国銅

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評判

国銅の評価:

4.42/5点 レビュー 48件。 A ランク

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平均点4.42pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全74件 61〜74 4/4ページ
No.14
(4pt)

大仏を見る目を変える力作

 ご本人が医師で、ずっとそちら系統の話を書いてきた著者なので、私も読む前には相当ためらった。だが、読み始めたら一気だった。単純に、あの時代の銅を抽出するやり方、運び方、皆さん、専門家以外は知らないでしょう?読了した時、大仏に対する見方が多少なりとも変わると思う。製造過程の書き方も、本来なら専門的過ぎて嫌になってもおかしくないのに、読ませるだけの筆力がある。
 ただ、最近、書店で「閉鎖病棟」がやたらと目につくが、あれと同じ雰囲気や、泣ける、癒し系の話を求める人は、やめておいた方が無難かも。主人公に感情移入できる人ほど、どっと疲れる。
国銅〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 国銅〈下〉 (新潮文庫)より
4101288178
No.13
(4pt)

大仏を見る目を変える力作

 ご本人が医師で、ずっとそちら系統の話を書いてきた著者なので、私も読む前には相当ためらった。だが、読み始めたら一気だった。単純に、あの時代の銅を抽出するやり方、運び方、皆さん、専門家以外は知らないでしょう?読了した時、大仏に対する見方が多少なりとも変わると思う。製造過程の書き方も、本来なら専門的過ぎて嫌になってもおかしくないのに、読ませるだけの筆力がある。
 ただ、最近、書店で「閉鎖病棟」がやたらと目につくが、あれと同じ雰囲気や、泣ける、癒し系の話を求める人は、やめておいた方が無難かも。主人公に感情移入できる人ほど、どっと疲れる。
国銅〈下〉 Amazon書評・レビュー: 国銅〈下〉より
4103314125
No.12
(5pt)

すごいっす

これはすごいです。
小説はいろいろ読みますが(月に4.5冊は読んでいると思います)、この10年で、自分ではベストだと思います。
いっけん地味です。地味ですが、読了するころには、あなたを知的感動の世界へ、深く静かに連れて行かれていると思います。
それから、私は日ごろから「文字というのは、あんなただの記号でいろいろなことを伝えることが出来てすごいなあ」と思っていましたが、作者は文中で、僕の漠然として持っていた思いを見事に小説という形で表現しました。
これから読書の秋の季節。物事を深く考えながら読書をする。
下手すると(←適切な表現ではありませんが)マジで人生観変わります。
そのくらい僕は感動しました。
国銅〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 国銅〈下〉 (新潮文庫)より
4101288178
No.11
(5pt)

ひたすら働いた奈良時代の労役夫の真実

一介の労役夫が読み書きができたり、薬草の知識があるというのに不自然さを感じる人もいるかもしれませんが、物語は淡々と進んでいきます。だからこそこの物語にリアリティがあるのだと思います。主人公は奈良でひたすら働き、そして故郷に帰っていきます。語られるエピソードは救いがないように思われますが、それだからこそ、その当時の人々の物語として、きっとこんなこともあったかもしれないという読後感があるのだと思います。
国銅〈上〉 Amazon書評・レビュー: 国銅〈上〉より
4103314117
No.10
(5pt)

素晴らしい

文句なしに素晴らしい作品です!
老若男女問わず、たくさんの方に読んでいただきたい。
帚木さんの作品にはほぼハズレがなく、どれを読んでも面白いのですが
「国銅」はその中でも歴史ものとして一味違った魅力があります。
奈良の大仏さんを建設する話なんですが、誰でも一度は
「あんな昔によくあれだけ立派なものが作れたよなあ」と歴史の時間に驚いた経験があると思います。
そのオドロキの裏側を垣間見れるというか、史実を実に鮮やかに色づけしてくれてるというか。
胸がしめつけられるほどの苦しいエピソードや悲しい別れ、涙誘われるやりきれなさも随所に出てきますが、
決して不快にはなりません。
とにかく主人公が勤勉でマジメで実直で、でも嫌味ったらしくない、稀有な光を放っています。
歴史上の有名武将や剣士ばかり取り上げている大河ドラマで、ぜひこの作品をドラマ化してもらいたい。
素晴らしい。それしかいえないぐらい感動しますよ!
国銅〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 国銅〈下〉 (新潮文庫)より
4101288178
No.9
(5pt)

『一隅を照らす』

『 人はなにを学んできたか、です。境遇や地位や貧富貴賎にかかわらず… 』
上下巻のすべてのストーリーは さりげなく語られるこの一文に凝縮される。
彫り残された岩壁に文字を彫る…それにかかりきりになるわけではなく…糧を得る仕事を続けながら、
仕事が早く終わった時に…、休みの時に… これが国人です。
これが普通の人の普通ではない使命感です。
やはり、この物語にヒーローはいません。必要ないんです。
人ひとりの真摯な生き方そのものが英雄伝なんです。
国人を 景信に、絹女に会わせてやりたかったなぁ…と思います。
『一隅を照らす』という言葉があります。
これは仏が「まわりから省みられない人たちに目を向ける」という受け身な意味ではありません。
自らが輝くことで生を全うする、まわりの人たちに影響を与えるという積極的な意味です。
この本は それを、それだけを語っています。
国銅〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 国銅〈下〉 (新潮文庫)より
4101288178
No.8
(5pt)

静かに、静かに物語りは進む。 

石を切り出し、溶かして、棹銅をつくる。それを都に献上するが、どう使われるかは わからない。
そんな作業を繰り返す毎日の中で 仲間や友人と触れ合い、兄や友人との死別を経験しながら 青年・国人 は成長していく。
ある日、都の大仏造立に向かう。当時の旅は、生きて都に行き着けるか、ましてや帰れるかもわからない。そんな不安を胸に
仲間と旅立つ。旅の途中で仲間を失う。そんな旅の様子が 淡々と語られていく。
この物語に英雄はでてこない。
自分の運命や役割をしっかりと受け止めて 黙々とできることをやりながら成長していく青年の姿があるだけ。
静かに、静かに物語りは進む。 
国銅〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 国銅〈上〉 (新潮文庫)より
410128816X
No.7
(4pt)

食べ物・健康・文化のありがたさを実感させてくれる作品

苦役の中で人として生きていくために、「人との出会い」がいかに大切なものであるか、「人の生きがい」とは何か・・・多くの出会いと別れを描きながら、物語は「自然」に流れてゆく。大仏造りの材料となる「銅」はどのようにつくられるか?大仏はどのように造られるのか?奈良時代の「旅」とは?人々の「食べ物」とは?薬草とは?病気とは?障害とは?・・・時代考証というおおげさな言葉は必要ないが、当時の人々の生きる姿がありのままに描かれており、興味をそそられる。まもなく平城京遷都1300年を迎えるが、この物語をヒントに「奈良時代の健康と食」などという歴史体験ツアーが企画されることを期待したい。
国銅〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 国銅〈上〉 (新潮文庫)より
410128816X
No.6
(5pt)

素晴らしい作品

「人は死んでもほかの誰かの心のなかで生き続ける」という考えはあまり好きではなかったが、本書を読み終えて、いくばくかの真理が含まれているかもしれないと思うようになった。
奈良の大仏造りに従事する人足、国人(くにと)の出会いと別れを繊細な筆致で描いた作品。緻密な構成と情感豊かな表現力は、雰囲気だけで浅薄なきれいごとを並べるだけの流行小説作家とは一線を画している。
おそらく膨大な資料を下敷きにしているのだろうが、帚木氏の力量はそれらを巧みに文学として示し、読んでいて倦むことがない。素晴らしい。
国人は多くの人々と出会い、その魂を受け継ぎ、過酷な生を懸命に生き抜く。決して人生に絶望しない。悩み、苦しみ、字を学び、詩を読み、病者を助け、同胞を慰撫し、女を愛す。人間の生はこうあらなければならないと思った。
国銅〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 国銅〈下〉 (新潮文庫)より
4101288178
No.5
(4pt)

大仏、見に行っちゃいました

この小説を読んだのがきっかけで、修学旅行以来15年ぶりに奈良の大仏を見に行ってしまいました。小説自体はややご都合主義的な部分も感じましたが、当時の賦役に従事した人々の生活と苦労はひしひしと伝わってきて一気に読めました。
国銅〈上〉 Amazon書評・レビュー: 国銅〈上〉より
4103314117
No.4
(4pt)

感動の大作!

1200年以上も前、あの巨大な仏像を人の力だけで作り上げる。その労働がどんなに過酷だったことか!また、たとえ無事に労役を終えたとしても、国元にもどれる保障はどこにもない。国を離れて労役に就くということは、もう生きて国元に帰ることができないかもしれないということなのだ。何百人、何千人の男たちが作り上げた仏像。その体内には、男たちのさまざまな思いが、今も渦巻いているような気がする。巨大な仏像を、人々はどんな思いで見つめていたのだろうか?そこに見えるのは、悲しげな顔の人たちばかりに思える。
国銅〈上〉 Amazon書評・レビュー: 国銅〈上〉より
4103314117
No.3
(5pt)

「男達の物語」ではあらず!

本書はNHKの某テレビ番組と違います。希望の星なんかありません。ただただ、苦役に耐える人足達の物語。けれど、そんな中にも救いはある。男達がいちいち立ち上がってヒーローにならなくても、喜びや感動はあるものです。 奈良時代の一市民にスポットをあて、不条理な苦役を通して考えること、愛することの喜びと悲しみを描く感動の歴史巨編。
国銅〈上〉 Amazon書評・レビュー: 国銅〈上〉より
4103314117
No.2
(5pt)

感動の一言!

この時代に生きていた人々が何を食べ、何を着て、また何を考えて生きていたのかがその息遣いと共に伝わってくるような名作です。この時代の、庶民、それも底辺に近いところで生きていた人々をこの様に書いた本は始めて読みました。大仏さまは本当に、屋根がないところで、遥か彼方をじっと見据えて座っていらっしゃるほうが仏の心にかなっていたのかもしれません。奈良へもう一度行きたい、大仏さまにお会いしたいと思っています。きっと、今までにない感動が得られると思います。生きていく力をこの本から頂きました。
国銅〈上〉 Amazon書評・レビュー: 国銅〈上〉より
4103314117
No.1
(5pt)

一気に読ませる力

タイトルが意味深で、内容はどうかなあと思って読み始めましたが、止まらなくなりました。国人(くにと)を巡る人物の描写が素晴らしい。大仏の建立を題材にして、これほど普通の人を描ききるとは考えもしませんでした。仏を作る人たちが、自らも仏になっていく過程が、そしてラストシーンが感動です。久々に歴史小説に感動しました。
国銅〈上〉 Amazon書評・レビュー: 国銅〈上〉より
4103314117