太陽の簒奪者

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評判

太陽の簒奪者の評価:

4.33/5点 レビュー 33件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.33pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全66件 61〜66 4/4ページ
No.6
(3pt)

及第点

某ランキング雑誌で1位を獲得していたので、即座に飛び付いて読んでみましたが、私の評価としては可もなく不可もなし、及第点というところでした。

ベースとなる着想や、全体的なストーリー構成は素晴らしいポテンシャルを秘めていると思うのですが、それぞれの展開や登場人物がじゅうぶんに語られず、十数ページごとに「‾ヶ月後」「‾年後」にポンポン飛びながらクライマックスを迎えてしまったので、世界の厚みや深みが感じらませんでした。

感想としては、良くいえば「傑作SFのダイジェスト版」、悪く言えば「印象に残らない佳作」というところです。それぞれの展開をもっと深く語ってくれたら、相当面白い内容になったと思うだけに、残念です。逆に、焦らしや溜めがイライラして苦手だという方は、すらすらと読み進められて楽しめるかもしれません。
太陽の簒奪者 (ハヤカワJA) Amazon書評・レビュー: 太陽の簒奪者 (ハヤカワJA)より
4150307873
No.5
(3pt)

及第点

某ランキング雑誌で1位を獲得していたので、即座に飛び付いて読んでみましたが、私の評価としては可もなく不可もなし、及第点というところでした。

ベースとなる着想や、全体的なストーリー構成は素晴らしいポテンシャルを秘めていると思うのですが、それぞれの展開や登場人物がじゅうぶんに語られず、十数ページごとに「‾ヶ月後」「‾年後」にポンポン飛びながらクライマックスを迎えてしまったので、世界の厚みや深みが感じらませんでした。

感想としては、良くいえば「傑作SFのダイジェスト版」、悪く言えば「印象に残らない佳作」というところです。それぞれの展開をもっと深く語ってくれたら、相当面白い内容になったと思うだけに、残念です。逆に、焦らしや溜めがイライラして苦手だという方は、すらすらと読み進められて楽しめるかもしれません。
太陽の簒奪者 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 太陽の簒奪者 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152084111
No.4
(5pt)

「ぐっ」とくる描写に事欠かない本格宇宙SF

「乗りたそうだね、白石君」
「乗りたいです」
「放射線漬けになるよ」
「いいんです」
冒頭近く、主人公と指導教官の会話であるが、一度でも宇宙を夢見た者であれば、これだけで感情移入のトリガーに不足はないだろう。本書は、このように「ぐっ」とくるセリフにこと欠かないのである。本格SFはこうでなくてはいかん。
SFマガジン掲載時からは本当にずいぶん加筆されていて、よい方向にで大変身している。読みごたえ抜群。でも長すぎないのでちょうどいい。
太陽の簒奪者 (ハヤカワJA) Amazon書評・レビュー: 太陽の簒奪者 (ハヤカワJA)より
4150307873
No.3
(5pt)

「ぐっ」とくる描写に事欠かない本格宇宙SF

「乗りたそうだね、白石君」
「乗りたいです」
「放射線漬けになるよ」
「いいんです」
冒頭近く、主人公と指導教官の会話であるが、一度でも宇宙を夢見た者であれば、これだけで感情移入のトリガーに不足はないだろう。本書は、このように「ぐっ」とくるセリフにこと欠かないのである。本格SFはこうでなくてはいかん。
SFマガジン掲載時からは本当にずいぶん加筆されていて、よい方向にで大変身している。読みごたえ抜群。でも長すぎないのでちょうどいい。
太陽の簒奪者 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 太陽の簒奪者 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152084111
No.2
(5pt)

ポーカーフェイスの力投

SF作家・野尻抱介、渾身の傑作。
 野尻の世代はSFを呼吸して育った。生まれる前からSFマガジンが存在した。幼い頃にウルトラマンが生まれた。思春期にスターウォーズが襲来し、空前のSFブームが巻き起こる中、ハヤカワや創元、角川の文庫をむさぼり読んだ。学生時代にはRPGの洗礼を受けた。パソコンばかりかファミコンまでが生活の一部となった。
 いまやSFは我々の血肉であり、ことさらに意識することさえなくなった感もある。
 そんな中で、野尻は、彼が「本物のSF」と信ずるヴィジョンを提示し続けた。どのような舞台で、どのような衣装をまとっていても、中身はすべて硬質かつ高貴な純粋無垢のSFであった。
 そんな野尻が、玄人のために、全身全霊を込めて書いたSFが本作である。
 本作の基となった同名の短編は、雑誌「SFマガジン」増刊号に掲載された。なんとスペースオペラ特集号であった。
 スペースオペラとは、ヒーローがレーザーガン片手に美女を守り、宇宙怪物と戦う……みたいなストーリーが基本である。痛快で楽しいが、いささか古めかしいのも事実だ。が、その骨董品を、正確な科学知識と簡潔無比なハードボイルド文体が特徴の野尻に書かせたら、どうなるか。
 大傑作となった。
 この驚天動地、ドラマチックな闘争と挑戦の物語を、野尻は激することなく淡々と描く。筋金入りのポーカーフェイス。しかし、選び抜かれた言葉はいずれも的確に働いて、常識の鎧を砕き、心を揺さぶる。
 日本が誇る最高水準の作品だ。英訳される日が待ち遠しい。
太陽の簒奪者 (ハヤカワJA) Amazon書評・レビュー: 太陽の簒奪者 (ハヤカワJA)より
4150307873
No.1
(5pt)

ポーカーフェイスの力投

SF作家・野尻抱介、渾身の傑作。
 野尻の世代はSFを呼吸して育った。生まれる前からSFマガジンが存在した。幼い頃にウルトラマンが生まれた。思春期にスターウォーズが襲来し、空前のSFブームが巻き起こる中、ハヤカワや創元、角川の文庫をむさぼり読んだ。学生時代にはRPGの洗礼を受けた。パソコンばかりかファミコンまでが生活の一部となった。
 いまやSFは我々の血肉であり、ことさらに意識することさえなくなった感もある。
 そんな中で、野尻は、彼が「本物のSF」と信ずるヴィジョンを提示し続けた。どのような舞台で、どのような衣装をまとっていても、中身はすべて硬質かつ高貴な純粋無垢のSFであった。
 そんな野尻が、玄人のために、全身全霊を込めて書いたSFが本作である。
 本作の基となった同名の短編は、雑誌「SFマガジン」増刊号に掲載された。なんとスペースオペラ特集号であった。
 スペースオペラとは、ヒーローがレーザーガン片手に美女を守り、宇宙怪物と戦う……みたいなストーリーが基本である。痛快で楽しいが、いささか古めかしいのも事実だ。が、その骨董品を、正確な科学知識と簡潔無比なハードボイルド文体が特徴の野尻に書かせたら、どうなるか。
 大傑作となった。
 この驚天動地、ドラマチックな闘争と挑戦の物語を、野尻は激することなく淡々と描く。筋金入りのポーカーフェイス。しかし、選び抜かれた言葉はいずれも的確に働いて、常識の鎧を砕き、心を揺さぶる。
 日本が誇る最高水準の作品だ。英訳される日が待ち遠しい。
太陽の簒奪者 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 太陽の簒奪者 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152084111