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2.33/5点 レビュー 3件。 - ランク

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全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(5pt)

私たちの「怖さ」とは何か

一気読みしてしまった。
「怖さ」「恐怖」とは何か。死や生死に関わる怪我または戦争内戦理不尽な殺人傷害拷問とは 地理的時間的に隔たっている たとえば本を読んだりゲームをしたりできる環境でもひたひたと感じる「怖さ」「恐怖」とは何か。この問について 登場人物の平易な会話で分析されるのが この「猿」という作品なのだと思う。
ひたすら分析が続くためストーリー性を求めると肩透かしをくらう。問についての解は「猿」という鍵で朧気に暗示されてはいるが 最後の3ページで読者はぽーんと投げ出されてしまう。
作者としての考えはあるが 一旦市場に出たものについては 読者の読み取りにお任せ。小説の基本にはっとさせられる。
読後 嫌でも思考させられてしまう。私たちの日常に潜む「怖さ」とは何か 「猿」とは何の符牒なのか。
飛躍するが 日常の中に潜む「恐怖」や「怖さ」を何となく感じているから 人は子どもを持たなくなっているのではないか。
世界に渦巻く欲望と殺意 10年程先には必ず起こる南海トラフ大地震など 考え始めると恐ろしすぎて生きていけない。だから 考えないようにして用心深く息を潜めて生きるしかない。
脇に寄せて 無いことにしている「恐怖」「怖さ」について考えることを突きつける恐ろしい作品である。
猿 Amazon書評・レビュー: より
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