(短編集)

儚い羊たちの祝宴

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評判

儚い羊たちの祝宴の評価:

3.96/5点 レビュー 160件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.96pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全51件 1〜20 1/3ページ
No.51
(3pt)

米澤穂信は真面目な小説家だと思う

『満願』や『Iの悲劇』を読んだときも思ったんだけど「米澤穂信って真面目な小説家だなあ」という感想がまずある。
 本書もその一冊。「身内に不幸がありまして」を読んで(ああ、夢に関する小説をたくさん読んだのだなあ)と思い、「北の館の罪人」を読んで「絵画の素材について調べたのだなあ」と思い、「山荘秘聞」を読み、(山岳救助についてよく調べたのだなあ)と思い、「玉野五十鈴の誉れ」を読んで「漢籍についてよくこんなに調べたなあ」と思い、「儚い羊たちの晩餐」を読んで「料理と料理に関するミステリを読みこんだのだなあ」と思う。いずれも数十ページの短篇小説にかける調査量ではなく、「ハイカロリー」で「タイパがすこぶる悪い」はずだ。しかし米澤穂信は手を抜かない。

「真面目だな」と思うのは調査だけではない。この連作短篇集は「良家」「旧家」「富豪」「子女」「使用人」「座敷牢」など、現在の日本ではもはや存在が消えかけている身分や場所、モチーフを扱っている。そしてそのことに愚直なほどこだわっている。これによって「この短篇集がとことん虚構であり、徹頭徹尾作り事であることを示している。また、全て独白体で書かれているためいわゆる「信頼のおけない語り手」ばかりであることもこだわりだ。

 さらに「真面目だ」と思うのは、この短篇集が全体的に、過去の小説群に則って書かれている点。過去作のオマージュになっている場合もあれば、タイトルがパロディになっている場合も、小説の題名がトリックのヒントそのものになっている場合もある。過去のミステリ作品のみに立脚しているのではなく、ロード・ダンセイニ「二壜のソース」」スタンリイ・エリン「特別料理」など〈奇妙な味〉としてくくられる作家への言及も多く、キングの『ミザリー』を底本にしている一篇もあり、結末がブラックに感じる短篇ばかりであることもやはりこだわりなのだろう。

 正直ミステリとしては心理や展開、結末が強引であり、ある2つの短篇の「最後の一行」に声を上げて笑ってしまったくらい。だが上記の真面目さによる世界観の構築力がすごい。「努力賞」をあげたい短編集。あと読後、「これはきっと再読するな」と感じさせる一冊だった。ぼくにとっては珍しい。
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)より
4101287821
No.50
(3pt)

ネタバレナシです

独特の言葉遣いが難しくて読みにくかったです。

先が読める話しもありましたが、衝撃を受けた話しもありました。

全てはラストに繋がっている......

最後の話しが気持ち悪かったです。キモキモのキモでした。
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)より
4101287821
No.49
(3pt)

米澤穂信は短編が良い。がしかし…

米澤穂信の長編はそんなに好きではないが、短編は密度が高くコスパが高い。本作はミステリ度は低いがどんでん返しはきちんと含んでおりリーダビリティは高い。

他方、舞台建てを共有する結果、どの短編も個性がなく読んでいて新味が薄いのは頂けない。また、舞台は共有するが連作短編というわけではないので、全体を通した一体感みたいなものがないのも気になる。最後の一編でそれまでの短編をゆるく繋ぐような仕掛けがあれば良かったか。

まとめると、米澤穂信らしい読みやすさと気持ち悪さが楽しめる作品であるが、あえてこれを優先してというほどではないと感じた。
儚い羊たちの祝宴 Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴より
4103014725
No.48
(3pt)

米澤穂信は短編が良い。がしかし…

米澤穂信の長編はそんなに好きではないが、短編は密度が高くコスパが高い。本作はミステリ度は低いがどんでん返しはきちんと含んでおりリーダビリティは高い。

他方、舞台建てを共有する結果、どの短編も個性がなく読んでいて新味が薄いのは頂けない。また、舞台は共有するが連作短編というわけではないので、全体を通した一体感みたいなものがないのも気になる。最後の一編でそれまでの短編をゆるく繋ぐような仕掛けがあれば良かったか。

まとめると、米澤穂信らしい読みやすさと気持ち悪さが楽しめる作品であるが、あえてこれを優先してというほどではないと感じた。
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)より
4101287821
No.47
(3pt)

ちょっとした息抜きにぴったりな連作短編集(ネタバレなし)

カジュアルにさらっと読めてそれなりに楽しめる短編集でした。ただ謎解き要素
みたいなものはほとんどありませんし、最後の話に「残酷なまでの真実」と言え
るような衝撃はありませんので、そういう期待感で読むのは避けた方が良いです。

文章は読みやすく、全体的に「奇妙な味」と称される短編小説を彷彿とさせる雰
囲気があって、なんとも言えない読後感を狙って書かれていたのも好みです。流
石にロアルド・ダールらの作品と比べると切れ味は鈍いものの、悪くはないです。

個人的に微妙だったところは「バベルの会」がそこまで深く各話に関係していな
いという点です。それまでは名前が出てくる程度だったものが、最終話で急にク
ローズアップされるような感じがして、正直なところ唐突に感じてしまいました。

私の中で、こういったタイプの小説には良い意味での底意地の悪さが必要だと思
うのですが、本書にはそれが少し足りなかったという印象です。性格の良い人が
無理して意地悪をしてるような、そんなギクシャク感があったように思いました。
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)より
4101287821
No.46
(3pt)

悪いジョークが現実になった

タイトル通り、悪いジョークが現実になった、というお話の数々。
正直なにを焦点に読めばよいのか、最後までいまいち掴めなかった。
所謂ミステリとして読むには底が浅いし、ホラー、サスペンス、という感じもあまりない。
人間の怖さもべつにない。江戸川乱歩的なおどろおどろしさでもない。ジャンル分けするのは本来良くないのはわかるけども、正直どんな感情で読めばよいのかわからなかった。そのため、いずれのお話も淡々読んでしまった、それでも読み進めたのは、結局のところこの物語にどんなオチが付くのか、それが気になったからだ、でそのオチというのが、冒頭の、悪いジョークが現実になった、である。
これにゾッとするかどうかで、おそらくこの作品に対する評価が決まるのだと思う。
私は、なるほど、と思いました、驚きではなく、納得しました。
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)より
4101287821
No.45
(3pt)

悪いジョークが現実になった

タイトル通り、悪いジョークが現実になった、というお話の数々。
正直なにを焦点に読めばよいのか、最後までいまいち掴めなかった。
所謂ミステリとして読むには底が浅いし、ホラー、サスペンス、という感じもあまりない。
人間の怖さもべつにない。江戸川乱歩的なおどろおどろしさでもない。ジャンル分けするのは本来良くないのはわかるけども、正直どんな感情で読めばよいのかわからなかった。そのため、いずれのお話も淡々読んでしまった、それでも読み進めたのは、結局のところこの物語にどんなオチが付くのか、それが気になったからだ、でそのオチというのが、冒頭の、悪いジョークが現実になった、である。
これにゾッとするかどうかで、おそらくこの作品に対する評価が決まるのだと思う。
私は、なるほど、と思いました、驚きではなく、納得しました。
儚い羊たちの祝宴 Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴より
4103014725
No.44
(3pt)

グロを少々で品格落ち

お嬢様方の読書会「バベルの塔」をさりげなく軸に進む短編SFミステリーとでも言いましょうか。状況説明も端的でどんどん読み進められる米澤先生の構成力は流石です。
決して面白くないわけではありません。
しかし、グロテクスな要素を入れたことで品格を下げてしまったと感じます。
ミステリーにおける刺激は、動機やトリックでやっていただけると嬉しい。
その動機、トリックに関しても先が読めてしまうものばかりでやや肩透かしでした。
それに加えてグロテスクに頼ると、やはり大味になります。
食べたって美味しくない羊を描いたことで、品の無いフルコースになってしまいました。
あくまでも個人の意見ですが。
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)より
4101287821
No.43
(3pt)

グロを少々で品格落ち

お嬢様方の読書会「バベルの塔」をさりげなく軸に進む短編SFミステリーとでも言いましょうか。状況説明も端的でどんどん読み進められる米澤先生の構成力は流石です。
決して面白くないわけではありません。
しかし、グロテクスな要素を入れたことで品格を下げてしまったと感じます。
ミステリーにおける刺激は、動機やトリックでやっていただけると嬉しい。
その動機、トリックに関しても先が読めてしまうものばかりでやや肩透かしでした。
それに加えてグロテスクに頼ると、やはり大味になります。
食べたって美味しくない羊を描いたことで、品の無いフルコースになってしまいました。
あくまでも個人の意見ですが。
儚い羊たちの祝宴 Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴より
4103014725
No.42
(3pt)

いうほど面白くなかった

ミステリーを一度も読んだことがなかった初心者ですが、簡単すぎて「もっとトリックみたいなのはないの…?」と変に疑って見返すレベルでした。十代の学生とかに向いている本だと思います。
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)より
4101287821
No.41
(3pt)

いうほど面白くなかった

ミステリーを一度も読んだことがなかった初心者ですが、簡単すぎて「もっとトリックみたいなのはないの…?」と変に疑って見返すレベルでした。十代の学生とかに向いている本だと思います。
儚い羊たちの祝宴 Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴より
4103014725
No.40
(3pt)

ミステリーというよりホラー

静かに不気味に進み次第におどろおどろしくなっていくホラーが好きな人にはたまらないでしょう。5編の短編は独立したものですが、どれも金銭的には裕福ながら内に問題を抱えた腐臭漂う家族における出来事で、ある大学の読書サークル「バベルの会」のメンバーである「お嬢様」たちが絡んでいます。謎解き的側面が明確な話もあれば、語り手の十分説明しない語りゆえに真相を知るのが遅れてくるのでミステリーになる話があります。
爽やかな推理が好みの人は手に取らない方が良いでしょう。
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)より
4101287821
No.39
(3pt)

ミステリーというよりホラー

静かに不気味に進み次第におどろおどろしくなっていくホラーが好きな人にはたまらないでしょう。5編の短編は独立したものですが、どれも金銭的には裕福ながら内に問題を抱えた腐臭漂う家族における出来事で、ある大学の読書サークル「バベルの会」のメンバーである「お嬢様」たちが絡んでいます。謎解き的側面が明確な話もあれば、語り手の十分説明しない語りゆえに真相を知るのが遅れてくるのでミステリーになる話があります。
爽やかな推理が好みの人は手に取らない方が良いでしょう。
儚い羊たちの祝宴 Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴より
4103014725
No.38
(3pt)

世界観は面白い

所謂、叙述トリック小説だと思い読んだのだが、特別最後の一行で驚くことは無かった。
ふ~ん、そうなの?と言った感じ。

なぜかと言うと、余りにも動機が単純と言うか、軽過ぎる。短編だから仕方が無いが、ストーリーにも犯人の動機にも緻密さというものが一切無く、ただ単に狂人による思いつきの犯罪行為にしか感じられなかった。
なので、正直小説自体には星一つか二つと言ったところ。

では何故星を三つとしたのか?
それは、五つの短編全ての世界観が独特で、余りにも浮世離れしている点が、面白いと言えば言えるかもしれないから。
また、五つの短編は全て別個の物語として書かれているにも関わらず、全ての物語に「バベルの会」と言う大学の読書サークル名が出てくる。これは抜群に面白い設定だと思った。

ところで、この小説はいつの時代設定なのだろう?十代の少女が住み込みの女中として働くと言う事は、労働基準法から考えても、明治から昭和初期~中期までだろう。
ではその当時の女中に支払われる給料は幾らほどなのだろう?本書「山荘秘聞」では、主人公は口約束が嫌だからと、前金やら手付金を渡しているが、その様な金を自由に使える程給料を貰えたのだろうか?
そう言った設定の甘さが五つ全ての短編に多く散見されている。
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)より
4101287821
No.37
(3pt)

世界観は面白い

所謂、叙述トリック小説だと思い読んだのだが、特別最後の一行で驚くことは無かった。
ふ~ん、そうなの?と言った感じ。

なぜかと言うと、余りにも動機が単純と言うか、軽過ぎる。短編だから仕方が無いが、ストーリーにも犯人の動機にも緻密さというものが一切無く、ただ単に狂人による思いつきの犯罪行為にしか感じられなかった。
なので、正直小説自体には星一つか二つと言ったところ。

では何故星を三つとしたのか?
それは、五つの短編全ての世界観が独特で、余りにも浮世離れしている点が、面白いと言えば言えるかもしれないから。
また、五つの短編は全て別個の物語として書かれているにも関わらず、全ての物語に「バベルの会」と言う大学の読書サークル名が出てくる。これは抜群に面白い設定だと思った。

ところで、この小説はいつの時代設定なのだろう?十代の少女が住み込みの女中として働くと言う事は、労働基準法から考えても、明治から昭和初期~中期までだろう。
ではその当時の女中に支払われる給料は幾らほどなのだろう?本書「山荘秘聞」では、主人公は口約束が嫌だからと、前金やら手付金を渡しているが、その様な金を自由に使える程給料を貰えたのだろうか?
そう言った設定の甘さが五つ全ての短編に多く散見されている。
儚い羊たちの祝宴 Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴より
4103014725
No.36
(3pt)

話は面白い

個人的な意見ですが、ですます調の作品がいくつかあり、なんか読みにくかった。
だである調にしてほしい
話は面白かったです。
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)より
4101287821
No.35
(3pt)

話は面白い

個人的な意見ですが、ですます調の作品がいくつかあり、なんか読みにくかった。
だである調にしてほしい
話は面白かったです。
儚い羊たちの祝宴 Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴より
4103014725
No.34
(3pt)

クラシカルミステリー好きの為のミステリー

いわゆる社会派ミステリーではありません
物語として割りきれる人にはおもしろいです
マニア心をくすぐるのがうまい作家さんなのは確かですが、実際には100%不可能な設定ですよね…

意外と人って殺せないんですよ
あと女性が男性を1人で運んだり、普段使わない(日頃の手入れも不可欠)古いライフル銃を見事に使いこなしたり、絶対無理です。
毒殺もなかなか困難(吐いちゃいます)だし、ミステリーで頻出の拳銃で遠くの人を殺すとかも無理です…
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)より
4101287821
No.33
(3pt)

クラシカルミステリー好きの為のミステリー

いわゆる社会派ミステリーではありません
物語として割りきれる人にはおもしろいです
マニア心をくすぐるのがうまい作家さんなのは確かですが、実際には100%不可能な設定ですよね…

意外と人って殺せないんですよ
あと女性が男性を1人で運んだり、普段使わない(日頃の手入れも不可欠)古いライフル銃を見事に使いこなしたり、絶対無理です。
毒殺もなかなか困難(吐いちゃいます)だし、ミステリーで頻出の拳銃で遠くの人を殺すとかも無理です…
儚い羊たちの祝宴 Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴より
4103014725
No.32
(3pt)

洋館と主人とおつきの者という形式美で描かれた作品

あるパターンの短編を紡いで、より大きな物語を語る形になっている。ミステリーとかサスペンスとか、ホラーとかいったジャンルを超越した存在感はある。
 暑い夏を過ごすための、背筋が寒くなる物語という趣で読んだのだが、実際は、涼しくなるよりは、どちらかというと気持ち悪い印象を抱き、ちっとも涼しくならなかった。胸糞悪いという表現が一番近いかもしれない。面白くないのではない、救いのなさに絶望しか見出せず、読んで疲れた。
 著者は、人間の持つ、いやらしい、底に潜む意地悪さみたいなものを描き出すのは天才だと思うが、人間にどこか前向きなものがあるはずと考える自分とはあわないだけなのかもしれない。
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)より
4101287821