怪奇小説という題名の怪奇小説

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怪奇小説という題名の怪奇小説の評価:

4.00/5点 レビュー 8件。 C ランク

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全24件 21〜24 2/2ページ
No.4
(5pt)

小説の迷路を歩いて行った出口に待っていたものにびっくり!

ひゃあ、びっくりたあああ!
 本書の最終章の半ばまで差し掛かり、この小説の着地点が見えてきた時、心の中で思わずこう、驚きの声を上げずにはいられませんでした。ほんと、大団円でのこの決着の付け方(決着したのか?)は、全く予想外でしたから。
 話は、怪奇小説の締め切りに間に合いそうもなくなった小説家の男が、誰も読んだことなさそうなアメリカの怪奇小説『The Purple Stranger』を日本の舞台に置き換えて盗作する・・・という辺りから、あたかも迷路をめぐるように展開していきます。
 そして、主人公の作家があれこれと妙な出来事に出くわしていった最後に、静かに滑り出した謎めいた冒頭部と、とんでもない着地点に連れて行かれた感がある終結部とがつながるんですね。と、ここで前述の唖然茫然、あっけにとられた心の声をもう一度。
 ひゃあ、びっくりたあああ!

 それとこの作品、章の名前とそれに続く解説文も面白いですね。「*  *第一章では、私はなにを書くか、迷いに迷って、題名もつけられない。」とか、「第五章 五章目  *第五章は五章目で、推理小説ふうに展開して、核心に近づいていく。」とか。ここ読んだだけで、さて、次の章はどんな展開が待っているんだろう?と、ちょっとわくわくしちゃいました。

 本文庫の巻末解説は、道夫じゃない、道尾秀介。その最後の件り、都築さんが初版単行本に仕掛けた遊び心にふれた文章も、「洒落てるよなあ」って、印象に残りました。
 クラフト・エヴィング商會による本文庫の表紙カバーも洒落てます。
怪奇小説という題名の怪奇小説 (1975年) Amazon書評・レビュー: 怪奇小説という題名の怪奇小説 (1975年)より
B000J98NUQ
No.3
(5pt)

論理的な迷宮、あるいは理性的な悪夢

およそ怪奇小説とも思えぬメタフィクション的な書き出しで始まるが、だんだんと理性的であったはずの書き手が妄執の虜になっていく過程が怖い。モダンな探偵小説の名手であった作者らしい、理知と恐怖の狭間、これこそがモダンホラー。
作者は早川書房時代に名アンソロジー『幻想と怪奇』を編み日本に現代的なホラー小説をいち早く紹介した編集者であり、自称世界で最も怪談を多く書いた作家でもある。その手錬の筆致を堪能できる『雪崩連太郎』シリーズと並ぶ著者の怪奇ものの代表作。
怪奇小説という題名の怪奇小説 (1980年) (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 怪奇小説という題名の怪奇小説 (1980年) (集英社文庫)より
B000J8B1MY
No.2
(5pt)

論理的な迷宮、あるいは理性的な悪夢

およそ怪奇小説とも思えぬメタフィクション的な書き出しで始まるが、だんだんと理性的であったはずの書き手が妄執の虜になっていく過程が怖い。モダンな探偵小説の名手であった作者らしい、理知と恐怖の狭間、これこそがモダンホラー。
作者は早川書房時代に名アンソロジー『幻想と怪奇』を編み日本に現代的なホラー小説をいち早く紹介した編集者であり、自称世界で最も怪談を多く書いた作家でもある。その手錬の筆致を堪能できる『雪崩連太郎』シリーズと並ぶ著者の怪奇ものの代表作。
怪奇小説という題名の怪奇小説 (1979年) Amazon書評・レビュー: 怪奇小説という題名の怪奇小説 (1979年)より
B000J8F1YI
No.1
(5pt)

論理的な迷宮、あるいは理性的な悪夢

およそ怪奇小説とも思えぬメタフィクション的な書き出しで始まるが、だんだんと理性的であったはずの書き手が妄執の虜になっていく過程が怖い。モダンな探偵小説の名手であった作者らしい、理知と恐怖の狭間、これこそがモダンホラー。
作者は早川書房時代に名アンソロジー『幻想と怪奇』を編み日本に現代的なホラー小説をいち早く紹介した編集者であり、自称世界で最も怪談を多く書いた作家でもある。その手錬の筆致を堪能できる『雪崩連太郎』シリーズと並ぶ著者の怪奇ものの代表作。
怪奇小説という題名の怪奇小説 (1975年) Amazon書評・レビュー: 怪奇小説という題名の怪奇小説 (1975年)より
B000J98NUQ