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ルパン三世小説版



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【この小説が収録されている参考書籍】
ルパン三世小説版<新装版> (双葉文庫)

ルパン三世小説版の評価: 4.33/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

ルパンファミリーのファイトは、きみたち読者、視聴者が声援を送ってくれるなら、永遠に燃えつきることはないんだ。

誕生から半世紀以上を迎え、現在(いま)もなお、コミックやアニメを作られ続けるなど不動の人気を誇る国民的アニメ『 ルパン三世 』!

本書はTVアニメ草創期からシナリオライターとして数多くの作品を手掛けてきた 辻真先 が1980年(『 ルパン三世 』TV第2シリーズ放映時)に刊行された小説の復刻版ノベライズであり、記念すべき『 ルパン三世 』ノベライズの第一号だ。

先にも述べたように辻はライターとしても巨匠であり、昭和アニメの生き字引ともいえるくらい数多くの作品を執筆したが意外と『ルパン三世』には関わっておらず、近年の『 PART6 』(第3話「大陸横断鉄道(嘘)の冒険」)が齢90にしての初参加となった。
辻はライター以外にも推理作家としての顔ももち、当時としては珍しいアニメのノベライズも手掛けてきたので本編には参加していなくても執筆するのは自然の流れだった。

・ 暗黒街の魔術師といわれる白乾児(パイカル)の元から秘密メモを盗んだ不二子のためにルパンが対決することとなる……第1話「ルパン死すべし」
・ 執筆のためにモデルとなる女性をさらう“男爵先生”とルパンとの対決を描いた……第2話「サスペンス・ゾーン」
・ 今一番の売れっ子女優をルパンの名を騙る人物が誘拐した事から本物のルパンが乗り込むことに……第3話「魔女戦線」
・ 敵の策略で罠にはまったルパンが気付いた場所は絶海の孤島であった……第4話「集まれ奇人ども」
・ 『ルパン』の映画化に怒り撮影所に乗り込んだルパンが逆に映画に出演することに……第5話「『ルパン伝』猛撮影中」

各エピソードがバラバラのオムニバス形式かと思いきや一応は一貫しているが、全体的にスラップスティックコメディ調のおふざけのユル~い内容で感想としてはイマイチだった。近年に出されているノベライズの方がマトモに思える(金田一シリーズでいえば『 金田一耕助の冒険 』を見せられているような感じだ)。

ゲストキャラとしてルパンシリーズの中でも人気の名高い 白乾児(パイカル) が登場しており、ただしアニメ(『ルパン三世』PART1第2話『 魔術師と呼ばれた男 』)に登場するような無機質な印象とは異なり、洒落な言い回しをする洗練された人物に改変されている。
そのうえ、「不死身の男」が代名詞だった白乾児が本作では催眠術で相手を意のままに操るのを得意とし、それで統一されているのもあまり芸がなかった。
しかも本作では白乾児の妹として高梁(カオリャン)を登場させているのだがあまり活かされてなかったし(印象に残らない)、もう少しキチッとした形の物語を読みたかった(40年前のアニメノベライズなのでこういう感じなのかもしれないが……)。

最後にモンキー・パンチ×おおすみ正秋×辻真先による特別鼎談「『ルパン三世』を大いに語る」〈2015〉は必読です。
ルパン三世小説版<新装版> (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:ルパン三世小説版<新装版> (双葉文庫)より
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