明らかに増そう。
 とは言え、因果応報的エンディングは必要だったのだろうか。
 危ない目にあわずともヌクヌクと警官人生を終え天下る、上と対照させているのかも知れぬが、伏線で読めていたとは言え、二人に肩入れしていた私としては、読後感に水をさした。
  
悪果 Amazon書評・レビュー: 悪果より
4048737279