SF作家の地球旅行記
評判
SF作家の地球旅行記の評価:
5.00/5点 レビュー 5件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1〜5 1/1ページ
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SF作家の地球旅行記の評価:
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カナダ編に登場する「法輪大法」の横断幕や「東トルキスタン共和国」の旗など、弾圧されている中国人かカナダ・デーで意思表示をしている実情を知りました。見聞記は役に立ちます。
「作家のトラブルは換金できる(47p)」と書いてありますが、まさしく旅行記を読ませるのにはその偶然性も必須ですね。
「南側と呼ぶには北すぎる (架空編・日本領南樺太)」が一番良かったです。SF作家の本領発揮と言ったところでしょうか。
1945年8月、終戦間際のソ連の非情な参戦により、千島も樺太も強奪のように占拠されました。サハリンそして戦前は樺太と呼んでいた極寒の地は、SF的な手法をとらない限り、なかなか訪れることのできない知られざる領域なのは間違いありません。
「国境標石(255p)」は現在ロシア側の博物館に飾られています。それを下敷きに上手くまとめていました。戦前の岡田嘉子と杉本良吉とのサハリン日ソ国境越え事件を持ち出すまでもなく、不思議な魅力を秘めた場所だといえます。サハリン鉄道紀行といえば鉄道紀行作家の宮脇俊三さんが1990年に乗車されたルポを思い出します。
樺太は戦前の一時期には日本の領土として多くの日本人が働いていました。短編でしたが、筆者によっていつの日にか長編SFとして書いて欲しいと願っています。
戦前から人々の行き来として使われてきた稚内と大泊(コルサコフ)の船便は欠航しており、ロシアのウクライナ侵攻により、ますます遠くなってしまいました。SFの手法でしか訪れることが出来ないのは残念です。
柞刈湯葉さんは良い仕事をしたと思っていますので。