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(短編集)
実話奇譚 呪情
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実話奇譚 呪情の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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数多くの実録怪談集を執筆されている川奈まり子氏の作品。 自らの経験や思い出、或いは体験者への取材を基に約60編を収録しているが、何れも僅か数頁の話が中心なので、暇を見つけながら一編ずつ読める気軽さが良い…尤も「気軽」と言うのには語弊があるかもしれないが…。 本書に収められているのは“典型的な”幽霊話は勿論の事、不思議で奇妙な体験談もあり、例えば、偶然にしては恐ろし過ぎる「同姓同名」、会う度に姿形が全く変わってしまう「変幻自在の彼」、巨大な謎の物体の目撃談「大きくてありえない物に遭遇した話」等など、心霊現象とはまた違った不思議さがあるのではなかろうか。 また、実話怪談ではお馴染みの事故物件に纏わる話もあるが、嘗ては告知義務がなかったのであろうか…或いは、義務はあっても抜け道があるとの話も聞いた事があるので引っ越すのが怖くなってしまったりもしたし、更には通信設備業者の方への取材記録は如何にも特殊な業界ならではの怪異体験に臨場感があったように思う。 因みに、現代の実話を求める方達には些か趣旨が違うであろうが、民間伝承の要素が強い「山田浅右衛門」「穴八幡宮縁起と婆狐」「外山屋敷怪談」等は個人的に好みだった。 私は特に怪談話に明るい訳ではなく、偶々知った川奈まり子氏の作品が面白かったのでそのまま読み続けているだけではあるが、今の所、大きな外れはない。 勿論、好き嫌いはあるとは思うが、川奈氏の作品の持ち味は豊富な古典知識を活かし、土地に纏わる暗い歴史をしっかりと調べた上で執筆している所にあるので、全体的に軽々しさが無く、単に怖がらせる事だけを目的としていない事に却って好感が持てるのだ。 今後の作品も楽しみである。 | ||||
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史実を忠実に調べており、巻末の参考資料からもそのことが伺えます。 色々な地域で(主に東京)起きた事件などが冒頭に語られることがあり、自分的には怪談よりそっちのほうが楽しめました。 初めて川奈まり子さんの作品を読ませてもらいましたが、しっとりとした文章がクセになりそうです。 | ||||
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ステイホーム期間でしたので、とても読みごたえがあり新刊が待ち遠しくなりました。 | ||||
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全然怖くない。歴史の本。 怖いとすれば 事実くらい。 びっくり。 | ||||
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女性らしい丹念な書き込みと流れるような文章で一気に読める。 ボリュームもあって満足度は高い。 ぞぞぞっぞーーーって感じの作品が多いので怪談ファンも納得されると思う | ||||
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一話ごとに重たい。 なにやらズッシリくる恐ろしさがありました。 読み進めるのが、恐ろしいような、もったいないような、でも、もっと読みたい…。 | ||||
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直球で語るのもよいが川奈さんのように、前振りでその史実等を記述しているところが(ちょっとじれったいが)、気に入った。 こうは言っても、怪談好きにはド直球で語って欲しいと思う御仁が多いと思う。よって☆3。続巻では洗練された文章に期待します! | ||||
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小説だからこそ違った怖さを感じれますまだ読んでる最中ですが章が何個もあり色んなエピソードがありますどの話から読んでも平気そうですねただ一部長編があります1.2て浜町の足音長編でしたそれ以外はどこからでも読めます 日本のホラーって微妙なのが多すぎなんですが小説は良いの結構あり素敵です買ってよかった | ||||
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期待したほどではありませんでした。 読みやすいし、話もわかりやすいけど 奥行きがそんなに感じられませんでした。 小説は、好みもあるのでむずかしいです。 | ||||
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実話系怪談はその話が本当にあった、と信じられるか否かで怖さが変わります。 例えば信用している人がかたる怪談なら怖さ倍増でしょう。 そうした意味では、決して知り合いでもなんでもないのですが、 女優さんだったころから存じている川奈さんなら、まさか嘘は書くまい、という根拠のない信頼があります。 名前も知らない素人の投稿が嘘くさく、フィクションに思えてしまうのと裏返しなのかな。 まあそうした有名人ならでは強味もさることながら、文章がうまい。 正確には飾らない文体が心地よいというべきか。 美大から女優さんという経歴に文章がうまい裏付けはないので、 もともと才能があるのか、とても勉強されたのか。 いずれにせよ、最近では川奈さんの実話系怪談は読まずにいられません。 あっ、他の方も書かれてますが、川奈さんの話は具体的な地名、とくに都内の地名が頻出します。 ご存知なら怖さ&リアリティのスパイスに、ご存知なければマイナスになるかもしれません。 今回もとくに多めとなっています。ご注意を。 あといくつか誤字が残ってます。人の名前が話のなかで変わってしまったり、西暦⇔元号の計算が間違えてたり。 でもこれは編集者の責かな。これくらいは校正してあげないとかわいそうですよ。 | ||||
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奇をてらったところがなく、とても文章が なめらかです。 川奈まり子氏の作品は別の物も読ませて いただくつもりです。 | ||||
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話の内容はよかったのですが、怖さは無かった。まあ、短編で読みやすかった。 | ||||
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今年出た『迷家奇譚』でなかなかの出来栄えを見せてくれた著者が、今度は「土地」にまつわるさまざまな怪異を収集して一冊にまとめてくれた。自らの体験あり、過去の歴史にまつわる伝説化した怪異譚の現地探訪あり、さらにSNSで公募したさまざまな人たちの怪異体験ありと多彩で、一篇ずつはごく短いが、どれも最後にきちんと本物の怪異が語られて完成度が高い。SNSでの公募と聞くと、「友人の兄の恋人の同級生が●●したと××さんが言っていたそうだ」的な無責任で新味のない話が予想されるが、本書に収められたのは、まるで『遠野物語』の現代版のような、体験者本人でなければ語れない独自性と現実性の濃い話たちなのだ。通信設備業者・大和さんや掃苔家・木林さんの話など、実に薄気味悪い(勿論賛辞である)。風水薀蓄のコマセ風ひけらかししかない加門七海氏の駄本などとは雲泥の差だし、あくまで自身の体験を語る工藤美代子氏の怪異随筆に比べると、しっかり考証したノンフィクション・レポート的な性格が濃い。川奈さん本人の体験だけでは早晩ネタ切れになってしまうと気になっていたのだが、この方法をうまく活用すれば「川奈ワールド」はまだまだ広がりそうだ。 評者は個人的には、二度訪問して何とも陰惨で禍々しい雰囲気に打ちのめされた、八王子市の道了堂にまつわる怪談が印象に残った。境内の墓について著者は堂守りの家族の「いけばか」(埋け墓)だったとの小学校の先生の説明を紹介しているが、評者が訪れた時には四囲の垣根が内側から四方になぎ倒されていて、まるで何かが無理やり墓所から外に出ようとしたかのようだった。やはりここには、太陽の下に出てはいけないものが(ある時までは)封じられていたのではないか。著者が見たという蚊柱、本当に蚊だったのだろうか…? | ||||
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私はほぼ同じ時期に本書と 迷家奇譚 を購入し、後者を先に読み正直満足できなかったので、本書を購入したのを若干後悔しながら読み始め、読み始めた当初も最後の方に奇譚をとって付けただけの江戸時代から明治初期の代々の首切り役人の伝承「山田浅右衛門」など奇譚としても今一つ印象が薄く、頁数がある程度限られている文庫本だからか文章がコンパクトになって読みやすくなったかなという程度の感想でしたが、80頁を過ぎる頃から俄然内容が面白くなります。 著者自身が怪談演者として臨んだロケ地で体験する怪異「怪異スタジオ」、通信設備業者が仕事先で体験する怪奇3部作「ナースコール」、「ホテルの改修工事」、「帰れ」他怪談として読みごたえを感じるものが集まった様に思います(私は著者を絞って購入し、それほど多くの怪談本を読むわけでは無いので絶対的に怖いかと尋ねられると少し自信がありませんが)。 あくまでも個人的な感想ですが、本書は途中からの方が面白いと思います。良い本とは思いますが、その点が☆4つにした理由です。 | ||||
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