風少女

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風少女の評価:

4.09/5点 レビュー 23件。 B ランク

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平均点4.09pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全39件 21〜39 2/2ページ
No.19
(2pt)

みんなフケすぎ・・・

ストーリー自体はまあ良かったのですが、登場人物に全く魅力が感じられませんでした。
友人も含め、彼らからは若さのかけらも感じられないし(千里は除く)、殺されたヒロインの人物像もなんだかあいまいだし。
何よりも、主人公の4〜50代のハードボイルドかぶれのおじさんのような話し方にイライラ。。昔不良だった青年というよりも、ただの偏屈なおじさんに見える。
それから、個人的に主人公の喫煙マナーの悪さが目につきました。足で踏み潰した吸殻を病院のベッドの下に蹴り入れるって・・・屋外ならまだしも病院ですよ。一体どんな常識してるんだろ?
すみません。私にはちょっと無理な作品でした。
風少女 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風少女 (文春文庫)より
416753102X
No.18
(2pt)

みんなフケすぎ・・・

ストーリー自体はまあ良かったのですが、登場人物に全く魅力が感じられませんでした。
友人も含め、彼らからは若さのかけらも感じられないし(千里は除く)、殺されたヒロインの人物像もなんだかあいまいだし。
何よりも、主人公の4〜50代のハードボイルドかぶれのおじさんのような話し方にイライラ。。昔不良だった青年というよりも、ただの偏屈なおじさんに見える。
それから、個人的に主人公の喫煙マナーの悪さが目につきました。足で踏み潰した吸殻を病院のベッドの下に蹴り入れるって・・・屋外ならまだしも病院ですよ。一体どんな常識してるんだろ?
すみません。私にはちょっと無理な作品でした。
風少女 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 風少女 (創元推理文庫)より
4488459056
No.17
(5pt)

二十歳過ぎればただの人、されど地球は回ってる

デビュー作「ぼくと、ぼくらの夏」を読んでよかったので、本書も読んでみました。携帯電話もインターネットも出てこないけど、とても17年前の作品とは思えない、よい意味で古さの感じない小説です。青春ミステリのカテゴリーですが、赤川次郎より少し大人向けという感じです。
主人公は21歳、年齢的には大人に少し足を踏み入れたものの、まだ大人にはなりきれず、そんな中、父親の死を乗り越え、過去と対峙しながら「今」と向き合っていく。読後感は爽やかで蒸し暑さも吹き飛びました。
風少女 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風少女 (文春文庫)より
416753102X
No.16
(5pt)

二十歳過ぎればただの人、されど地球は回ってる

デビュー作「ぼくと、ぼくらの夏」を読んでよかったので、本書も読んでみました。携帯電話もインターネットも出てこないけど、とても17年前の作品とは思えない、よい意味で古さの感じない小説です。青春ミステリのカテゴリーですが、赤川次郎より少し大人向けという感じです。
主人公は21歳、年齢的には大人に少し足を踏み入れたものの、まだ大人にはなりきれず、そんな中、父親の死を乗り越え、過去と対峙しながら「今」と向き合っていく。読後感は爽やかで蒸し暑さも吹き飛びました。
風少女 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 風少女 (創元推理文庫)より
4488459056
No.15
(4pt)

最後の1ページまで、風がにおい立つ。

あとがきにもあったように、
デビュー作よりも、
おもしろいかも。
デビュー作で、
充分その面白さを満喫したけど、
さらに、
落ち着いて、
構成がしっかりしている。
この作家は、
年齢を感じさせない若い感覚で、
心地よい会話を楽しませてくれる。
こういう会話や、
なんというか、
執着心なく人とかかわれると、
すっきりするのになぁ、なんて思っちゃう。
舞台は高崎。
父親の葬儀のために帰郷した主人公は、
その電車で好きだった女の妹と出会う。
そこで聞かされたのは、
その女性が、死んでいたということ。
事故死として処理されたそのことに違和感を持った二人は、
その謎とも言えない、
不確かな死に、
果敢に立ち向かい、
殺人事件ではないかという予感を持つようになる。
卒業から6年、
かつての同級生の中に、
犯人がいる。
そして、真相は、
意外なところに…。
死んだ彼女は、
圧倒的な美少女だった。
彼女に、
そんな事故死は似合わない。
なんとも不確かな、
思い込みだけど、
その感覚は、
なんだか信じられる。
東京ではない、
地方都市の鬱屈とした若者たちの、
歪んだ友情のせいとはいえないが、
そこまでの悪意が蓄積するのは、
ちょっと想像できなかった。
それでも、
最後のページまで、
さわやかな風の匂う小説でした。
風少女 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風少女 (文春文庫)より
416753102X
No.14
(4pt)

最後の1ページまで、風がにおい立つ。

あとがきにもあったように、
デビュー作よりも、
おもしろいかも。
デビュー作で、
充分その面白さを満喫したけど、
さらに、
落ち着いて、
構成がしっかりしている。
この作家は、
年齢を感じさせない若い感覚で、
心地よい会話を楽しませてくれる。
こういう会話や、
なんというか、
執着心なく人とかかわれると、
すっきりするのになぁ、なんて思っちゃう。
舞台は高崎。
父親の葬儀のために帰郷した主人公は、
その電車で好きだった女の妹と出会う。
そこで聞かされたのは、
その女性が、死んでいたということ。
事故死として処理されたそのことに違和感を持った二人は、
その謎とも言えない、
不確かな死に、
果敢に立ち向かい、
殺人事件ではないかという予感を持つようになる。
卒業から6年、
かつての同級生の中に、
犯人がいる。
そして、真相は、
意外なところに…。
死んだ彼女は、
圧倒的な美少女だった。
彼女に、
そんな事故死は似合わない。
なんとも不確かな、
思い込みだけど、
その感覚は、
なんだか信じられる。
東京ではない、
地方都市の鬱屈とした若者たちの、
歪んだ友情のせいとはいえないが、
そこまでの悪意が蓄積するのは、
ちょっと想像できなかった。
それでも、
最後のページまで、
さわやかな風の匂う小説でした。
風少女 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 風少女 (創元推理文庫)より
4488459056
No.13
(4pt)

女性は美しい

 1990年に文藝春秋から出た単行本の文庫化。ほかに文春文庫版(1993年)もある。
 樋口氏の初期の作品で、ノン・シリーズのもの。
 前橋を舞台とした青春ミステリ。ほろ苦い恋の思い出、女性の真の姿、とテーマ的にはいかにも樋口氏の十八番の物語であった。気取った台詞、ハードボイルドな登場人物というところも相変わらず。
 描かれる女性たちは、いずれも魅力的。しかし、どこか危険で恐ろしい。
 ミステリとしては、やや不満が残る。
風少女 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風少女 (文春文庫)より
416753102X
No.12
(4pt)

女性は美しい

 1990年に文藝春秋から出た単行本の文庫化。ほかに文春文庫版(1993年)もある。
 樋口氏の初期の作品で、ノン・シリーズのもの。
 前橋を舞台とした青春ミステリ。ほろ苦い恋の思い出、女性の真の姿、とテーマ的にはいかにも樋口氏の十八番の物語であった。気取った台詞、ハードボイルドな登場人物というところも相変わらず。
 描かれる女性たちは、いずれも魅力的。しかし、どこか危険で恐ろしい。
 ミステリとしては、やや不満が残る。
風少女 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 風少女 (創元推理文庫)より
4488459056
No.11
(5pt)

群馬県の風は冷たいです

前橋(というか、T市を巡る群馬県の諸都市)の雰囲気で満ちています。それだけで個人的に星五つです。
樋口作品を読むのは「ぼくと、ぼくらの夏」に続いて二作目でした。
設定は近いところがあり、絶妙な会話も両作に共通するものなのに、あちらは夏で、こちらは冬の雰囲気を、本当にすごく的確に表現できていると思います。特に群馬県民であるところの僕は、群馬の風の身を切るような冷たさを終始想起しながら読み進めました。
地方の都市のどこか空疎な感じを、地方の都市に住んで居ない人でも感じられるのではないかと思います(自分のように地方の田舎に住んでいる人にも)。
樋口作品を何か読もうとしてこの『風少女』を選んだのは偶然でしたが、デビュー二作目のこの作品を二番目に読んだことで、今後自分が体験していくであろう樋口作品に対する自分の視点も幾分広がっただろうと個人的には思います。
風少女 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風少女 (文春文庫)より
416753102X
No.10
(5pt)

群馬県の風は冷たいです

前橋(というか、T市を巡る群馬県の諸都市)の雰囲気で満ちています。それだけで個人的に星五つです。
樋口作品を読むのは「ぼくと、ぼくらの夏」に続いて二作目でした。
設定は近いところがあり、絶妙な会話も両作に共通するものなのに、あちらは夏で、こちらは冬の雰囲気を、本当にすごく的確に表現できていると思います。特に群馬県民であるところの僕は、群馬の風の身を切るような冷たさを終始想起しながら読み進めました。
地方の都市のどこか空疎な感じを、地方の都市に住んで居ない人でも感じられるのではないかと思います(自分のように地方の田舎に住んでいる人にも)。
樋口作品を何か読もうとしてこの『風少女』を選んだのは偶然でしたが、デビュー二作目のこの作品を二番目に読んだことで、今後自分が体験していくであろう樋口作品に対する自分の視点も幾分広がっただろうと個人的には思います。
風少女 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 風少女 (創元推理文庫)より
4488459056
No.9
(5pt)

樋口有介の「原点」

樋口有介作品の最大の魅力は「語りと会話」にあると思います。
語り手は総じてクールでドライ。
屈折した物言いの中に諦念や自嘲をにじませながらも、
本当に大切なものは手放さない、という強固な意思を感じさせます。
そして、主人公と、味のある登場人物たちとの会話が実に秀逸。
ユーモアとウィットに満ちた会話は、いささか遊戯的ではあるものの、
主人公はそこで、冗談や軽口の衣にくるんだ本音も吐露します。
そのことにより、共同体から外れている主人公と、
生活や人生に縛られた人々とのズレや齟齬が浮き彫りにされ、
鮮やかな対照がなされる、という構造になっているのです。
ぼやき混じりの軽い語り口、というのはライトノベル隆盛の昨今、珍しくありませんが、
樋口氏ほど完成度の高い文体を持つ作家は、現在でも多くはないでしょう。
(私見では、米澤穂信氏が最も近いです)
また、ヒロインの人物像も、いわゆる「萌え」キャラの先駆けといっていい造形であり、
この点でも、ライトノベル要素をフライング気味に先取りしているといえます。
そんな早すぎた作家である樋口氏の第2作『風少女』は、
法月綸太郎氏が、著者の「原点」であり「ふるさと」としている通り、
入門書として最適です。
ぜひ本書から、樋口氏のさわやかで切ない世界に触れてみてください。
風少女 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風少女 (文春文庫)より
416753102X
No.8
(5pt)

樋口有介の「原点」

樋口有介作品の最大の魅力は「語りと会話」にあると思います。
語り手は総じてクールでドライ。
屈折した物言いの中に諦念や自嘲をにじませながらも、
本当に大切なものは手放さない、という強固な意思を感じさせます。
そして、主人公と、味のある登場人物たちとの会話が実に秀逸。
ユーモアとウィットに満ちた会話は、いささか遊戯的ではあるものの、
主人公はそこで、冗談や軽口の衣にくるんだ本音も吐露します。
そのことにより、共同体から外れている主人公と、
生活や人生に縛られた人々とのズレや齟齬が浮き彫りにされ、
鮮やかな対照がなされる、という構造になっているのです。
ぼやき混じりの軽い語り口、というのはライトノベル隆盛の昨今、珍しくありませんが、
樋口氏ほど完成度の高い文体を持つ作家は、現在でも多くはないでしょう。
(私見では、米澤穂信氏が最も近いです)
また、ヒロインの人物像も、いわゆる「萌え」キャラの先駆けといっていい造形であり、
この点でも、ライトノベル要素をフライング気味に先取りしているといえます。
そんな早すぎた作家である樋口氏の第2作『風少女』は、
法月綸太郎氏が、著者の「原点」であり「ふるさと」としている通り、
入門書として最適です。
ぜひ本書から、樋口氏のさわやかで切ない世界に触れてみてください。
風少女 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 風少女 (創元推理文庫)より
4488459056
No.7
(5pt)

青春小説

タイトルと帯に書かれたキャッチフレーズに惹かれてこの本を手に取りました。
1990年に単行本が出版され、そのままの内容で1993年に文庫化され、今回大幅改稿しての再文庫化だそうです。携帯電話やコンピュータなどが出てこないし、「シルビア」という自動車も今はないので、若い読者には状況が把握しづらい世界かもしれません。
推理小説はあまり読まない人間ですが、犯人には最後まで気がつきませんでした。
21歳の時の自分はどうだったとか思わせるシーンもいくつかあり、推理小説というよりは古き良き時代の青春小説といった方が、私の読後感に近いものがあります。
風少女 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 風少女 (創元推理文庫)より
4488459056
No.6
(4pt)

青春ミステリーって

青春ミステリーってやっぱりライトノベル的にならざるを得ないのかなというのが第一印象。
ハードボイルド風に味付けをしたところで、やっぱり軽い。
直木賞の候補にはなっても、取れなかったのはそこら辺り(著作二作目でキャリア不足という点も含めて)に原因があるのかなぁと思う。
ただ、作品的には青春ものという観点から見ても、ミステリーという観点から見ても標準以上だと思うが、評価は読者の好みに非常に左右されるんだろう。
そういう意味では、困難な分野に挑戦しているなと感心させられる。
薦めるとしたら、青春ものが好きな人、ライトミステリー好きな人あるいは本格ものというか重厚なミステリーばかり読んでる人に「ちょっと気分転換に」という感じだろうか。
ちなみに、私自身はこういうのは嫌いじゃない。
風少女 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 風少女 (創元推理文庫)より
4488459056
No.5
(5pt)

「風」

継父の他界により前橋に帰省した大学生の「ぼく」。そこで初恋の女の子の死を知り、彼女の妹(高校生)とともに死の真相を探っていく。
本作品は、平成2年上半期の直木賞候補に選ばれるも受賞は逃した。選評見たさに図書館に「オール讀物」を借りに行ったことを思い出す。さわやかな雰囲気や軽妙な会話などは評価されたものの、ミステリーとしての欠点が指摘されていた。確かにつっこみどころが多々・・・
しかし嫌いになれない作品だ。さめたふうな主人公はかっこいいし、高校生のヒロインがかわいい。一見鼻っ柱が強く、思い込みが激しくてどこかずれていて、けれど根っこは繊細で素直で潔くて。こういう子との組み合わせにより、大人びた主人公とのコントラストが活きる。かけあいが楽しく、心を通わせていく様がほほえましい。ハードボイルド的主人公とちょっと外したふうなかわいげのある女の子、というのは樋口作品に登場するペアの原型とも言えるだろう。
一方、亡くなった初恋の女の子の方はリアリティが薄い。主人公の「卒業できていない」恋へのこだわりもいささか類型的で甘いかな、とも感じてしまう・・・ でも、復刊が嬉しいので星ひとつプラス(甘いのはこちらの方だなあ)。
ところで忘れてはいけないのが、前橋の気候風土、とりわけタイトルにも含まれる「風」がさりげなくも印象的に書かれていること。樋口作品はまず会話の妙などが注意をひくけれど、季節や場所の醸す空気を描きこむのがうまい作家だと思う。会話の内容は忘れても、作品の空気はいつまでも残る。今でも前橋と聞くと、まっ先にこの作品を思い出すほどに。
風少女 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 風少女 (創元推理文庫)より
4488459056
No.4
(5pt)

少年少女から大人の入り口を迎える・・・

少年少女から大人の入り口を迎える中で、変わってしまったこと、変えられぬこと、夢と挫折、こだわりと諦め・・・いろいろな気持ちが交錯して起こった事件。
主人公である21歳の大学生斎木亮が亡くなった中学の同級生川村麗子の妹である川村千里とともに故郷の街で同級生たちを訪ね歩く中で浮かび上がる真相。
主人公はかつて想いを寄せた麗子へのこだわりを持ちつつもクールに振舞う。いわゆる青春ミステリにハードボイルド小説の風味をまぶせたような感じ。
この作品でも著者の特徴である少しひねった会話が楽しめる。
1990年作品の復刊。
風少女 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 風少女 (創元推理文庫)より
4488459056
No.3
(3pt)

デビュー作のほうが上かな。

正直なとこ、これならデビュー作のほうが良かったと思う。会話のキレの良さや、ハードボイルドっぽい自嘲的な言い回しは相変わらずだと思ったが、どうも本書に登場する人物たちに魅力を感じなかった。だが、悪いところばかりでもない。本書はミステリの出来としては第一作をはるかに上回っている。ヒロインの死というやるせないシチュエーションもそれなりの効果を上げている。これは、本来ならあってはならないことだ。ヒロインが死んでしまうなんてとても辛い状況ではないか。しかし、本書はそこから出発しているのだ。このスタイルは斬新。無残な格好で殺されているヒロインなんて、あまりにも悲惨すぎる。だが、そこで浮き彫りにされるヒロインの人物像が納得いかなかった。そう思ってしまうと主人公である斎木もその他の人物もみな精彩に欠けるように思えてきてしまった。
と、好き放題書いてしまったがこれは樋口作品としてみた場合の話である。あの樋口有介だからこそ、大きな期待をかけすぎた結果こういう評価になってしまったというわけなのだ。だから、作品としての完成度はそこそこだと思う。ぼくとしてはもっと樋口テイストを満喫したかったのだ。この人はそれだけ特別な作家ということなのだ。言いかえるなら「ぼくと、ぼくらの夏」がそれだけ鮮烈な印象を与えた作品だったということなのだ。
風少女 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 風少女 (創元推理文庫)より
4488459056
No.2
(5pt)

樋口さんの原点にして、理想の小説ですね

最近、再評価の機運が高まっている樋口有介のデビュー2作目。
最近次々文庫で再発された柚木草平シリーズのファンならば、彼のおなじみの世界がこの作品にも瑞々しくあらわれているのに気づくと思います。
この作品の主人公は<永遠の38歳>こと柚木草平ではなく、21歳の大学生ですが、まるで草平を若返らせて少しシャイにしたみたい。お洒落でさわやかな会話が印象に残ります。
それほど深みがあるわけではないですが、吹き抜ける風のように、静かだけど強い印象を残す作品になっています。
かつての同級生が死に、その謎を主人公が解くために自分たちの過去に向き合う。
甘酸っぱさと切なさと、そしてほろ苦さ。
このモチーフは樋口氏が手を変え品を替え、書き続けているテーマですね。
これはその原点であると同時に、素晴らしい完成度を誇る傑作だと思います。
特に、筆者の文章のうまさ(決して美文家というわけではないですが)には目を見張りました。舞台である前橋に行ってみたくなります。
風少女 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 風少女 (創元推理文庫)より
4488459056
No.1
(4pt)

しずかな青春物語

一応,ミステリですが,事件の真相などはおとなしめです.
また,小気味のよい会話もカッコよく楽しめはするのですが,
21歳という主人公の年齢から考えると,やや違和感があります.
ただ,同級生たちとの微妙なやり取りや,初恋の女性など,
ミステリというよりは,むしろ青春物語のような印象を受け,
さらに,方言や情景と,冬の地方都市の様子はしずかで美しく,
その数日間に起きる恋の物語には,切なくて心をくすぐられます.
ほかにも,法月綸太郎氏の巻末解説もていねいですし,
単行本刊行時の思い出などをつづったあとがきとともに,
本編を含めて,本当に『最後』まで楽しめる作品でしょう.
風少女 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 風少女 (創元推理文庫)より
4488459056