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戦争とミステリー作家 なぜ私は「東条英機の後輩」になったのか
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戦争とミステリー作家 なぜ私は「東条英機の後輩」になったのかの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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東京新聞の夕刊「この道」に2019年8月1日~10月31日まで連載されたものと年譜を収めています。西村さんの鉄道ミステリーは何十作も読んできましたが、その人生についてはほとんど知らなかったので、興味深いものがありました。 特に、ラストには山村美紗さんとの関りや出会い(163p)についても触れられています。それも本書の魅力の一つです。 副題の「なぜ私は『東条英機の後輩』になったのか」は、当時の軍国少年の思いの通り、東京陸軍幼年学校に筆者が入学したことから付けられています。幼年学校は筆者が書いているように「将校を育てるエリート校(71p)」ゆえ、食糧事情厳しい中にも、しっかりと食事にありつけたわけで、世間とは違う環境下にありました。 また戦時下に生きる人々の気持ちや世情もまた、その時代を生き抜いた人の率直な気持ちが吐露してあり、歴史書では分からない庶民生活と感覚も知ることができました。 作家になるまでの生活もまたブラックボックスでしたが、本書で119p以下に詳しく書かれており、ある昭和人の一人生を垣間見た気です。作家を目指した切っ掛け(134p)にも触れられており、案外軽い気持ちで踏み出しているところが、西村さんの楽観的な性格を表していました。 66歳の時に脳血栓を患い、リハビリをしながら多くの作品をそれ以降も書き続けていたことも知りました。凄く強い作家魂と言えるでしょう。 | ||||
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