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(短編集)
君の余命、買い占めました
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君の余命、買い占めましたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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短編特有の意外性はもちろん、読後のほのぼの感もある。 | ||||
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君の余命買い占めました 面白かったです 本をあまり読まない私でも 短編で読みやすかったです 内容にも感動しました | ||||
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『君の余命、買い占めました』 本作品のタイトルにもなっている短編。寿命がわかるようになり売買ができるようになってしまった世界で生きる貧しい若者の話。 恐ろしい設定に惹かれたのと、表題作だったので読んでみた。 主人公とヒロインは年に十円しか昇給の無いカラオケボックスでハラスメントを受けながら働いている。 私自身も似たようなものなので、感情移入して読むことができた。 日本で働いてる若者なら、きっとみんな彼らみたいな感じ。 病気の母親のために寿命を売り払った主人公は、その証拠の刻印をひた隠しにしながら生きている。 母にすら病院代は募金で賄ったと嘘をついたり、ヒロインと一夜を過ごした時も消灯してもらうなど神経質だ。 寿命を売り払った人間の寿命が尽きて急死する瞬間を目撃したり、主人公の心が追い詰められていくのがわかる。 ある日、24時間後に寿命がいよいよ尽きることを告げる事務的な電話がかかってくる(淡々としていて怖い) 最期に母に会いに行くが、通帳を見つけてしまい母の病気が嘘であることがわかる。 3億円の貯金があるのに、母は死の迫る主人公にお金を渡そうとしない。 これは酷い裏切り行為、恩を仇で返す行為だ。私も主人公と一緒に絶望を味わった。特に命がかかる場面で実母から裏切られるというのは、物凄くくるものがある。母との関係は良好、母は主人公へのお礼も口にする良い人という描写があったこともあり、ギャップで一層辛さを感じた。 最後、私はヒロインの行動は正解だったと思う。ヒロインの言う通りだから。 でも、命の価値って誰にでも等価じゃない(と私は思う)。いや、等価なのかな。これはわからない。 自分自身の命を他人に譲れるかどうか、それって社会的に役に立つかどうかとか何かを成す可能性があるかどうかで決まることなのかな。 凄く優秀な人が死の病に伏せっていて、それを助けるために死ねって言われたら、私は死ぬだろうか。 そして、後からいくらお金を稼いでも死んでしまった人を生き返らせることはできないのだ。 このタイトル『君の余命、買い占めました』の意味は、ヒロインの投資した命なのだからこの53年間は全部『君』のものということなのでは無いかと思う。 いろんな解釈のできる良作。学校教育でも取り上げていい作品。 | ||||
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この作品は面白いです! エモく、心に刺さる物語が多い短編集です。 特に「三代目彼女」という物語が印象的でした。 アンドロイドの彼女が題材の話なのですが、読んでいて涙が止まりませんでした。読了後も泣いている自分に驚いています。この短編は「もっと早く気づいてほしかった」と思う反面、「それで良かった」とも思える、不思議な話でした。切なく、温かく、心を動かされる作品です。この本を手に取って良かったと思っています。 | ||||
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全て面白かったのですが、『三代目彼女』が特に刺さりました。 主人公の、ある種独りよがりとも言える片思いが長い年月をかけて成就するような少し不思議なラブストーリー。初めはアンドロイドを彼女にする主人公にあまり共感できなかったのですが、三人目のイオリ辺りから引き込まれて深く共感を覚えました。両親が不仲だったからこそ、喧嘩になることのないアンドロイドと結婚したいという彼の感情が自然に思えて少し涙が出ました。感情が読み取れなかった先代彼女たちの存在のおかげで、イオリが訳も分からず涙を流すラストシーンが一際際立って美しかったです。 | ||||
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風景や人物描写や緻密で、臨場感がありました。小説の冒頭から色鮮やかな映像が浮かぶような作品で、「アニメ化やドラマ化されたら、こんな描写になるのかな」と、想像をかき立てられました。 読み始める前に、タイトルからどんな内容だろうと想像してみましたが、想像を超えてきました。よく思いつくなと、感心してしまう設定でした。設定がわかってからも予想外の展開が続き、最後まで飽きさせない内容でした。 最近は読書時間をなかなか設けることができず、小説を読む機会が減っておりましたが、こちらはちょうどいい文量の短編集でした。おかげさまで、1作品ごとに集中して楽しむことができました。12編全て読ませていただきましたが、1作目の衝撃が大きく、タイトルでもある『君の余命、買い占めました』が一番面白かったです。 私自身、趣味で文章を書く機会が多いのですが、作者の紡ぐ文章から学ばせていただくことが多かったです。感動と学びをいただき、ありがとうございました。次作も楽しみにしております。 | ||||
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12編の短編、ほぼすべてにどんでん返しがあり、最後にほろっと泣けるオチがあります。 特に「親子鑑定」と「隣の席のモンスター社員」は完全にやられました。 予想外の展開からの衝撃的なオチ。 「世にも奇妙な物語」でぜひドラマ化してほしいぐらい。 この著者、誰かに似ていると思ったらショートショートの名手・星新一です。 まさに令和の星新一、現る!です。 | ||||
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非常に読みやすく、どこから読んでも物語の世界に入りやすい本でした。 ですがただ読みやすいだけではない。短い中にも登場人物の心情が沢山散りばめられていて、読み終わったときにはじんわりと切ない中にほんの少しの希望や救いやほっこりした気持ちが生まれる、素敵な小説です。 特にタイトルから気になっていた『君の余命、買い占めました』は、自分や他人の命、人生について考えさせられました。 他の作品もぜひ読んでみたいです! | ||||
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タイトル作の「君の余命、買い占めました」が特に私のお気に入りです。 章吾と楚良の純粋な心に胸が締め付けられました。 また、もし自分がこの世界に生まれたら、自分の人生をどう生きるか考えさせられました。 お金と命を天秤にかけられるとしたら、自分が本当に大切にしたいものがもっとシビアに見えてくるのかな。そんなことを思いました。 題材にされている問題はヘビーなものもありつつ、読みやすくとてもきれいな文章で描かれているため、スッキリした気持ちになりました。 生きづらさを感じている人、生きている意味を考える余裕もなくただ日々を過ごしている人にぜひ読んでいただきたい一冊です! | ||||
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主人公の章吾と楚良の純粋な心に、自己中心的な人間ばかりの現代で忘れていたものが見つかった気がしました。特に章吾の母は信じられないくらいのずる賢い母ですが、何も疑わずに自分の余命全てを母に捧げててしまうなんて心が優しすぎて切なくなりました。 技術が進歩して自分の寿命を売買できるようになった世界。貧しさゆえに自分の寿命を3日間分だけ売ってしまった楚良も世界中で貧困の差が激しい現代の象徴のような気がしました。 そんな貧困な楚良ですが他人を思いやる気持ちに心打たれました。しかも自分の余命を省吾が知らぬ間に捧げてしまいその思いを手紙に託して亡くなってしまいます。 楚良から託された命をガムシャラに働き成功を納め、自分の寿命を買い戻した省吾は楚良との短いけれど、とても濃い思い出を大切にして生きていく姿に、切なくも人間は本来はこんなに優しく強いものなんだと久々に実感できました! コロナ禍で人との関わり方が苦手になってしまった若い方々にぜひ読んでいただきたいなと思います。 | ||||
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タイトルから気になり、この本を読みました。 短編小説なのに綺麗な言葉や描写がところどころに散りばめられているだけでなく、内容も短編とは思えないほど濃密で読み終わったあと自分の人生、そして病について考えさせられました。 最後の「君の命は僕の命だから。」その言葉に買い戻した53年間を章吾は楚良を想って生きて来た事がぎゅっと詰め込まれており、二人でいられた時間は少なかったものの、その少ない時間が二人にとってかけがえのないものなのだと思いました。 大切なものは何か。幸せとは何か。そして、この先の人生をどう生きるか。それを考えさせられる暖かく優しいお話しです。すっと入り込んでくる言葉も読みやすく、どの年代の方にも、そして普段小説に触れて来ていない人でも読みやすい小説になっていると思います。ぜひ、たくさんの方に読んでほしいと思いました…! | ||||
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短い中で、何度もいい意味で裏切られる展開があり、どんどん作品に引き込まれました!最後は切ない感情の中にもあたたかさが広がる、とても素敵な作品でした。他の作品もぜひ読んでみたいです! | ||||
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人のやさしさ温かさも感じながら、胸が切なくなるショートストーリーをまとめた小説です。 10代のころの好きなのにうまくいかない恋愛や思春期の家族関係、 感情の間でゆれうごいて悩んで前に進んだり立ち止まったりした昔を思い出して なんだか泣きたくなりました。 技術進歩によって自分の寿命を売り買いできる”余命”をお金にかえられるようになった世界。 母一人子一人で貧しいながらも、周りにやさしくできる主人公。 登場する若者はみんなやさしくだからこそ理不尽な世の中、大人の醜さや傲慢さが際立ち 年齢を重ねれば重ねたほど自分の見栄や体裁をきにする大人たちに疑問を抱えた 10代ころの自分が思春期に読んでいたらダイレクトに刺さった内容 だったなと思います。 大人にもおすすめですが20代前後の若者にもぜひ読んでほしい作品です。 全部で12作品収録されておりどれもショートストーリーのため普段本を読まれない方や通勤・通学で何を読むか悩まれている方にも気軽に手に取っていただける作品かと思います。 | ||||
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