実話怪談 恐の家族
評判
実話怪談 恐の家族の評価:
3.11/5点 レビュー 9件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1〜2 1/1ページ
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実話怪談 恐の家族の評価:
3.11/5点 レビュー 9件。 D ランク
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川奈氏曰く、古典怪談にしろ、現代の実録怪談にしろ、家族に纏わる話が非常に多いとの事…「家族間では赤も他人同士より互いに強い感情を抱き易い」為に、そこに渦巻く負の感情が尋常ならぬ怪談を生み出していくのだ。
さて、本書に収録されているのは西浦和也氏、松永瑞香氏、岩井志摩子氏、Dr.マキダシ、そして編者本人の川奈氏、以上5名の作品であるが、怪談分野に明るくない私は何方も存じ上げなかったので、客観的な書評は詳しいレビュアーの方達にお任せするとして、私はあくまでも素人なりの感想だけを書かせて頂こうと思う。
先ず印象としては、家族の怪談というともう少し「ほのぼのとした」ものだと思っていたが(勿論、祖先が守ってくれる、亡くなる時に会いに来てくれるという定番もあるのだが…)、実際にはかなりドロドロとした、或いは戦慄を覚えるような作品が多い。
特に、西浦氏「義実家の墓」は運命と因縁に加えて祖先の重さ…という避けがたい宿命が二重にも三重にも重なる重苦しい作品であるし、松永氏に依るタイの怪奇譚は読んでいるうちに外国を舞台とした作品である事を忘れてしまうくらいに親近感がある。
また、Dr.マキダシの作品は家族云々よりも典型的な「病院の怪談」として存在感があった。
尚、何れの作品も仮にそれが憎しみや嫉妬…或いは歪んだ形であったとしても何処かに“家族の絆”が感じられる作品が多かったのだが、正直言って、岩井氏の作品にはそれが感じられず、少々不快な印象が残ってしまったのは事実である。
勿論、これは私が「家族」に理想を抱いているだけかもしれないが、この作品を読んでしまうと「家族」と言うものがとても不潔に思えてしまうので、本書の意図にはやや反するのではないかと思うし、内容からしても怪談集に収録するのは如何なものであろうか…。
だからこそ最後を川奈氏自身の作品で締め括った事には安堵感がある。
やはり川奈氏には編者としてではなく、御自身の作品で勝負して頂きたいと思う。