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プリンシパル
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プリンシパルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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良品を有難うございます | ||||
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長浦京作品を読むのは今作が初めてですが、出版されたときから筋書きを読んで気になっていて、ようやく文庫化されたので読むことが出来ました。若くして組を継ぐヤクザの女頭領という設定と日本の戦後史という掛け合わせは期待通りだったのですが、著者の描きたい要素は十分すぎるほど伝わってくるものの、「こういうものを書きたい」という部分が先行しすぎていて、主人公がただ著者の書きたい状況を発生させるためだけの装置のようになってしまっており、最初から最後までまったく感情移入できませんでした。通読してここまで最初から最後まで何も感じなかった作品は初めてかもしれません。小説の主人公は遍く読者が共感できるキャラクターであれなどと言うつもりはないのですが、ヒールならヒールで読んでいて惹き付けられる引力のようなものが主人公にはある程度必要なのではないかという考えのため、その点この主人公はそういった要素がまったく感じられませんでした。はじめは境遇や暴力を嫌悪していた主人公が次第に呑み込まれていく、というゴッドファーザー的な内面移行も平面的かつ義務的にも感じられる淡々とした心情の記述に留まるため真新しさや没入感も得られず、展開も暴力と闘争のほかに驚くような部分もなく、わかりきった結末に向かってただただ走っていくのを眺めているような気分でした。作中でリピートされる小道具(具体的に何かはネタバレになる可能性があるので言わないでおきますが読んだ方はわかると思います)などについても、ここまで何度も描写される以上はチェーホフの銃として何らかの回収があるかと思いましたがそれも特になかった(ミスリードか、してやられたみたいな類の「未回収」ではないです)のもなんとなく薄味だなあ、という感想を抱く遠因でした。また扱っているテーマやバイオレンスの密度に対して文体が妙に軽いというか、深刻なことが起こっているはずなのにその深刻さにまったく無頓着なまま出来事がさらさらと流れていってしまうようなちぐはぐな感覚を受けましたが、とはいえテーマがテーマだからこそそういった語り口のほうが読みやすくてよいという側面もあると思うので、この点は好みだと思います。政治とヤクザとGHQという未だにタブー的な側面がぬけきれない関係線を描ききったという点では評価できますが、やはり小説という体である以上はある程度エンタメとしての面白さも求めたくなるのでこのような評価となってしまいました(個人的には松本清張のようにノンフィクション的な感じで書いた方がよかったのではと思うほどです)。ただ脚本に力を入れて映画化かネトフリでドラマ化されれば見応えのある作品になるような気がするので、そちらを楽しみにしたいと思います。 | ||||
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どうなるのか、早く先をと思う反面、オチが読めてしまうのは難点か。 あと、長浦さんの作品はタネとなる映画がわかりやすいですねw 『リボルバー・リリー』が『グロリア』なら、これは『ゴッドファーザー』です。 | ||||
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面白い。 | ||||
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綾女、非常に魅力的な女性です❗清か、悪か、両方かも知れない。知的で強くて、そして危うい。小曾根百合とはまるっきり違うけど魅力的な女性でした。すごく楽しめました‼️ | ||||
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バレリーナが描かれた表紙と「プリンシパル」というタイトル。想像していた内容とは全く異なりましたが、想像を遥かに超えて面白かったです。それにしても、装丁やタイトルはかなりのミスリーディングですけれど。 実在の人物がたくさん出て来ますが、中心的な人たちは美空ひばりまで含めていずれも違う名前になっています。これは誰なんだろうとか、想像してみるのも楽しいです。 ただ、お話としては決して楽しいものではありません。舞台や主人公の性別は異なるものの、本作は日本版「ゴッドファーザー」(大作!)ですから。暴力の連鎖と裏切り、そして権謀術数。心を落ち着けないと、とても読み進めることは出来ませんが、大傑作であることは保証します。 | ||||
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戦後日本を舞台にヤクザの娘がそのトップに立ち、血で血を洗う戦いに突き進んでいくクライムノベル。 物凄いスピード感で全く飽きず、史実と虚構が絶妙に絡み合った世界にあっという間に引き込まれた。 長さを感じさせない圧倒的なストーリー展開に大満足の一冊でした。 | ||||
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戦後から復興する日本における政治とヤクザの関係性。フィクションとはいえ似たような関係性だったんだろうな、と想像できる内容でした。 結末は想像通りではあったけど、更なる波乱もあり大満足です。 | ||||
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面白い!時間を忘れて読み耽りました! | ||||
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いやー凄かった! 退屈するシーンが全くなくて一気に読んでしまった。これでもかこれでもか!と畳み掛けるサービス精神に放心状態にされる。 この著者の他の作品も読みます。 | ||||
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超ド級の何か?と言われると、ノワールでもなくアングラでもなく、ハードボイルドでもなく・・・? でも、読めばわかる超ド級です。 面白かったです。ただ、主人公を筆頭に登場人物みーんな、心がない。長年仕えてきて、それでも復讐だけですか? ということで、すこぶる面白いけれど感動はない。 | ||||
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迅速な対応ありがとうございました。 商品も評価通りで、満足しました。 | ||||
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父の死により、暴力組織の会長兼社長代行に就くことになった一人娘が、敵対する暴力団を排除し、闇市経済の利潤を得、政治家・GHQと駆け引きして謀略をめぐらしながら、組織を巨大化させようとするクライム小説。 元は単なるいち高校教師が、その血筋故に、情け容赦ない暴力で、極道の世界で昇り詰めていくストーリーは有りがちでも、戦後混乱期の社会情勢が興味をそそり、またテンポが良く飽きさせないストーリー展開で、全く気にならずのめり込みました。 予想が付きそうなラストだったのにも関わらず、実際はそれを超えてきたような読後感でした 弩級のエンターテインメントです。 | ||||
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何しろ痛快な作品です。久々に一気読みしました! | ||||
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一人の女性の生き様と共に戦後の政治史・社会史・反社会組織史が、抉り取るように描かれていて怖いが面白い。モデルを想像できるのも面白い。 | ||||
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長浦京氏の最高傑作「リボルバー・リリー」同様、女性を主人公とした物語だけに大きな期待を持って読んだが… 中心人物と対役の構図の見事さ、展開のスピーディーさが長浦氏の一番の持ち味であり、時に過酷すぎる描写でさえも、それを凌駕する物語の面白さ(特に主人公への感情移入)に魅せられるのが氏の作品群だった。「赤刃」「リボルバー」「マーダーズ」までは。 しかし、残念ながら、「アンダードッグス」「アキレウスの背中」「プリンシパル」とその持ち味は徐々に姿を消し、よく言えば「新境地を拓く」、悪く言えば「初期三作品とは別人」のような作品を発表し続けている。 本作は、昭和の暗闘史を描き切ろうとする並々ならぬ決意が伝わってきて、「参考文献は多いだろうな」と思いながら読み進めたが、巻末を参照しその通りだと納得。ただ、私の知る長浦作品らしさは完全に封印されており、中心人物の魅せ方も線が細い。スピード感もないため、過酷な描写にただただ気分も滅入ってしまった。 少し前に、膨大な参考文献を参照しつつ物語の面白さにしっかりと昇華させた「地図と拳」(小川哲氏)を読了していただけに、甚だ残念な思いである。 | ||||
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次から次へと押し寄せるノンストップクライム。 それは終戦直後から始まる怒涛の世界。 そこには、知的でつつましく清楚なレディーだから。 荒々しさはドライに包まれつつ、生々しく赤裸々に。 政界とGHQは裏で絡む。 実在した出来事や顔ぶれが登場し臨場感たっぷりに想像を掻き立てる。 これが”生き延びるための戦い”なのか。 戦後の時代を作り上げてきた表側半分と裏側半分。 容赦なし。 まさしく、「リボルバー・リリー」、「アンダードッグス」を凌駕する本書は強烈なインパクトがある。 | ||||
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著者の作品は4作目だが、これが一番ひどかった。主人公が好きになれない長編はつらい。親が死んだせいで不本意にも女性が組長を継ぐ、という設定は過去にもあり、手垢がついた発想だ。そこからの話の広げ方は著者ならではだけど、あまりにも広げすぎて、しかも実在のモデルを混ぜることで逆にリアリティを喪失した。特に現実味がなかったのは、表の顔が総合商社で裏の顔が暴力団、抗争は入院患者を含む一般市民をバンバン巻き込む爆弾あり火災ありという有様で、およそ日本の暴力団とはかけ離れたテロ攻撃。読了してもまったく満足感は得られなかった。 | ||||
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「長浦京の最高到達点」の宣伝文に偽りなし。 | ||||
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関東最大級の暴力組織、水嶽本家組長の父の死により、組を守ることになった一人娘の綾女。血生臭い権力闘争が、戦後復興期の史実をからめて描かれる。固有名詞は変えていますが容易に分かります。参考文献に出てるし…。それにしても非道っぷりに精神が削られる読書でした…ふぅ。綾女の最後の願いは、皆も一緒だったのでは…。 | ||||
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