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ノロワレ 怪奇作家真木夢人と幽霊マンション
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【この小説が収録されている参考書籍】
ノロワレ 怪奇作家真木夢人と幽霊マンションの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全2件 1~2 1/1ページ
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読了後に読書メーターをざっとチェックしたところ、克己親子と今日子一家が命拾いしてハッピーエンドだと解釈してる人が結構な割合いて驚いた。 いや全然ハッピーエンドじゃないぞ? ていうか例のご神体破壊したら呪いが消滅するって誰が断言したの?正体ばれれば弱体化するとは言ってたけど、「消える」とは断言してなかったよね。 最大の伏線は去り際の克己が「……ばいばい」と手を振ったこと。順当に考えればこれは呪詛の残滓の雛人形、もしくは和也に殺害された生駒老人or息子の悪霊なので、結局呪いが解けてないってことになる。 むしろ後者の方がより厄介。 呪いの成就まであと一歩ってとこで息子ともども惨殺(しかも相手は孫を虐め殺した奴)……これで怨恨強化の悪霊にならないわけがない。 で、マンションから避難した璃音に雛人形(分体)が憑いてったんだから、華菜の引っ越し先まで同行するのは明らかなので……やっぱりバッドエンドじゃん!!!! いじめグループの中で「自分(と自分の愛する家族)さえ良ければ後はどうでもいい」と言い切る、ある意味もっともタチの悪い真沙輝だけ無事でしたじゃ何とも後味悪くて胸糞悪いので、だったらきっちり帳尻合わせてほしいって希望的観測なのは否めない。 でもねー「ノロワレ」、もとい甲田学人作品を読んできた身からすると華菜たちは無事じゃすまないと思うんだよね……もとからよそ者で部外者だった克己はともかく。 内容自体は虫おくりと同じテーマだったのはマンネリ化が避けがたい。この作者ほんといじめ好きだな。幼少時にいじめられっ子だったのか?と邪推したくなる。ただ何度も同じテーマの焼き直しをされると食傷気味というか、「またこれ?それしか引き出しないの?」と正直飽きてくる。 とはいえいじめ被害者の遺族の魂の叫びと、大人になった加害者の無神経ぶりはよく書けていた。「善人は人の親のじゃない」、至言。 夢人の傍観者スタンスも個人的には納得感あったというか、シリーズ初期からの立ち回りを見てると「だよねー」としか思わない。彼は彼で編集者を気に入ってたから大河内を動かしてアドバイスしたんだろうな。 | ||||
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電撃文庫で出ている「ノロワレ」のシリーズだが今回はメディアワークス文庫から。 内容の面白さについてはほかのレビュアーの方に任せるとして、気になったのは校正作業の雑さ。 二章p59 誤 「五十嵐さん」から「結さん」→正 「西任さん」から「結さん」 五章p184 誤 「克己の待つ201号室」→正 「克己の待つ401号室」 など、他にもいくつか。手許にあるのは初版だが、以降の版では修正されているだろうか。気になる。 | ||||
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