イン・ザ・メガチャーチ

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評判

イン・ザ・メガチャーチの評価:

3.90/5点 レビュー 304件。 C ランク

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平均点3.90pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全215件 141〜160 8/11ページ
No.75
(5pt)

人間の本質を考えた

この本を手に取ったのは、ユヴァルノアハラリ氏の「Nexus」を読了した直後でした。同書の内容とリンクする部分があり、現代日本社会におけるケーススタディのような感覚で、とても興味深く読みました。「推し活」というカジュアルなテーマでありながら、人間の本質を改めて考えさせられる内容だと思います。
また、登場人物のリアルな心理描写は、時に足がすくむような怖さがあり、殺人鬼やゴーストが出てくるわけではないのに、終始ハラハラしながら読み進めました。
良い読書体験でした。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.74
(5pt)

群を抜いておもしろく、しかし胸が詰まった

最近読んだ中で、群を抜いて面白かった。そして、三者の人生や背景と自分を重ね合わせ、胸が苦しくなった。正解のない現代社会。そんな時代だから、正解に目を向けずに信じることに盲信する事が、どこまでも心地良くなる。そして、その先の狂気。
三者三様の混沌がやがて絡まり一つになるカオス。
傑作だった。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.73
(4pt)

読み進めるのが楽しい。

本の内容については大変面白かったです。売れているだけのことがあります。
過去にAmazonで本を何点か購入しましたが
たまたまでしょうか…どのジャンルもラップがしてあったので安心して注文しましたが
今回はラップはしてなくて、輸送のせいかカバーもズレて折り目付きで入ってました。
本好きさんで、本を大切にキレイに読みたい人は最初にガッカリしないよう実店舗で買うことをオススメします。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.72
(5pt)

令和のドルオタの解像度が高すぎる

この本でほぼ確実にモデルになっているであろう日本の視聴者投票型オーディションで生まれたボーイズグループのオタクです。
(熱狂的な一万人ほどではないですが..)

朝井リョウさんもその界隈なの?どうやってその情報を知り得たの?ってくらいあまりにもリアルなオタクの表現に思わず声を出しながら読んでしまいました。
すべてにおいて驚きましたが特に、「Youtubeの視聴回数、現在地がアメリカの設定になってたらカウントされないから注意して!と呼びかけるオタク」、「何枚CDを購入したかオタク同士で教え合うのはタブーとされている」あたりのリアルさが言葉を失うほどでした…

熱狂的な推し活をする人は「自他境界が曖昧で視野狭窄を起こしやすい人」とオタクにとってはかなり耳が痛い表現がなされています。しかし、この本は決して推し活をディスる意図はなくむしろ肯定していると全体を読んでわかりました。
現代にはこうしたら正解に辿り着けるという勝ちルートが存在しない、視野を広げれば自分が広大な海のような世界の中でどこに行けばいいのか、自分を余らせてしまう苦しさを感じてしまう、そんな時に自分が共感できる、身を預けられる物語を信じ込むことで自分を使い切ることができるのだと。
世間的に正しい、と思われる道を歩んでいる人も結局は何かの物語に熱中している、そして物語を選ばない人も結局は選ばなかったという結果が残るだけで何かを得られるわけではない。
例え、画面の中にあるアイドルがチャーチマーケティングの構造のもとで生まれた物語のコマのひとつであったとしても自分を使い切ることができればそれでいいじゃないか、と思いました。

私はこれからもアイドルを応援していき、自分の金銭、時間を溶かしていくと思いますが、この本を読んでしまった今は、オタクの自分と同時に、その自分を上から客観的に構造的に眺めるようなもう1人の自分が存在してしまうと思います。そんな本でした。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.71
(5pt)

正解のない中で何を正解とするのかを生々しく考えさせられる本

『ファンダムマーケティング (著:高野 修平氏)』の読了直後に読んだので、仕掛ける側のリアルさが増して読むことができたせいか面白いを越えて怖さを感じる本でした。

久保田の人生も、澄香の人生も、すみちゃんの人生も、
国見の人生も正解とも言い切れない人生ですが、否定するような人生でもなく、
視野を広く持つよりも狭く持つ方が確かに幸せなのかもといろいろ考えさせらせました。

行動の度合いにより周囲からの軽蔑を受けることもあるとは思いますが、
それを気にして何もしないのか、行動して内側で燃え尽きるまで没頭するのか。

どちらの人生が楽しいのだろうかを考えてしまいます。

個人的には国見のコメントで
「昔は間違えなければ正解に辿り着けたが、今はただの間違えなかった人。何も残らないただの間違えなかった人」
的な発言がありましたが、
本当そうですよね。。。

物語も何もない、ただの間違えなかった人にはなりたくないなと思いつつ、
視野の狭さで回りがみえなくなるのも避けたいと思いつつ、
そんな絶妙なバランスが正解でもないのだろうなと思いつつ、
結局、熱狂と没頭の中で他人への思いやりをどこまで保てるかという事なのでしょうかね???

良い本でした。
(映像化希望です ※最後のシーンが凄い良さげ)
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.70
(5pt)

推しがいると人生が楽しい

Youtubeのお勧め本として紹介されていたので読了。メガチャーチというコトバを初めて知りました。メガチャーチとは、一度の礼拝に2,000人以上が集まる巨大なプロテスタント教会のことらしい。このタイトルの意味合いは内容を読むと上手いネーミングだと分かる。アイドル目線、アイドル推しの古参目線、アイドル推しの新人目線、プロデューサー目線のそれぞれの視点で、物語が進み、微妙に点と点が線で繋がる。日本の闇にも切り込んでいるのも興味深い。それぞれの立場の想いに共感できて凄く面白い。なお、自分は推し新人側が8割、プロデューサー側(≒仕事している50代目線という意味)2割なので本作品を楽しめました。推しがいると本当に人生が楽しいですね。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.69
(5pt)

自分自身と重ね合わせて

自分自身kpopの押し活をしているので、ほんとその通り!!って思うところが沢山あって、推し活をしてない人との感想とはまた違う部分があるかもしれない。でも、本当によく調べてあって感心した。自分と重ね合わせながら読み進めていったが、最後は…。
読み終わった後も色々と考えさせられる深い作品だと思う。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.68
(5pt)

25年に読んだ本で1番!

物語に引き込まれた
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.67
(4pt)

現代への洞察が光る一冊。人物のリアリティには共感できず。

各章、登場人物の視点に区切られていて、読みやすい。後半は勢いがあり、一気に読める面白さがあった。

風刺のような現実的なテーマで、マーケティングのビジネス書的な側面も感じる。事象が深掘りされていて、学びある観点も多い。
一方、登場人物の心理については、ご都合的な部分を多く感じる。男性が想像した女性像、という印象が強い。表面的で、リアリティを感じられない。
リアリティがあるストーリーの中で、そこに違和感を感じ、個人の好みとしては星4です。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.66
(5pt)

冷徹に描かれた三者三様の視点

●人が自分の判断基準を変えるには物語が必須であるという。物語という旗がありそれに向かえば視野
狭窄が起こる。その結果人は己の判断基準を変え、ひいては行動変容に至る。その理論構築の物語は多
層構造である。
 微に入り細を穿つ濃密かつ執拗な(くどい)筆力は、まるで読者までも巻き込もうとしている磁力の
様。容赦ない徹底した掘り下げ方は、余韻を残す優しさなど微塵も感じられない。穿った見方をすれば、
著者はおそらくそれ程人間を好きではないのかもしれない。優しさが響いてこない筆致である。人間な
んてこんなものだと突き放した冷めた目で見ている気がしてならない。

 三者三様の人間ドラマで、心情は理解できるものの何故か心に響かず、琴線に触れない。どの人物の
視点にも共感できなかった。偏差値の高い人がインタビューと文献と思弁で創り上げた人物構築の印象。
残念ながら彼らの物語では夢は見られなかった。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.65
(5pt)

推し活否定の本ではない

グローバル化が進み解像度が上がる社会では、真面目で感受性が強い人ほど生きづらい。推し活は最後の砦なのかもしれない。

搾取の構造を理解した上でメガチャーチに捧げる覚悟ならば、そんな人生も全然有りかと。最適解など、この世界のどこにも無いのだから。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.64
(5pt)

盲信であることと宗教を信じること

視野の広さというのが人間にどのように作用するのかが、実体験とも重なりとても学びになりました。
小説を読みながら現代における盲信的な行動と宗教的な行動の共通点を想起させられました。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.63
(5pt)

解像度の高さ

解像度の高さに脱帽です!
おじさんもつらいのですよ…
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4296121049
No.62
(4pt)

澄香のモノローグ

留学してチャーチマーケティングの研究をする学友は、教会のコミュニティ形成のプロセスや集金システムの是非を高らかに語る。はたまた世界平和や環境問題にまで視野を広げ、世界を正しく真っ当に捉える。その背後で、推し活に専念する澄香のモノローグがある。「正誤を気にして揺るがない真実を求めることに苦心することは、結局そういう物語に取り込まれているだけだ。/ 結局誰だって、信じる物語を決めて生きているだけだ。」
ここで澄香は、自身の信じる物語を相対的に捉えている。少なくともその点だけでいえば、澄香は学友よりも世界を真っ当に捉えているように思える(あるいはそれが私が信じている物語か)。
この場面は著者が力を入れた箇所のひとつではないかと感じた。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.61
(5pt)

【ネタバレ有り】読了後にふと、父親が

読み終わったあと、あれ?スミカの父親も、自分の娘の推し活をしてただけなんでは…と気付いてしまった。
ファンダム(推し活)では、自分の推し(アイドルなど)の生活や人生が輝くようにとファンがグッズやCDなどを大量に購入しお金を投下する。本の中では自分の生活を切り詰めてまで、お金を投下する姿も描かれていた。
スミカの父親も、育児にほとんど参加できなかったことを後悔しながらも、今自分がスミカにできる支援である留学資金の提供を通じて、なんとか自分の立場や人生を肯定しようとしている。親子関係ということを除けば、これはファンダムの構造と本質的に変わらないのではと思った。

Xで「コミュ障は金を出したがる」という言葉を見たことがある。家族としての縁がほとんど切れた父親に娘が会いに行き、帰り道に交通費という名目で大金を持たされる…という文脈での言葉である。

人と人との関係性で築かれる信頼関係や好意というものは、本来なら互いの人生の時間や心の交流がしっかりと必要なものである。この労力をお金で代替してすべて解決しようとすることが、ファンダム経済なのかもしれない。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.60
(4pt)

面白いけど説明し過ぎでは?

とても面白く興味深い作品ではあるのだけど、登場人物があまりに「読者に対して」説明し過ぎでは?
特にタイトルになっている「メガチャーチ」について語る部分は若干興ざめした。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.59
(5pt)

推し活の光と闇

推し活やカルト宗教に依存症的にのめり込む者たちの
視野狭窄と思考停止がもたらす不気味な幸福感

それを格好のビジネスチャンスとして利用する者たちの
熱狂を生む物語でファンダムを思いのままに踊らせる快感

その両者が交錯するラストに震撼!

昨今、もてはやされ加熱する推し活ブームの闇とコアを鋭く抉り出した傑作
そのうち映画化されそう
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.58
(4pt)

後半から勢いが付く作品

この作品でも、朝井リョウ特有の優れた女性心理の描写が、活き活きとした文章の流れを生み出している。
個人で行う「推し活」と、集団で行う「ファンダム」。ファンダムに属することで得られる生きやすさや、迷いのなさが鮮明に浮かび上がる。
後半に向かって一気に加速する展開は、相変わらず見事だ。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.57
(5pt)

推し活時代の過去の自分の弔いに

かつて、とある舞台俳優にハマったことがある。
初めて知る推し活の興奮にも、その活動を通じてできた友達とのコミュニティにも夢中になったが、結局「推しのために」と数字重視で貢ぐ姿勢、推しのことを全肯定しないといけない雰囲気に馴染めずに、疲れて1年少しで辞めてしまうことに。

そのあと数年間は、どこかに「求められるようなファン像
で居続けられなかった自分」という挫折感があり、ずっと後ろめたさを引きずった。

とはいえ何年も経ち、自分の落ち着ける生活を手にした今、遠征に配信にと飛び回って観劇友達と大盛り上がりした記憶は「あれはあれでよかったな」と思える。
20代のうちでまだやり直しが効く歳でもあったし、幸い手をつけてはいけないお金に手をつけたり非常識な行動には出なかったし。その頃のSNSアカウントがまだ残っていたら、痛すぎてとても直視は出来ないと思うけれど……。

まさに推し活という言葉に踊っていた短いあの時期を思い出すと、強烈な失敗でもあり成功体験でもあったあの頃の自分にたいして甘苦いような独特の感覚を抱くのだが、この小説を読む時間は、いわばそんな過去の自分を昇華して弔う時間になった。

毎日がキラキラとしていたけれど、明らかに熱量を向ける先をコントロールされているうっすらとした違和感。このままでいい筈ないけど、それをファン仲間の前で口に出したら「敵」になる緊張感。みんなそれでいいの? と思いながら、折角出来たコミュニティの中で立ち位置を失いたくないから、もうあまり興味もなくなったに舞台にお金を出す。

そんな過去の自分は、物語マーケシステムの中で自分の気質が当然そのように反応していただけなのだ、という一種の諦観が読み進めるたびに産まれ、かえってズバズバとこちらの未練や自己陶酔を断ち切ってくれたので、いっそ気持ち良い読後感だった。

私独自の物語だと思っていたあの熱狂と焦燥は、今もありとあらゆるファンコミュニティで繰り返されている、ありふれた反応だったのね、と。


結局のところ、宗教を含む物語に熱狂したいというパワーは、落ち着いて自分自身と語り合えない、というところから来るんじゃないかなと思う。

自分自身と二人きりになる時間を思いきってとってみると、案外いいものだったりする。
それからいろいろな物語にかぶれては覚めたりする経験を重ねていくと、段々ひとつの物語に没頭するのではなく、それぞれの物語の味をほどよく楽しめるようになってくる。何をどの程度摂取して楽しむか、取捨選択が出来るようになってくる。

本当は小さい頃から大量の物語を浴びて育つ今の世代こそ、推し活マーケで「特攻隊」にさせられることへの抵抗力はある筈。
孤独と向き合う勇気(きっかけ)さえあれば。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.56
(5pt)

突きつけられる一冊

朝井リョウが得意としてきた「集団の中の個人」が、推し活とファンダム経済を通して徹底的に描かれていると感じました。アイドルや舞台俳優をめぐる三人の視点が交差し、人が物語や共同体に寄りかかりたくなる瞬間の怖さと救いが浮かび上がります。説教臭くならず、現代の痛さがそのまま突きつけられる一冊でした。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049