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【井上荒野】
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小説家の一日の評価:
4.00/5点 レビュー 3件。 C ランク
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平均点4.00pt
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。 未読の方はご注意ください
書きすぎない「寸止めの美学」
さすが短編の名手
うち、小説家が主人公のものが4編あり、作者本人か父・井上光晴を思わせるものもある。 表題作もその1つだ。
他の6編も含め、全体が「書くこと」をテーマにしているというのだが、それはあとからのこじつけ臭いw
10編それぞれに異なる趣向が凝らされている。
たとえば、「緑の象のような山々」は不倫カップルのメールのやりとりのみで進行し、地の文は一切ない。
全体に、力の抜き加減がとてもうまい。
書きすぎず、“ステレオタイプな盛り上がり”の一歩手前であえて「寸止め」する美学というか。
収録作の中で、私がいちばん気に入ったのは「何ひとつ間違っていない」。
編集者・小説家間のありふれたトラブル(「小説集を刊行する・しない」というトラブル)に材を取りながらも、読ませる。ツイッターが小道具として巧みに使われているあたりも、いかにもいまどきだ。
逆に、いちばんつまらなかったのが表題作。
10編中、作者本人に最も近いと思われる小説家が主人公であるせいか、小説というよりもエッセイだと思った。