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非正規レジスタンス - 池袋ウエストゲートパークVIII
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非正規レジスタンス - 池袋ウエストゲートパークVIIIの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 1~20 1/2ページ
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1巻から、読み続けております。いつも一晩で読み終えております。次号も同様です。 | ||||
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池袋ウエストゲートパークシリーズ8作目。 今作でも4本の作品が書かれているが、個人的には面白さに差があった気がする。 1本目と4本目は池袋ウエストゲートパークらしさがとてもよく出ていた作品であったように感じる。 特に4本目で表題作の「非正規レジスタンス」は、世の中にはびこる社会問題を痛烈に批判していて、かなり訴えてくるものがあった。1本目も然り。 ただ、2本目と3本目はどうもなあなあな作品であった。特に波も無くオチも無く…といった感じ。 正直今作がこれだけ収録されていたら星2つであったと思う。 池袋ウエストゲートパークの作品は、回を重ねるごとに面白くなっている気もする。 その分、面白くなかったときの落差も大きいのかもしれない。これからの作品にも期待したい。 | ||||
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「非正規レジスタンス」は上流2割の人にぜひ読んでほしい話です…。職能により給与は違って当然だと思ってますが、頑張れば「とりあえず豊かとまではいかなくとも、かつかつであっても普通に生活できる」社会であってほしいなあ…。 再読で気付きましたが、本書って4編中3篇が「お嬢ちゃまお坊ちゃま」だったんですねw | ||||
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多くのレビューに書かれているように、本作のテーマは、やや重めだ。 シングルマザーの問題(「千川フォールアウト・マザー」)、日雇い労働者の問題(「非正規レジスタンス」) などがそれに当たる。 一方で、個人的に気になったのは「定年ブルドッグ」という話だった。 未読の方に配慮して、詳細は書かないが、今、話題になっている「リベンジポルノ」に通じるような、そうし た問題を、2007年の段階で描いているのは、中々凄い事なのではないだろうか? 「定年ブルドッグ」で描かれるそれと、リベンジポルノは正確に云えば別のものなのだが(リベンジポルノ はあくまで、復讐目的らしい)、不用意のポルノ写真を撮る/撮らせてしまう事の怖さを、軽快な筆致で描 き出している。IWGPシリーズが、現代社会の問題を切り取るストリートの小説たる所以である。 表題作の「非正規レジスタンス」も読み応えがあり、「相変わらずのIWGP」が楽しめる一冊になっている。 | ||||
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石田衣良先生のファンです。どの作品も良いのですが、こちらもとても良かったです。 | ||||
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人々の人生を描く切り口がユニークだと思いました。 このシリーズを楽しく読んでます。 | ||||
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自分(作者)の内面からは遠い、 底辺の社会問題に目を向ける姿勢には、真摯なものを感じていました。 ですが、小説以外のメディアで、 ときどきクソの足しにもならないような発言をする頓珍漢ぶりがナンセンス過ぎる。 『「トムとジェリー」はいまだに新鮮。』。こんな言葉で煙に巻いて調子に乗るくらいなら、黙っていてもらいたい。 「純文学ってぬるいんですよねぇ」 「そんなインタビューじゃ駄目だよ」 「僕は苦労知らずじゃありませんよ」 いいえ、あなたは苦労知らずのぬるい男ですよ。 もっとシャキっとしてください。 などなど批評する以前に、石田衣良は<小説家>とは言えない。 <学術書著者>に近い。 ストーリーテラーといいうわけでもない。 フィクションという夢の世界に飛ばしてくれるわけでもない。 社会問題を題材にして、弱者、マイノリティに寄り添っているフリをして、 解決策を提示するでもない、例の如くに閉塞して朧げな暗中模索に留まっている。 じゃあこの作品の意義は何? この人のメディアでの発言を見るに、 答えは「ウケを狙っている」です。 騙されてはいけません。 この男は自分のことしか考えていない。 【実は弱者を食い物にしているぞコイツ!】 ここなんです、怒りを覚えるのは。 上記のこんな理由から、★減点4つです。 石田衣良さんは ラップ調文体を得意なつもりで使っているのかな? だとすれば、酷い恥晒し。 あと、作家がテレビに出まくるようになったら オシマイ。 | ||||
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今回は4話。「千川フォールアウト・マザー」「池袋クリンナップス」「定年ブルドッグ」「非正規レジスタンス」マコトの語りで始まる物語は、より社会的な関心事に目が向けられ始めたようです。もしかすると、社会が無関心を装っている問題、とも言えるかも知れません。多分に著者のメッセージが濃くなったような印象ですが、それはむしろこの作品を著す意味に関係してくるものであるかと思います。マコトは依頼者が置かれている理不尽な境遇に心を寄せ解決に導きますが、背後にある社会のシステムには殆ど無力であることを諦観しているように感じています。貧しき者を食い物にする貧しき者たち。いつの間にか上のクラスの人になった正規従業員。純粋さゆえ犯罪に走ってしまうピュアな若者。組織の中で定年を迎えてしまった社会に不慣れな若い老人。マコトが興味を寄せるのは、社会システムに上手く対応できないでいる人たちです。敵は余りに巨大ですが、その中の僅かなグッドニュースとして描いていますし、メッセージを放っています。それがこのシリーズを輝かせているのだと思っています。 | ||||
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いつもながら旬の事件をうまく作品に取り込んでいます。全部の短編がハッピィエンドですので、読者によっては「こんなうまういこといくか」と反発するかもしれません。でも、現実がバッドエンドばかりだからこそ、小説のなか、マコトの周りくらいは幸せでいいじゃないですか。 | ||||
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いつもながら旬の事件をうまく作品に取り込んでいます。全部の短編がハッピィエンドですので、読者によっては「こんなうまういこといくか」と反発するかもしれません。でも、現実がバッドエンドばかりだからこそ、小説のなか、マコトの周りくらいは幸せでいいじゃないですか。 | ||||
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池袋を舞台に今の日本の問題をクローズアップし、読みやすい形で提供してくれる。問題の解決にストリートギャングや暴力団の友人を使わなければならないことや、NEW RICH側の善意に期待しなければならない状況が、この国の末期的な状況を良く表している。現実では解決策のない暗い現実が続いていても、小説中ぐらいはHAPPY ENDでもいいんじゃないだろうか。そんな気持ちにさせてくれる良作。 | ||||
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現代社会の問題を時期を逃さずに作品のテーマとして 扱える技量は相変わらず見事です。 ・シングルマザー、児童虐待 ・個人情報流出 ・非正規雇用 などの問題を、物語として上手く溶かし込めています。 そして、僕がこのシリーズの流れの中で最も惹かれるのは、 起こった事件について、物語とはいえ限りなく現実的な解決策に落とし込んでくる ところです。 今回、それが一番上手いと感じたのは 『千川フォールアウト・マザー』 です。 社会問題に一瞬で全てが解決するという完璧な手法というのはありえません。 それでも、いろいろな手段を活用して、少しずつ良い方向へ前進させる。 そういった重い社会問題に対して真っ向から向き合い、 前向きにまとめようとする作者の姿勢が、僕は好きです。 長く続いているシリーズならではの、展開のマンネリ化というのは どうしてもあるのでしょう。 何かあればGボーイズの手を借りる。 実は依頼者が有力者の関係者だった。 こういう点には不満もあったため、星一つマイナスとしました。 | ||||
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池袋ウエストゲートパークの8作目。 常にその時々のニュースや社会問題を扱っているIWGだが、 今回は、 ○千川フォールアウトマザー シングルマザーと幼児虐待 ○池袋クリンナップス 格差社会 ○定年ブルドック 携帯で撮った写真を利用してのゆすり ○非正規レジスタンス 低賃金の派遣社員問題 の4作品。 フォールアウトマザーは、最近2010年に起きた、シングルマザーが幼児二人をマンションに 置き去りにして餓死させた事件を思い出し、思わず、初出年月を確認したら、2007年だった。 現実に起こった事件を先取りしたような作品だったのだな、と改めて作者の慧眼に感心した。 | ||||
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池袋を舞台にした、現代版の探偵物。 シリーズ8作目で、短編を3話収録している。 今作のテーマは、格差社会・シングルマザー・派遣労働者。 重いテーマと強いメッセージに、ストーリーが押しつぶされた感じはややあるが、 テンポがいいので一気に読むことができた。 何より、先を読ませるパワーのあるキャラクター達がいる。 街のトラブルシューターのマコト。普段は果物屋のにいちゃん。 池袋のガキの集団であるGボーイズのキング、タカシ。 暴力団羽沢組のサルは、元いじめられっこ。 マコトが仲間とともに事件の中に光を見つけていくさまは、 決して華麗ではないけれど、心が温かくなる。 これらの社会問題は、一個人の力で解決できるものではない。 自分としては、本書のテーマを一緒に考えたい、20代の方に特におすすめしたい。 いつも続編が楽しみになるシリーズだ。 | ||||
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言うまでもなくシリーズものの8冊目。 今回のテーマはシングルマザー、ごみ拾い、ストーカー、ワーキングプア、の4本。 シリーズとしては大好きで、 というのも、登場人物が魅力的だし、トラブルも一風変わった解決のされ方をするから。 ただ今回は、まあそうなんだろうな、という想像から外れることもなく、 いままでの延長線上にあるような展開で、そのまま終わります。 ということで、シリーズの1作として、お金を返せ!!という程ではないけど、 (いままでの7作がスキな人は買って読んで損はしないと思います。) 特にオススメする程でもない、ということで。 毎回ホームランを打つわけでもないし。ただしっかり次につながるヒットですね。 | ||||
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おもしろいことはおもしろいのだけれど、ちょっと安易な感じが……。極貧生活を送っている者に「空気清浄機を買え……」などの「はあ?」と感じるようなせりふ。時事問題に題材をとるのも悪いとは言わないけれどそればっかりというのも。だから解決の先もわかってしまう。う〜ん。IWGP好きなんだけどなあ。 | ||||
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数えてこれで8刊目ですか。 すべて読んでいますが、この回は結構重いですね。 この作者は東京に住んでいるだけあって、若者の世相を切り取るのが上手い。 なんだか主人公がオッサンの作者そのものに見えてきてるのが、どうなのかなと 思うんですけど、それがオッサンの自分にはピッタリきていいんですよ。 でも若い読者はどう思っているのでしょう。そこらへんが気になります。 | ||||
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最後がきれいにしめられるので、安心して読めるのはいいのでしょうか悪いのでしょうか。時事ネタを衝撃的に扱うためだから仕方ないのかもしれないけれど、マコトが時にそりゃ鈍いんじゃないかと思えるのは、ちょっと悲しい。マコトもタカシもやっぱり少しずつ丸くなってきて、次巻くらいでターニング・ポイントがあるんじゃないかと。 千川フォールアウト・マザーで、追いつめずにきちんと逃げ場をつくってあげるマコトのおふくろさんがとても好き。池袋フェニックスでマコトのいう「おやじ」が本当のおやじさんじゃなかったんだというのがちょっとだけショックなんですが。 | ||||
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とりあえず読んでおけ的なIWGP。 逆に言えばムリに読まなくても。 時事ネタをさらっと話にするのはシリーズの定番。 重いネタを扱っているのにサラッとしているのはいいのか悪いのか。 今回は非正規雇用、シングルマザーと重いテーマを扱ってる。 が、やはり軽い。ダイレクトに伝わってこない、というか、 週刊誌やテレビの様なフィルターを通じてと同じ感じ。現実感に乏しい。 とにかく軽く読めるところ、それがこのシリーズの特徴だ。 外れなし。 | ||||
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個人的には、ウエストゲートパークシリーズ最高傑作である。話としての面白味もあり、リアリティもある。「暗い」という意見があるのも共感できる、しかし現在の社会は多くの人にとって「首相」と違い「楽観」できるものであはないだろう。20代、30代の人に是非読んでもらうためにも、早期の文庫化が待ち遠しい。 | ||||
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