家族狩り

評判

家族狩りの評価:

4.10/5点 レビュー 112件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.10pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全127件 41〜60 3/7ページ
No.87
(4pt)

もう、止まらない!

起承転結の“転”。
事件が、動く。
点が、線になる。
止まりません!!
どんな結末が待っているのか・・・。
起こることは、
絶望的なことの連続であるにもかかわらず、
前に進もうとする人の息づかいが聞こえる。
それが例え悲しみに満ちていても、
もう立ち止ることができない。
巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫)より
4101457158
No.86
(4pt)

もう、止まりません。

人は弱きもの。
しかし、
簡単には死なない。
生きる意志を書こうとしているのか?
それは、
強いものではなく、
かろうじて立っている二本の足。
それでも、
生きようとする人間を描く。
おそらく、
通常の推理小説として、
厚めの1冊単行本で出ていてもおかしくない。
しかしそれは、
商品としての小説だろう。
どうしても書きたいこと全てを書こうとすると、
どうしてもこんな大作になってしまうのだろう。
とにかく、
早く次を読みたくなる。
贈られた手―家族狩り〈第三部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 贈られた手―家族狩り〈第三部〉 (新潮文庫)より
410145714X
No.85
(4pt)

登場人物への愛情

ベースが推理小説。
だから好きなんかなぁ。
作者の登場人物への愛情は深く、
正も、負も、描こうとする。
全ての登場人物の行動に、
理由がある。
それは、
時に、理性的なものであり、
時に、感情的なものである。
良い、悪いではなく、
人間を描くとは、
そういうことだと思う。
このへんから、
怪しげな犯人像が浮かび上がってくる。
読者に推理をさせるのではなく、
ドラマの積み重ねで、
さらなるドラマを展開させる事を重視している。
遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉 (新潮文庫)より
4101457131
No.84
(4pt)

天童荒太の原点ともいえ、発展系ともいえる

あいかわらずはまったまま、
この長編に挑みます。

読み物として、
推理小説とまではいかなくとも、
ミステリーの要素が高く、
それでいて、力点がドラマに向けられています。

単行本で出版されたものを、
全面改稿しての文庫化。
子どもたちを取り巻く状況には、
あいかわらず、厳しく、
繊細な目を向けている。

歪みだらけの大人たちに、
いつでも、
弱い人たちが、
おびえている。
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
4101457123
No.83
(5pt)

家族とは・・・・

独身、両親と同居、と未成年時代とあまり変わらぬ環境にいる自分にとって、到底他人事のようには思えなかった。登場人物それぞれの不幸な生い立ちが非常に良く書かれていて、特に、大野夫婦に対してはかなりの感情移入をしてしまった。逆に、浚介、游子、馬見原らに対してはその行動にあまり共感を持てなかったが。まるで見てきたかのような凄惨な描写も含め、サスペンスとしても上級。両親と同居している独身者、特に両親との関係がうまくいってない人に強くお勧めする。
家族狩り (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 家族狩り (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027429
No.82
(5pt)

文庫版よりこっちのほうが好きです

天童荒太氏の山本周五郎賞受賞作品です。
話の骨格は変わっていないものの修正版の文庫版よりこっちのほうが断然好きです。
文庫版より残虐な描写もありますが、誰しもがこうなる可能性やこういうことに巻き込まれる可能性を秘めているという怖さが文庫版より浮かび上がっていて、より今日の現状に合っている気がします。
本能と見間違うばかりに心の奥に刷り込まれた他者による家族や愛の定義と自分のそれとを比較し、悩み苦しみもがく姿は決して他人事ではないなと感じました。
家族狩り オリジナル版 Amazon書評・レビュー: 家族狩り オリジナル版より
4103957026
No.81
(5pt)

家族の真の姿を描く

無条件に愛と癒しを与えるもの。それが家族。
そんな世間のイメージとは裏腹に、家族とは矛盾に満ちた存在である。
個人の自由や幸福の追求が優先される社会。それ自体は価値のあることだが、献身や自己犠牲といった価値観は失われていく。
そうした現代でも、世間からは家族は愛にあふれ完全であることを求められる。現実にそれがうまく機能していないケースが多くとも、人は見てみないふりをすることが多い。
正しい家族というものはありうるのか。それを求め、実現することは可能なのか。矛盾に満ちながらも、誰もがそこから逃れられない「家族」の実像を描く本作は、多くの課題を僕たちに投げかけてくる。「うまくいって当然」のことがうまくいかない苦しみ。それは明日の僕たちの姿かもしれない。
家族の真の姿を見つめ、考え直すきっかけになる全5部の大作。是非多くの人にお勧めしたい。
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
4101457123
No.80
(5pt)

自分にとっては正しい事でも、他人には迷惑なことも

元は1993年に刊行されたものだそうです。
私が読んだのは文庫版で、文庫にされるにあたって改めて書き直されたそうで、劇中の日付も去年から今年になっていました。
元を読んでいないので、どれだけ変わったかは分からないのですが、登場人物は同じだと思います。
文庫版は新潮文庫より全5巻発売されました。
さて、ストーリーは、題名にもある家族がテーマだと思います。
登場人物はかなりたくさんいて、それぞれの家族がいろいろな問題をかかえています。
親の介護、子供の非行、虐待、自身の社会生活や過去など。
最初読み始めた時は登場人物それぞれの行動や言動になんだかイライラしていたのですが、読み進めるうちにその人の過去や、かかえる問題などを知り、だんだん感情移入していきました。
そして最初はバラバラだった人物がそれぞれどこかで繋がっていて物語の終結に向けて大きなひとつの塊になってゆく感じです。
今回この本を読んで思ったのは、よりよい社会・家族を作ることに定義って無いんだと。
自分にとっては正しい事でも、他人には迷惑だったり。
ひとつの思いにとらわれてしまうと、必ずどこかで綻びが出てしまうのだと。
何が大切なのか、それは人それぞれで、もっと視野を広くもつことが大切なんじゃないかなと思いました。
それが難しいのだけど。
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
4101457123
No.79
(4pt)

読んだ〜〜〜という感じです。

2週間掛けて一気に5冊を続けて読みました。
途中、一度も飽きること無く、先、先と焦って読み進めました。
ずっしりと重みのある内容ですが、5冊という長さは全く感じさせない作品です。
第1部を読んだ所では、一番のダメ人間に思えた人物が最後は幸せになり、
とても善人に思えた人物が連続殺人事件の犯人だった・・
こんなこともあるのね、という結末です。
登場人物のその後を前向きに描いていて、気持ちの良い終わり方です。
ただ、大野夫妻が自分の子供を手に掛けるくだりは、
読んでいてとてもつらかったです。あまりにもリアルでした。
とはいえ、子を持つ親ならきっと共感できる部分があると思います。
わたしは殺人者である夫妻の言い分が少し理解できてしまいました。
信念を持つ人は強いと言うことでしょうか。
この作品は毎巻作者のあとがきがありますが、
わたしは第2部のあとがきが特に印象に残りました。
作者の実体験が描かれています。
短い文章ですが、本編では出なかった涙が出ました。
皮肉にもお話よりも現実の方が心に響くということですね。
まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫)より
4101457166
No.78
(5pt)

作家の使命感が伝わってくる、重い作品

 重い話である。しかしこのテーマに正面から向き合って、ストーリーを語り尽くさなければならない、と言う作家の使命感が伝わってくる。凄い作家だ。昔だったら石川達三、ちょっと斜に構えたら倉橋由美子などが取り上げそうなテーマに思える。
 家庭内暴力を切り口に、親子の愛、対話の重要性、人同士の信頼とその回復など、いろいろな課題を筆者は投げかける。各登場人物には言動に至る理由があり、アプローチの仕方には硬軟があるが、みんなそれなりの正当性がある。彼らは自分の中の二面性に気づき悩み苦しむのだが、自分一人では問題を処理しきれず悶々として追いつめられてしまう。彼らを救うことが出来るのは対話が出来る相手だ。対話が理解を生む、まずは対話に至る道を切り開くこと。そういうメッセージも発信しているようだ。ここに作家の信じる人間の本来の姿、救いに至る道があるように思える。登場人物も読者も、そしておそらく作家自身も答えを見いだそうともがいている。・・・そんな印象を抱きながら読んでいると文庫版5分冊もあっと言う間だ。
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
4101457123
No.77
(5pt)

荒々しい天童荒太

今まで著者の作品は「永遠の仔」と「あふれた愛」しか読んだことがなく、読む前は「家族狩り」も前述の作品と似たイメージでとらえていたのですが、まったく違いました。家族の問題を扱ってる点では同じなのですが、「家族狩り」は内容も描写もとにかくハードで痛い。著者の荒々しい一面を見たような気がしました。
家族狩り (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 家族狩り (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027429
No.76
(5pt)

暗い本だね。

人は裏表がある。
表向き仕事一直線で、硬いと思われる人でも裏じゃ浮気だ裏取引だと…。
自分の家ではそんなことと思うかもしれないけど、意外と分からんもんです。
と思わされてしまうのがこの人の本。
うつ病・アルツハイマー・不登校・家庭内暴力など様々な「痛い」事項を、痛々しく、切実にぶつけてくる。
重いですが、考えさせられます。
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
4101457123
No.75
(5pt)

家族

天童荒太さんは、普通の家庭に育ったような気がします。それなのに砂の城のようにある日何かがきっかけで壊れてい家庭を見てきたかのように書き表すところがすごいなと思います。初めから終わりまで幸せで暖かな家庭を誰しもが望むはずなのにそうはいかないところに人間のもろさがあるのでしょうか?隣の家の事として読まないほうがいいかも知れません。
家族狩り (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 家族狩り (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027429
No.74
(4pt)

視点が

 ばらけるのだが、まぁ、どの視点でもたいてい面白く読めるのだが、馬見原の視点だけはちょっといただけない、と思う。 物語はますます佳境に入ってくる。ここまで魂溢れる物語で、しっかりサスペンスしてるから大したもんですよ。
巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫)より
4101457158
No.73
(4pt)

話として

 は、とても面白いです。ただ、永遠の仔よりはパワーが落ちるんで、こっちから読めばよかったなぁとちょっと後悔。
贈られた手―家族狩り〈第三部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 贈られた手―家族狩り〈第三部〉 (新潮文庫)より
410145714X
No.72
(4pt)

暗い影

 が見え隠れする中で、次第に癒しを求めるものもいる。 泥の中にはまり込み、もがくものもいる。 癒しと再生と破壊を書く、家族狩り文庫版。
遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉 (新潮文庫)より
4101457131
No.71
(4pt)

文庫化

 にあたり、すっかりその様相を変えたらしい。単行本では、ものすごく陰惨な話だったというわけだから、やっぱり永遠の仔色に染め替えたんだろうか。
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
4101457123
No.70
(5pt)

普通の家族

 普通の家族とは何だろう? 多少マスコミが煽っている感があるとはいえ、近年の未成年者の犯罪の多発は否めない。 ここで問題なのは未成年が犯罪を犯した場合、一体何処に、もしくは誰に責任があるのか?ということだ。「社会が悪いという」意見は私は論外だと思っている。そんなことを言ってしまうと全ての罪が薄められて、消えてしまうからだ。だからと言って家族や学校、地域という答えにも納得しがたいものがある。色々なものに原因はあるだろうが本質ではない。結局「罪」の責任は本人に帰結するのではないか。 しかしマスメディアはそれを許さない。やれ家庭がどうのだの、学校がどうだのと環境に責任を求める報道を繰り返し、ドラマ仕立てに仕上げることが多い。そしてそれを見て視聴者は思うのだろう、これは特殊なケースだ、普通の家族には起こるわけがない。 普通の家庭、一体そんなものは何処にあるのだろう?全ての家庭が大なり小なり問題を抱え、テレビドラマで見かけるような「普通の家族」なんてものは存在しないのではないだろうか? 等々長々と書いたが、これが家族狩り5部作を読み終えての感想だ。ここには書かないがこれ以外にもたくさんの大切なことがこの作品には詰め込まれていた。少年犯罪に疑問のある人、家庭がうまくいかない人、周りの人や環境に違和感を感じる人、何かを変えたいと思っている人、暇な人...そういう人はこの作品を読んでみたらいい。安心することができるかもしれないし、不安を感じるかもしれない。そしてもしかしたら何かをつかめるかも知れない...
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
4101457123
No.69
(5pt)

遠い光に想いを寄せて・・・

人と社会とのつながりが複雑になるとともに、家族のあり方も多面的に変わってきた。少子高齢化を迎えながらも、核家族化が進む矛盾をはらんだ社会。本作は、そうした不定形な家族に正面から対峙し、問題を掲げそのこたえをじっくりと模索する、意欲的な作品である。また、家族の中の個人のあり方、社会への関わりに到るまでまで、捉えようとするフィールドは広い。それゆえ、普段忙しさに追われて、忘れているそうした思考を再認識させてくれる。これほどいろいろなことを考えながら読んだ作品をいままで読んだ事がない。なお、この作品は、新書版をテクストとして、新たに書き下ろされた作品である。それゆえ、各巻ごとに筆者のあとがきが付与されているのだが、そこには執筆中に筆者が考えたこと、そしてそれを作中にどうやって反映させたかが書き記してある。
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
4101457123
No.68
(4pt)

「家族」とは?

作者にとんでもなく重い荷物を持たされたような感じがする。問いかけても問いかけても、決して正確な答えなど出てはこない。「家族とは?」相手をどんなに愛していても、それがうまく伝わらないときもある。声をかけてもらいたくてもかけてもらえず、寂しさに震えるときもある。家族の心がうまくかみ合わないときに、悲劇は起こる。誰もがいつも、誰かから気にかけていてもらいたいと思っている。自分が必要な存在だと思われたいと願っている。家庭が、傷ついた心を癒せる場でなくてはならない。家族が、その人にとってかけがえのない存在でなくてはならない。今こうしている間にも、どこかでこの本に描かれているような悲劇が、起こっているかもしれない。できれば、そういう悲劇が一つでも減るようにと祈りたい。
家族狩り (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 家族狩り (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027429