ママの友達
評判
ママの友達の評価:
3.29/5点 レビュー 7件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1〜8 1/1ページ
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ママの友達の評価:
3.29/5点 レビュー 7件。 D ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
交換日記のメンバー、典子(ノリ)、藍川明美(アケ)、等々力久美子(クミ)、淳子(ハセジュン)の中学生時代を挿入しながら、45歳となった彼女たち今が描かかれていく。
ノリの中学2年生の娘は、学校へいくことができない。アケはシングルマザーとなったことで、実家とは絶縁状態だ。クミは娘の早い結婚で孫ができたが、長年、夫の精神的ないじめに苦しんでいる。熟年に差しかかった女性の、様々な苦悩が胸に迫ってくるようだ。
彼女たちの問題は、殊更に、誇張されているわけではない。よく耳にする人生でぶちあたる壁。だから、なおさら心を抉るようにリアルを突きつけてくる。
新津きよみさんの作品は、初めて手にとったが、言葉の棘の使い方がとても巧みだ。放たれた言葉を受けて、心を波立たせる人々の様子が目に浮かぶ。彼女たちとともに、カっと血がのぼったり、ヘコんだりしてしまうのだ。(特にクミが受けるモラルハラスメントは強烈!)
ノリは、娘の登校拒否の理由を、友達がいないことだと決めつける。娘に詰め寄るノリへ、娘は「ママって友達いるの?」と反問する。ここでノリは言葉に窮してしまう。○○ちゃんのお母さんは知っていても、そのお母さんのファーストネームを知らない。では、音信が途絶えた交換日記のメンバーは友達だったのかと自問しても、はっきりと答えるきとができないことに気づく。ここは、私が本作品で最も共感するシーンである。読者には、ノリ、アケ、クミのどこかに思いを同じくする部分が、あるのではないだろうか。
本作品は、ハセジュンの事件の謎解きが本筋ではない。事件は、ノリ、アケ、クミが過去を振り返えるきっかけにしかすぎないのだ。タイムカプセルに似たノスタルジー。はたして、ノリ、アケ、クミが新たに友情を培っていくだろうか。本作品は、私たちは今こうして生きているという、過去の自分への意思表明と見るべきなのかもしれないな。