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逝年: call boy2



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【この小説が収録されている参考書籍】
逝年―Call boy〈2〉
逝年 (集英社文庫)

逝年: call boy2の評価: 3.88/5点 レビュー 40件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 21~25 2/2ページ
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No.5:
(5pt)

不満なのは、皆がいい人ばかりになったこと

メグミは、リョウのストーカーとして徹底的に悪役でやって欲しかった^^;
あくまでも個人的な感想ですが。
全体としては良かったと思います。
逝年―Call boy〈2〉Amazon書評・レビュー:逝年―Call boy〈2〉より
4087712249
No.4:
(5pt)

美しい性と死の物語

「娼年」が最初から最後まで楽しんで読めるとすれば、この「逝年」は全体的に悲しい雰囲気が漂うが、全体を通して透明感のある文体と、全ての女性を温かく受け入れるリョウに癒される部分は健在。
「娼年」と同様、あっという間に読んでしまうストーリーの面白さだった。
しかし、「娼年」を読んでからの方が楽しめると思う部分が多く、いきなり「逝年」を読むよりは「娼年」を先に読む方が良いと思った。
ナンバーワンコールボーイのリョウは、前作と比べものにならないほどプロの娼夫として成長し、仲間とともに立派にクラブを再建していく。
クラブには新しいメンバーが加わり、経営も軌道に乗ったと思われる頃、オーナーの御堂静香が医療刑務所から帰ってくるが、彼女の体調は悪化していた・・
御堂静香が日に日に弱って死に近づいていくあたりは、とてもリアルな表現のため、読みながら辛い気分になった。
リョウと御堂静香が、彼女の死を目前として結ばれるところも感動的だった。
彼女は死後もリョウの心の中に生き続け、リョウは娼夫としてさらなる成長を遂げる・・ラストのあたりは胸にしみた。
このシリーズはこれで完結編のようで残念。
もっと成長したリョウと、この後のクラブ・パッションの話が読みたい気分になった。
逝年―Call boy〈2〉Amazon書評・レビュー:逝年―Call boy〈2〉より
4087712249
No.3:
(5pt)

既存イメージを維持しつつも・・

I.W.G.Pで一躍名を馳せた著者としては、
こういう性描写の激しい、しかもアブノーマルな物語を取り上げるのはひとつのチャレンジであろう。
主人公はコールボーイとして活躍をする「青年」であり、
その周辺には歪んだ性を持つ者たちが集う。
青年を買う女性たちの気持ち。
様々な対人関係から、一人一人の人間たちを描き出す。
ヘタな青春小説よりも、痛切に人間が感じられる一冊だ。
逝年―Call boy〈2〉Amazon書評・レビュー:逝年―Call boy〈2〉より
4087712249
No.2:
(4pt)

傑作 '娼年' の完結篇

'娼年' はコールボーイとしてさまざまな女性への奉仕を媒介とする成長小説だった.今度は創設者が医療刑務所に収監されて不在の間に,コールボーイクラブを再建し,やがて創設者が死を目前にして復帰するが結局死んでしまう,という暗い設定の続編,恐らくは完結篇である.'娼年' の持っていた優しさと厳しさはここにも受け継がれているのは見事である.話は創設者の死をクライマックスとしてひたすらに進むが,性愛と死がテーマなので '娼年' とは異なった色彩を帯びるのは当然で,成長小説色も薄いのはやむを得ない.これだけネガティヴな要素の上にこれだけ感動的な物語を構築した著者の力量には,敬服のほかない.無条件推薦としたいが,この作品は単独では理解し難い点があるので,減点.あくまでも '娼年' の続編として読まれたい.
逝年―Call boy〈2〉Amazon書評・レビュー:逝年―Call boy〈2〉より
4087712249
No.1:
(4pt)

真摯な性の物語

 5年くらい前だったかに読んだ「娼年」の続編です。
 「娼年」は非常に読み応えがありました。コールボーイつまり売春夫という極めて特殊な世界を描くという、キワモノっぽいテーマなのですが、いやらしさとか不潔さとかは全くなく、むしろさわやかで真摯な世界が展開したのに舌を巻いたものです。セックスという人間の根源的な営みに真っ正面から取り組んだ誠実な作品でした。
 今度の新作について著者はどこかで「自分の一番大好きな作品に、久しぶりに会い、決着を付けたかった」というような趣旨のコメントをしていたように記憶しています。なるほど。
 それにしても「逝年」とはちょっとまた随分なタイトルではないですか。私は最初にこれを見たとき、主人公リョウが、前作から一足飛びに数十年が経過し、晩年を迎えてやがて死に至る物語かと思ってしまいました。「娼年」に対応するのだったら、もっと他の表現があり得たんじゃないだろうか?「凄年」とか。そう、「凄絶」な物語なのです。
 実際は、前作のすぐ直後の1年間ほどが描かれるだけです。ナンバーワンコールボーイとしての彼の〈商売〉は環境が変わっても健在で、種々多様な顧客相手に、それぞれに心のこもった奉仕をして癒すという仕事を遂行し続けています。そこにあるのはプロとしての矜持とさえ言えます。「売春=性の商品化」と言ったら、人倫に反した汚れた行為である、というのは世間一般の常識的見方でしょうが、ここで描かれるセックスには上述のように全くそういう色合いは無いのです。むしろ人間が他者の存在を受け入れそして生の真理を追究するスタンスであって、「求道的」でさえあるのです。それは悲劇的な展開の中でより輝きを増します。
 私が性描写の場面を読んで興奮でなく涙ぐんだのは、この作品がおそらく初めてでしょう。
 おすすめですが、読むならまず「娼年」の方から読んで欲しいですね。
逝年―Call boy〈2〉Amazon書評・レビュー:逝年―Call boy〈2〉より
4087712249

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