家族狩り

評判

家族狩りの評価:

4.10/5点 レビュー 112件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.10pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全127件 21〜40 2/7ページ
No.107
(4pt)

小さな一歩が大事な家族関係

中年の刑事馬美原、児童相談所に勤める氷崎遊子、美術教師俊介、この3人を軸にこの5部作にわたる作品はなんらかの理由で
子供を亡くしたり、子供の時に虐待を受けたり、子供の問題で悩む人や家族の悩みや社会との葛藤が描かれていく。長い作品
だが、決して退屈することがない。理由の一つはやはり作者の子供たちに対する思い入れできわめて丁寧な作品になっている
こと、さらに大野夫妻による連続殺人が謎解きのごとく作品の流れの中で蠢いている事、そして馬美原と綾女の愛情、佐和子の
苦しみながらも自分の道を見つけようとする賢明さ、そういったまさに丁寧に織り上げられたタペストリーの如く、人と人との関係、
常に提起される家族とはなんなのかという問題意識が作品をいろいろなところから支えているようだ。
作品の最後はまさに第5作の名前の如く「まだ遠い光」を残して、決して絶望することなく皆が小さな一歩を踏み出すところで
終わっている。家族問題などはそう簡単に解決はしまい、しかし、そういった小さな一歩が非常に大事なのだと言うのが作者の
メッセージであるかのごとく。
家族狩り (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 家族狩り (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027429
No.106
(4pt)

面白いことには面白い

多くの家族に悩む人々がすれ違い、やがてそれぞれの結末を迎える大作
1500ページを気にさせない巧みな文体は素晴らしいのだが、
どうにも似たようなフレーズの使い回しが多く、水増し感もいなめない
事件はほとんど序盤と終盤しか起きずオマケみたいなもの
まあ作者らしい一冊なので、ファンなら安心して買える作品だろう
まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫)より
4101457166
No.105
(5pt)

家族ってなんだろう。

なにが正しい家族の形なんだろう?
どんな子育てをすれば、家庭内暴力をしたり引きこもったりすることがない子に育つんだろう?
この本を読んでますます解らなくなりました。

愛ってなんなんだろうな、本当に・・・。
でもやっぱり家族のことだからと囲いを作って、内に内に籠ってしまうことは良くないのかなぁと感じました。
家族狩り (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 家族狩り (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027429
No.104
(4pt)

やるせない物語。

やるせない物語。
書かれた時代から時間がたっている今、読み終わった。
10年近い月日がたっても家族や世界は変わっていない。
ただ、行動を始めている人たちはいる。
この1カ月で北アフリカではインターネットがきっかけで
革命がおこった。
家族、民族、世界。
作者が変えたかったこと、訴えたいことが
徐々に変わり始めている気がする。
人は変われるはず。
まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫)より
4101457166
No.103
(4pt)

第5部で終わってしまうのが、もったいない

登場人物が出そろった第3部から
事件は一気に展開していく。
縦糸で動いていたそれぞれの事件が
すべて横糸で紡がれていく。
第5部で終わってしまうのがもったいない気がする。
巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫)より
4101457158
No.102
(4pt)

第4部が楽しみ。

徐々に進展してきたストーリー
縦軸で動いていた事件が徐々に絡み合う。
家族について、世界について、事件について
いろいろなことが関わってきて
読みながら、次の展開を期待する。
家族が、それぞれがどうなっていくのか
第4部を読むのが楽しみ。
贈られた手―家族狩り〈第三部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 贈られた手―家族狩り〈第三部〉 (新潮文庫)より
410145714X
No.101
(4pt)

天童荒太の原点を感じる。

「悼む人」から天童荒太さんを知りました。
原点といわれている「家族狩り」
文庫版から読み始めることにしました。
第1部を読み終わったところですが、
ずっしりと重いものを感じました。
第2部以降の展開に期待です。
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
4101457123
No.100
(4pt)

子育て中の人には刺激が強すぎるかも

痛いです。
のっけから、痛い描写が続きます。
暴力・グロいのニガテな人はお勧めできません。
そして、本文自体もとても重く、つらいです。
親が愛情と思っているものは、子どもにとって重荷なだけ?
どうやって、子育てしていけばいいの??
最後にほんのすこし救いがあるけど
子どもを生み育てることが怖くなってしまう本です。
改訂版も文庫で出ているそうですがちょっと読む気になれません。
子育てを卒業して、おばあちゃんになった頃落ち着いて読めるかもしれませんが。
家族狩り オリジナル版 Amazon書評・レビュー: 家族狩り オリジナル版より
4103957026
No.99
(4pt)

還る場所が、ある人向き・・

この作品は、引きこまれる。
どこまでも、矛盾とやるせなさがつきまとうけれど、
同時に期待してしまう展開。
再生なのか未知なる愛の世界なのか、
人間のキャパシティはやはり広く深いほうがいいと気付かされる。
こんなにひどい「家族」という名の偽善的形骸が描かれる中、
同時に、「家族っていいなあ」と想わせる力がある・・。
厳しく★4つ。
最後の☆は、さまざまな家族に帰属する読者に帰依したいと思うから。
家族狩り (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 家族狩り (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027429
No.98
(5pt)

第5部まで読みました

人間とはなんと複雑で弱く、またいろいろな物事に
おいて他人に依存し、どこかでつながりながら個を
揺らぎながら維持していく生物なんだなあと、
なんとなく思いました。非常に心情豊かで、考えられる
作品であると思います。
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
4101457123
No.97
(5pt)

親子の愛を問う

冒頭から、読者の注意をはっとひきつける、思春期電話相談員と思春期のこどものストレートな会話、
そしてそれに続き、残虐な場面の始まり…
思春期の子供を持ち、その子供の家庭内暴力に悩んでいた親が残虐な形で殺され、
さらに子供自身も遺書を残し自殺…という事件が相次いで起こる。
一見、なんの共通点もないような2件の事件で浮かび上がってくる共通の人物像、
事件の真犯人は意外なところに潜んでいた…
登場人物が多い中、それぞれが抱える問題は深刻で、人物描写や背景の設定も
とても丁寧だと思う。
何より物語にひきつける力があり、読むことをやめられない。
一人ひとりが、幸せを願い、人を愛し愛されたいと思っているのに、
人々の心はすれ違い、満たされることなく暗い影を落としていく…
現実はつらく、残酷なもの。それでも人は、子供たちは生きていく…というメッセージを受けました。
この物語を書いて、著者はどんなに苦しかったろう…と思いを巡らせた作品です。
家族狩り オリジナル版 Amazon書評・レビュー: 家族狩り オリジナル版より
4103957026
No.96
(5pt)

素晴らしく重い家族愛

温かい家族に必要なものは愛である。では愛とはなんだ? その疑問を、すでに崩壊した家族を持つ者や、その真っ只中にある者、家族を持つことに躊躇する者、そしてそれを助けようとする者たちと、理解しがたい愛に目覚めた者、それら様々な家族事情を通して鋭く読者に突きつけてくる。残虐描写が数多く登場するため、胸をえぐられるような痛みを伴うのは避けられないが、それがあってこそ心に響く作品になり得ているのだと思う。家族間の愛とは、永遠に答えの出ない問題なのかもしれない。作者ならではの素晴らしい描写力と取材力がなければ、こんなに重いテーマをこんなに素晴らしく仕上げることは出来なかっただろう。全ての家族に読んでもらいたい、大傑作である。
家族狩り オリジナル版 Amazon書評・レビュー: 家族狩り オリジナル版より
4103957026
No.95
(5pt)

現代社会を描いているような…

読んでいて、とても切なくなりました。きっと昔なら小説の中の世界という感想だったと思いますが、今は身近で起こり得るだけに心に重く深く響きました。文庫判は少しずつ変わっているので違った本として読めます。
家族狩り オリジナル版 Amazon書評・レビュー: 家族狩り オリジナル版より
4103957026
No.94
(5pt)

天童荒太の原点にして最高傑作

基本的にはサイコスリラーなのだが、根底には現代社会の抱える問題「家庭」という小単位のなかでおこる虐待、暴力など種々な問題が扱われている。寡作な作家で、古い作品のリメイクなのだが、1月置きの発行がとても待ち遠しかった。いま、一気に読むことができる読者がうらやましく思える。今度はいつ彼の新作に出会えるのだろうか。
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
4101457123
No.93
(5pt)

天童荒太の原点にして最高傑作

基本的にはサイコスリラーなのだが、根底には現代社会の抱える問題「家庭」という小単位のなかでおこる虐待、暴力など種々な問題が扱われている。寡作な作家で、古い作品のリメイクなのだが、1月置きの発行がとても待ち遠しかった。いま、一気に読むことができる読者がうらやましく思える。今度はいつ彼の新作に出会えるのだろうか。
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
4101457123
No.92
(5pt)

読んでみよう

冒頭からグロい描写あります。
ちょっと刺激強いです。
読みながら「アイタタタタ・・・」と痛がってしまうような箇所、チラホラ。
でもぜひ読んでいただきたい。
引きこもり、家庭内暴力、バラバラ家族、宗教チックなカウンセラー。
今まさに(昔から?)問題になっていることを鋭くグッサリえぐってくれてます。
「少しぐらいなら長い話でも耐えれるよ」って人にはほんとオススメ。
ミステリーものとして読んでもドキドキするし、登場人物もやや現実離れしたオバサン〜
身近にいそうな仕事命オヤジ、気弱な20代教師までいろいろ出てくるので飽きません。
ちょっとずつズレていって、「あ〜このままじゃマズイなあ」と焦りつつ、何もできずに
しまいにグッチャグチャになってたりするんですよね。色々と。
隣の家で、毎朝通勤途中に通るあのマンションの一室で。
もしかしたら今起こりつつあるかもしれない崩壊の怖さを感じられます。
中高生はもちろん、思春期のお子様と向き合ってるご両親世代、また日々のニュースで
「うわ、また家族内で殺人事件かよ。怖いね〜」と顔しかめてるそこのあなた。
これ読んでください。ちょっとニュース見る目変わります。
私は2008年の正月休みに読破しました。
良い年明けになりました。
家族狩り オリジナル版 Amazon書評・レビュー: 家族狩り オリジナル版より
4103957026
No.91
(4pt)

最後には、救いがある。

最後には、
救いがある。
光に満ちた希望がある。
このラストをそう読んでいいのかわからないけど、
僕はそう思った。
ここ数年、
“最後の闘争の単位は家族だ”
ということが言われている。
それにはある程度説得力があると思って来た。
しかし、
その言葉を口に出して言うと、
何がしかの苦さというか、
違和感を感じてもいた。
そう思う部分がありながらも、
そのことを疑っていた。
この小説には、
“家族”の問題が書かれている。
確かに、“無償の愛”というものが存在しうる、
最も納得のいく集合体ではある。
しかし作者は、
全肯定でも、全否定でもない。
ただ、
そこに生きる人を書くこと。
そういう小説だと思った。
最後に思う。
“最後の闘争の単位は、一人だと”。
孤独への恐怖を知ったものが、
それを乗り越えられる。
だから、
人を信じられるんだと、思う。
まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫)より
4101457166
No.90
(4pt)

登場人物への愛情

ベースが推理小説。 だから好きなんかなぁ。 作者の登場人物への愛情は深く、 正も、負も、描こうとする。 全ての登場人物の行動に、 理由がある。 それは、 時に、理性的なものであり、 時に、感情的なものである。 良い、悪いではなく、 人間を描くとは、 そういうことだと思う。 このへんから、 怪しげな犯人像が浮かび上がってくる。 読者に推理をさせるのではなく、 ドラマの積み重ねで、 さらなるドラマを展開させる事を重視している。
遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉 (新潮文庫)より
4101457131
No.89
(4pt)

もう、止まりません。

人は弱きもの。 しかし、 簡単には死なない。 生きる意志を書こうとしているのか? それは、 強いものではなく、 かろうじて立っている二本の足。 それでも、 生きようとする人間を描く。 おそらく、 通常の推理小説として、 厚めの1冊単行本で出ていてもおかしくない。 しかしそれは、 商品としての小説だろう。 どうしても書きたいこと全てを書こうとすると、 どうしてもこんな大作になってしまうのだろう。 とにかく、 早く次を読みたくなる。
贈られた手―家族狩り〈第三部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 贈られた手―家族狩り〈第三部〉 (新潮文庫)より
410145714X
No.88
(4pt)

もう、止まらない!

起承転結の“転”。 事件が、動く。 点が、線になる。 止まりません!! どんな結末が待っているのか・・・。 起こることは、 絶望的なことの連続であるにもかかわらず、 前に進もうとする人の息づかいが聞こえる。 それが例え悲しみに満ちていても、 もう立ち止ることができない。
巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫)より
4101457158