イン・ザ・メガチャーチ

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イン・ザ・メガチャーチの評価:

3.90/5点 レビュー 304件。 B ランク

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Amazonレビュー一覧

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全215件 41〜60 3/11ページ
No.175
(5pt)

結局生き方に正解ってないのだと思う

自分自身がかつてオタクをしていたということ、それがこの物語で取り上げられている界隈とは別であったこと…などがあり、かなり「オタクだりー!」と冷笑しながら読んでいたましたがかなりリアルでした。
なんか、苦しい!悲しい!がかなりの部分を占めていましたが、その苦しさや悲しさが読書の楽しさでもあり、かなり楽しめました。
でも人生ってそもそも死という絶対的なゴールであり、絶対的な恐怖からずっと逃避し続けるものだと思っているので、脳を溶かしていく、視野を狭めていくというのも一つの生き方なのかな、と思いました。かなり「今」の世界を描いており、かつ自分の未来を見ているようで、いい意味で怖かった!早く全部読んでしまいたいような、読み終わってしまうのが寂しいような、そんな作品でした。とても良かったです。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.174
(5pt)

「あなたの心の隙間、お埋めします——“その代償”まで含めて」

インザメガチャーチ(著:朝井リョウ)を読んでまず感じたのは、現代社会の構造をここまで冷酷なほど正確に言語化できるのか、という驚きだった。

本作は、人の心の隙間を埋める“救い”を提示しながら、その裏側にある仕組みを容赦なく突きつけてくる。その読後感は、まるで『笑ゥせぇるすまん』のように、最後に現実を「ドーン」と叩きつけられる感覚に近い。ただし本作が恐ろしいのは、それがフィクションではなく現実と地続きに感じられる点だ。

象徴的なのが「信者と書いて儲かると読む」という構造。

人が何かを信じ、熱量を持ち、帰属する――その行為自体が価値へと変換される。この仕組みは宗教に限らず、アイドル文化や“推し活”、さらには現代のSNSやYouTubeの視聴体験にも通じている。

かつてはテレビが担っていた「参加型の物語装置」は、今やインターネットに置き換わり、ファン自身が拡散や布教を担う時代になった。しかし構造そのものは30年前と変わっていない。

そして本作が突きつける本質は、「人は騙されるから信じるのではなく、わかっていても信じる」という点にある。不安や孤独、帰属欲求がある限り、この構造から完全に逃れることはできない。
だからこそ重要なのは、無自覚に没入することでも、完全に距離を置くことでもなく、「構造を理解した上で関わる」という姿勢だろう。

本作は単なる社会批評ではなく、「その中で自分はどう振る舞うのか」を問う作品である。読後、他人事ではいられなくなる一冊だった。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.173
(4pt)

「推し」の熱狂は遠くとも

正直に言えば、近頃の「推し」という言葉に付随する、あの宗教的なまでの熱狂には、どうにも気圧されてしまう。
国立大の理系を出て、商品開発のエンジニアとして生きてきた私にとって、感情を数値化できないものに全振りする行為は、設計図のないまま現場に放り出されるような不安を伴うからだ。しかし、2026年本屋大賞を受賞した朝井リョウ氏の『イン・ザ・メガチャーチ』をAudibleで聴き終えた今、その「理解の拒絶」が少しだけ解けたような気がしている。
私には二人の娘がいる。彼女たちは今風の「熱狂的な推し活」をしているわけではない。だが、子供の頃から好きだったアニメのコミックを買い続け、映画に通い、数時間待ちのコラボ喫茶にも平気で並ぶ。かつて私がイギリスに赴任していた頃、彼女たちが「聖地巡礼」と称して訪ねてきたことがあった。当時は「せっかくの海外なのに、なぜ架空の物語の跡を追うのか」と、エンジニアらしい合理性で首を傾げていた。がんを患い、人生の残り時間を意識するようになった今の私から見れば、その情熱の源泉がどこにあるのか、計りかねていたのだ。
今回は、通勤の車中でAudibleを使い、標準速度でじっくりと鑑賞した。エンジニアとしての視点から見れば、本作が描く「感情の集約」は、ある種の巨大なエネルギー回路の構築に近い。物語の中で人々が何かに帰依していく様は、決して異常なことではなく、誰もが持つ「自分ではない何かと繋がりたい」という根源的な欲求の現れなのだ。日本語教師をしている妻が、言葉の背景にある情念を大切にする理由も、ようやく論理的に繋がった気がする。
この本を聴き終えて、劇的な変化があったわけではない。ただ、今週末にでも、娘にあの頃のイギリス旅行の話や、今も大切に集めているコミックのことを、少しだけ踏み込んで聞いてみようか、という気持ちになっている。「推し」という言葉は馴染めなくても、彼女たちが数時間並んでまで手に入れたかった「充足感」の正体を知りたい。エンジニアが未知の技術に興味を持つように、まずは否定せず、彼女たちの「好き」の熱量に触れてみるつもりだ。
星を一つ減らしたのは、やはりこの物語が描く現代の熱狂が、50代後半の私には少しばかり「劇薬」すぎたからかもしれない。しかし、定年を迎え「和洋ブックス」を開業しようとしている私にとって、この読書体験は、自分とは異なる価値観を持つ人々へ寄り添うための、大切な土台となった。
かつてイギリスの空の下で娘たちが笑っていた理由が、この物語のどこかに隠されている。そんな気がしてならないのだ。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.172
(4pt)

よくできた作品です

筋を追っかけるのが面白かった ただ理屈の説明が核心部にあってなんとなくこなれてない雰囲気を醸しているような? でも説明をすべて取っ払うと難解になりジャンルがかわってしまうのかもしれないけど
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.171
(5pt)

多くの人に共感できるポイントがある

面白くて一気に読みました。
登場人物にどこかしら共感出来るポイントが読者には見つかると思います。場面描写も面白く、引き込まれる良さがあります。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.170
(5pt)

マーケティング本としても読む価値あり

感動で涙を流すと言った作品ではなかったけれど、すごく面白かった。推し活を軸にして社会の軸がギュッと詰まったような作品。推し活勢がこの本を読んだらどんな感想を持つのか知りたい。私自身は推し活をまったくしないため、ライブのためにCDを何枚も買うとか、YouTubeを無限に再生するような行為がまったく理解できなかった。この本を読むとやはり、推し活って心や時間の隙間を埋める、人間から現実と向き合う時間を奪う行為なんじゃないかな、と再認識した。チャーチマーケティングも、なるほどと思った。
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4296121049
No.169
(5pt)

ありがとうございました。

非常に良い状態で配達していただき増田。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.168
(5pt)

朝井リョウ怖い

メディアで見る朝井さんギャルギャルしてて可愛いのに、国見みたいに世の中冷静に分析してしてて怖い。
とても良かったです。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.167
(4pt)

視野の狭さの意義

私なりに本書を読んで考えたこと。

•視野の狭さは生の充実につながると本当に言えるか。

•「視野が狭い」ことは何かに本当にのめり込んでいることの証左だ、と考えることは、狂気の自己正当化につながる危険性を孕んでいるのではないか。

•やったことではなくやらなかったことが重要である言説はレトリック以上の意義があるか。やらなかったことは、やったこと度合0という言い換えができると考えると実質的な意味はあるのだろうか。
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4296121049
No.166
(4pt)

最先端の社会構造小説だ

読んだことのない文体構成
しかも おしかつの構造を具体的に社会のなかに再現 最近の日本の選挙体制にも応用?する仕組みなど グングン読み進むチカラがでてくる本です
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.165
(5pt)

戦争の多くは自衛の意識から始まる

物語にのめりこむことの恐ろしさがすごく伝わってきて「自分もこのような状態に陥っていないか」と、我が身を顧みるきっかけになりました
また表題にした「戦争の多くは自衛の意識から始まる」は某登場人物のセリフです
今の高市政権のムーブはやはり危険だなと感じました
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.164
(4pt)

読んでいて辛い本です

救いのない物語でした。
インパクトがあるので読了後に考えさせてくれる小説です。
しかし、それを考えて自分の答えが出ても、それは新たな視野狭窄の始まりになるという辛いことを教えてくれます。
読んでいていダルくて辛い箇所がありますが、それは良く出来ているからかもしれません。
でも、ダルくて辛いので星は4にします。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.163
(4pt)

中年男性に対してエールを送れたか?

推し活と陰謀論を絡め最後まで展開が読めず一気に読ませる。作者が中年男性に対してエールを送る意味でも読んで欲しいとの報道を見たが、主人公が最後に「最初から目の前の大切な人に自分を使い切るべきだった」と自分の娘に対する愛を振り返る結びで未婚中年には辛い。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.162
(5pt)

人々は答えを欲しがっている

「推し活」がテーマの話ではあるが、新興宗教的な話でもあるし、「取り込もうとする者」と「取り込まれようとする者」の話だ。人間は弱い。だから答えを欲しがってしまう。生き方の正解、子育ての正解、ファッションの正解etc...

視野が狭いのは楽だが、それは知らぬが仏で、広い視野を持った瞬間に、今自分がいる状況が絶望的だと気づくのだ。

現代社会のリアルでありホラーな名作でした。
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4296121049
No.161
(5pt)

物語と現実

今までの小説の登場人物は少数派になる事を恐れず、あえてレールから外ようとする傾向があったと思う。
しかしこの作品は、多数派に属したい、どうして自分がレールから外れてしまったのかと葛藤している。
それが現在の生きづらさを的確に表現できている事につながっていると思う。
作中で視野という言葉が頻繁に登場する。
昔はみなが同じような景色や視野で生き、ある程度の正解が存在したしたのかもしれない。
しかし現在は、見るもの、見ないものを選ぶことが出来るようになりもはや昔のような正解は存在しなくなったと感じる。
そして選ばなかった視野に後悔し行動したとしても良い結果が生じるとは限らない。
また昔と異なり現在最も見られるものになったのは定量化されたものだろう。
いいねの数、閲覧回数、偏差値、年収、身長、マンションの階…
あげたらきりがないほど全てが定量化され気が付いたら競争の中にいる。
そして信仰心すら定量化がされているのではないだろうか。
いかに信仰しお金と時間を献身しているかがわかりやすくなったように感じる。
幸せが所属感と貢献感にあるとするならば、献身性が定量化された現在で推し活に没頭する気持ちは理解できる。
他人と結果を変えようと必死になる集団に属して所属感と貢献感を得て自分から目をそらしているほうがずっと生きやすいだろう。
しかし何をしてても自分を守るべき時期がある事を経験上、理解できる。
この作品は昔の辛かった記憶をほじくりかえしてくれる私にとって面白くも辛い素晴らしい大傑作だ。
この作中に出てくる人々に理解を示す人の幸せを心から祈る
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.160
(5pt)

心も脳もいい意味でかき乱される物語

若い人よりは子育て世代の30代から40代の人にすごく刺さると思うので、ぜひ読んでみてもらえたらなぁと思った1冊。めっちゃリアル!
登場人物3人のそれぞれに共感してしまう部分があったり、自分自身の原体験と重ね合わせてぞっとしてしまったり、心掻き出される物語だった。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.159
(5pt)

搾取と洗脳のファンダムビジネス

朝井リョウ作品とファンダムビジネスの両方に関心があり、手に取った。

物語は、異なる孤独を抱えた3人の視点から進む。
キャリアの停滞と離婚を経て孤独に沈む40代後半の男性。その孤独が深まる描写は生々しく、読者の心を抉る。彼はファンダムビジネスを“仕掛ける側”にいる。
大学という競争環境の中で自我を見失いかける20歳の学生。周囲に溶け込めず、拠り所を求めて“信徒”となる。
そして、生活苦にあえぐ30代半ばの契約社員。かつての「推し」を失い、やがて陰謀論へと傾斜していく“元信者”。

本書が描くのは特別な人間ではない。むしろ、誰もが陥りうる「孤独」「挫折」「生活不安」だ。その隙間に入り込み、物語を提示しながら、同時に搾取していく構造が淡々と描かれる。

こうした構造を読んでいて思い出したのは、サピエンス全史が示した「虚構(物語)を信じる力」だ。人は物語によって結びつき、巨大な協力を実現する。その力は文明を築く一方で、本書のように個人を絡め取る装置にもなりうる。

朝井リョウの筆致は、感情を過剰に煽ることなく、淡々と現実を突きつける。その分、読み手の中でじわじわと感情が増幅していく。

作中で語られる、仕掛ける側の論理が印象に残る。
「私たちは信者から何も搾り取ってはいない。自分自身を使い切らせてあげているだけだ」
没頭し、感情も時間も資産も使い果たすこと自体が“幸福”として成立してしまう構造。価値基準が揺らぐ現代では、その対象の正しさすら問われにくい。むしろ何もかもが揺らぎやすい今、確固たる信仰対象があり、それに対して自分を使い切っている姿そのものに希少価値が生まれやすいともいえる。

正解がない社会において、「視野を狭めて狂信する姿」を“幸福”と描く本書には、不気味さが漂うと同時に、不思議な清々しさもある。

読後には、単なる面白さではなく、居心地の悪さが残る。
その感覚は、簡単には振り払えない。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.158
(5pt)

推し活の仕組み、仕掛けが勉強になる

推し活の仕組み、仕掛ける側の戦略がリアルに書かれておりとても勉強になって面白かった。夢中で一気読みしました!
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.157
(5pt)

推し活を切り口とした鋭い社会小説

444ページの長編でありながら、一度も飽きることなく読み切った。アイドルの推し活を切り口にしつつ、その背後にある現代社会の構造を鋭く読み解く朝井リョウのリサーチ力と筆力には圧倒される。フィクションでありながら、描かれる出来事や人間関係が現実と地続きに感じられる。芸能界の話にとどまらず、日本社会の深層、カルト、陰謀論、マーケティング、個人や集団の心理分析など多方面に踏み込む、驚くほど広さと奥行きのある作品となっている。

アイドルや推し活に全く興味がない読者でも、学びや共感を得られる視点が随所に散りばめられている。バラバラに見えていた登場人物たちの関係性が少しずつ明らかになっていく構成は、まるでミステリー小説のような緊張感と驚きを生み出している。世代を問わずおすすめしたい。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049
No.156
(5pt)

信じる者は救われる

SNSも推し活もほとんど縁が無く、今どきの意味不明の言葉もあり、戸惑ったが、十分楽しめた。
人物の心境には親近感のようなものを感じた。
信じるもの、夢中になれるものがあれば人は幸せを感じるが、それが陰謀論やマーケティングの思惑、宗教などに踊らされれば、裏切られることもある。
イン・ザ・メガチャーチ Amazon書評・レビュー: イン・ザ・メガチャーチより
4296121049