春はまだか: くらまし屋稼業
評判
春はまだか: くらまし屋稼業の評価:
4.50/5点 レビュー 8件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1〜6 1/1ページ
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春はまだか: くらまし屋稼業の評価:
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このシリーズ第2巻で、まず上手いなと思ったのは、主役となる〈くらまし屋〉チームの中に不穏なさざ波を掻き立てるところすね。まだ第2巻なんだから、通常、「チームの絆はこんなにも固いんだぞ」「スクラムがっちり組んでんだぞ」みたいな方向で話を進めていくと思うんだな。ところがここではそうせずに、チームの和をあえて崩すようなことを、序盤でしてみせる。だから読み手は、「おいおい、一体どうなっちまうんだ、〈くらまし屋〉のチームはよ」てんで、はらはらさせられちまうんだな。意表を突く仕掛けを初手から繰り出す著者は、相当思い切ったことをしてのける強者(つわもの)であるなあと、唸っちまいやした。
それから、じんと胸熱くさせる話のあったかさも、かなりのもんでやす。ラスト、思わず泣いちまったじゃねえかよ。
おしまいに、登場人物のひとりが〈くらまし屋〉の平九郎(へいくろう)に向かって言う素敵な台詞をひとつ、引かせてもらいます。
《「くらまし屋は、殺し屋じゃねえ。人を生き直させる者さ。優しさの欠片(かけら)を失っちゃ、勤まらねえと思いますがね」》p.185~186
そうそう。このシリーズのタイトルも遊び心があるなあと、気に入ってしまいましたよ。
現在、第8巻の『風待ちの四傑』まで刊行されてるシリーズのタイトル、第二巻から順にその一文字を拾っていくと、ある四字熟語になるように考えられてるんですよね。著者のこういう洒落(しゃれ)っけ、いいっすね。